nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

多神教の憲法解釈と一神教の憲法論議-日本の不思議

日本国憲法 第9条 戦争の放棄

  1. 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
  2. 前項の目的を達するため、陸海軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

 

文字通りに受け取れば、自衛隊の存在は矛盾しているので違憲になってしまいます。

それによって自衛隊が参加する日米安保集団的自衛権違憲になってしまいます。

ところが日本国民は自衛隊の存在を非難したり反対したり、廃止しろと運動したりしません。

なぜか?

多神教である日本人にとっては憲法9条も自衛隊も両方ありだからです。

一神教であったら居ても立ってもいられないのではないか、改憲自衛隊廃止かどっちか選べ。と

 

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ええとこどり の日本人の生活

 

初詣は神社、お寺 どちらに行ってもOK。

夏はお盆にお墓参りをして冬はクリスマスを祝う。

祭りも盆踊りもバレンタインデーもハロウィンも全部参加する。

座禅も組めば(仏教)、神輿も担ぐ(神道)。

結婚式は教会で挙げ、お葬式は仏式で執り行う。

これらを何の矛盾も感じることなく行っている。

 

いいところだけ、かっこいいところだけ取り入れて、気に入らないところは忘れる。

出家、修行しなければ救われない。→出家、修行しなくても救われる。

信じなければ地獄に落ちるのなら発祥、伝来前の原始人、古代人は全員地獄に落ちていたことになる。

来世で人間に生まれ変わらないで畜生に落ちるなら、何故世界の人口が増え続けるのか。

 

一々真に受けない、これはこれ、それはそれ と柔軟に取り入れてきました。

 

何故か(前回振り返り)

(※仏壇と神棚の両方があるのは聖徳太子の習合思想のおかげ。

1400年前の昔、聖徳太子は仏教信者として振る舞いながらも神道を擁護し肯定した。二者択一を迫らない。

仏教を信じても神道を捨てる必要はない。ひとつを選ぶことは他を排除することにつながる。複数の宗教を同じ人間が同時に信じてもよい。

宗教的には堕落と言われます。

しかし、そのおかげで日本人同士の宗教戦争は回避され、政教分離が定着した。

信長の比叡山焼き討ちは寺院のもつ武力や土地という世俗的権力を切り崩すため、秀吉、家康のキリシタン弾圧は外国勢力と結びついて政権を危くするのを防ぐためであった。)

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ドイツが憲法改正を繰り返すのは一神教文化(キリスト教文化)だから

 

ものごとを体系的に捉えて整合性を希求するドイツ人は実態と条文の矛盾がないように憲法改正をして軍隊を復活しました。

ドイツはアメリカ、ロシアに次ぐ世界3位の武器輸出大国です。軍事力がなければ世界での発言権がないと。

世界の武器輸出額 国別ランキング・推移 - Global Note

2016年世界武器輸出額ランキング <単位:百万US$>

米国 9,894、ロシア 6,432、ドイツ 2,813、フランス 2,226、中国 2,123、

イギリス 1,393、イスラエル、1,260、イタリア 802、韓国 534、ウクライナ 528

ドイツの輸出品目は 潜水艦、哨戒艇、戦車、装甲車、戦闘機の部品、自動小銃etc、

ユダヤ人迫害の謝罪の意味もありイスラエルは重要な輸出先です。

 

「日本は反省してドイツを見習うべきだ」

 

見習ったら憲法改正を繰り返して、武器輸出大国になります。

何を反省するのか?

憲法改正と、武器輸出をしてこなかったことを反省するのか。

趣旨は日本の軍事化に反対であるだろうに、願っていることと正反対の結果になることを要望することになります。

 

 

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ええとこどり ができない国は植民地にされた

 

日本より先に西洋文明に触れた国々は、西洋の技術や制度を取り入れたら自分たちの社会体制、家族制度、地域社会、教育とどう整合性を取るのかという議論になり近代技術や制度を導入できないうちに植民地にされてしまいました。

 

その技術を取り入れたらわが村はどう変わるのか、家族制度や教育はどう変わるのかと議論が沸騰して容易に西洋の技術や制度の導入をすることができませんでした。

一神教文化なので一つを選ばなければならない。新しいものを取り入れたら古いものを捨てなければならないので紛糾したのです。

 

そうしているうちに力の差で植民地にされてしまいました。

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多神教文化の日本は新しいものを入れたからといって古いものを捨てる必要はなかった

 

便利そう、面白そう、これを入れたら社会が家族制度がどうなるか と深く考えないで取り入れる。

どっちもOK、整合性とか矛盾とか生活がどうなるとか深く考えない。

よい言い方をすれば柔軟、悪い言い方をすればノンポリ

 

明治時代は鉄道、通信網を造り、議会制度も徴兵制も布いた。制度も学校も洋式にした。

でも西洋の自由思想や家族制度は取り入れなかった。

それはそれ、これはこれで取り入れました。

悪い方に作用した場合は深刻な公害問題を引き起こしました。足尾鉱毒事件、戦後は水俣病イタイイタイ病四日市ぜんそく…。

 

ええとこどり の日本車の発展

 

パワーステアリング、パワーウインド、エアコン 快適装備はアメリカ車の ええとこどり、初期の軽自動車ではオプションでもなかったのに(エアコンではなくクーラーの後付けはあった)今では標準装備。

高速、荒天時の安定性、快適性追及はドイツ車の ええとこどり。

デザイン、走る楽しさは イタリア車の ええとこどり。

木と革の内装はイギリス車の ええとこどり。

 

ええとこどり→デッドコピー→オリジナルを凌ぐ

カメラ、バイクは世界シェアナンバーワンになりました。

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朝鮮戦争勃発時、アメリカの再軍備要請に対して、憲法9条を盾にして復興を優先しました。

経済発展すると もうええとこどり は許さない、貢献しろと言われるようになりました。

多神教 ええとこどり の日本人にとっては憲法9条自衛隊は矛盾しません。

どっちもOK、どっちもありなのです。

でも一神教の人にはわからないのです。

 

自衛隊違憲だ というのは一神教的価値観です。

 

座禅と神輿の両方はできません。ましてクリスマスを祝ったり、バレンタインデーでチョコを贈ったり贈られたりするのはもっての外です。

四国でお遍路、スペインで巡礼の旅ですって どっちかにしなさい。

神道か仏教かキリスト教か選んで貫き通すべきということになります。

 

多神教の政治家と一神教の政治家 

 

多神教自民党にとっては憲法9条自衛隊日米安保集団的自衛権も矛盾しません。

一神教共産党カール・マルクス「宗教は阿片である」宗教を否定するのは他の宗教を排除する一神教的価値観がバックボーンになっています。本人は無意識だったのかもしれません)にとっては矛盾です。

 

多神教の政党、議員が憲法改正を発議し、一神教の政党、議員が憲法改正に慎重。

日本の不思議です。

 

それではまた。

 

 

日本を創った12人 (PHP文庫)

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アデナウアー - 現代ドイツを創った政治家 (中公新書)

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大掃除は暖かいうちに―ごはん炊くのを失敗してリカバリー

風呂場の掃除は暖かいうちに終えたい

 

浴槽洗剤やタイル磨きにカビキラーを使うから窓を開けるのは必須です。

床と壁タイル、天井の汚れを風呂の残り湯とシャワーで洗い流して雑巾で拭き取ります。

寒風の吹きこむ日にやったら しもやけになります。

だからといって窓を閉めたら洗剤の匂いにやられます。

だから例年、10月にやります。

 

みんなが年末にやるからといって合わせることはない。

ただでさえ年末は立て込むのに、更に大掃除なんてやってられない。

週一の掃除で普段から照明器具や食器棚、洋服箪笥の上やテレビ周辺の埃は掃っておいて、仏壇、神棚の掃除をしているから年末は手がかからない。

 

(※仏壇と神棚の両方があるのは聖徳太子の習合思想のおかげ。

1400年前の昔、聖徳太子は仏教信者として振る舞いながらも神道を擁護し肯定した。

二者択一を迫らない。

 

仏教を信じても神道を捨てる必要はない。ひとつを選ぶことは他を排除することにつながる。複数の宗教を同じ人間が同時に信じてもよい。

争いの元を断ちました。

宗教的には堕落と言われます。

しかし、そのおかげで日本人同士の宗教戦争は回避され、政教分離が定着した。

信長の比叡山焼き討ちは寺院のもつ武力や土地という世俗的権力を切り崩すため、秀吉、家康のキリシタン弾圧は外国勢力と結びついて政権を危くするのを防ぐためであった。)

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閑話休題

モノを動かしたり外したり押入れの中のモノ出し入れしたりすると埃が立つから窓は全開にしたい。

だから寒い冬にやりたくない。

年末はルーチンの掃除(部屋の掃除機がけ、玄関、風呂、トイレ、洗面所、台所、窓ふき等)で済ましてのんびりとすごします。

 

それではまた。

 

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土鍋で玄米ごはんを炊くのを失敗した

 

固い、なんかポロポロだよ、水が足りなかったか。

幸い焦がしてはいない。勿体無い、なんとかしよう。

3合のごはんに水を200㏄入れて(完全に勘の目分量です)、土鍋の中でしゃもじで満遍無く水が行き渡るようにかき回してから弱火で15分炊いて火をとめて15分蒸らしたら、芯の固さがとれていた。

もしかしてべっちゃりしないかと心配したが丁度よかった。

30分余計に時間がかかったが、失敗したあとでリカバリーできることがわかったことは収穫でした。

 

それではまた。

 

(運よく焦がしたり、お粥にならなかっただけじゃない)

 

 

日本を創った12人 (PHP文庫)

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日本の欧米に対する優位は安定性―大義できちゃった解散

言うことを聞かなければ排除するわよ(注 こんな言い方はしてません)

 

政策も思想も吹っ飛んだ。

ここまで言われてついていくのはカッコワルイ

フザケルナヤッテラレルカと立ちあがったのはカッコイイ

という話になってしまった。

男がグダグダ主導権争いをしている。しょうがないわね、私が代表を引き受ける。 まではよかったのに口がすべったのか。

 

嘘をつけない人なんだなと思った。

同じことをするにしても、「共に行動をとっていくのかよく確認し合いたいと思います」と言えばいいものを。

 

嘘をつけないのは政治家として美徳じゃない。

嘘をついても嘘つきと思われないことが政治家の美徳じゃないのか。

そうでなければ世界の海千山千と渉り合って行けない。

オバマ前大統領にトラスト・ミーと言った政治家がいました。オバマ前大統領に嘘つきと思われていたからではないのか。)

 

「私はけして嘘を申しません」その言葉自体嘘じゃないか と突っ込まないのが大人の知恵。

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1年ごとに首相が代わっていた頃の日本は、独裁国家からは民主主義なんてロクなものじゃない、ドタバタじゃないか、日本みたいになったらどうするんだ。

友好国からは今の首相は誰だっけと思われていたのではないか。

約束しても無駄、次に会うときには相手が代わっているかもしれない。踏み込んだ約束はできない。と

 

野党恐怖症に陥った有権者

 今のままじゃ不満だ、1度任せてみよう、…任せてみたらもっと不満だった。

中韓と関係悪化。 悪意があるはずはない、悪気はなかった、だから余計にこわい。

悪気なく関係を悪化させてしまう、相手を強硬にさせてしまう、不安。

混乱はもう懲り懲りだと委縮した。

与党経験を積んだ野党として期待したのに、下野したら野党の中の野党に戻ってしまったと失望を招いた。

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失業率が2.8%、求人倍率が1.52倍とバブル期を上回る。

今のままじゃダメです、ノーと言いましょうと言われても、もっとダメなノーな選択をしたくない、今に不満があっても、変えたら今より悪くなるんじゃないかと委縮した。

 

景気の話ができなければ対抗できないのに、違う話ばかりをする。

 

「民衆というものは、善政に属している限り、とくに自由などを望みもしなければ、求めもしないものである」マキャベリ・政略論

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国連憲章では空軍の待機部隊を保持することは加盟国の義務

国連憲章テキスト | 国連広報センター

(第45条)

国際連合が緊急の軍事措置をとることができるようにするために、『加盟国は、合同の国際的強制行動のため国内空軍割当部隊を直ちに利用に供することができるように保持しなければならない。』これらの割当部隊の数量及び出動準備程度並びにその合同行動の計画は、第43条に掲げる1又は2以上の特別協定の定める範囲内で、軍事参謀委員会の援助を得て安全保障理事会が決定する。」

 

強制行動のために空軍の待機部隊を保持するのは加盟国の義務と謳っています。

 

「日本は国連加盟国だから憲法9条下でも空軍を保持できる。(現にしている)」

ダメだ、そんなこじつけ解釈は許さない!憲法違反だ!と言うと、憲法改正国連脱退か選べという話になってしまいます。

こじつけは許さないと言えば言うほど利用されてしまいます。

国連憲章で未だ敵国扱いの日本

 (第53条2項)

「本条1で用いる敵国という語は、第二次世界戦争中にこの憲章のいずれかの署名国の敵国であった国に適用される。」

いずれかの署名国(連合軍 米英仏ソ中etc)の第二次大戦中の敵国は日独、日本もドイツも未だ敵国扱いです。

本条1とは いかなる強制行動も、安全保障理事会の許可がなければとられてはならないが、本条2に定める敵国(日独)のいずれかに対する措置では例外になるということです。

安全保障理事会の許可なしでも日本、ドイツに対しては強制行動をとれるということです。

敵国条項を外したいのなら義務を果たせ。

憲法9条があるのでできません。

 

改定したい理由は国連憲章敵国条項を外すのも目的のひとつか。

 

議論自体を許さない という態度は日本は神の国だから負けるはずがないと言った軍国主義者と似ているのではないか。

思想・目標は正反対でも似た者同士。

 

正面から9条改正を唱えても議論を忌避するから、96条改正や憲法解釈の話を先に持って来られた。

96条改正や憲法解釈よりも9条をまともに議論する方がよいのではないか。

 

とにかく反対、議論をさせない。議論できないなら仕方がないと変則的な手を使わせてしまった。

☆★☆

 国会における謎の行動

 

 法案を通すことを求める議員と改善を求めない議員

 

廃案ありきで会期切れを狙うことは法案が改善されないことになり、国民が不利益を被ることになります。

で結局改善されないまま通ってしまってから批判する。

批判したところで どっちもどっちでしょ。

 

答えられるはずのない質問をする

 「想定している仮想敵国はどこの国か」としつこく訊く。答えたら国家間の問題になるから閣僚が答えられる筈がありません。

わからずに質問していたとしたら恐ろしいことです。政府の閣僚になったら外交問題を引き起こすんじゃないか。

 

チャーチルは「イギリス以外のすべての国」が仮想敵国と答弁しました。ユーモアの通じない日本でやったら上を下への大騒ぎになるだろう。

 

自衛隊員の命があぶない」

 自衛官に限らず警察官、消防官海上保安官から民間でも工事現場や海外で日本の資源確保のために従事している人々は内容や程度の違いこそあれ危険と向き合っています。

世間知らずのフリをどうしてわざわざ国会でするのでしょう。

 

反対する法案について「今決める必要があるのですか」―は強行採決を勧めている

 質問者は逆に 今ではないのなら、いつ必要であるのか答えることは出来るのですか、と問われたら答えられない、10年経っても答えられません。

いつ必要と答えたら法案を認めることになるから答えられません。

自分が同じ立場だったら答えられない質問をする。

時間稼ぎを狙っていますというメッセージを相手に送ってしまっています。

 

相手が廃案にするわけはないから強行採決するに決まっている。

直すのではなく廃案か強行採決かの二者択一を迫る。

そして強行したら非難する。

マッチポンプです。(自分で火をつけて(マッチ)、自分で水をかける(ポンプ))

 

悪気なく、わからずに質問していたとしたらおそろしいことです。

 

  ☆★☆

 力の均衡がないところでは力の行使を誘引してしまう

 

 ナチスドイツと周辺国、ロシアとウクライナ、中国とチベットウイグル、力の均衡がないところでは力の行使を誘引してしまうことは証明されています。

 

一人っ子政策の影響で中国軍人は一人っ子故に親を残して死ぬわけにはいかないと先に引き金を引く可能性が高いので不測の事態を招く公算も高い。

 ☆★☆

「学者の意見だから正しい」

 

 自衛隊在日米軍、PKO、集団的自衛権の4つについてどれが合憲か違憲か? その答えは4つとも違憲、4つとも合憲、3つ合憲、2つ合憲、1つだけ合憲、その答えの組み合わせは19通りになります。

 

19通りの中から選択しなければならなくなります。

 

学者の意見が統一されることはありえません。

統一されることがあれば学者の意見は自由ではない、思想の自由はないということになってしまいます。

意見について賛成反対を言うのは自由ですが

意見の合う学者は正しい、意見の合わない学者は正しくないというのでは思想の自由(憲法19条)を認めていないことになります。

 

☆★☆

最後には梯子を外す新聞

1992年6月15日、国連平和維持活動(PKO)への自衛隊の参加を可能にしたPKO協力法が成立しました。

「PKO協力の不幸な出発」(朝日新聞1992年6月16日)

「ともに汗を流す貴重さ 自衛隊PKO」(朝日新聞2002年3月2日)

10年経ったら安保法制に反対したことは忘れていることでしょう。

 

☆★☆

原発なのに危険な状態を黙認してしまう

 

 原発反対とは稼働中の原発は今すぐ止めろということです。

津波が来るかもしれないから防波堤を高くしてとは言えません。

被害の防止策を提言することは稼働を認めることになるから言えないと思っているのでしょうか。

今すぐ止めればいいから安全策はいらない?

止めるまで安全策を執れと言ってもいいのではないか。

「じゃあ稼働を認めるんだな」「認めてない、それとこれとは話が別だ、不測の事態に備えるためだ」

 

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野党の立場だから反対するのであり、自らが政権を担う立場になれば賛成するというのでは似非反対者です。

 

社会党:野党時代 自衛隊違憲日米安保反対。与党時代(自民と連立) 自衛隊日米安保容認。

政権を担う立場になったら言えないことを選挙期間中に言わないでほしい。

 

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正しいことをしたと思ったから正しい結果になるとは限らない

 

解釈変更に反対することは現状維持には繋がらず、現状変更への試みに与することになってしまいます。

 

 

同盟国の艦船が攻撃を受けた時、指をくわえて見ているしかなかった。憲法があるから。

拉致されても助けに行けない。憲法があるから。

国民の生命財産を守れない。憲法があるから。

何のための憲法か。

 

日本人に対する信用問題であり、世界の日本を見る目への影響は避けられない。

 

親日的な国は「日本はいざというとき頼りにならない」と失望し、現状変更を試みる国は勢いづき、紛争拡大の危険が逆に高まります。

 

願っていることと逆の結果を招きかねない。

威嚇はよくないが、抑止力がないと相手をやる気にさせて紛争が起きて被害者が出てしまう。

フィリピンやベトナムがされているように。

 

第二次大戦前の英仏の宥和的な政策がナチスの暴走を招いたように。 

☆★☆

完全、完璧を求めていてはいつまで経っても始まらない。

 ビジネスの現場では自分1人で100%と思っていても提出したらケチョンケチョン、遅すぎる、学校のテストではない、今出しても遅い、間に合わなければ意味がない、60点でも出せばいい。間に合わない上にケチョンケチョンよりまだ間に合ってケチョンケチョンのほうがいい。

 

暫定措置で走りだす、完璧ではないと批判される、最初から完璧なものなどない。

 

国内的に正しくても海外の事情で正しさの定義は変わる。

相対的に優位に立てばいい。

隣の芝生は青く見える。財政黒字だけどケチった結果でインフラはボロボロ、失業者が増大で社会が不安化。

インフレ抑制のために通貨供給を絞って病み上がりの体にダイエット。

差別のない社会は聞こえがいいが、平等にみんな飢えて貧乏で満足か。

差別はなくす、差異は認める。

差別(生まれ)の結果の貧富の差は認めない、差異(努力と才能)の結果の貧富の差は認める。

 

☆★☆

大半は安定を求める。(サイレントマジョリティ

 

 安定を保証されて生産性を発揮する、明日どうなるのかわからないのでは仕事が手につかない。 生産性が低下する。

子供の預け先が不安、親の介護が不安、将来(自分の老後)が不安、心ここにあらず、仕事に集中していない。

破格の条件でアジア企業にエンジニアが引っ張りだこ、不安は金で解決できると移籍する。

不安は競争力を低下させる。

 

起業家タイプは一握り、政治家タイプは一握り、運動家タイプは一握り、

声が大きいからといって多数派なわけではない。(ノイジーマイノリティ)

 

学園よりも大学よりも安全と保育園と年金と景気が関心事。

 争点にしようとしても乗って来るのはマイノリティ

☆★☆

批判をするほど民意が離れる。

 

舌鋒鋭く批判する。批判すればするほど、感じ悪いとドン引きする優しい日本人。

支持者は拍手しても、離れて傍観する無党派層は別の候補に入れるか棄権する。

やめろと言うばかりで やめる代わりに同じ話で何をするのか。

何をするのか言わないと何もしないと受け取られる。

別の話であれもこれもやりますと言っても何もしないと受け取られる。

 

消費税を上げるの対案が反対ばかり。

上げないと言えば景気対策の失敗だ実行力がない失政だと批判したのに、上げると言えば反対する、一体どっちなのか。

増税しても景気を冷え込ませない政策を掲げたら、与党のお株を奪えるのに。

☆★☆

政見放送を見た(東京選挙区)

 政見放送は候補者の声を聞くための番組です。

政党が制作した内容でNHKの編集なしで放送されます。

代表と各候補が語る、総裁と各候補が語る、それなのに最初から最後まで委員長が語り候補者が語るシーンがない。

候補者の声を聞きたかったのに。急ごしらえの政党よりも準備の時間がなかったのか。

民主主義を守るという、憲法を守るという、それなのにどうして候補者の声を聞かせないのか。

民主主義のつもりであっても、実際の行動で民主主義的ではないと説明してしまう。

疑われることに気がつかないのだろうか。

※他の選挙区の政見放送も同様でした。

 

☆★☆

大義はできちゃった

大義とは動機なのか、結果なのか。

解散をする度に大義なき解散と言われる、郵政選挙のときも大義なき解散と言われました。

 

大義とは動機なのか、結果なのか。

動機が立派でも、結果が伴わなければ大義なき解散だったと評価される。

結果が出てから大義ある解散だったと評価される。

 

解散権があるから緊張関係を維持できる。或いは建設的不信任の制定を

 

内閣不信任案だけで解散権がなければ国会は空転をし続けて機能しなくなる。

 

解散権を封じるべきだという。それならば不信任は建設的不信任にしなければ国会は機能不全になる。

議員の過半数を以て首相の後継者を決める。出席者の過半数ではなく、全議員の過半数で決める(次期首相の権力基盤確保と政争目的の欠席を認めないために)。

そうしなければ政治の空白が生じてしまう。

 

民進党は分裂に追い込まれた。元自民党と元社会党野党共闘に賛成と反対、改憲派護憲派呉越同舟が解消された。どうして一緒にいるのかわからない状態が解消されました。

 

解散をきっかけに政界再編が行われた。

→政界再編解散→或いは大義できちゃった解散。

大義なき解散だ!といつもと同じことを言っても新鮮味がない。

是非はどうあれ、消費税の使い道を急に言い出したり、こんなのは大義できちゃった解散だ!と言えば面白いのに。

 

それではまた。

衆議院総選挙・二者択一を迫られてきた日本国民―新党はなぜ第三の道を示さないのか―大義ある解散とは?

二者択一を迫られてきた日本国民

 

賛成か反対か、法案通過か法案廃止かどっちか選べ

法案そのままはイヤ、でも何もやらない訳にはいかないと廃案方針は支持されず、反対、廃案ばかりを訴えた社会党は支持を失い消滅しました。

全面的に賛成ではない、法案を直してから通してほしい、廃案ありきでは直せない、それなのに廃案ありきで時間潰しばかり、もうたくさんだ、いいかげんにしてくれ、国会中継を見てうんざりだと民意を受けて消滅しました。

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かつて民主党民進党の前身)は期待を集めた

 

自民党員もいる、社会党とは違って法案を直してから通す政党として期待された。

それなのに、社会党みたいに反対・廃案を訴えるようになり、国民は二者択一を迫られた。また同じじゃないか。

改名した党名が民進党。台湾かっ! しかも共産党と協力するという、国民党にすればよかったんじゃないか。

※台湾の民進党は中国からの独立政策、国民党は中国共産党と宥和政策

 

希望の党改憲)と立憲民主党(護憲)に分裂して呉越同舟はようやく解消されました。

☆★☆

事実上自民党の補完勢力となっている希望の党

 

(2017年10月13日 日本経済新聞 朝刊4面)

「与党なぜ優位」「野党競合で批判票分散」

希望の党日本維新の会共産党立憲民主党社民党の5党の支持を単純にあわせると、100選挙区で自公候補を逆転する。」

野党共闘が実現した場合を想定して、日本経済新聞社が4党(2014年の枠組み 民進党、共産党、生活の党、社民党)の得票を合計したところ、約60選挙区で与党候補を逆転していた。」

 

与党が大勝した場合、最大の功労者は小池百合子 希望の党代表ということになります。

批判し合っていても本当はツーカーなのではないか、目指すところは同じ、一々話をしなくても分かっているということか。

それともそんな効果があるとは思わなかった、想定外だと思っているのだろうか。

どっちにしても深読みしすぎだって?

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このままでは新人はいい面の皮―第三の道を示せ

 

第一の道 このまま法案を通す。第二の道 廃案ありき。第三の道 国民に寄り添って法案を直す。

 

チャレンジのつもりが補完の手段になっていた、それでいいのだろうか。

そんなつもりがなくても結果的になってしまう。

 

社会党とも民主党とも違う、法案をそのまま通すか廃案かの二択を国民に迫る政治を終わらせる。

廃案ありきではなく、第三の道、法案を直す政党であってほしい。

 

それではまた。

☆★☆

大義なき解散はもはや死語

 

衆議院が解散する度に、「大義なき解散だ」と批判をするのが恒例です。

また言ってるよ、いつも同じ科白、と揶揄のネタになるだけで支持に結びつかない。

 

大義があっても「大義なき解散だ!」と批判された

 

小泉総理(当時)が郵政法案の是非を問うために打って出た郵政選挙は、これはこれで政治信条を賭けた大義ある解散と思われるのですが、大義なき解散と言われました。

 

ならば大義ある解散とはどういう解散か

 

2012年 野田総理衆議院を解散したとき、野党の自民党は「大義なき解散だ!」という批判をしませんでした。この選挙で自民党は大勝し、与党の民主党は大敗して政権交代となりました。

つまり大義なき解散ではない=大義ある解散とは「野党が勝てそうなときにやる解散」という意味になりました。

なので「大義なき解散だ!」という批判は なんで俺たちが、私たちが勝てそうなときに解散しないんだ、という文句に聞こえるようになってしまいました。

言わない方がいい共感を呼ばない残念な言葉になってしまいました。

 

それではまた。

 

 

nikoichix.hatenablog.com

 

 

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食物アレルギー死亡事故の原因は学校だったのか?-前提とルールはなぜか疑われない

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/sports/018/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2013/06/05/1335638_5.pdf#search=%27%E9%A3%9F%E7%89%A9%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E4%BA%8B%E6%95%85+%E8%AA%BF%E5%B8%83%E5%B8%82%27

調布市立学校児童死亡事故       ※ http://www.mext.go.jp/ は文部科学省

検証結果報告書概要版

調布市立学校児童死亡事故検証委員会  平成25年3月

※以下は抜粋要約しています。

1 事故の概要

 

平成24年12月20日(木)乳製品を除去している児童が給食でおかわりをした際に、誤って普通食のチーズ入りのチヂミを食べてしまった。(献立表に食べてはいけない料理に引かれているピンクのマーカーがなかったから)

 

配食された給食が済んだ頃に,日直が「おかわりどうぞ」とクラス全体に声を掛けた。

担任はいつものように「大丈夫か?」と声を掛けたところ,児童は保護者が念のために持たせている献立表を出し,「これを見れば分かる」と言った。(マーカーを引いてないので見ても分からない献立表だった)

児童はアナフィラキシーショックを起こし亡くなられました。

アナフィラキシーショック

アレルギー性鼻炎や気管支ぜんそくなどと同じアレルギーの一種で、症状が呼吸器や皮膚など限られた範囲ではなく、全身に現れるものをアナフィラキシーという。

特に過剰な免疫反応により血管が拡張して血漿(けっしょう)成分が漏れ出て血圧の低下やむくみ、意識消失などがみられるものを「アナフィラキシーショック」と呼び区別する場合もある。

☆★☆

「保護者,栄養士,担任との間のルールでは,おかわりの申し出があった場合担任は,除去食一覧表(担任用)(いわゆる「おかわり表」という)で確認することになっていた。」

このルールの有効性には疑問符がつきます。

 

「担任は児童の持っているルールとは関係のない(食べてはいけない料理にマーカーの引いてない)献立表は見たものの除去食一覧表(担任用)の確認はしていなかった。

(当日,除去食一覧表(担任用)は2階職員室の担任の机の引き出しに入っていた。それでは意味がない、けしからんという話になった。)」

(担任が絶対に忘れないことを前提条件にした危ういルールだった)

(戦時中は万が一のことを考えると弱腰と非難され、今は前向きではないと非難される。)

 

☆その上、児童がルールとは関係のない(食べてはいけない料理にマーカーの引いてない)献立表を持っていることが災難の元だった。持っていること自体がルール違反だと誰も気付かなかった。

三者でルールを決めたのに常時守られていないダブルスタンダード状態だった。

 

(今の担任ってチョー大変!nikoichiが小学生のときはおかわりは早いもの勝ちだった、日直が聞いたりしなかったし取り過ぎて担任に怒られた。(女子はやらなかった、やらかすのは男子だけ、おかわりを狙って早食い競争をしていた)

 

アレルギーあるなしに関わらず早食いができない(やらない)ほとんどの子はおかわり争奪戦は関係のない話だったので差別の話にはならなかった。

☆★☆

2 事故発生の要因

 「検証委員会では今回の事故の直接的な原因と思われるものとして,除去食の提供(おかわりを含む。)方法と緊急時の対応の二つに大きな問題があったと判断している。」

除去食の提供では,

1 チーフ調理員がSさんに,どの料理が除去食であるかを明確に伝えていなかったこと。

2 おかわりの際に担任が除去食一覧表(担任用)で確認しなかったこと。

3 保護者がSさんに渡した献立表に,除去食であることを示すマーカーが引かれていなかったこと。

緊急時の対応では,

1 担任がエピペン®を打たずに初期対応を誤ったこと。

養護教諭が食物アレルギーによるアナフィラキシーであることを考えずに,エピペン®を打たずに初期対応を誤ったこと。

以上の内一つでも実施されていたら,女の子の命を守れたのではないかと考えられる。」

 と結論づけている。

そうか?

 「3 保護者が子供に渡した献立表に,除去食であることを示すマーカーが引かれていなかったこと。」

☆親が常時、間違いなくマーカーを引くことを期待することはできない。負担をかけるでしょ。紛らわしいから子供に持たせない。

子供には チーフ調理員か担任がおかわり表を渡せばいい。そうすれば子供が「おかわり表は?」と言うので担任が職員室の机に忘れるということは起こり得ない。

マーカーの引いてない献立表を見て除去食を渡すということも起こり得ない。

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「1 チーフ調理員が児童に,どの料理が除去食であるかを明確に伝えていなかったこと。」

そういうことを常に口頭説明するの? チーフ調理員はそんなに暇なのか、常時 間違いなく実施されることを期待することはできない。子供に おかわり表を渡せば済む話でしょ。

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「2 おかわりの際に担任が除去食一覧表(担任用)で確認しなかったこと。」

子供に おかわり表を渡して担任が一緒に確認すれば済む話でしょ。

同じ立場に置かれたら実際に自分ができるのかという検証をすることなく複雑な対策を立てて、やらないことはけしからん、できたはずだ。精神論に終始すると同じ失敗が繰り返される。

☆★☆

対策は寿限無寿限無になっていく

 

(1)情報の共有について

「ア  児童・生徒の生命に関わる食物アレルギーについては,保護者,栄養士,調理員,担任はもちろん,養護教諭,学校長など学校の教職員全員が把握する必要があり,管理指導表の内容についても教職員全てが把握しておく必要があるが,必ずしも全員が把握していなかった。」

提言している人は把握しているのだろうか。必ず全員が把握している職場が存在するのか。フィクションに則った対策が立てられる。

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「イ  発達の段階にもよるが,同じクラスで学ぶ友人に食物アレルギーがある場合,友人が何を食べてはいけないのかという事について, 同じクラスにいる児童全員が注意する必要があった。」

児童全員が注意する必要があった。……無理!ファンタジー!クラスメイトが苦しみだしてから「どうしたの どうしたの」と言うのが子供の実態ではないか。児童は全員英才になるべきだ。提言者はスーパー児童だったのでしょう。

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提言者も無理だと思いつつ言っているのかもしれない。場の空気を読んでイイ子の発言で議事録を埋めなければならないと配慮した。突っ込んだりするのは空気が読めていないと周りも配慮した。

 

空気が読めない文化:謝ればいいってもんじゃない、理由を言え!

どうして、なぜ が延々と続く。

空気を読む文化:言い訳(理由)を言うな、とにかく謝れ!

最初に謝るという結論がありそれに合わせて理由づけをする。

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(2)除去食の調理と配食・配膳について

 「 チーフ調理員から手渡しする際に,料理名を口頭で伝えたようだがSさんに伝わっていなかった。」

チーフ調理員はそんなに暇なのか。おかわり表を渡して児童が担任と共有すれば済む話でしょ。

(1)情報の共有について での認識が(2)除去食の調理と配食・配膳について に影響している。

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「ウ Sさんの給食に除去食があるかないかの情報が,担任に事前に配布する おかわり表のみで行われており,当日は担任に伝えられていなかった。」

児童がおかわり表を持っていれば済む話、なくしたら おかわり はなし。

逐次口頭で伝えるのが確実という信仰があるのでしょうか、あてにならないと思う。

言い忘れたり、言い間違えたりあてにならない。間違えたらたるんでいるとかいう精神論になって堂々巡りになってしまいがち。

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⑶ 給食指導について

 「ア 文部科学省発行の「食に関する指導の手引」第6章によれば,食物アレルギー対応については,校長のリーダーシップの下に栄養士,調理員,担任,養護教諭など教職員全員の共通理解が必要としている。」

除去対象の食品が変わらないことを疑う必要があるのではないか

http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-08.pdf#search=%27%E9%A3%9F%E7%89%A9%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%81%AE%E8%B5%B7%E6%BA%90%27

 

※ http://www.mhlw.go.jp/ は厚生労働省

食物アレルギーの治療のポイント

 「食物アレルギーの日常の治療のポイントは正しい診断に基づいて必要最小限度の食物除去を行うということに尽きます。」

「さらにアレルゲンがどのような食品に入っているのかも十分に指導しなくてはなりません。」

『大切なことは食物除去を指導する場合には栄養学的見地と食事の質の面から必ず除去した食物に代わり得る代用食品を保護者に指導することです。』

医師→保護者→学校 除去の対象となる食物の情報が提示される。

「(必要最小限度)の食物除去を行うということに尽きます。」

完全除去を依頼する情報が学校に提示されたら学校側は怪しいと感じたほうがいい ということになります。

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10905100-Kenkoukyoku-Ganshippeitaisakuka/0000112469.pdf

《原則》正しい診断に基づいた必要最小限の原因食物の除去

 

必要最小限の除去とは

1)食べると症状が誘発される食物だけを除去する。

“念のため”、“心配だから”といって、必要以上に除去する食物を増やさない。

2)原因食物でも、症状が誘発されない“食べられる範囲” までは食べることができる。

「“食べられる範囲”の量を除去する必要はなく、むしろ食べられる範囲までは積極的に食べるように指示することが望ましい。」

 

食物アレルギーの治療とは徐々に食べられる量を増やしてアレルギーを克服して改善することにあり、常に完全除去を依頼する情報が提示される場合は治療、改善が進んでいないということになり、原則に則った治療が行われていないという情報を得たことになる。

治療、改善が進まなければ、いつまで経っても保護者も児童もアナフィラキシーショックに怯え続けることになる。

完全除去を維持し続けたからアレルギーが改善されず、ショック死の危険と常に隣り合わせの状況が継続された。

それが不幸な事故を招いたのではないか。

☆★☆

何も変わらない(改善されない)食物除去依頼の提出が続いたら学校は国に報告する仕組みにしたらいいのではないか。

原則に則っていない治療が行われている可能性があると。

学校は文部科学省の管轄、医療は厚生労働省の管轄という縦割があるから伝達ルートがないのか。

☆★☆

3 事故防止への提言

 

「個別面談調書の作成」

「管理指導表記載事項の情報共有」

「緊急時対応における個別対応プランの作成」

「除去食一覧表の作成」

「除去食に関する統一した資料の共有」

 

対策を立てろと言われると書類を増やす話になりがちです。(公だけとは限らない)

なぜか?  書類を作らないと対策に具体性がないと言われるからです。

持つ必要がある人間に必要な書類を持たせる。という話にならずに、和が大事、みんなであれもこれもやりますという話になって書類が増えていく。

書類が増えて担任は子供にかまっている場合ではなくなり、却って見過ごされているのではないか。

☆★☆

対策は足し算になりがち。引き算の場合もある。

 

原因:〇〇をやっていなかったから、〇〇が漏れていた、〇〇が徹底していなかった。

対策:〇〇をやります、〇〇が漏れないように監視を徹底します、新たにチェックリストをつくります、チェックする人を更にチェックする人を配置します、でも人手不足だった。

あれもやります、これもやります。

 

実際にできるのか、実効性はあるのか、やることを増やすと間違える確率が上がる、余計なことをしていなかったのか、新たに加えた工程がクレームの震源になりがち、減らすことはないのか、足し算しかないのか。

☆★☆

「除去食の調理について」

「配食・配膳方法について」

「給食指導に関する提言」

「緊急時の対応に関する提言」

「教職員研修のあり方に関する提言」

教育委員会事務局への提言」

様々な提言がなされます。現場の人は把握しきれるのか。

会議を開いたら提言をしなければならない、提言をすること、対策項目を増やすこと、書類を増やすことが目的になってしまう。現場が書類に追われて子供への対応が疎かになるという本末転倒になりかねない。 

☆★☆

元々の原因(前提)……アレルギー食物の除去に終始して摂取可能量を少しずつ増やしていく治療が進んでいなかったためにアレルギー耐性を身に付ける機会がなくショック死を迎える不幸な事態に至った。

管轄外だから言及されることはないのだろう、クロスファンクショナルな横断的な提言が許されないのだろうか。対策を立てることはできないのだろうか。

 

付帯的な原因(ルール)……おかわり表(除去食一覧表)を児童本人に持たせることが有効(担任と児童で確認し合う、なくしたらおかわりなし)であると、保護者,栄養士,担任の三者間で認識されなかったから。  ルール作りの時点でつまづいた。

 

前提がおかしい、ルールがおかしい とは言えない。

前提もルールも不問に伏して対策の上に対策を積み重ねて膨大な情報量、作業量になって手が回らなくなり却ってチェックが疎かになって全貌を把握している人は誰もいないという事態になりかねない。

 

 

nikoichix.hatenablog.com

 

 

nikoichix.hatenablog.com

 

食物アレルギーは遺伝じゃなくて現代病でしょ(食生活のせいか)

親がアレルギーだから子供に遺伝した?

本当に遺伝ならおじいさん、おばあさんもアレルギーのはずです。

曾爺さん曾婆さんもアレルギーのはずです。

食物アレルギーになったなんて話は昭和30年以降に生まれた人の話ですから、遺伝病ではなくて現代病でしょ。

☆★☆

仮説として

 Nikoichiは幸いどんな食べ物を食べてもアレルギー症状が起きない。

 

なぜか?と考えた。

親が食品添加物にうるさかったからだと思っている。

大量生産の出来あいのものではなく、八百屋で買った野菜、魚屋で買った魚介類、肉屋で買った肉、乾物屋で買った調味料を使って家で作られた料理を食べてきた。

発酵なのか発酵風なのか、燻製なのか燻製風なのかと区別した。安すぎるもの(値段ではなく中身が)を食べると却って医者代がかかることになると。

本物のように手間がかかっていないのだから値段相応でありけして安いのではないと。

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発酵には時間がかかる、瞬間発酵というものはない、瞬間熟成というものはない。

時間=コスト、時間をかけなければコストを削減できる。価格を下げられる。

価値が高いものを安い価格で提供しているわけではない。価格を下げているのではない。安いものを値段なりに提供されているのだから割安なわけではない。

安いものと本物は価格や品質の差があるのみならず、まったくの別物。

 

安全性の確認は長期間に亘って体に蓄積するまで検証することは事実上不可能、長期間数十年に亘ってそういう実験に自分の体を提供してまでつきあう人はいない。

胎児への影響を検証すると言われても、そういう実験につきあう母親はいない。

実験をしたら人道上の問題になってしまう。

☆★☆

「食物アレルギー 厚生労働省」でGoogle検索すると

 

http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-08.pdf#search=%27%E9%A3%9F%E7%89%A9%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%81%AE%E8%B5%B7%E6%BA%90%27

「今から50年前には日本では「アレルギー」は、ほとんどありませんでしたが、現在では国民の3人に1人が何らかのアレルギーを持っているといわれています。」

50年前にはアレルギーはほとんどなかった という。

 

「欧米やわが国などの先進国で非常に大きな問題となっており、工業化・文明化と「アレルギー」は密接に関係があるようです。アレルギーは年齢により症状が異なるかたちで現れることが多く、そのような現象は「アレルギーマーチ」といわれています。」

食物アレルギーは現代病、文明病の側面を持っている。

 

昭和30年(1955年)以降に生まれた人 父親、母親の世代で食物アレルギーの話は聞くけど、おじいちゃん、おばあちゃん世代で食物アレルギーという話は聞かない。

☆★☆

アレルギーは「過敏症」と訳されるが免疫反応の一つであり、われわれの体にとっての異物を排出するための一つのメカニズムであるという。

 

体に入った異物を排出するための必須のメカニズムが暴走しているということか。

アレルギーを起こす対象は主に人間以外の動植物由来の蛋白質がほとんどであり。食物アレルギーが【免疫学的機序を介しているということが重要で】、食物そのものの作用によるものは食物アレルギーには含まない。

食物そのものの作用とは

 

「たとえば乳糖を体質的に分解できずに下痢を起こす乳糖不耐症という病気では乳糖を含む食物を食べるとあたかも牛乳アレルギーのように下痢をしますが、この場合には食物アレルギーとは言わず食物不耐症といいます。

食物は我々が生きていくのに必須ですが、個人個人の体質により食物により体に不利益な反応が起きることもあるのです。」

腹を下すのはアレルギーとは言わない、食物不耐症という。

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免疫学的機序は大きく分けると二つに分類される

※機序とは しくみ メカニズムのこと

 

第一は即時型アレルギー反応といい免疫グロブリンE(lgE抗体:石坂公成博士が1960年代に発見)という生体内の蛋白質が介在して起こるもの。

食物アレルギーの多くはこのタイプという

 

個人個人の免疫の反応の違いにより卵に対するlgE抗体 を作るヒトもいれば牛乳に対してlgE抗体 を作るヒトもいる。このことが卵のアレルギーを持つヒト、牛乳のアレルギーを持つヒトを決める要因の一つになるという。

「lgE抗体が 皮膚・腸粘膜・気管支粘膜・鼻粘膜・結膜などにいるマスト細胞に結合した状態で食物抗原と出会うことにより マスト細胞から化学伝達物質(ヒスタミン・ロイコトリエンなど)が放出され アレルギー反応が引き起こされます。」

アレルギー反応を起こすとは体が化学伝達物質を放出している状態。 

 

 「そのアレルギー反応によりじん麻疹・湿疹・下痢・咳・ゼーゼーなどの症状が誘発される。」

「つまり即時型食物アレルギーでは摂取した食物が抗原性を残したまま腸から吸収された後、血液を介して皮膚・気管支粘膜・鼻粘膜・結膜などに到達してアレルギー反応が起きる」

『食物が抗原性を残したまま腸から吸収される』というところもポイントではないのか

 

祖父祖母世代よりも抗原性が残る度合いが多めになって吸収されているのではないのか、腸で充分に分解されないままに吸収が始まってしまう。なぜ充分に分解されないのか、酵素や腸内菌が不足しているか、必要な菌が欠乏しているのではないか。

なぜ必要な酵素や菌が不足、欠乏してしまうのか。

現代人が食べたり飲んだりしたものの成分に必要な菌を殺してしまう物質があるのではないか。

抗原性がより多く残っているために体の免疫が攻撃を始める。

 

「即時型の場合には食物を摂取した直後から2時間以内ぐらいにアレルギー反応を認めることがほとんど」

食物の抗原性を異物と感知して排除しようとする働きがアレルギー反応ということか。

☆★☆

「我々の血液中にはいつも食事後に食物が抗原性を保って存在すると考えられています。」「人間の体ではいつも自分以外のものを排除しようという免疫が働いているのですが、食物抗原に対しては異物と認識していないのです(免疫学的寛容といいます)。」

アレルギーを起こさないとは免疫的に寛容になる、鈍感になるということ。

 

どこでコントロールされているのか、認識しているのか、脳ではなく腸ではないのか? 

なぜ、そういった機能が損なわれてしまったのか。現代人が食べたり飲んだりしたものの中に機能を殺す成分が入っているのではないか。有害とは認識されずに流通しているのではないか。

 

第二のタイプは非即時型

 

 「もう一つの免疫学的機序は即時型に対してlgE抗体に依存しない非即時型(あるいは遅発型、遅延型)と呼ばれる反応です。」

「この場合の詳細なメカニズムはまだ解明されておらず議論の多いところですが、T細胞というリンパ球による反応ではないかと考えられています。」

「即時型と異なり食物を摂取してから数時間後に湿疹・掻痒などの皮膚症状が主に認められます。」

☆★☆

発症のメカニズムは説明されているが、高度成長期に生まれ育った世代からどうして食物アレルギーが発症したのかはわからず終い。

☆★☆

食物アレルギーの治療のポイント

 

「食物アレルギーの日常の治療のポイントは正しい診断に基づいて必要最小限度の食物除去を行うということに尽きます。」

「さらにアレルゲンがどのような食品に入っているのかも十分に指導しなくてはなりません。」

『大切なことは食物除去を指導する場合には栄養学的見地と食事の質の面から必ず除去した食物に代わり得る代用食品を保護者に指導することです。』

とにかく食べたらダメという医者はアレルギー治療の指導の資格を取得していない医者かもしれない。

医療事故を避けるためには何でもダメと言った方が無難か。

☆★☆

専門医を検索したら下記のURLがありました。

 

http://www.jsaweb.jp/modules/ninteilist_general/?ao%5B0%5D=0&sf%5B0%5D=9&ao%5B1%5D=0&sf%5B1%5D=6&ao%5B2%5D=0&sf%5B2%5D=4&ao%5B3%5D=0&sf%5B3%5D=8&sq%5B0%5D=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD&sq%5B1%5D=%E7%9A%AE%E8%86%9A%E7%A7%91&sq%5B2%5D=&sq%5B3%5D=

 

一般社団法人日本アレルギー学会:日本アレルギー学会専門医・指導医一覧(一般用)

プルダウンで都道府県、専門(内科、小児科、皮膚科、耳鼻科etc)絞り込みができるようになっています。

「本学会は2007年3月7日付(医政総発第0307001号)で厚生労働省から「専門医資格認定団体」として認められました。」

「この告示に則り、医師の専門性に関する資格名を広告できる団体として、厚生労働省より認可されました。
認可条件には、関連名簿の公開が義務付けられております。従いまして、本学会Webサイトには、社員名簿(役員並びに代議員)・専門医名簿(何れも氏名のみ)を掲載し、『広く国民に周知しますので御承知下さい。』」

とあるので引用します。

名簿には各医療機関のHPが紐づいています。

☆★☆

 

https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/300/175778.html

NHK生活情報ブログ

2013年12月23日 (月)食物アレルギー 増加の背景にあるのは?

「食物アレルギーがある子どもの数は全国の公立の小中学校と高校であわせて45万人あまり。9年前の1.7倍に増えていることが文部科学省の調査でわかりました。」

 

「食物アレルギーを正しく診断できる専門の医師の不足が混乱に拍車をかけている実態もある。」

さいたま市民医療センターを受診した小学校6年生の女の子の母親は、

「これまで(別の診療所)などで受けた血液検査で少しでも反応が出たものは全てアレルギーと申告していました。医師から「念のために食べないでください」と指示されていたからです。」

「このため女の子は20種類近くの食材を給食から取り除いてもらっていました。」

成長期の子供の栄養摂取に問題が起きるのではないか。

☆★☆

ごま アレルギーでも 4グラムまでは摂取可であった(個別の検査結果)

 しかし、血液検査ではアレルギーの疑いがあることまでは分かっても、本当に症状が出るかはその食材を食べてみなければ分からない。

そのため母親は、本当にアレルギーがあるのか専門医に調べてもらうことにし、このうち「ごま」の試験では、米粒ほどの量からスタートして食べる量を少しずつ増やしていった結果、4グラム食べても症状は出なかったという。

4グラムまでは「ごま」を摂取していいということだった。

☆★☆

さいたま市民医療センターでは、こうした試験を受けた子どものうち、実は何の症状も出ないケースはおよそ半数に上るという。

 

血液検査結果が出た後の指導が必要なのに血液検査の結果だけで最終結論にされて、とにかく食べたらダメと言われて、本当は食べてもいいものまで食べられず栄養が不足するという本末転倒になっている。

「食べ物が制限されるということは、栄養障害などを引き起こす恐れがあるだけでなく、子どもの社会生活に大きな制限が出てしまいます。食物アレルギーに関心が高まるのは非常にいいことだと思いますが、「正しくこわがる」ためには明確な医師の診断が不可欠なのは言うまでもありません。」

「ぜひ一度専門医のもとを訪れて本当は何が食べられて何に気を付けるべきなのか、知ってほしいと思います。」

☆★☆

専門医はどのくらいいるのか?

 

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10905100-Kenkoukyoku-Ganshippeitaisakuka/0000112469.pdf

第2回アレルギー疾患対策推進協議会   http://www.mhlw.go.jp/ は厚生労働省

2016年2月12日(金)

アレルギー科標榜医師の実態 によると

全国の「アレルギー科」標榜医療機関6,725施設にアンケート調査をしたら

 

有効回答数:1,052例(回収率15.6%)  要するに回答率15.6%!どうして85%弱から返事が来ないのか。

資格あり 318  30%

資格なし 724  69%

資格のある医師がいない地域もあるのではないか。

☆★☆

《原則》正しい診断に基づいた必要最小限の原因食物の除去

 

必要最小限の除去とは

1)食べると症状が誘発される食物だけを除去する。

“念のため”、“心配だから”といって、必要以上に除去する食物を増やさない。

2)原因食物でも、症状が誘発されない“食べられる範囲” までは食べることができる。

「“食べられる範囲”の量を除去する必要はなく、むしろ食べられる範囲までは積極的に食べるように指示することが望ましい。」

 

あれもこれもとにかく食べたらダメという医師は国の指針と違うという。

資格のある医師が不足しているという現状を踏まえて、専門医と連携して診断や治療ができる体制作りが必要ではないのか。

(割りきって専門医に聞く医者もいれば面子に拘って聞かない医者もいるかもしれない。)

☆★☆

(注意事項)として

食物除去実施上の注意

 

母子手帳を利用して成長曲線を経過観察し、成長発達をモニターしていくこと。食物除去を中止できる可能性を常に考慮する。

・すでに感作が成立している食物を初めて食べさせるときには、食物経口負荷試験に準じる注意が必要である。

保育所・幼稚園・小学校入学前には、これまで未摂取の食品に関して食物経口負荷試験を行い、確定診断しておくことが望ましい。

と但し書きがあります。

☆★☆

アレルギー体質の人を調べるだけでは原因はわからない

 

アレルギー体質の人に対症療法を施す、アレルギー体質の人を調べるだけではなく、アレルギー体質でない人と比較をして違いを探さないと原因はわからないのではないか。

☆★☆

親世代と祖父母世代で腸内環境は変わっている

 

前回 腸内の酵素や腸内菌といった腸内環境によって消化できる、或いは消化できない可能性について触れたけど、おじいさんおばあさん世代とアレルギーになった親の世代で腸内環境が変わっているのではないか。

 

薬と添加物の影響で腸内にいた善玉菌が死んで腸内環境が変わってたんぱく質の分解結果が変わってアレルギー物質になってしまったり、体が過敏に反応するようになってしまったのではないか。

安全性を確認したとは?

 

安全性のチェックは人体に害を与えないことを主眼にチェックされても、酵素や腸内菌に影響を与えないというチェックまではしないのだろう。(手法がないのかも)

妊婦のお腹の赤ちゃんに与える影響も、実際に妊婦で実験をするわけにはいかない。

そういう実験に協力する親はいない、無理!

長期間 数年、数十年に亘って摂取を続けて体に影響がでないか。そういう実験につきあう人もいないだろう。

 

海外で禁止されても国内では検証していないので販売継続。

国内で禁止しても輸出国が基準緩和を要求してくる。

結局 自分と家族の体は自分で守るしかない。どの程度まで、添加物や薬とつき合うかを決めるのも自分。

全拒否か、ある程度受け入れるか、依存するか。その結果については自己責任ということになる。

 

それではまた

規制の対象は需要と供給? 品質(消費者保護)じゃないの?―特振法(特定産業振興臨時措置法案)が通っていたらどうなった?

加計学園獣医学部新設の文科省の認可で問題なのは獣医学部の過剰とか不足の話なのか。

教育の質だけを審査すればいい。需要は気にしなくていいのではないか、本筋から外れているのではないか。

供給不足だから基準に満たない学校が認可されたり、供給過剰だから基準を満たしても認可しないということになれば本末転倒になる。

 

大学を卒業しても職に就けない、定員割れで入り易くて卒業しやすい、卒業したあと奨学金を返済できない。

規準が緩いのではないか、結果的に奨学金を返済できない卒業生を生み出した。

☆★☆

 質が担保されていないと学生は、親は授業料を払うことに二の足を踏む。

質を担保(規制)するのが国の役割。レベルに達していれば認可する、達していなければ認可しない。その前提が崩れると市場が歪む。

 

レベルに達しないサービス、商品が社会に供給されて問題が起きると消費者が離れて市場が冷え込む。

品質を担保することが市場の安定につながる。

☆★☆

品質(国)、需要予測(民間)という役割分担

 

需要予測が外れて供給過剰になっても供給不足になってもどっちに転んでも批判される。

需要予測は大学側や出資者が判断することで、国は需要(消費者)サイドに立って品質を担保(規制)するという役割分担がされている。品質と需要予測の両方をやることはないのではないか。

 

国が需要予測までやるのは計画経済です。計画経済の国(旧ソ連)の末路は知れ渡っています。

予算獲得のために需要予測が増大、ばら撒き批判を避けるために需要予測が過小という本末転倒になりかねない。

☆★☆

通称 特振法案

 

1963年から1964年にかけ内閣は特定産業振興臨時措置法案を国会に3回にわたって提出するも審査未了のまま廃案となった。(よかった)

貿易自由化や資本自由化という外資参入の危機感から、通商産業省企業局が立案し、推し進めた国内産業向けの合理化構想であった。

イギリスが、国内企業が外資に駆逐されて“ウィンブルドン現象”に陥ったのに対して、企業の大規模化のためには、民間だけに任せるのではなく、政府も参加する、という官民協調の推進策であった。

1963年(昭和38年)3月、鉄鋼業(合金鉄・特殊鋼・電線)・石油化学(化学繊維)・自動車産業(乗用車・自動車タイヤ)を特定産業に指定し、合併ないし整理統合、設備投資を進めることを骨子として、この法案が閣議決定された。

 

通産省は日本の自動車会社九社体制を三社に集約させ、大型車中心の生産体制になるように行政指導しようとした。(特定産業振興臨時措置法案)

(ところがその後オイルショックが起こった。大型車中心の生産体制が成立していたら日本もアメリカの二の舞いになっていた。)

(農業構造改善事業などに多額の国費を投入してきたにも関わらず生産性の向上は進まなかったのは国際競争からの保護が政策の中心だったから。)

☆★☆

需要サイド(消費者)ではなく供給サイド(生産者)に政府支援を行う

 消費者利益に適うのか。

政府が将来発展しそうな産業を選んで、補助金を与えるのが成長戦略か。

政府の補助金を期待して、民間はそれを待とうと思ってしまう。

待っている間に世界のライバルに先を越されてしまう。

先を越された電気メーカーの場合

 2015年 ホンハイ(台湾)の連結売上高   16兆円

2016年 シャープ(ホンハイ傘下に)    2兆4615億        6.5倍

参考 日立                 10兆 343億

 

白物家電売上高  2014年

東芝(美的集団に事業売却) 2254億

美的集団(中国)     2兆7600億      10倍も違う

 

護送船団方式

2007年 iPhone発売 ポケットに入るコンピュータの誕生です。

これは脅威なのに護送船団 みんなで横並び、抜け駆けは許さない、パトロンスマホをやると言わない。

待っている間にアジア企業が世界でシェアを確保する。

 

日本では通信会社が端末を売る、メーカーにとってのユーザーは通信会社。

海外勢にとってのユーザーは消費者、ユーザーは通信会社に関わらず機能と価格で自由に端末を選ぶ、だからメーカーにとってのユーザーは消費者になる。機能や価格でライバルを下回ればすぐに市場から振り落とされる。

 

タッチパネル、高精細の小型液晶パネル、半導体フラッシュメモリリチウムイオン電池スマホを構成する技術のすべては日本にあった(パーツメーカーは盛況、完成品メーカーは撤退が相次ぐ)

日本のメーカーがスマホを売りだしたのは2011年 iPhone発売から4年が経過していた。その間に海外勢にシェアを奪われていた。

メーカーは次々と携帯端末から手を引き、生き残っているのは、ソニー、京セラ、シャープ、富士通、他は軒並み撤退した。 

☆★☆

かつて通産省は、多過ぎる自動車メーカーを3社に集約させようとした

 

日米自動車メーカー現状 ※大型車ブランドは含まず、( )内は子会社

日本  トヨタダイハツ)、日産(三菱)、ホンダ、マツダ、スズキ、スバル 

アメリカ  GM、フォード、テスラ、(クライスラー※伊フィアット子会社)

 

通産省の計画

  1. 量産車グループ  トヨタ、日産 マツダ
  2. 特殊車輛グループ プリンス、いすず、日野(高級車、スポーツカー、ディーゼル者)
  3. 軽自動車グループ 富士重工マツダ

に集約し、新規参入は通産省の認可制にしようとした。

 

法案が通っていたら

ホンダ、スズキ、ダイハツ、三菱がない。

世界初の排ガス規制クリア、アメリカ現地生産の先駆け(ホンダ)、インド市場シェアナンバーワン(スズキ)がなかった。

トヨタは量産車グループ(高級車・スポーツカーは造るな) レクサスも86やスープラもない。クラウンもランクルもなかったりして。

日産傘下になるプリンスは特殊車両グループ、日産の高級ブランドはインフィニティではなくプリンス?

富士重工(スバル)は軽自動車グループ(小型車は造るな)  レガシィインプレッサフォレスターが誕生しない。

軽自動車 にスズキ、ダイハツ、ホンダという今日のメインストリームがない。

法案が成立したら日本だけではなく、世界の車の歴史を変えてしまっていた。日本車は保護されてガラパゴスな車を造り続けて国際競争に勝てなかった。

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個人や少人数の頭で考えたことで決め打ちすることの限界を如実に顕わしています。

人々の発想を封じ込めてしまう。

解放を謳いながら計画経済を実施した国は、思想家の発想の中に人々を封じ込めることになってしまいました。

個人が考えたことを絶対視する。限界になるのは必然でした。

 

それではまた。

 

 

本田宗一郎夢を力に―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)

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東芝解体 電機メーカーが消える日 (講談社現代新書)

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健康にいいは万国共通なのか―和食ブームで和食素材が手に入らなくなるというジレンマ

(2017年9月12日 日本経済新聞 2面)

「漁業資源ウォーズ」「漁場も商売も奪われた」

「サンマの昨年の水揚げ量は2年前の半分に」「中国でサンマを食べる習慣はない……台湾船や中国船がロシアへの輸出用に漁獲を増やした」

「カツオの水揚げ量20年連続日本一の宮城・気仙沼。例年、最盛期の7~10月は1日500~1000トンの水揚げがあった。しかし今は多くて400トンくらい」「カツオの漁場である南太平洋での漁獲合戦だ……中国、台湾、米国など様々な国の漁船が入り乱れて漁獲している。」

 

「1980年代に養殖を合わせて1200万トンあった日本の水産物生産量は、今や3分の1の400万トンまで落ち込んだ。」

「世界の魚介類の1人あたりの消費量は、この50年で2倍以上に増加した。欧米の健康志向の高まりや、新興国の台頭が背景にある。」

文化発信が裏目

 

日本文化の発信、和食はヘルシーですと宣伝した結果が行き過ぎたのか。

世界で今まで食べてこなかった人々まで魚を求めるようになり、魚介類の奪い合いになって資源が枯渇、価格高騰、日本人の口に入らなくなるという事態になりかねない。

☆★☆

和食はヘルシーは全地球的な普遍性があるのか

 

腸にある酵素、腸内菌は全地球的に共通なのか、腸の長さは全地球的に共通なのか(個人差も当然あるでしょ)。

親から祖先から受け継いだ酵素、腸内菌がある。歴史の中で積み重ねてきた食生活で腸内環境があるのではないか。

 

栄養分析でどんなに優れていても体との相性というものがあるのではないか

 

栄養学的にどんなにいいと言われても消化できる人と消化できない人がいるのではないか。

海がない国の人々に海産物を分解する酵素が備わっているのか。

アレルギーを起こさないのか。

肉の消化に適した体と魚の消化に適した体があるのではないか。

海藻を充分に消化できる体とできない体があるのではないか。

日本人でも青魚が苦手な人がいるのに、たとえ栄養分析上優れていても青魚を摂る習慣がない国の人が食べて、長年の蓄積で身体に異変を起こさないのか。

☆★☆

宗教上のタブーには宗教上の理由だけではなく科学的にもよくない可能性がある

 先祖代々忌避してきたのだから体に分解する酵素が備わっていない。長期に亘って摂取して体に悪影響を与えずに分解することはできないのではないか。

迷信ではなく科学的にも問題があるではないか。

 

日本人が肉食ではなかったというのは迷信

 鯨(魚片がついている、昔の日本人は哺乳類ではなく魚だと思っていた)、猪(山の鯨だと言い訳をして食べていた)、雉、軍鶏鍋

井伊家・彦根藩から将軍家に献上された反本丸(へんぽんがん 薬みたいな名前)は牛肉の味噌漬け

滋養をつける薬ですと言って献上、受け取る側も禁忌だ嘘をついたなと咎めず舌鼓。

近江牛のルーツ。

表向きは肉食忌避があったので「薬喰い」と言いました。

 

猪肉は牡丹、鹿肉は紅葉、馬肉は桜、鶏肉は柏という隠語を使いました。

兎を1羽2羽と数えるのは獣ではなく鳥ですというこじつけ。

なんだかんだと言い訳をして、柔軟な発想でこじつけて肉を食べていました。

肉を扱う店は百獣屋(ももんじや)と呼ばれました。

 

日本人は小麦にも親しんでいる

 

日本人の主食は米だ、という。うどん、素麺、ほうとうきしめん、おやき、団子、饅頭 という小麦文化があったから外来のパン、パスタが浸透したのではないか、ラーメンに お好み焼き、たこ焼き(粉もの)が発展したのではないか。

 

☆★☆

 

栄養分析をしたら優れている、ヘルシーだ、それは食べ物だけの話。受け取る側の体の遺伝情報は加味されていない。

 

栄養がある、体にいいと言われてもアレルギー反応を示す人もいます。

 

アレルギー反応を示さないから大丈夫だと長年摂取を続けてから影響が出てくることもある。

 

塩分が多いか少ないか、脂肪分が多いか少ないか、必要量は生活環境や生活習慣で異なる。

 

暑いか、寒いか、乾燥しているか、湿度が高いか、気圧、肉体を酷使しているか、肉体の負荷が少ないか、条件によって必要摂取量は変わる。

全世界全人類一律の基準なんて無理!非現実的。

☆★☆

低脂肪だから科学的に消化がいい、全地球的に消化がいいはず?

 

人間の体は宇宙の謎に満ちている。まだまだ解明されていないことがある。昨日までの常識が覆ることがしばしば。

健康にいいと言われブームになる、違いました。別のものが健康にいいと言われブームになり違いました。の繰り返し。

 

栄養学は万能か、正しいとか間違っているということではなく、現時点でわかっていることが発表されている。これから解明されたり、発表されることがある。

現時点で判明していることが最終回答、結論で新事実、新発見はありえないと決めつけることが間違いにつながる。

栄養士だって がん にもなれば病気にもなる。正しいか間違っているかの話ではなく万能ではない。

☆★☆ 

祖先から積み重ねてきた遺伝情報を持つ体に未知の物質が入る。

長年摂取を続けて蓄積した結果の科学反応は未知数

 宗教上のタブーがなければ、たまに食べるくらいならいいかもしれない。でも常食はしないほうがいいかもしれない。

 

中国人は中国料理を、フランス人はフランス料理を完全消化できても、日本食を完全消化できていないかもしれない。腸で消化できたように分析されても養分の行き先の体の各器官でどんな影響が出ているかわからない。

栄養学的になんだかんだと言われても各国それぞれの伝統的な料理が、家で代々受け継いできた料理が体の遺伝情報と相性がいいのではないか。

 

それではまた。

独裁国家が妥協できない理由― 一枚岩はいい意味なのか

民主制は実は責任分担、独裁制は責任集中

 

民主主義国家の場合は、選挙や野党やマスコミがあることで寧ろ政府の責任を分担しているとも云えます。

野党がだらしない とか マスコミの報道が偏っている とか言われて すべて政府が悪いという話にはなりません。

国民も選挙の投票に行かなかったり無関心でいると自己責任と言われます。

 

独裁国家の場合はすべて政府が決めるから良いことも悪いことも(口に出せなくても)政府のせい、不満の先は常に政府ということになります。

不満を逸らすためにスケープゴートを仕立てたりします。

選挙がないので、政権交代はクーデターという手荒な手段が使われたります。

★★★

民主主義国家は選挙のこと、支持団体の圧力を背景に主張します。相手国も同じ事情で主張します。その中でお互い様で妥協が生じます。

 

独裁国家が妥協すると、妥協=政府は力がない ということになります。

選挙がないのだから、報道の自由がないのだから、責任の分担はない。すべて政府のせいになるので、妥協は許されない。

★★★

民主制と独裁制の失脚の相違

 民主主義国家での失脚は失業です。しかし捨てる神あれば拾う神もあります。

独裁国家での失脚は、本人も家族も収容所に送られたり、処刑されたり、命にかかわります。

 

やめたら、弱気を見せたら地位を保てない、失脚する。やめるわけにはいかない。

やめてくださいと言えない、言えば失脚する。

やめる判断も止める判断もできない。誰も言えない。

☆★☆

やめろ やめてと言ってやめるなら誰も苦労しない。

 

やめろやめてと言ったから、言われたからやめるという話にはならない。

むきになって行動をエスカレートさせたり、止める人や団体に向かって逆ギレしたりします。

☆★☆

押したり引くそぶりを見せたりして相手の足下を見る。

相手はひとりじゃない、お互いに牽制し合っている、それを利用する。

話し合おうとすると話し合いをするふりをする。

喧嘩をしたくない相手と見ると喧嘩をしないふりをして時間を稼いで喧嘩の準備をする。

喧嘩の準備ができたから相手は手出しができないと強気に出る。

みんなが喧嘩はダメと言ってくれる、止めようとする。だから相手は手出しができない。

相手が手出しできないうちにもっと強くなる。誰にも手出しができない存在になる。

☆★☆

相手側で意見が分かれる

 

喧嘩はいけないから言い分を聞こうとする派 と 言い分を聞いてはいけないと言う派に分かれる。

どんなに理不尽な要求をされても喧嘩はいけない派 と 喧嘩を避けて理不尽を通してはいけない派 に分かれる。

もう無理だ仕方がない言い分を通そうとする派 と 無理だ仕方がないで終わらすな言い分を通すな派 に分かれる。

時間をかけて話し合いをしよう派 と 時間稼ぎをさせるだけだ派 に分かれる

和解を求める派 と もう騙されるな派 に分かれる。

それはよくないことなのか。

☆★☆ 

反対意見は補強材になる

 

反対意見は理論武装の補強の動機になります。

反対されること自体が既成事実になります。

反対意見に反発する人が応援に回ります。

反対意見があることが逆に推進力になります。

反対がない状態よりも寧ろ強い力になります。

悪いことではない。

 

意見が違うからといって全人格を否定するのはルール違反。

 

意見が違うからといって全人格を否定するのは口先でどんなに博愛を謳っても意見とは裏腹の独裁脳です。

☆★☆

一枚岩はいい意味なのか

 

一枚岩は強固な団結や組織にたとえられます。いい意味に聞こえます。

一枚岩でなければ崩れ落ちるところがあります。

一枚岩は落ちるときは全体が転げ落ちます。

 

一億総玉砕で一枚岩だったら今の日本はありません。

 

本土決戦・徹底抗戦で戦争が長引いてアメリカとソ連に分割されて南北に分かれていたでしょう。

立憲君主制天皇制と議会民主制)ではなく資本主義国家と社会主義国家に分かれて天皇制が存続できなかったかもしれません。

徹底抗戦を叫ぶ側と和平を探る側に分かれていた、一枚岩ではなかった。

☆★☆

主流派と非主流派に分かれるのは悪いことなのか

 

まとまりがないと批判される。

お互いに牽制し合う、足下をすくわれないようにと自浄作用が働く、油断しないようにと交渉力を磨く、競争する。

競争がなければ、牽制する相手がいなければ腐敗する。悪いことばかりではない。

意見が違うのに誤魔化して和気あいあいのふりをするのは健全なのか。

☆★☆

やめると言わない、やめてくださいと言わない、そんな一枚岩が強いと言えるのか。

 

やめると言わない、やめてくださいと言う、それが弱いと言えるのか。

やめてくださいと言うには勇気がいる。

やめると言う、やめないでくださいと言う、それが弱いと言えるのか。

やめないでくださいと言うには仁義がいる。

 

一枚岩でなくてもいい。

 

それではまた。

4月スタートがブラック化の元凶か(夏休みに宿題がある理由 その2)

前回のブログを書いて思った。4月入学の始まりから日本が敗戦に向かい始めたと。

明治33年(1900年)小学校が4月入学となる。

大正8年(1919年)旧制高校が4月入学となる。

1918 シベリア出兵

大正10年(1921年帝国大学が4月入学となる。

1921 原敬首相 東京駅にて暗殺 1927 軍縮会議決裂 第一次山東出兵 1931 満州事変 1932 5・15事件

タイミングが合っているのは偶然か。

江戸時代の寺子屋は入る次期は決まっていなかった。大学は発足当初は9月入学でした。それが陸軍(4月に徴兵検査)に忖度して全教育機関が4月入学になった。

全教育機関が陸軍に右に倣え、最初は誰も気にしなかった、政府も軍もマスコミも国民も気付かないうちに倣うのが習い性になったのではないか。

5・15事件で犬養毅首相を首相官邸を襲撃し撃ち殺した青年将校を英雄と褒めそやす報道で助命嘆願運動が巻き起こりクーデターを起こした将校らへの判決は軽いものとなった。後の2・26事件の誘因となり、歯止めがかからなくなった。

☆★☆

精鋭は使い捨て

 

パイロットになるのは難関というのは一般的な認識です、戦闘機のパイロットになるのはさらに難関。

学力・体力ともに優秀

教育、選抜、訓練、教材、機材、設備 1人1人のパイロットを育成するためにどれだけの人々の手がかかっているのか、人々が関わっているのか、それを使い捨てにした。

 

巻き添えにされてたまるかと敵も必死。

大半が緊張と疲労で途中で墜ちる、撃ち落とされる、迎撃を突破して敵艦に到達するのは精鋭中の精鋭。

精鋭中の精鋭を使い捨てにしまくる。

戦後、生きていたらどれだけのことを成し遂げたのだろう。

☆★☆

特攻はテロと同じだって?

 

軍艦をターゲットにする特攻と一般市民をターゲットにするテロが同じ?

軍艦・兵器と無辜の一般市民との区別ができませんと宣言するようなものです。

軍艦も一般市民も同じ、一緒にする。それは無差別テロの発想です。

とってもコワイことを言っているという自覚があるのでしょうか、悪気はないのでしょうが。

☆★☆

水を飲んではいけない

 

部活で練習中に水を飲むなと言われた時期がありました。

今日では非常識なのに、倒れるのは根性が足りない、精神力が足りない、もしかして昭和陸軍の延長だった? 今なら虐待扱いになります。

 

夏に全国大会をやるためには学年は4月スタートでなければならない、そうでなければ困る(誰が?)、過酷な環境で頑張る選手を見て感動したい、夏の風物詩だ、伝統だ、熱中症になるなんてたるんでいる証拠だ。アンビリバボーだのクレイジーだの大きなお世話だ。

他人事だから言えるのではないか。

 かつては暑くてもせいぜい30度でした。今は37度とか体温よりも気温が高くなります。今時の若者はと言ったところで、おじさん達の現役時代とは気温が違います。

 阪神タイガースも夏の間は京セラドームで主催していたらいいのではないか。

(その方が勝率が上がったりして)

☆★☆

9月スタートにすれば、秋の地方大会、冬休みに全国大会、正月のテレビは野球にサッカーに駅伝と盛り沢山になります。

全国選手権:夏→冬、選抜:春→夏 に開催時期がずれる。夏の地方大会の勝ち抜き戦での連投が秋に移行する。

 

オリンピックも元々は秋の開催でした。

 スポーツの秋でした。(だから10月10日は体育の日になりました)。テレビ局からの放映権収入を上げるために視聴率の稼げる夏休みに向けて開催期間が変更されました。

夏の汗と感動は商業主義の賜物です。

☆★☆

組み体操まだやるの?

 運動会で組み体操をやる学校には教員と父兄の模範演技を義務化すればいいと思う。

目的は危険性を認識して児童、生徒を指導するため。

義務化にしたら中止にする学校が続出したりして。

見て感動したいけど自分は危険を冒してやりたくない。時間がない、そこまでしてやりたくない、やる必要はない。

☆★☆

インパール作戦

 ミャンマーから英領インドへの侵攻を試みるも補給を無視した作戦で潰走となる。

投入兵力8万6千、帰還時の兵力1万2千

田口司令官「皇軍は食う物がなくても戦いをしなければならないのだ。兵器がない、やれ弾丸がない、食う物がないなどは戦いを放棄する理由にならぬ。弾丸がなかったら銃剣があるじゃないか。銃剣がなくなれば、腕でいくんじゃ。腕もなくなったら足で蹴れ。足もやられたら口で噛みついて行け。日本男子には大和魂があるということを忘れちゃいかん。…」

手本を見せてほしい。

http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20170815

NHKスペシャル番組中では「あと2千人殺せば陣地を取れる」と言ったという。

2千人殺すとは敵のことではなく、味方が2千人死ねば敵の陣地を取れるという意味だった。

兵は使い捨てだった。

☆★☆

経営危機なのに不採算事業を母屋にして儲け頭を切り離す?

 

経営危機に陥った企業は通常、不採算事業を売却して儲け頭を中心に据えて再生を図ります。

常識に反して、儲け頭を売って売却益で赤字を減らして上場を維持する。

会社の存続のために儲け頭は手放せない。更なる発展を計る。ではなく目の前の上場廃止を避けるためには手段を選ばず儲け頭を手放す。その後どうするの? 後のことを考えている場合ではない、今目前のことを考える。

 

上場を維持すること自体が目的?

上場を維持したところで残った事業で稼げなければ株価の下落を止められない、上場を維持した意味がなくなる。

 

残した事業からエンジニアがライバル社に移籍する。技術の空洞化が進み資産価値が棄損して株価が下がる。

あと〇〇〇〇人のクビを切ったら事業を、会社を守れるとかいう話になりかねない。

戦争のときとは違う、職業選択の自由がある。戦争のときのパイロットのようにエンジニアはむざむざ使い捨てにされはしない。

 

原子力が国策だから残す?

人が決めたことに従って、うまくいけば決めた人のおかげ、うまくいかなければ自分の責任。

国が決めたことに従って、うまくいけば国のおかげ、うまくいかなければ会社の責任。

親方日の丸、国策に沿っていれば会社は安泰? 市場とのギャップが生じて不採算になっても税金投入で助けてくれるはず。それは神話。

 

海外への技術流出を防ぐために事業として残すということか。

その目的はエンジニアの日立や三菱に転籍と特許、技術、図面の売却で達せられるのではないか。

設備、事業部の買い取りには二の足を踏まれるのだろう。

 

☆★☆

3月決算、4月新年度に新卒を迎えて育成する余裕がないのがブラック化の原因ではないか。

12月決算、1月新年度、9月に新卒を迎えれば育成の余裕ができるのではないか。

教育も事業もいつまで昭和陸軍の呪縛にとらわれているのでしょう。

 

それではまた。

 

 

太平洋戦争 日本の敗因〈4〉責任なき戦場 インパール (角川文庫)

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