nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

海賊版の横行でやがて元ネタが枯渇する

ふたつの対象的な記事がありました。

日本経済新聞2018年1月26日朝刊13面)

「出版、砦のマンガ沈む」「17年販売 初の2ケタ減」「ネット海賊版横行」

 

日本経済新聞2018年1月18日朝刊11面)

「中国、映画市場が復調」「ネット流出阻止効果」「昨年興業収入2年ぶり2ケタ成長」

国と分野は異なるが2ケタ減と2ケタ成長

 

日本の漫画本の場合はネット配信でカバーできないほど漫画本の販売減が著しいから問題になっているのだろう。

中国の映画の場合は検閲強化の副産物としてネット上の海賊版も削除されて閲覧不可能になったから、映画館に足を運ばないと映画を見ることができなくなったのだろう。

☆★☆

(1月26日)

「…漫画単行本(コミックス)の販売が13%減と初めて2ケタの減少に沈んだのだ。」

「下げが目立ち始めたのが3年前」「ある出版社では17年秋に漫画本の売れ行きが突然鈍り、調べると複数社の人気漫画を集めた海賊版サイトに読者が流れていた。」

「被害額は月4~5億に上ったという。」

「サイトはもちろん非合法だが、海外のサーバーを経由するなど運営者の特定すら困難な場合が多い。17年5月に閉鎖された「フリーブックス」もサーバー特定に3ヶ月かかった。」

 

違法にアップロードされたと知りながらダウンロードするのも犯罪になります。と云います。

違法ダウンロードに問われるのは、著作権者が被害届を提出した場合に限られます。 こう云う犯罪の事を「親告罪」と云います、著作権法違反は親告罪と云って被害者が被害届を提出しないと警察は捜査出来ません。 (だからと云って調子に乗っていると、法律が改正されて非親告罪にされるかも)

 

日本経済新聞2018年1月27日朝刊3面)

「トランプ氏、突如「TPP再検討」

 

「産業界から見直し圧力」

世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)では国際協調に背を向ける米政権への懸念が噴出。そこにTPP再検討を手土産として持ち込んだ。」

「米製品はアジア市場で足場を失いかねず、共和党の支持母体である商工団体や農畜産団体はホワイトハウスにTPP復帰を何度も打診。」

選挙公約は破棄なのか、支持基盤も一枚岩ではない。

オバマ政権時のTPP交渉でアメリカは著作権法の「非親告罪化」を要求していたから蒸し返されるかもしれません。

☆★☆

非親告罪化されたらどうなる?

 

著作権側が発見して告発しなくても捜査の対象になります。

その一方で二次創作やパロディは作品の人気を支える面もあるので、作品の価値、作者の尊厳を損なうものでもない限り著作権側は柔軟に対応し、著作権違反だ!といって警察に告発したりしていません。

非親告罪になった場合、摘発は警察の判断となります。

著作権者の意思とは無関係に市民団体とかが主観的判断で同人誌の内容が青少年の健全な育成に好ましくないとか言って警察に取り締まりを依頼する事態も起こりえます。

☆★☆

(1月18日)

「映画業界の救世主となったのが、当局が17年3月に著作権保護を目的に施行した「映画産業促進法」だ。」

「新作の海賊版をネットに流出させた個人や企業に罰則を儲けたほか、人気作品を中心にネット上の海賊版を削除する対策を本格化した。」

「17年のかん客動員数は延べ16億2千万人と16年比で11%伸び、興業収入は同15%増の523億元(約9千億円)に回復した。」

「同法の真の狙いは「国家の統一や尊厳を損なわない」「民族の歴史をゆがめない」など、中国政府の検閲強化だ。」

渋々 映画館に足を運ぶようになったと云う 

 

「いつもネット上で米ハリウッド映画などの海賊版を検索したが、最近は視聴できなくなった。」「課金制の動画サイトでも新作は公開から1ヶ月は見られない…渋々、映画館に足を運ぶようになった。」

ネットで海賊版を見ることができなくなったので渋々、映画館に足を運ぶようになったと云う。それで2ケタの伸び。

☆★☆

タダほど高いものはないと云います

 

いいものには相応の対価を払いたいと思います。そうしないと、まともなものを供給してくれる会社がなくなってしまいます。商品、作品が生まれなくなってしまいます。

飲まず食わずで経費なしで創作、開発、生産はできません。

 

ものが何の理由もなしにタダになったり安くなったりしません。

ビジネス経験のある人なら「これを〇〇円で売るには、タダで提供するにはどうすればいいのか」、ある程度は想像できるはずです。

この価格で売るにはどうやってコストカットしたのか、タダで提供するサイト運営者の収入源は何なのか、漫画から収入を得るのではなく広告費稼ぎか。

 

漫画家、編集者がタダ働きでいいのか、印刷・製本したり正規版をアップロードするのはタダ働きでいいのか。

 

自分はお金がほしいけど楽をしたいけど他人の犠牲は気にしない、他人の仕事は安くてもタダでも知ったこっちゃないという行動をとっていると、世の中に値下げ圧力をかけることに加担して無い袖を振れない人が増えて、他では提供できない価値創造をして圧倒的な市場独占(供給<需要)の実現ができない限り、回り回って自分の仕事にも値下げ圧力がかかって安くなります。

 

見るのなら、買うのなら、少なくとも「タダなのには、安いのには理由がある」とわかって、ダウンロードする自分がヤバくならないのかと考えて見たり買ったりすべきです。

☆★☆

コンテンツがどんどんつまらなくなっていく

 

台所事情が苦しくなったメディアは冒険ができなくなり、面白くないと読者が離れ、市場が縮小して、新人はデビューの機会が失われて尻すぼみになっていきます。

とうとう海賊版にする新しい人気作がなくなり、海賊版のサイトは過去の人気作ばかりになります。

さんざん漫画を荒らした上、新しい人気作が生まれなくなくなり旨みがなくなったと判断した海賊版業界は漫画以外の別のカモを探します。

 

読者はどうなる? そんなことは海賊版業界の知ったことではないのです。

 

それではまた。

失敗する前に学ぶ方法―雪かきで腰痛に

雪かきをしたら腰痛になった

 

なぜだ。

(おっさん歳だよ~)

歳じゃない!そんなことを言っていたら豪雪地帯の高齢者に笑われる。

20センチの雪で腰痛。

スコップの持ち手を途中で変えながら、一方の腕肩腰に負担がかかり過ぎないように注意したつもりだった。

☆★☆

じっとしているわけにはいかない。

 

他の人に当て嵌まるかはわからないが、若いときに捻挫をして安静にしても中々治らなかったので痛みが治まってきたら動かすようにした。(一応医師に動かしていいか訊いた)動かさないと曲がったりずれた状態で身体が固まってしまうかもしれないと恐れた。

(痛いから動きたくないじゃなくて曲がるかもしれないと怖がったんだ)

☆★☆

家に戻り仰向けになって膝を立てて膝を左右にゆっくりと倒すと腰からコッキンと音がしてずれた骨だか間接が元に戻ったような感覚がした。

次に仰向けの状態で片膝を抱えて胸に引きつけると太腿が痛い、もしかして太腿への負担が腰に波及したのか、左右交互に繰り返すと腰がほぐれてきた。

うつぶせに寝てお腹を床につけたまま肘をついて身体を起こすことを繰り返すと歩けるような気がしてきた。

今日は歩こう、走ったらまた痛くなるかもしれない、やめとこう。

(あたりまえでしょ!調子に乗るな)

(※注 痛みの程度や原因に因るので自分の身体と相談しながら無理はしないでください、自分で試して自分に合う方法を選んでください。)

☆★☆

失敗した理由は考えても、失敗しなかった理由は考えなかった。

 

雪かきを始める前に準備運動をしなかった。ラジオ体操、仰向けになって足先を頭に届くまで腰を折る。正座の姿勢から上半身を後ろに倒して身体を伸ばすというルーチンを行わずに起きがけに雪かきを始めてしまった。

それが失敗の原因。

失敗してから原因を考えても腰痛は防げない。

失敗する前に原因を考えることができれば腰痛を防げる。

(ややこしいことを言う)

☆★☆

成功した理由、失敗した理由を考えても、普通にできた理由は考えなかった

 

今まで腰痛を起さないことを成功とは考えなかった。普通だと考えていた。普通に終わった理由を考える。

雪かきを始める前に、今まで腰痛を起こさなかった理由を考える。

(雪かきを始める前に腰痛を起こすかもしれないと考えなければならないじゃない、無理だね、腰痛を起こしたことのない人が腰痛を起こすかもしれないなんて考えないよ)

 

他人が腰が痛いと言ったら自分も腰が痛くなるかもしれないと考える。

他人が肩が痛いと言ったら自分も肩が痛くなるかもしれないと考える。

他人が膝・肘が痛いと言ったら自分も膝・肘が痛くなるかもしれないと考える。

(世界は身体のどこかの痛みであふれてる。Nikoichiの身体は痛くなるかもしれないであふれている。)

☆★☆

究極の面倒くさがりになる

 

虫歯になるかもしれない、虫歯になったら歯医者に行くのが面倒だから歯磨き歯間の手入れを念入りにする。

肩・腰・肘・膝が痛くなったら、風邪をひいて高熱になったら医者に行ったり薬を飲んだり買ったり好きな物を食べられなかったり遊びに行けなくなったり仕事が滞ったりするから面倒。

(理由の最後が仕事かよ)

 

準備運動、寝る前のストレッチは面倒じゃない。体調を崩すともっと面倒になるから。

後々の面倒くさい事態を避けるために面倒くさがらない。

(ややこしい)

 

それではまた。

 

 

痛い腰・ヒザ・肩は動いて治せ (朝日新書)

痛い腰・ヒザ・肩は動いて治せ (朝日新書)

 

 

「太平洋戦争」も「大東亜戦争」も戦争の一部しか反映していない呼称

太平洋戦争 と聞くと戦った相手はアメリカだけ?

大東亜戦争 と聞いても東アジアだけ? 「大」を付けたから南アジアもシベリアも太平洋もインド洋も含むことになるというのは無理があります。

 

日中戦争の呼称の変遷

 

1931年9月の柳条湖事件時は「満州事変」と呼ばれました。

1937年7月の盧溝橋事件時は「北支事変」、その後「支那事変」と改称されました。

 

1941年12月に始まった日米戦争は、内閣情報局によって「大東亜戦争」と名づけられました。

☆★☆

戦後 連合国総司令部GHQによって「大東亜戦争」の呼称は禁止されました。侵略戦争を肯定する意味合いがあると。

だからといってGHQが「太平洋戦争」を薦めたわけでもない。

戦時中は陸軍は「大東亜戦争」を使い、海軍は「太平洋戦争」を使ったがGHQが前者を禁止したために後者が残り、教科書でも使用されるようになりました。

☆★☆

戦場は東アジア、東南アジア、南アジア、オセアニアシベリア、太平洋、東シナ海南シナ海、インド洋…です。太平洋、東亜の範疇にとても収まりません。

 

相手国はアメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、フランス、オランダ、ソ連、中国です。

今なら米中露3大国が相手国です。最初は中国だけが相手だったのに、三国を相手にするつもりはなかったのに国家間の連携で三国が相手になってしまいました。

大陸の権益を巡って米中と、石油の確保に動いて英仏蘭の植民地に攻め込み、米英ソの連携(ヤルタ会談)でソ連と戦争状態になりました。

多方面に数多の敵を迎えることになりました。(日本軍に本土に攻め込まれたのは中国だけ、大陸の権益を追う内に、ひとつ手を打つ内に自らの包囲網を築いてしまっていた。)

 

西暦1年の世界だったらローマ帝国と漢を相手にするような話です。

16世紀の世界だったらイスパニアイングランド、神聖ローマ、ロシア、トルコ、明を相手にするような話です。

19世紀の世界だったらイギリス、プロシアオーストリア、ロシア、トルコ、清を相手にするような話です。

 

こういうことをする国は二度と現れないんじゃないか。

☆★☆

戦場を反映する言葉は「アジア太平洋戦争」

実態を反映する言葉は「包囲網構築戦争」

中国大陸の権益を巡って米中と対立し、アメリカの石油禁輸措置を受けて石油の確保のために東南アジアの油田を巡って英仏欄と対立し、ドイツとの同盟で(ドイツがソ連に攻め込んだため)日本はソ連を敵に回し(日本の真珠湾攻撃でドイツはアメリカを敵に回し)お互いに自らの包囲網を構築し合った。

同盟を結んだのに目標が共有されていなかった。同盟って何?

 

自らを包囲する包囲網を構築しようなんて誰も思わないのに構築してしまった。

国家戦略がなかった、戦略を築くことができなかった。戦略的であろうとしても面子や感情論に流されてしまう。

「太平洋戦争」「大東亜戦争」という呼称では実態がボヤけてしまいます。

 

それではまた。

西郷隆盛がいなかったら世界史はどうなった?―戦えないNIPPONという選択肢

(日本史はどうなったじゃないの?)

朝鮮半島をはじめ周辺国への影響が欧米にまで波及していたんじゃない)

無茶ぶりクーデター

 

徳川慶喜大政奉還をした時点で薩摩長州は万事休すのはずでした。

倒幕の大義名分が失われました。失われたはずでした。

大政奉還の目的は徳川宗家を筆頭とする諸侯らによる公議政体体制を樹立することでした。

 

朝廷が従来の機構や門流支配を温存し、親徳川派の摂政二条斉敬賀陽宮朝彦親王(中川宮、維新後久邇宮)をはじめ、来たるべき諸侯会議も慶喜を支持する勢力が大きければ、結局新体制は慶喜を中心とするものになってしまう。

事実上、徳川慶喜を中心とした新体制の樹立が目的でした。

しかし大政奉還後に想定された諸侯会同が実現しない間に、倒幕派の公卿岩倉具視西郷隆盛大久保利通を中心とした薩摩藩倒幕派はクーデターを起こしてご破算にしてしまいました。

☆★☆

明治天皇はじめ自派の皇族・公家を擁して親徳川派らの朝廷首脳を排除するため、岩倉具視は自邸に薩摩・土佐・安芸・尾張・越前5藩の重臣を集め、王政復古の断行を宣言し、協力を求めました。

慶応3年12月9日(1868年1月3日)、朝議が終わり公家衆が退出した後、重臣の護衛で待機していた5藩(薩摩・土佐・安芸・尾張・越前)の兵が御所の九門を封鎖しました。

御所への立ち入りは藩兵が厳しく制限し、二条摂政朝彦親王ら親幕府的な朝廷首脳も参内を禁止されました。

岩倉具視らが参内して「王政復古の大号令」を発し、新体制の樹立を決定、新たに置かれる三職の人事を定めた。

5藩のうち尾張 越前藩は親徳川で倒幕するつもりはないから利用された。悪い言い方をすれば確信犯は薩摩だけだったのではないか。

☆★☆

王政復古の大号令

  1. (慶応3年10月24日に徳川慶喜が申し出た)将軍職辞職を勅許。
  2. 京都守護職京都所司代の廃止。
  3. 幕府の廃止。
  4. 摂政・関白の廃止。
  5. 新たに総裁・議定・参与の三職をおく。

 

薩摩藩の暗躍に幕府側の強硬派が乗せられ、慶応4年1月3日(1868年1月27日)に鳥羽・伏見の戦いに突入することになる。

 

この戦いで薩長側が掲げた錦の御旗に動揺した幕府軍は大敗したばかりでなく「朝敵」としての汚名を受ける事になりました。

☆★☆

徳川慶喜を中心とした政治体制が実現したらどうなった?

 

幕臣慶喜にぶら下がった旧態依然とした組織が温存されます。家柄で将来が決められ、武士が二本差しでふんぞり返る世の中が続きます。

士農工商 武士はいかに身分が低くても大富豪の商人に対しては「そのほう」です。

金がなくてもそれで武士の矜持は保たれてきた。

慶喜がいかに名君であっても(名君だから尚更)幕臣らをバッサリ切り捨てるようなことはできません。

改革を行おうとしても家康公以来のご遺訓をお守りくださいとか言われて押しとどめられてしまう。

廃藩置県ができない。士農工商の身分廃止ができない。国が一体で戦えず欧米列強の草刈り場になる。

慶喜は先のことが読めたから徹底抗戦しないで大坂から軍艦で江戸に帰ったのではないか。

☆★☆

19世紀は戦国時代だった

 

世界規模の群雄割拠の時代でした、ナポレオン率いるフランスとオーストリアプロシア、イギリス、ロシアの戦争、米英戦争(アメリカ軍のカナダ遠征)アメリカ・メキシコ戦争南北戦争プロシアオーストリア戦争、プロシア・フランス戦争、ロシア・イラン戦争、クリミア戦争アヘン戦争、薩英戦争。

薩英戦争(鹿児島城下を焼き払われた)でイギリスの力を思い知った薩摩は、今は戦国だ、いかに慶喜が聡明であっても天下太平意識の幕臣が邪魔になって国を護れない、道理を曲げても慶喜を排除すべしと暗躍した。

☆★☆

天下泰平の証 武士の太刀

 

戦国時代 太刀を持つのは騎馬武者でした。馬上から振り下ろして斬るためには長さが必要だったのです。騎馬武者以外は打刀という2尺(約60センチ)の刀でした。接近戦では長さが逆に邪魔になるからです。騎馬武者でもないのに長くて重い刀を腰に差して機動性に劣る(腰に負担のかかる)スタイルを続けました。

意味がないと感じた侍がいたかもしれませんが、疑問を差し挟むことはタブーでした。

 

第二次長州征伐で武士の面目は地に落ちた

 

幕府は近代兵器を購入したものの武士である以上、武士の嗜みとして剣術と槍と弓矢を疎かにすることはできませんでした。銃の訓練は中途半端なものになりました。

銃(薩摩藩横流ししたイギリス製のマスケット銃)の教練に専念した長州の侍と農民・町民に幕府軍の誇り高き侍は蹂躙されました。

☆★☆

生麦事件の賠償金を払った幕府と大砲で攻撃した薩摩(英国旗艦の艦長戦死 横浜へ撤退)

 

英国にとってどちらが与しやすい相手と映るか。

英国は戦後交渉を通じて薩摩を高く評価することになった。

世界最強と謳われた英国艦隊が完全勝利を達成できず、日本を占領するのは容易なことではないと世界に知らしめることになった。

当時は世界的な戦国時代です。

油断も隙もならない時代でした。

(16世紀の日本は武田信玄が、上杉謙信が、織田信長が、毛利元就が、伊達正宗が攻めて来ないから安心だ。そんなわけありませんでした。)

 

☆★☆

侍は新時代の戦争に適応できません

 

二本差しなんかしていたら機動性に劣ります、邪魔です。でも武士の魂だとか言って手放さない。

侍は西南戦争で農家の二男坊三男坊(長男が後を継ぐので二男三男は軍に入った)で構成された政府軍に敗れました。

西郷は自らが生み育てた陸軍に敗れました。敗れることによって正しさを証明することになりました。「ここでよか」と城山で自刃して果てました。(主君の命令ではなく自らの判断なので切腹とは書きません)

(政府軍が弱くて反乱軍を打ち負かせないようなら鍛え直さなければならない、まだ死ねない。という気持ちになったのではないか。)

(陸軍は後年 日本を日中、日米の戦争に引きずり込むことになります)

 

日清戦争日露戦争も起きない

 

戦えないNIPPONなので日清戦争日露戦争も起こりません。

なので朝鮮半島全土はロシアの支配下になります。

アジアでの権益をロシアに侵されたくない米英は日本との同盟強化を図りたいところですが、頼りにならない、二本差しに拘るのは何とかしてほしい、士農工商にうんざりの民意を読んで軍改革派のクーデターを支援します。

傀儡政権の誕生です。

おそロシヤと ロシアの脅威を怖れて米英軍の駐留を認めることになります。

ロシアは社会主義革命でソ連になり、朝鮮半島全土も社会主義化します。

日本は防共の最前線として北海道から沖縄まで米英軍基地が設置されます。

☆★☆

日中戦争も起きない

 

米英の傀儡なので中国の権益を争うことはしない、日清戦争日露戦争もなかったので大陸に乗り込もうとしないので日中戦争が起こらない。

中国国民党は日本軍との戦いでダメージを受けないので国共内戦に敗れず中国は社会主義化しない。

なので中国が防共最前線となり日本は中国をソ連から守るための軍事基地になる。

経済的には米英にとって中国メインで日本はパスされる。

☆★☆

戦艦大和ゼロ戦も新幹線も誕生しない

 

アメリカと戦争をするつもりもなければ日本海海戦の勝利経験もないので世界最大の戦艦を造ろうとか航続距離の長い戦闘機を造ろうとかいう発想が起きません。

史実ではアメリカとの戦争に敗れた日本は兵器の開発を禁じられ、技術者は平和利用のため自動車、鉄道、船舶、電機 各分野に従事し兵器開発で培った振動、軽量化、空気抵抗等の研究成果を戦後の製品・サービスに反映させました。新幹線もその一つです。

 

今の生活があるのは大政奉還後のちゃぶ台返し王政復古の結果です。

大政奉還で丸く収まっていれば戦争をやれない国になっていた。

でも代わりに米英中のために戦争をやらされる国になっていたかもしれない。

ひとつの出来ごとで、1人がいたことで後世の人々の暮らしが変わってしまう。

 

それではまた。

 

 

 

戦艦大和が誕生しなかったということは元ネタがないから宇宙戦艦ヤマトも誕生しなかったってことだよね、アニメブームが起きないからアニメに出資しようという機運が起こらないからガンダムも宮崎アニメもない、ジャパニメーションとかいう言葉も生まれなかったんじゃない)

(こんなところにまで西郷さんの影響があるとは思わなかった)

メモを取っているからといって話を聞いているとは限らない

メモを一生懸命に取っているからといって話を聞いてくれていると信じてはいけない。

話を聞きながらメモを取る際には、 一字一句書き出すことは厳しいため(速記者でもない限り無理)、必然的に話の要点をメモることになります。 後で見返せるように構成を考えながら書くことになります。矢印→を使って図にするのもありです。

 

速記者まがいに一言も聞き漏らすまいと熱心にメモを取っている人がいました。

はなし終えると「かしこまりました。」と元気よく言いました。

Nikoichiは 「話を聞いてないな」 と思いました。

「確認です。これから何をするのか説明してください」

メモ魔君は「えっ」と絶句されました。自分の速記録を上下に見通してあたふたしてました。

(いじわる~)

(何が意地悪だ、わからないまま放り出す方がよっぽど意地悪じゃん)

☆★☆

書記は議論に参加しない

 

議論に参加したら書記の役割を全うできないからです。

議論に参加するには相手の話に集中して話し手の意図を読まなければなりません。

細かくメモを取っている場合ではありません。

 

細かくメモを取るためには相手の意図まで読む必要はありません。

言ったことを聞き漏らさなければいいのです。

一言も聞き漏らさないことと相手の意図・目的を読むことは別問題だからです。

 

ポイントを聞き漏らさなければいいのです。突っ込みどころ、明確にしたいところが曖昧でないのかを聞き漏らさなければいいのです。

☆★☆

カップルの会話はメモを取ったりしない

 

紙じゃなくて心に刻もうとします。

彼彼女の言うことを聞き漏らすまいと思ったらメモなんか取っている場合じゃない。

彼女、彼氏の言うことを一々メモを取ったりしたら逆に「わたしの話を聞いてるの」「俺の話を聞いているのか」ということになる。

カップルが向かい合って会話のメモを取り合っていたら、周りは「なんなのこいつら」ということになります。

☆★☆

業務上で「信じる」のはこちらの勝手な思い込み

 

こちらを向いているからといって話を聞いてるとは限らない。

メモは要点だけでいい。

こちらを向いていても、手を必死に動かしていたら、話に集中していないと疑ったほうがいい。

 

人は自分と違う価値基準、判断で動く。

なんでやってないんだ、裏切られた、それはこちらの勝手な思い込み。

聞いてないかもしれない、違う解釈をしているかもしれない。

後になってちゃぶ台返しをくらうと自分だけではなく周囲も余計な仕事(作業)をすることになるから先手を打っておくことは欠かせない。

 

それではまた。

原因は聞き逃しや認識違いじゃない―『新幹線台車亀裂問題』―保守の提案がなくても停めたJR東海 と 保守の提案が聞こえなかったから停めなかったと言うJR西日本

聞き逃しや認識違いが原因ではない理由

 JR東海は 新大阪駅での引き継ぎでJR西日本から 異常なし と報告を受けているので保守担当社員は乗車していません。なので保守担当社員からの提案はありえません。

JR東海の輸送指令は保守担当社員からの提案がなくても 停止、床下点検の判断ができた。

なので保守社員の提案があってもなくても関係なかった。提案が聞こえても聞こえなくても関係なかった。

 

それなのにJR西日本は記者会見で「保守担当からの提案を聞き逃していた」という周回遅れの話をする。

☆★☆

日本経済新聞 2017年12月28日朝刊3面)

「床下点検聞き逃す」「JR西社長が謝罪」

「現場の保守担当が床下点検を提案したが東京の司令員が聞き逃していたと明らかにした」

「司令員は隣にいる上司の問い合わせに応じるため受話器を耳から離し、この提案(床下点検)を聞いていなかったという。」

 

受話器から耳を離して聞いてなかった? 記者会見は紛糾しなかったのだろうか。なんだそれは! って

艦隊の司令官が「敵艦見ゆ」を聞いてなかった。

手術中の医師が「心拍数低下」を聞いてなかった。

記者が取材相手のネタになる発言を聞き逃した。

冗談ではないという話になるのではないか。

 

☆★☆

 

なぜ JR西日本の乗務員は JR東海の乗務員に「異常なし」と引き継ぎをしたのか?

 

(37面より)

博多駅を出た直後の午後1時35分ごろ、車掌が13号車で甲高い音を聞いた。」

「聞き取りの結果、これまで明らかになっていなかった床下からの「ビリビリと伝わる振動」を保守担当が感じていたことが明らかに。」

「異常の兆候は計30回に及び、10回以上は後に台車で亀裂が見つかった13号車の近くで起きていた。」

それなのに新大阪駅での引き継ぎで 異常なし とJR東海に引き継いだ。

 

司令員が問題ないと判断したのに、乗務員が 異常あり と引き継ぎを行ったら、話の辻褄が合わなくなるからと話を合わせたのか、口裏を合わせたのか。

(そんなことありえないよ)

口裏合わせをしていた方がまだまし

(どうして?)

乗務員が異音、異臭、車内の もや が異常ではないという判断を自発的に行うのなら人間として感覚が麻痺している。新大阪から先はこわくて乗れない。姫路に行くときは新大阪から新快速に乗り換える。広島に行くときは飛行機で行く。

☆★☆

(3面より)

「JR西では運行停止の基準があいまいだったが、今回の事態を受け異常時の行動基準を見直した。」

「運行停止の判断材料に異音のほか、異臭や振動なども加える。その上で車掌や保守担当ら現場の意見を最優先させることを明確にした。」

 

マニュアルに書いてないことは対応できなかったのでマニュアルに今回の事例を踏まえて追加した、しかしトラブルはマニュアル通りに起きてはくれない、マニュアルに書いてなかったから対応できなかったという話を今後も聞かされるおそれがある。

 

なぜ がない組織は マニュアルに書いてないことには対処できない。

だからどんどんマニュアルが厚くなって全貌を把握できる人がいなくなり、対策が掛け声倒れになる。

書いてないことに直面した時に対応する手段がトヨタの「なぜ を5回繰り返せ」なのではないか。

 

☆★☆

現場の意見を最優先させることを明確にした。とはどういうことか。

 

事後報告でもよいということか、そこのところが書いてないのでよくわからない。事前に確認を求めるのであれば今までと変わらないことになる。

今回の事例に当て嵌めれば、保守担当が新大阪で床下点検をすると連絡をしたら、司令員はそれに合わせて関係各署の調整をする役割を担い、保守担当の判断に介入しないと明記されなければ、現場は司令員の判断先送りに付き合わされることになる。

指令員が保守担当の提案を聞き逃した場合、保守担当の判断が優先されることが明記されないと今までと同じことになる。

本当にいいのか。

現場の判断が最優先と明記されても掛け声倒れになるのではないか。

☆★☆

現場の判断が最優先とは明記しないJR東海

 

「すでにJR東海は煙や異臭に気付いた場合、車掌や指令員は情報を共有するよう定めている」

今回のトラブル以前からルールが定められていた。

現場の判断が最優先と明記はされていない。

輸送指令が責任を持って判断をする。権限=責任

現場が最優先と明記すれば恰好はつくが、そんなことを明記しても掛け声倒れになることを知っているからではないか。

権限があるのに責任を果たさない、責任を果たすために権限を使わない。それでは船頭多くして船山に登ることになる。

JR西日本は権限も責任もあいまいだから指令は判断できなかったのではないか。

 

☆★☆

判断のタイミングで立場は入れ替わります―最悪の事態を想像できるかできないかの違い

 

前回、結果的にJR西日本の経営陣もJR東海の輸送指令に救われたのではないか。

それなのに、「運行前の車輛の点検はJR東海が行った」と人のせいにする発言をする。(NHK ニュース)

と書きました。

 

しかし、

 

12月11日 のぞみ34号トラブル

1333 博多駅出発

1350 小倉駅出発 乗務員が「焦げた臭いがする」と報告

   13号車の乗客が「もやがかかっている」と申告、車掌も確認

 

小倉駅出発後、新下関~広島で運行を止める判断をしていたら、「運行前の車輛の点検はJR東海が行った」という発言をしても正当化されます。

判断の先送りをして、JR東海に判断を委ねたために批判を受ける立場になりました。

☆★☆

安全が何よりも優先すべきだと誓っても、なぜ伝わらないのか

誓う は精神論だからです。

 「JR西日本宝塚線の事故後「安全性向上計画」をつくり、安全が何よりも優先すべきだと誓った。」(2017年12月20日朝日新聞 朝刊14面社説)

 

誓うとはどういう意味か

実行を固く約束する。心の中で固く決意することを指します。

 

誓ったらトラブルはなくなるのか、誓ったところでどうすればいいのか。

屁理屈を言うな、ふざけるな、そんなことは聞くな、そんなことは自分で考えろ、わかって当り前だ、そんなこともわからないのか、気合いが足りない、お客様のことを考えていれば自ずとわかるはずだ、真剣さが足りない、まじめにやれ。

って怒りだす人はどうすればいいのかわからないので精神論に終始します。

☆★☆

安全第一とは

 

「ヤバイと思ったらすぐ停めろ、我慢するな、頑張るな、遅延でお客に怒られるのと、お客を殺すのとどっちを選ぶのか、後者はありえないだろ、人間じゃないだろ、殺したら可能性が消えるんだ。」

 

 

バイアスが躊躇を生む

 

「車輛のやり繰りはどうしよう。遅延で特急料金の返金になったらどうしよう。お客に乗務員・駅員が怒られたらどうしよう。停めて杞憂に終わったら上役に説明を求められる。」

 

躊躇を生むバイアス「どうするんだ、説明しろ」を取り除かなければ「安全第一」は空文に終る。

 

「車輛のやり繰りはどうするんだ。遅延で特急料金の返金になったらどうするんだ。お客に乗務員・駅員が怒られたらどうするんだ。停めたが杞憂だったじゃないか、どうするんだ。」

☆★☆

どうして日産で不正検査が行われて、トヨタで不正検査が行われなかったのか

 

ラインで不良が発見されたとき、すぐにそれを全ラインに知らせる「ランプ(あんどん)」が点灯されて、ライン全体がストップする。(トヨタあんどん方式)

直ちに原因の究明と再発防止策が打たれる。(なぜ を5回繰り返す)

再発がされないと確証されるまで、ラインを再稼働しない。

 

全ラインが止まることで莫大な損害が出るが、再発させると最悪の場合「再起不能になる」危険がある。と

逸脱をしたら大きな代償を払うことになることを知っていた。

 

 一方は再発防止策が立てられないうちに「再稼働」してしまった。最悪のことを考えるなんてとんでもない、縁起でもない、そんな大ごとになるとは思っていなかったのではないか。

 

なぜか?

切り詰めが逸脱して「ケチる」状態になっていたのではないか。

社内グループの他の工場と生産車種の取り合いをしていた。コストで負けるわけにはいかない。社内での激しい競争に勝つために口を差し挟むのはタブー。モノ申す(本当の意味でやる気がある)のは空気が読めてない面倒くさい変な人。

組織によって やる気 の定義が異なる。

 

☆★☆

「やる気」の定義が異なるのは想像力の違い

最悪の事態を想像できるかできないか。

最悪の事態を想像できたら、停める判断が杞憂であったとしても責めない。

責めたら次に判断を求められる事態に直面したときに躊躇するから。

 

 

危機に強い組織は躊躇による判断の遅れが致命傷になりかねないと想像できるから躊躇をさせる要因を予め排除してある。

危機に弱い組織は躊躇による判断の遅れが致命傷になりかねないと想像できないから躊躇をさせる要因を予め排除していない。

 

そこが明暗を分けたのではないか。

 

それではまた来年。

輸送指令の役割は定時運行じゃない―新幹線 台車亀裂問題―JR東海の輸送指令が異臭の確認指示を出さなかったらどうなった?

(なに言ってるの?定時運行が第一に決まっているじゃない。)

(そうじゃないと思う、定時運行第一にしていたらおそろしいことになっていた。)

 

(2017年12月20日 朝日新聞 朝刊1面 2面)

「のぞみ台車 破断寸前」「JR西が謝罪 異常検知後も走行」

12月11日 のぞみ34号トラブル

1333 博多駅出発

1350 小倉駅出発 乗務員が「焦げた臭いがする」と報告

   13号車の乗客が「もやがかかっている」と申告、車掌も確認

1515 岡山駅で保守担当者が乗車。うなるような異音を確認し、次の駅で止めて点検することを提案。

  • JR西日本の輸送指令は運行に支障がないと判断。(東京指令所より)

1600頃 新大阪で保守担当者が下車。運転手と車掌もJR東海と交代。「異常なし」と引き継ぎ。

  • JR東海の輸送指令が「念のため」と異臭の確認指令を出す。(東京指令所より)

1620頃 京都駅出発後に車掌が異臭を確認。

1700頃 名古屋駅 車輛の床下で亀裂や油漏れを発見。走行不可能と判断。

運行中止になり、乗客1千人は後続列車に乗り換えた。

☆★☆

JR東海の輸送指令が「念のため」と異臭の確認指示を出さなかったらどうなった?

 

 乗客1千人 脱線で大惨事、すれ違いの列車があったら巻き添えで乗客の被害はさらに増える。

東海道という日本の大動脈が寸断で経済にマイナス効果。

通勤、出張だけではない、定時に業務上での利用もある。

沿線観光、沿線企業、その取引先を含めると影響は計り知れない。

シンカンセンの大惨事としてニュースが世界を駆け巡り、鉄道輸出は頓挫する。

将来的な経済マイナス効果が生じる。

被害者(個人、法人)への補償、裁判、その費用と時間と人員。

経営陣の謝罪会見、国への報告、立ち入り検査、重過失として警察の捜査になるかもしれない。経営陣の引責辞任の話になる。

おそろしい。

☆★☆

なぜ、JR東海の輸送指令が異臭の確認指示を出せたのか?

 

新大阪駅JR西日本の乗務員はJR東海の乗務員に「異常なし」と引き継いだから、JR東海の乗務員は車輛の異常を知らなかった。

東京の指令所にはJR西日本JR東海の輸送指令がともに在駐している。

だからJR東海の輸送指令はのぞみ34号の妙な動きに感付いたのではないか。

保守作業員と西日本の輸送指令が連絡を取り合っている。のぞみ34号に何か起きているのではないか。と

 

JR西日本JR東海の輸送指令が同じ場所にいなかったらわからなかった。

西日本、東海 両社の指令所が同じ場所にあることが重要だった。場所が別々であったら気付かず大惨事になっていただろう。

☆★☆

結果的にJR西日本の経営陣もJR東海の輸送指令に救われたのではないか。

 

「念のため」と異臭の確認指示を出さなかったら、経営責任を問われる事態になりかねなかった。

12年前の宝塚線の教訓がまるで生かせてないどころか、さらにひどい。と非難を受けかねなかった。

それなのに、「運行前の車輛の点検はJR東海が行った」と人のせいにする発言をする。(NHKニュース 記者会見映像)

 

運行前の車輛点検で気付かなかった。しかし、運行中の乗務員、保守担当社員が気付いているのに、気付いているのに、どうして止める判断ができない。

前の工程の人が気付かなかったから自分は悪くない、自分は気付かないふりをしようってか。そんな判断ってあり?

☆★☆

〇〇よりも何よりも 定時運行が大事なのではないか?

 

宝塚線の事故は定時に間に合わせるためにスピードオーバーでカーブに突っ込んで脱線した。

今回も定時に間に合わせるために異音がしようが異臭がしようが、車内で もや がかかろうが、ごまかしごまかし走らせ続けた。

止めることを躊躇させる圧力が働いているのではないか。

定時運行一点主義は変わっていないのではないか。

☆★☆

倹約ではなくて ケチ なのではないか

 

はよせぇ、はよせぇ と定時を守らせて屋台骨を揺るがすような大惨事を招きかねない。

節約して積み上げた分を一瞬にして吹っ飛ばしかねない。

 

共同運行するJR各社 東海(東海道・山陽新幹線)、東日本(北陸新幹線)、九州(山陽・九州新幹線)をも巻き添えにしかねない。

☆★☆

安全第一は虚しい

 

JR西日本はどうか知らないが、

安全第一、お客様第一、あたり前のことを朝礼で標語にして連呼していたら、その組織はオワコンだと思う。

JR西日本宝塚線の事故後「安全性向上計画」をつくり、安全が何よりも優先すべきだと誓った。」(朝日新聞 朝刊14面社説)という。

そんな言い方では伝わらないと思う。

定時運行一点主義の組織には「定時運行は二の次」 ここまで言わないと通じないんじゃないか。

 

 

それではまた。

 

 

毎週土曜日にUPLOADしてますが、今週は早めにUPしました。

銃を保有してどうしてアメリカ人は銃をぶっ放してスイス人はぶっ放さないのか

www.swissinfo.ch

アメリカ人がアメリカ人に銃を向ける。外敵ではなく同じアメリカ人に向かって銃を乱射する。

学校で、公共施設で銃の乱射事件が起きるたびに銃を規制すべきだと提起されても、銃の所持は権利だと規制に反対する声が巻き起こり銃の規制は進まない。

けして銃を放さない。いつならず者が自分を、家族を襲うか知れない、そいつを撃つのは正当防衛だ。と

自分の身は自分で守る。そのはずだったのに、罪のない他人、家族に銃を向けてしまう。

☆★☆

アメリカには専制君主がいなかったから一般市民が武器を所有しているのか?

 

アメリカは日本のような一般家庭に銃がない社会にはなれないと思う。時間がかかると思う。(日本は刀狩りから数えて400年の歴史があります。1588年秀吉の刀狩り令)

アジアでも欧州でも中世の専制君主(権力)は庶民が武器を持つことは政権を不安定にするので所有を制限しました。

アメリカには中世がなかったから、武器の所有を制限する専制君主がいなかったから庶民が武器を所有しているのではないか。

アメリカが専制君主制になって庶民から武器を取り上げるという状況は想像できない。

 

今すぐ銃の所有を禁止すべきだ と言い続けても国内世論が割れて埒が明かないのではないか。

寧ろ乱射事件が起きると自分の身を守ろうとして銃の需要が高まるから、ますます銃が社会に増えるという悪循環になる。

 ☆★☆

アメリカでは不用意に懐に手を入れられない

 

お店で会計をするために懐に手を入れて財布を出すのは自然だが、道を歩いてるときに(偶々正面に人がいるときに)懐に手を入れたら、不自然だ銃を取り出すつもりだと勘違いされて撃たれるのではないか、正当防衛だとか言われて。

逆に日本でありがちな あおり運転は起きないのではないか、相手が銃を持っていたら自分が撃たれるとか考えて。

銃刀法のある日本よりも、武器を所持しても乱射事件を起こさない国の方が参考になるのではないか。

☆★☆

武器の所持は「権利」のアメリカと武器の所持は「義務」のスイス

 

https://www.swissinfo.ch/jpn

武器は自宅に保管するスイスの兵士

国民皆兵のスイスでは、成人男性には兵役の義務が課せられている。

軍服、軍靴のほかライフル、手りゅう弾などが20歳になると配給され、その扱い方などは兵学校で学ぶ。兵役が「オフ」の時でもこうした武器を自宅に保管するのが一般的である。」

但し所有は軍、自宅に持ち帰る際は借りる というかたちになる。

退役後に所有するためには、過去3年の間に最低2回射撃訓練を受けたという証明が必要になる。

スイスの乱射事件はまれで、過去20年間で2件だけ。

 

CNN.co.jp : 数字で見る「米国における銃乱射事件の実態」

https://www.cnn.co.jp/special/interactive/35084348.html

銃乱射事件は主に米国の現象

 

「2016年の研究によれば、1966年から2012年にかけて起きた世界の銃乱射事件の約3分の1が米国で発生した。(90件)」

「米国の人口は世界の5%だが、そこで全ての公共の場で発生した銃乱射事件の31%が起きているということだ。」

銃乱射事件の多い場所 2000~2013年

職場45.6%、学校24.4%、政府施設10%、広場9.4%、住宅4.4%、礼拝所3.8%、ヘルスケア施設2.5%

 ☆★☆

スイスは西欧諸国の中でも銃による死亡率が極めて高い(が ほとんど自殺)

 

「銃による死亡率が高いのは拳銃自殺の増加が大きく起因している。最新の統計によれば、10万人あたりの拳銃自殺者の割合は2.74。」

10万人当たりの銃による死亡者の割合は3.01だから、それに匹敵する高さだ。(アメリカは10万人あたり10.54人)

 https://www.swissinfo.ch/jpn/society/%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E5%88%86%E6%9E%90_%E7%8A%AF%E7%BD%AA%E3%81%AF%E6%B8%9B%E5%B0%91%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%82%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%B9%E4%BA%BA%E3%81%AE%E9%8A%83%E6%89%80%E6%8C%81%E7%8E%87%E3%81%AF%E5%A2%97%E5%8A%A0/42087918

国民皆兵制を採用しているスイスでは、国民の銃所持率は世界でもトップクラス

 

連邦国防省の調べでは、人口830万人に対し個人所有の銃は推定200万丁。そのうち自治体で登録されている銃はおよそ75万丁だ。

 

銃は外敵と戦うためのもの

 

スイスの治安は向上している。

「警察の最新発表では、2015年の犯罪発生率は7%減少し、過去7年間で最低だった。

殺人で最もよく使われる凶器は、ナイフなどの鋭器だという。

銃を使った殺人事件あるいは殺人未遂事件の件数は、2012から2014年にかけ51件をピークに18件にまで減少した。ただし2015年には、その倍の36件と増加に転じている。

 一方、2011年以降、銃による重傷者の数は横ばいで推移している。

重傷者のうち銃が原因となったケースは2015年で3%とごくわずかで、ほとんどの場合は刃物か身体的暴力ということ」

☆★☆

https://www.swissinfo.ch/jpn/society/%E9%8A%83%E8%A6%8F%E5%88%B6%E6%B3%95_%E9%8A%83%E5%A5%BD%E3%81%8D%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%B9-%E8%A6%8F%E5%88%B6%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2/43576154

 

銃の制限事項

 「全自動(フルオート)の銃器所持は軍用目的以外禁止。フルオートを半自動に改造した銃器のほとんどもこれに該当。」

重機関銃、レーザー照準器、暗視スコープ付き、サイレンサー付き、グレネードランチャーも民間人の使用は禁止。」

「スイス政府は、個人の悪用による明白な危険が存在する場合、または国際社会の決定、スイス連邦外務省が必要と認めた場合、一部の国の国籍保有者の武器取得、所持、取引を禁止することが出来る。」

 

ラスベガスの事件では銃に連射装置が付いていた。

連射機構はいらない、護身用なのだから軍用のスペックにする必要はない。消音装置もいらない(スナイパー 暗殺者じゃないから)

 

EUの対応

  スイスは、シェンゲン協定(加盟国間の人の移動の自由を認めるもの)に加盟している。

スイスは銃規制法の一部について協定が定める規制と足並みをそろえるようEUから要請を受けた。

「これがきっかけで、国内ではスイスの自治と銃火器の慣習をめぐる激しい議論が起こり、規制強化に反対する銃器のロビー団体は、国民投票を強行すると息巻く。」

 

ロビー団体はEU案をそのまま通すなら国民投票で否決してみせるという。政府としては国民投票による否決という事態を招いてEUと事を荒立てしたくはない。

 

2017年9月、スイス連邦内閣はEUの規制の「簡素」版を審議会に提出。

「例えば半自動銃(弾丸20発以上を搭載できるマガジン付き)や、大容量で肩に乗せて撃つタイプの銃の保持を一部禁止するという内容だ。」

「ただ、EUの新規制に盛り込まれた銃保有者に対する医師の診断と心理学検査の実施、銃器登録制度への参加などは除外された。」

 

ロビー団体との妥協が必要なのはスイスも変わらない。事を荒立てるとEUとの関係が難しくなって元も子もなくなるという判断か。

☆★☆

仮想敵国に囲まれているスイスと仮想敵国に囲まれていないアメリカ

 

19世紀の時代はフランス、オーストリアが、20世紀の前半はドイツ イタリアがスイスに攻め込むおそれがありました。21世紀の今、周囲の4カ国がスイスに攻め込むということは想像できません。

それでも国是として中立政策、国民皆兵は維持し続けるのだろう。

 

2001年12月2日に行われた国民投票で「軍隊なきスイス」が発議した軍廃止案は、賛成わずか22%で否決された。

 

「現在のスイスの国民軍制度は時代遅れであり、欧州にはスイスを脅かす軍は最早存在しないとの理由から、軍を廃止し志願者によるピースコープスを設立しようという平和主義団体・軍隊なきスイスの発議は、国民の5人に4人が反対票を投じるという圧倒的な差で否決された。」

サミュエル・シュミッド国防相「軍を廃止しても世界は今よりも安全にならず、ただスイスの安全を脅かすだけだ。」

 

2013年9月22日

 

徴兵制の存続について国民投票を実施した結果は、存続と決まった

 

国民投票の結果、73%という圧倒的多数で、且つスイス全州で徴兵制廃止が否決された。徴兵制が断固としてスイス国民に支持されていることが明示された。

軍隊を職業軍人に限定すれば、スイスが「北大西洋条約機構NATO)に加盟することになってしまう」(兵士の数が足りないから)、集団的自衛権に取り込まれる危険性がある。という理由で徴兵制廃止は国民投票で否決されました。

集団的自衛権で徴兵制になるというおかしな理屈が日本ではまかり通りました。スイスは集団的自衛権に反対するために徴兵制を維持したのですから、つまり個別的自衛権を維持するために徴兵制を選んだのです。

個別的自衛権=徴兵制なのです。

他国との軍事同盟を排除して、自国防衛を貫徹させるためには、市民自らが防衛の責務を担う徴兵制を必要とするとスイス国民は考えたのです。

☆★☆

武器は外国と戦う手段という考えが根強いスイス、武器は外国と戦う手段とは限らないアメリカ

 

武器の保有は義務のスイス、武器の所有は権利のアメリカ

所有は権利、規制はまっぴら御免

銃をなくせと言ってもロビー団体が抵抗して暖簾に腕押しが続くのではないか。

 

J・F・ケネディ大統領 就任演説より

「国があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたが国のために何ができるかを考えようではありませんか。」

 

銃を所有する権利のためにどんな義務を果たすのかという話にしていかないと乱射事件は減らないんじゃないか。

 

それではまた。

閏年の制定は2062年前(紀元前45年)ローマから始まった―日本は1873年(明治6年)から―日本でスマホが発明されなかったり、不正検査が行われる理由

1年は365日と5時間48分46秒です。毎年約6時間の誤差が生じて4年で24時間1日の誤差になります。

なので4年に一度2月に1日を加えて29日までにして調整します。

 

うるう年がなかったらどうなる。

 

4年で1日ずれるということは120年で30日1ヶ月ずれます。

720年で180日 半年ずれて 真夏と真冬が逆転します。

北半球の2月は真夏になって8月は真冬になります。

北半球の1月が冬→春→夏と720年かけて変化します。

11月に蝉が鳴いて霜月、8月に雪が降って葉月とは言えません。季節の言葉が生まれません。

☆★☆

大小暦 | 日本の暦

 

太陽歴導入前の日本はどうやって調整していたのか?(30日の月を「大の月」、29日の月を「小の月」と呼んで調節していた)

 

 

日本の太陽歴の導入は明治6年1873年)からです。

それまでは太陰暦でした。太陰とは月のことです。

 

1ヶ月を月が満ち欠けする周期に合わせました。月が地球をまわる周期は約29.5日なので、30日と29日の長さの月を作って調節し、30日の月を「大の月」、29日の月を「小の月」と呼んでいました。

ところが、地球が太陽のまわりをまわる周期は365日(と5時間48分46秒)で、季節はそれによって移り変わります。

大小の月の繰り返しでは、しだいに暦と季節が合わなくなってきます。そのため、2~3年に1度は閏月(うるうづき)を設けて13ヶ月ある年を作り、季節と暦を調節しました。

13ヶ月ある年に挿入する月を閏月と呼びました。

☆★☆

1686年 大の月(日数30日の月 1,3、4,6,7、9,11)小の月(日数29日の月 2、[閏3]、5、8,10,12)

3年後

1689年 大の月(日数30日の月 1,2、5、7、9,10、11)小の月(日数29日の月 [閏1]、3、4、6、8,12)

2年後

1691年 の月(日数30日の月 1,2、4、7、9,10、12)小の月(日数29日の月 3、5、6、8,[閏8]、11)

 

毎年毎年、大小の月の並び方が変わりました。

 

2、3年の周期で1ヶ月のずれが生じていました。

[閏1月]のある年なのに支払日を2月にしたら取り立てが1ヶ月伸びてしまいます。

月末の支払いや代金の取り立てで間違えないように、商店では大小の看板を作って店頭に掛けていました。

☆★☆

歴が異なっていては国際貿易ができません。

 

納期、支払日の認識が一致しないと取引が成り立ちません。異国の太陽歴の1月31日は太陰暦の何月何日だ なんて計算を2.3年で1ヶ月ずれる太陰暦で換算し続けていてはビジネスに支障をきたします。

毎年毎年、月毎の日数を調整する必要のない太陽歴が導入されました。

☆★☆

※ユリウス歴

 

ローマの執政官 ユリウス・カエサルは正確な歴をつくるためにエジプト人天文学者ギリシャの数学者を招いて作業にかからせました。

科学者たちは、太陽を観測して1年を365日と6時間と計算し、365日を12カ月に分けて30日の月(4,6.9.11月)31日の月(1,3,5,7,8,12月)28日の月(2月)に分けて、6時間の誤差を修正するために4年に一度 2月を29日までにしました。

こうして太陽歴が誕生しました。

この歴は改良を考えた人の名をとって「ユリウス歴」と呼ばれました。

※ただし、これまでに積もり積もった誤差の清算をするために、紀元前46年に11月と12月の間に3ヶ月の挿入月を入れました。

11月、挿入第1月、挿入第2月、挿入第3月、12月という並びになりました。

(日本人は毎年毎年微調整を繰り返して、累積を抑えていたが、紀元前のローマ人は積りに積もらせていた。なので抜本的な改革が必要になったのではないか。)

(支払いが延びてほっとした人もいるんじゃないか)

翌 紀元前45年から太陽暦が施行され最初の閏年になりました。

西暦1年の前年は紀元前1年です。西暦4年→紀元前1年→紀元前5年と遡っていくと紀元前45年は閏年になります。(2017年12月14日訂正 当初は「翌 紀元前45年から太陽歴が実施され翌紀元前44年が最初の閏年になりました。」と記載)

 

※ブルータスよお前もか のユリウス・カエサルラテン語読み Gaius Iulius Caesar ガイウス・ユリウス・カエサル)です。英語読みではジュリアス・シーザーです。

☆★☆

3ヶ月もずれていた!累積していた!

 

4月で春のはずなのにやけに寒い。(現代人から見れば1月の気候だったから当然)

何かがおかしい とカエサル天文学者に観測を命じた。

暑さ寒さに影響するのは太陽。月の満ち欠けをどんなに細かく観測しても正解には辿り着けない。太陽の観測を通して太陽暦が編み出された。

月を観測して導き出す太陰暦(月歴)は紀元前のローマで終りを告げました。

☆★☆

小改良としてのグレゴリウス歴

西暦1582年 ローマ教皇 グレゴリウス13世によって太陽暦は再改良されました。

天文学の進歩によって1年は365日と5時間48分46秒と再計算され、制定されました。

11分と14秒の誤差が1627年間の年月を経て発見されたのです。

現状はグレゴリウス歴と言われても、4年に一度のうるう年設けるという根本概念はユリウス歴にあります。

 

コペルニクス(1543年死去)の地動説は取り入れられませんでした。

☆★☆

きめ細かい日本の努力

 太陰暦(月歴)を何とかして正確なものにしようと日本人は奮闘しました。

その結果、1月の日数は年によって30日間の年もあれば、29日間の年もありました。

閏月を入れる年は1年置きの場合もあれば、2年置きの場合もありました。

細かく細かく変え続けました。

暑さ寒さに影響するのは太陽であるのに、懸命に月の満ち欠けを観測し続けました。

☆★☆

太陽暦では1、3、5、7、8、10、12月は31日間と決まっています。

年が変わる度に31日間になったり30日間になったりしません。

4,6,9,11月は30日間と決まっています。

年が変わる度に31日間になったり30日間になったりしません。

2月は28日間で4年に一度29日間と決まっています。

年が変わる度に31日間になったり30日間になったりしません。

☆★☆

比較して思った

 

日本人って真面目に(真面目だから)一生懸命に効果が上がらないことにも血道を上げてしまうんだと。

まじめにやれ!とか言われて。

 

タッチパネル、高精細の液晶パネル、半導体フラッシュメモリリチウムイオン電池スマホを構成するすべての技術は日本にあるのに、スマホを発明できなかった。

 

国のルール通りに燃費試験を行わなかったメーカー製品の燃費を再測定したら、メーカーの測定方法の方が実走行に近かったとか。(まじめなメーカーがバカを見た)

(逆に実走行からよくない方にかけ離れたメーカーもあった。)

検査、測定の方法がアップデートされないので、ルール通りに行っても消費者利益に適うとは限らない。

☆★☆

いらない家電の機能(使ったことない)

 

電子レンジの料理別ボタンいらない、強弱調整とタイマーだけでいい。ボタンを設けるなら あたためと解凍のボタンだけでいい。

パソコンのメールとかインターネットとかのボタンはプログラムから起動するから余計。(だから購入対象から外した)

スマホにプリインストールされている一生使わないアプリ。

テレビの2画面なんてのもあった。 いらない 使わない、目ざわりなだけ で購入対象から外した。

 

自動的に蓋が開く便器 用済みの後自動で洗浄。宿泊施設で外国人客をびっくりさせるにはいいけど、うちにはいらない。こんなの家にあったらボケてしまう。

いろんな使わない機能をつけて(コストをかけて)価格を維持しようとして外国製品に価格競争で負ける。

価格で勝てないから機能で勝とうとしたのに、こんな機能いらないと消費者にそっぽを向かれる。

 

多機能でなくてもいいから、壊れないマシンがいい。

 昭和(訂正2017年12月9日21:44 2002年(平成14年)の全自動洗濯機(ナショナル)(モノもちよすぎると言われるが、これで何の不都合もない、DVD(HD、VHS一体)レコーダー(パナソニック)は一度も故障しなかったけどブルーレイ・レコーダーが欲しいから買い換えた。)

15年目のエアコン(日立)、9年目のテレビ、8年目のパソコン(パナソニック)(1つ前の他社国産PCが遅いので買い換えたら長持ちだ)も修理に出したことも呼んだこともない。

☆★☆

ルールを守らないのはけしからん。

 

ルールを作っても※PDCAサイクルがないのだから、やっているはずだ、やっていなかった、けしからん という話になりがち。

※Plan(計画)→Do(実行) →Check(評価)→Act(改善)の4段階を繰り返すことによって、製品と業務を継続的に 改善する。 実験の実施による実証を重んじた経験主義の科学的手法に起源を持つ

 

これからルール違反が発覚する企業が出ても驚かない。

そんなのはモラルハザードだ! 許されない!という以前にルールに実効性があるのか(役に立っているのか)検証するのが先ではないか。

 

チェックが漏れていたので、さらにチェックします。報告書の数と種類を増やします。でも人手がないのでさらにチェックする人はいなくてルールは形骸化。

 

決まったルールを守れと言うことには真面目だが、消費者の利益にもならなければ守れもしないルールを後生大事にしても誰の利益にもならない。

 

 太陰暦(月歴)をきめ細かくカイゼンし続けた日本人のDNAは健在のようです。

暑さ寒さ、季節の移り変わりは太陽と関係があるのに、月の満ち欠けに終始した。

検査は機械に任せて品質を守る(消費者保護)技術開発と並行して機械(AI)検査を前提とした法改正の準備もしたほうがいいのではないか。

(また前回の話と続いているんだね) 

 

それではまた。

=== 

昭和(訂正2017年12月9日21:44 2002年(平成14年)の全自動洗濯機(ナショナル)

(これどういうこと?)

最初は 昭和の全自動洗濯機(ナショナル) と書いてました。だいぶ年季入っているので昭和と書いてしまった。保証書を見返したら平成14年でした。

(チョーテキトー、いい加減、ちゃんと確認してから書け、うそつき)

(昭和の全自動洗濯機(ナショナル)→15年目の全自動洗濯機(ナショナル) に書き換えてトボければいいじゃない。) 

いや、12月9日の0:00~21:44の間に見た人が後で見返したら気がつくから。

(見返すかどうかわからないじゃない。考えすぎだよ)

間違えてしまったらネタにすべし、隠すのは却って面倒。

(それってネタ?)

 

ローマ人の物語〈12〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(中) (新潮文庫)

ローマ人の物語〈12〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(中) (新潮文庫)

 

 

クレーマーを満足させるとクレーマー以外が不満足になります

日本経済新聞 2017年11月17日 朝刊 43面)

「客の迷惑行為7割経験」「百貨店・スーパー従業員 労組調べ」

「小銭投げつけ」「土下座強要」

「顧客の暴力行為 鉄道・病院でも」

「被害を受けた行為(複数回答)で最も多かったのは「暴言」(27.5%) 「同じクレームを繰り返す」(16.3%) 「説教」(15.2%)…「セクハラ行為」(5.7%) 「土下座の強要」(1.8%)…… 客に20分以上謝り続けたり、3時間以上説教を受けたりした従業員もいた。

…対応については「謝り続けた」(37.2%)など、効果的な対策が打ててないケースが多かった。」

 

3時間以上説教を続けるってどれだけヒマなのか。

これが原因でやめる従業員もいるのではないか、人手不足に拍車がかかる。

残った従業員にシワ寄せがいくという悪循環になる。

 ===

国土交通省によると、2015年度に鉄道係員への暴力行為は873件に上った。」

全日本病院協会が07年12月~08年1月に行った調査では、約5割の病院が過去1年間に院内暴力を経験していた。」

☆★☆

組織内で従業員個人の問題として見過ごされてしまうことも多いのではないか

 

顧客からの過大な要求やクレームでも、サービスへの満足度と関連していると捉えて、「業務の一部」として応じてしまっているのではないか。

ある程度、受け入れなければならない場合もあるかもしれないが、不当な嫌がらせや暴力行為、セクハラ(ここまでいったら加害行為です)を受けた場合は毅然と対応しないと、加害者以外の顧客が不愉快になって店に寄り付かなくなるリスクがあるのではないか。

☆★☆

度が過ぎた要求は犯罪になります

 

威力業務妨害(刑法234条)

店に居座る、店員や客に絡んで嫌がらせをする、怒鳴る・大声を出す、恫喝する、土下座を要求する

 

偽計業務妨害(刑法233条)

クレームや無言電話を何回にもわたってかける。

インターネット上のブログや口コミのサイトに、店の悪評を大量に書き込んだり、店に大量のスパムメールを送信する。

 

度が過ぎた時点で犯罪になるのですから、ウサ晴らし、溜飲を下げるでは済まなくなります。

☆★☆

イヤなものを見た

 

すし職人が店の前で土下座をさせられていた。(チェーン店)

その手で寿司を握らないでほしい。

(そっちかよ)(手を洗うに決まっているじゃない)

 

どんな経緯か知らないが、土下座をしたらその場が収まると思ったのか。

土下座を要求した客は溜飲が下がるかもしれないが、他の客は不愉快。それを見た通行人は店に入る気が失せる。

チェーン店本部は店舗に土下座禁止令を出してほしい。

☆★☆

明らかに非があるわけでもないのに、「おっしゃる通りでございます」と言っていないか。

 

明らかに非があるのに 言い訳(そんなことはないはずです)をするのは好ましくないが、非がないのに「おっしゃる通りでございます」と言ってしまったら非を認めたことになります。

なぜなら「おっしゃる通りでございます」とはストレートに相手の言い分を認める言い方だからです。

言い分を認めたな 非を認めたな 補償しろ という話になります。

☆★☆

「ご迷惑をおかけしました」と言っても非を認めたことにはなりません。

 

迷惑をかける とは相手に迷惑な思いをさせることです。

親に迷惑をかける、友人に迷惑をかける、上司・同僚に迷惑をかける と言います。

思いをさせたことについて認めているのであり、相手の言い分を認めているのではありません。

(これをわざわざ相手に説明する必要はありません。「迷惑をかけたと言ったじゃないか」と言われても)

 

「ご迷惑をおかけいたしました。おそれいります。~様、事情(補償できない理由)を説明させていただいてもよろしいでしょうか。(説明させていただけないでしょうか とは言わない)」

~といった事情からできかねます。ご理解いただけませんでしょうか。(ご理解いただけないでしょうか とは言わない)」

 

その返答として威力業務妨害に該当する行為をされた場合は

「今なさったことの意味はわかっていますね。警察を呼びますのでそのままお待ち下さい」

(わからないからやるのだろうけど)

☆★☆

「(流通業などの労働組合でつくる)UAゼンセンは法規制の導入など対策強化を16日厚生労働省に要請した。」

法律ができるのを待つことができる状態なのか。今の法律でできることを周知したほうがいいのではないか。

 

それではまた。