nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

中立と日和見の分かれ目

私は中立です。どちらにも付きません。

そうだよね、らしいよね。と周りが認める場合もあれば、日和ってるんじゃねぇ、と反発される場合もある。

中立は宣言するだけでは成り立ちません。周囲に認められることが条件になります。

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一方が圧倒的優位になる中立は中立とは言えない

 

前回…ドイツが中立化することは米軍のドイツからの撤退です。

ドイツから米軍が撤退することは事実上 米軍の欧州からの撤退です。

(米陸軍、空軍、海兵隊、特殊部隊の基地はドイツにあります(海軍基地はイタリア)

冷戦時において、それはソ連に対し西側が劣位になるということです。

ドイツの中立はソ連の圧倒的優位を意味しました。

つまり中立策を採ることはソ連の味方を意味しました。中立=米英仏の敵を意味しました。

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ドイツが中立化したら、スイス、スウェーデンの中立は中立とは見做されなかった

 

米軍基地がない状況で、ソ連、及びその衛星国である東欧に対抗するために西欧諸国は一致団結すべきだという話になり、スイスもスウェーデンも中立の立場ではいられなかった。

スイスもスウェーデン自由主義経済です。

冷戦時代において周囲が共産主義化して兵糧攻めにされたら、いくら中立だと言っても自由主義経済を維持できない。

 

スイス、スウェーデンが中立国でいられるのはドイツに米軍基地があるからです。

ソ連が崩壊して東欧諸国がEUに加盟してもNATOがなければ、おそロシヤの意識で中立=ロシアの味方と周囲から見做されかねない。

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大陸国家にとっては国境は首都から離れているほどいい

 

首都に国境が近いと不安、すぐ敵に首都が陥とされてしまう。国境は首都からできるだけ遠ざけたい。それは隣国にとっては侵略です。

保護するとか文明化するとか名目をつけられて武力に劣る小国が併合されたり、併合した大国が没落したり分裂したり、諸侯が連合したりして国境はかたちづくられました。

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非武装中立の条件は軍事的、経済的に価値がないこと

 

資源もなく侵略する価値がないと見做されることで非武装が成り立ちます。その代わりに抵抗する術がないので大国の核の実験場にされたりします。


国土の位置が軍事的価値があれば中立を叫んでも通り道にされてしまいます。

第二次大戦でルクセンブルクナチスドイツに中立を無視され通り道にされ、ノルウェーは通り道にしたいドイツとイギリスの両方から攻撃されたので戦後、中立をやめました。

武力で負けたら、中立国ではいられないのです。


中立と非武装は両立しません。

 

経済的価値があれば中立を叫ぶだけでは収奪されてしまいます。

国土の位置を移動したりできない。国を世界の辺境に引っ越したり、経済的価値を無くすためにみんなで貧乏になりましょう。と言っても国民が納得するわけがないので、中立国は武装して徴兵義務があります。(抵抗、対抗、交渉するネタも手段も持ち合わせていなければ、相手の腹次第になってしまいます。4月12日追記)


冷戦時代において米軍の撤退を意味する日本の中立はソ連の圧倒的優位を意味しました。ソ連の味方を意味しました。今なら中立策はアメリカからは中国、ロシアの味方と見做されます。

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日本の都は公卿政権は内陸で武家政権は海沿い

 

公卿を中心とした朝廷による政権の都は奈良、京都(今の京都府とは違い日本海側は若狭でした)といった内陸で、武家を中心とした政権の都が鎌倉、大阪、江戸と海沿いにあるのは交通の便もさることながら、武力を以て侵入を防ぐ気概があり、公卿の政権は海からの侵入を怖れたからではないか。


王政復古をした明治の政権が内陸ではなく海沿いの江戸を東京と改めて都としたのは公卿が牛耳る京都から皇家を離す意図のみならず、薩長という武家政権が海沿いであることを恐れなかったからではないか。

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日本の中世近世において中立は滅亡・没落を意味した

 

平家と源氏の争いから距離を置いた奥州藤原氏は政権を握った源氏に滅ぼされました。


徳川にも豊臣にも付きません。中立です。

そんなことは許されなかった。

徳川に味方しなかった武家は領地を召しあげられ、徳川に味方した武家に分け与えられた。

潰されなくても縮小を余儀なくされた。

味方をした武家に恩恵がなければ忠誠を得られない。


江戸から最も遠く武力がある薩摩は抑えるのが面倒、制圧に時間をかけていたら他の武将が反旗を翻すおそれがあると考えたのか、島津は徳川に領地を取り上げられなかった。


生き残りの条件は名・実ともに面倒な存在になることでした。

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どっちが勝つかわからないから、どっちにも付かない。

それだけなら日和見

どちらにも共感できるところがないのか。同じである必要はない、自分の考えにより近いのはどちらなのか。

どっちが勝っても自身が必要とされるスキルがあるのか。


どちらにもつかないことによって一方が有利になる中立は中立とは見られず、一方の味方、一方の敵ということになります。

意見もない、自信もない、でどっちにもつかないのは日和見。下手すれば敵と見做されます。

 

それではまた。

日本の9条とドイツの再軍備化―何が両国を分けたのか

ドイツ連邦共和国基本法 第26条(侵略戦争の準備の禁止)

 

  1. 諸国民の平和的共存を疎外するおそれがあり、かつこのような意図でなされた行為、とくに侵略戦争の遂行を準備する行為は、違憲である。これらの行為は処罰される。
  2. 戦争遂行のための武器は、連邦政府の許可があるときのみ、製造し、運搬し、および取引することができる。詳細は、連邦法律で定める。

 

侵略戦争に限定して禁止しており、連邦政府の許可の下で兵器の運用が明文化されています。

 

第12条(職業の自由)とは別に、第12条a(兵役およびその他の役務)が定められており、

  1. 男性に対しては、満18歳から軍隊、連邦国境警備隊または民間防衛団における役務を課すことができる。
  2. 良心上の理由から武器をもってする兵役を拒否する者には、代替役務を義務づけることができる。       

防衛事態においては住民の保護を含む非軍事的役務を課す。武器を持たずに避難誘導等をして住民を守ったり、軍隊への供給に関わる役務に従事するということです。

6項において、労働力の需要が志願に基いて充足されないときは、職業行使または職業を放棄するドイツ人の自由は制限できることが定められています。

嫌だと言っても通らない。防衛事態において国防に協力しないことは認められないと法律で定められています。

そんなこと書かなくても当り前だろうとは思わずに、ルール化しないと気が済まないドイツ人の気質を感じます。

 

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日本国憲法第9条(戦争の放棄と戦力の不保持)

 

  1. 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
  2. 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

 

連合国側の扱いの差はどこから来たのか

戦陣訓「生きて虜囚の辱めを受けるなかれ」

明治の軍隊にも戦国時代にもない、昭和の軍隊独自の風習。

戦国時代は敵に討たれる前に自刃して果てる武将もいました。農民町民、足軽のすることではありませんでした。

それを昭和の軍隊は一兵卒、民間人にまで求めました。全国民武将の覚悟を持てということです。

 

特攻・玉砕、捨て身の攻撃は米軍側から見れば自殺でした。

負けが見えたら降伏するドイツ軍、勝敗が見えても降伏しないで全滅するまで戦う日本軍に米兵は精神的ストレスを覚え、こいつらいい加減にしろ、と思って日本を徹底的に武装解除しようと決意させる動機になったのではないか。

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朝鮮戦争がドイツ再軍備の契機となる

 

ハイネマン内相「神は我々の手から二度も剣を取り上げられたのだ。三たび剣を取ることは許されない」

アデナウアー首相「わたしの考えでは、神は我々に考えるための頭を与え、行動するための手を与えたのだ」

 

アデナウアー首相の考えでは西ドイツ(当時)は西側諸国による安全保障を求めていた。だが、ドイツ人自身が防衛に貢献することなく、西側とくにアメリカが自国の兵士を西ドイツのために犠牲にすることは考えられなかった。

ドイツ人自身が防衛力を供出してこそ、西ドイツの安全は保証される。

遅かれ早かれ西ドイツの再軍備化は避けられない。

 

朝鮮戦争の影響で米軍はヨーロッパに兵力を投入できない。東側に対して西欧の安全保障のために西ドイツの再軍備が現実味を帯びた。

何よりもアメリカが西ドイツの再軍備支持へと舵を切った。(フランスは当然反対)

※ダレスの提案に乗ったドイツ(というか渡りに船だった)、乗らなかった日本。

[(アメリカ政府から講和予備交渉を開始する権限を与えられた)「ダレス氏は再び日本の再軍備の必要性を説いたが、私はそれは不可能でもあり、望ましくもないことを繰り返した。そして、アメリカと協定を結んで日本の安全を保障することを日本側から提案した。(日米安保条約のこと)…日本を決定した百年 吉田 茂著 101頁 4月11日追記]

 

遥か東洋の朝鮮戦争対岸の火事と捉えずに再軍備の契機としたドイツ

間近の朝鮮戦争再軍備の契機としなかった日本

※米アイゼンハワー政権の国務長官

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西ドイツ国内の猛反発

 

1950年末時点のアデナウアー内閣の支持率は24%にまで落ち込み、各州選挙でCDU(キリスト教民主同盟)の敗北が続いた。全国で「オーネミッヒ(わたしはごめんだ)」という標語を掲げた再軍備反対のデモや集会が広がった。

 

再軍備反対の大合唱に対してアデナウアーは

「自ら防衛に貢献せぬまま、アメリカの両親たちに息子を犠牲にせよと言えないではないか。」

「主権回復のためには再軍備は不可欠である。」

主権=軍備 という力の信奉者であった。

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スターリンによる揺さぶり

 

再統一ドイツと平和条約を結ぶ覚書を米英仏に送付した。

本心かどうかは別にしてドイツの中立化を謳っての揺さぶりです。

ドイツが中立化することは米軍のドイツからの撤退です。

ドイツからの撤退は事実上の欧州からの米軍の撤退になります。

(現在、米軍の陸軍、空軍、海兵隊、特殊部隊の基地はドイツにあります。(海軍はイタリア)

それはソ連に対して西欧側が劣位になるということです。

ドイツの中立は中立にはならず、ソ連の圧倒的優位を意味しました。

 

ドイツの再統一はドイツ人の願いですが、中立ではなく西側陣営に属した統一ドイツであるべきと考えるアデナウアーはスターリンの、ソ連の提案を突っぱねるよう西側連合国に釘を刺します。

しかしスターリンの提案は西ドイツ国内の統一を目指すナショナリストや中立思考の平和主義者を惹きつけます。

 

アデナウアーはキリスト教に支えられたヨーロッパの統合か、無神論ソ連支配かの二者択一の議論で、党内と国民のキリスト教感情に訴え、説得に成功します。

平和主義者、中立主義者に対してはボルシェヴィスト、モスクワの手先というレッテルを貼り、反共感情に訴えて国民の支持を遠ざけました。

反対派からは復古 反動とレッテルを貼られました。

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力の政策―ソ連とはそもそも交渉が不可能という認識

 

「ドイツと西欧への攻撃はロシア自身にとっても非常に大きな危険を意味するということをソ連に確信させなければ、われわれ、すなわちドイツと全西欧は、ソ連によって混乱と隷属を強いられ、キリスト教は根絶やしにされると私は考えます。

そして言葉によってロシアにそう確信させることは不可能です。

あらゆる全体主義国家と同様にロシアは、言葉ではなく力を尊重します。

全体主義国家は力なくしては国民を抑えられない)

それゆえ、攻撃した場合に自ら招く危険をロシア人に認識させるには、西欧に強大な力を築くことが必要です。

……こうした攻撃力の構築のみが、平和を維持することができるのだとわたしは強く確信しております。」

 夢想して信じていたら手込めにされてしまうと危機感を持った。

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反対運動は自然消滅した

 

世論調査で「西欧軍の枠内での再軍備」に対して肯定的な声が半数近くなり、「オーネミッヒ」に代表される反対運動も1952年中には自然消滅した。

何より当時のドイツ国民にとって最も重要だったのが経済問題であり、再軍備をはじめとする安全保障問題は二の次だった。

そこのところは日本国民も同じだったが道は分かれた。

 

1953年9月6日 連邦議会選挙

 

投票率 86%

得票率

与党 CDU(キリスト教民主同盟)/CSU(キリスト教社会同盟)連立 45.2%

野党 SPD(社会民主党) 28.8%

少数政党 FDP(自由民主党)9.5%  DP(ドイツ党)、BHE(故郷被追放者・権利被剥奪者連盟)

アデナウアーは少数政党も連立政権に引き入れ、連邦議会の2/3以上を、11月には連邦参議院も2/3の議席を手中に収めて、基本法改正の要件を手に入れ、着手した。(基本法第79条2項)

 

基本法第79条(基本法の改正)

1 基本法は、基本法の文言を明文で改正または補充する法律によってのみ改正することができる。

講和の規律、講和の規律の準備もしくは占領法秩序の解除を対象とする国際条約、または連邦共和国の国防に役立つことが確実な国際条約の場合には、

基本法の規定が条約の締結および発効に反しないことを明らかにするには、

そのことを明らかにする文言の補充で足りる。

※補充とは18歳以上の男子の国防義務が追記されたこと。

2 このような法律は、連邦議会議員の3分の2および連邦参議院の評決数の3分の2の賛成を必要とする。

 

日本の場合は 96条… 各議院(衆議院参議院)の総議席の3分の2以上の賛成で、国会が発議し国民投票、または国会の定める選挙で行われる投票で過半数を得るという二段階のハードルがある。

国民投票を行わない場合の国会の定める選挙とはどういうことか。まさか解散総選挙か。

両議院の3分の2の議席を収めて賛成の発議の後に、国民投票か国政選挙で過半数を得なければならない。

国政選挙で3分の2の議席を収めた後で解散総選挙をするのは議員にとってハードルが高い。

日本人に憲法を改正させないという強い決意が込められている。

そこがドイツの基本法との違い。その違いはどこから来たのか。対ドイツ戦とは異なる特攻・玉砕という捨て身の攻撃で受けた被害に日本の非武装化を強く望んだからではないか。

 

それは矛盾を孕んでいます。

憲法には改正に関する記述はありますが、廃止に関する記述はありません。

何故なら軍事力により主権を奪われたり、革命により政権を奪われた場合は、奪った側が憲法を廃止するからです。

 

暴力反対、無抵抗主義を貫くと言います。無抵抗を貫いたら憲法を廃止されてしまいます。

無抵抗主義と憲法を護ることは両立しません。

暴力で奪った側が願えば聞いてくれると思っているのでしょうか。

ドイツ人は基本法(ドイツの憲法に相当→146条 基本法の失効 ドイツ国民による自由な意思で制定された新しい憲法の施行を以て基本法は効力を失う。4月9日訂正)を護るために基本法の修正や追記を容認したと云える。

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誰が指導者かで歴史は変わる

 

当時の西ドイツの首相がアデナウアーでなかったらチャーチル(英)、ドゴール(仏)がいても欧州はスターリンの手込めにされていたかもしれない。

 

日本の首相は吉田茂鳩山一郎石橋湛山岸信介

順番が違っていたら、交代の時期が異なっていたら、違う歴史になっていたと思う。

 

それではまた。

 

 

アデナウアー - 現代ドイツを創った政治家 (中公新書)

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世界の憲法集〔第五版〕

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日本を決定した百年―附・思出す侭 (中公文庫)

日本を決定した百年―附・思出す侭 (中公文庫)

 

 

特攻はなかなか命中するものではなかった―特攻は9条の誘因になったのか

特攻のドキュメンタリーの映像は敵艦に体当たりし敵艦が炎上するシーンが放映されます

 

でも敵もむざむざ的になったりしません。

 

グラマンの乗組員はさせるものかと特攻機を蜂の巣にしました。

艦上の乗組員は巻き添えにされてたまるかと対空砲で特攻機を粉砕しました。

それらを突破して敵艦に体当たりできたのは腕利きの搭乗員でした。

 

特攻機に体当たりされて軍艦が炎上する映像は 米国にとっては日本軍の無茶な攻撃であなたの息子が夫が父が兄弟が友人が殺されたと国民に知らしめる意味があったのです。

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腕利きのパイロットの攻撃を終わりにしてしまう特攻

 

腕利きのパイロットに何度も出撃されて味方を撃墜されたり、爆撃雷撃されたら被害甚大です。

それを終わりにするのが特攻でした。

 

生還すると なんで死んで来なかった。命令違反だと文句を言われました。

死んだことにされて葬式が行われて家に帰ると家族が片身の狭い思いをさせられました。

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飛行機が足りない、パイロットが足りない

特攻をして飛行機とパイロットが増えるわけがない。

 

そんな理屈は通らない。

そんなことを言ったら、非国民とののしられ、懲罰とかになりかねなかった。

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911アルカイダのテロを海外のメディアは カミカゼ と称した

軍艦を標的にした特攻と 無抵抗の民間人を無差別攻撃するテロを一緒にしないでくれと思った

 

でも日本のメディアも 乱暴な運転をするタクシーのことを カミカゼタクシー と称したことがあった。

海外のメディアも日本のメディアも 無茶=神風という認識は同じだった。

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永遠のゼロは 特攻賛美ではない

 

宮部久蔵のような腕利きでなければ敵艦に突入はできなかった。という特攻の現実を突き付けた。

これがどうして特攻礼賛という解釈になるのかわからない。

そういうところは見てなかったんじゃなかろうか。

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特攻は憲法9条の誘因となったのでは

 

9条は押し付け憲法といわれます。押し付ける気にさせたのが特攻ではなかったのか。

 

道具に対する敬意がない(本来はそういう国民ではないのだが、そう思わせてしまった)文明人にあるまじき行為と上から目線にさせて、無茶な使い方をする連中に兵器を扱わさせるわけにはいかないと9条を押し付ける気にさせたのではないか。

 

特攻を行わなかった敗戦国であるドイツは再軍備化して、世界4位の武器輸出大国になっている。

その分かれ目が特攻であるなら軍備反対の人は結果論で特攻の悲劇が非武装化につながったと評価し、再軍備派は特攻を批判しないと辻褄が合わない。

 

それではまた。

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死なない自爆をやめられない

 

数字が足りないとプレッシャーをかけられて自爆販売 自爆営業 自分の持ち出しで買う。

自爆が美しいと思っているのか。

 

顧客が納得づくで買ったものが販売実数。騙し売りは後でキャンセルやクレームの元になりマイナス計上になる。

 

自爆は水増し売り上げ。そんな数字まで決算に計上されても実力がわからない。実力の水増しではないか。

 

適正な在庫、適正な生産数が把握できないから余分な生産・発注が止まずに過剰在庫、業務の効率化の妨げになる連鎖が止まらない。

 

自爆禁止とスローガンを掲げるだけではなく 自爆を強要されたらチクるルートを確立してブレないと自爆はなくならない。

 

安全第一とスローガンを掲げるだけでは現場は安全と定時運行、工期を両天秤にかけて迷ってしまう。

安全のために遅れることを容認して現場の判断を尊重しなければ安全第一にはならない。

事故の補償や復旧、建て直しの莫大な費用に較べたら却って安上がり。

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人に向かって売れないなら死ねとか死んでこいとかビルから飛び降りろとかいう人は一度手本を示せばいい

 

(手本を示したら二度目がないじゃない)

少し考えれば 死ね 以外のことが言える。

なぜ 死ね しか言えないのか。

死ね しか言えないのは何も考えていないか他の言葉を考えつかないからです。

 

それではまた。

 

 

 

 

 

永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)

 

 

宇宙戦艦ヤマト―勧善懲悪の“さらば” “2”と善悪が相対的な“2202”―宇宙に閃光が走った後にオチがあった

http://yamato2202.net/

さらば宇宙戦艦ヤマト と ヤマト2 ではガトランティスは征服欲、支配欲に駆られてるだけで滅ぼされても同情の余地のない存在として描かれた

 

 第一作のヤマトでは滅んだガミラスに主人公 古代進は「我々のすべきことは戦うことではなく愛し合うことだった。」と悔います。敵も味方も人間だという善悪が相対的な関係でした。


第二作の さらば と 2 のガトランティスは破壊と殺りくに明け暮れる悪魔的な存在として描かれました。

第一作が善悪が相対的な物語なら第二作は勧善懲悪の物語でもありました。

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第一作は地球もガミラスも日本だった

 

遊星爆弾の無差別攻撃で焼けただれた地球。B29の爆撃で全国焼野原にされた日本。


ミッドウェー海戦で日本の南雲艦隊は主力空母4隻を失う。七色星団の会戦でガミラスのドメル艦隊は空母4隻を失う。


終戦間際 島嶼部が占領され本土決戦が叫ばれた日本、歴史上では沖縄以外は回避された。ガミラスデスラー総統は「手ぬるい!本土決戦なのだ。撃って撃って撃ちまくれ。ヤマトの頭上を火の海にしろ!」 ヤマトを襲うガミラスの巨大ミサイルはガミラスも破壊しました。それが本土決戦の結末でした。

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豪語しても神―テレサには歯が立たないガトランティス

 

大帝ズォーダー「宇宙の絶対者は唯一人、この全能なる私なのだ。命あるものはその血の一滴まで俺のものだ。宇宙は全て我が意志のままにある。私が宇宙の法だ、宇宙の秩序だ。よって当然、地球もこの私のものだ。」


ここまで豪語したのに、テレサが来たら手も足も出ずに超巨大戦艦轟沈とともにお亡くなり。

宇宙の法、宇宙の秩序はテレサがいなければという前提条件がついた上での話でした。

ヤマトの活躍でテレサが幽閉状態から解放されたとき、ガトランティス重臣たちは狼狽えますが、ズォーダーは テレサはけして来ないと諭します。

だつたら最初から幽閉する必要なかったでしょ。

優先すべきはテレサ対策で、地球に進攻している場合ではない。という話にはならず、話の都合上、現実逃避と希望的観測に終始します。

こんなおっさんのために登場人物が次々に死ぬのはなんて理不尽で不憫な話なのかと思った。

 

最期にヤマトは超巨大戦艦に特攻します。そんなことをしても超巨大戦艦の砲撃であっさり粉砕されるはずですが奇跡が起こります。

テレサが現れます。テレサによる奇跡は神風を彷彿させると特攻礼賛という批判もありました。

 

最新の研究では元寇(蒙古襲来)で神風は吹かなかった。鎌倉武士すごいという話になっている。

ドキュメンタリーでは特攻で米艦に損害を与える映像がよく流れるが、特攻はそれほど命中するものではなかった。(途中で撃ち落とされた)

(話が脱線しそうです。)

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白色彗星を兵糧攻め

 

さらば宇宙戦艦ヤマト 映画の冒頭で 征服した星の住民を奴隷にして資源採掘現場で働かせている描写がありました。

ということは 白色彗星には資源や物資が搬入されている。

ならば護衛艦がいるにしても物資を搬入する船団を襲えば彗星帝国を兵糧攻めにできるのではないか。

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攻撃のチャンスは物資搬入時

 

クェーサーと称され(真田志郎談)光より速い白色彗星に後ろから通常航行で追っても置いて行かれます。(白色彗星は急に止まれない)

征服した惑星から搾取した物資を搬送する輸送船団はワープで追い抜いて前方から接近する。

中性子ガスの中にバルゼー艦隊が通るルートがある。輸送船団も同じルートを通る筈。

そこから侵入して波動砲を撃ち込む。

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さらば では拡散波動砲は白色中性子ガスに効果がなかったが、2 では拡散波動砲中性子ガスが払われた

 

散開する敵艦隊には拡散波動砲が有効であると、アンドロメダ以下地球艦隊の新造戦艦には拡散波動砲が装備された。

 

ヤマトは一回波動砲を撃つと次がなかなか発射できないというのが第一作・ガミラス編からの当初の設定であった。

さらば でヤマトの収束波動砲中性子ガスの中心核を撃ち抜き崩壊させるも、都市帝国出現時に次の波動砲が撃てないという展開になった。

一回撃ったら次がなかなか撃てない“めぐみん”の爆裂魔法みたいな旧式のヤマトの波動砲とは違って新造戦艦群はすぐエネルギーチャージできるはずなのに波動砲を撃たずに全滅しました。そうしないとヤマトの出番がないもんね。

(茶化して異世界モノの話を混ぜるな!さらば で死んだ登場人物がReゼロの世界に転生して “死に戻り”をして ヤマト2 が始まったなんて話にするんじゃない!)

めぐみんこの素晴らしい世界に祝福を!に登場する爆裂魔法を使う紅魔族。 Reゼロ…Re:ゼロから始める異世界生活

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映画の最期のテロップ「2度とみなさんの前に現れることはありません」は反古にされた

 

 さらば のパンフレットの挑発的な問いかけ「君は命をかけても愛する人を守れるか。理想に向かっていく時、これを阻む邪悪なものと命をかけて闘えるか。」

予想を上回る興業成績で前言は撤回され「新たなる旅立ち」「ヤマトよ永遠に」「ヤマト3」「完結編」と続編が作られた。 

 

大人の事情でやめられない、算盤は愛に勝つと見せつけられた。 最後に愛は勝つ を 最後は愛に勝つ と読み替えて皮肉った。

(時代が合ってないぞ) ※KANの 愛は勝つ は1990年リリース


お正月は寅さん、夏休みはヤマト 年に一度宇宙を救う旅でもやってくれとヤケになった。

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旧作さらば と 2 では行動原理が意味不明であったガトランティスに新作2202では意味が与えられた

 

ズォーダーの出自は、戦闘用クローン・ガトランティスの創造主であるゼムリア人によって生み出された。「タイプ・ズォーダー」と呼ばれる。

他のガトランティス人を統率する最上位の人造生命体であり、感応波ネットワークによる兵士の統率、諜報戦へ対応する為の精神構造と記憶領域を持って作られた。

ゼムリア人のシファル・サーベラーとの間に愛を育み、自身のクローンとなる赤子と三人で家族関係を構築していた。

 

1000年前、「愛に縛られない自分たちこそ、公平で平和な社会を作れる」と考え、創造主であるゼムリア人に反旗を翻す。

ガトランティスに対する安全装置である「ゴレム」(起動すると宇宙のどこにいてもクローン(ガトランティス)は死ぬ)を押さえるが、サーベラーと赤子を人質に取られ、彼女たちの命を守るべく取引に応じ、情報を漏らした事で反乱は失敗に終わる。

しかし、ゼムリア人たちは約束を反故にし、サーベラーと赤子を殺害してしまう。この出来事により、ズォーダーは人間の愛を否定し、憎悪するようになる。

(ゼムリア人って迷惑)

 

生き残ったズォーダーはサーベラーの遺体とわずかに残ったガトランティス人たちを引き連れてゼムリアを後にし、100年に渡る宇宙放浪の末、古代アケーリアス文明が残した破壊装置、「滅びの方舟」(白色彗星を生成する都市帝国)を発見する。

方舟を起動させ、その力を持ってゼムリア人を滅ぼし、惑星を捕らえた。

(アケーリアスも迷惑)

 

地球も宇宙に迷惑なものを作りだそうとしている。※時間断層の中でAIを進化させたら手の負えない存在になりかねない。

※ヤマトがイスカンダルから持ち帰った遊星爆弾で汚染された地球を元に戻すコスモリバースシステムの副産物として生じた時間が10倍で進む特異点。外界で3年経つと時間断層の中では30年経っている。わずか3年でアンドロメダはじめ大戦艦群が完成した秘密。


☆★☆

時間断層への補給は10倍速にはできない

 

戦艦の建造に必要な資源が都合よくすべて時間断層の中に眠っているというわけにはいかない。時間断層の中に加工工場、精錬工場を造るにしても地球内外からの資源の掘削、輸送、搬入を10倍速にはできない。時間断層の中に輸送船がワープしてきても、資源の掘削搬出までは10倍速にできない。

 

結局アンドロメダはじめ戦艦群の建造に時間がかかるため、ヤマトを記念館にする話は流れてヤマトの武装強化に芹沢は前のめりになります。波動砲は収束モードと拡散モードに切替え可能となり、エネルギーチャージも急速化して波動砲のインターバル(発射間隔)の改善が図られます。主砲には波動カートリッジが装填され、第一作の空間磁力メッキが復活して瞬間物質移送機による不意打ちを食らっても攻撃を反射します。

 

波動砲艦隊計画がないので土方指令は反対する必要もなく、更迭されずに地球指令部にいます。(2202では土方指令は波動砲艦隊計画に反対して11番惑星指令に左遷されます)

でも地球艦隊が完成するまでヤマトは地球から離れられないのでテレザートへ出発ができない。

(話が進まないじゃないか)


テレザートに行くべきか、地球を守るために地球を離れないかの選択と意見の対立になります。

テレザートに向かうヤマトをアンドロメダが阻止しようとする話が作れなくなります。


対抗する地球側の時間断層で戦艦が建造されないので、ガトランティス側の雲霞の如く湧き出るガイゼンガン兵器群・カラクルム級戦艦の設定もなくなります。

 

設定にケチをつけると話のネタにもなれば話を縛りもします。

 

ヤマトが彗星帝国との戦いでズタボロになったところでアンドロメダが間に合うみたいな話になってしまいます。

東映か!マジンガーZがミケーネ帝国との戦いでボロボロになったところでグレートマジンガーが現れる。仮面ライダー1号2号がデストロン怪人に苦戦しているところにV3が現れるみたいな展開はやめてくれ。)(1970年代のネタで例えるのはやめて。)

☆★☆

個人の情愛に流されない人造生命である自分たちの愛こそが宇宙に秩序と調和をもたらすと主張する

 

 

人間の「愛」の感情を「宇宙に争いをもたらす原因」とみなし、人間そのものに対しても「感情に踊らされて無益な争いを繰り返した末に自滅する存在」と評しており、個人の情愛に流されない人造生命である自分たちの愛こそが宇宙に秩序と調和をもたらすと主張する。


知的生命体の愛が宇宙の悲劇と混乱の元であると考え、宇宙に安寧をもたらすために全ての知的生命体を抹殺することを目的としている。

☆★☆

地球へ侵攻する理由

 

地球へ侵攻する理由は、テレサの力を欲してテレザート星の侵略に取りかかる一方、彼女から地球へコスモウェーブが放たれていたことを知ったため。

さらば や 2 のように進路上にある惑星を征服するのではなく目的を持って侵攻している。

☆★☆

2202の結末は さらば の挑発のアンチテーゼ

 

さらば宇宙戦艦ヤマトのパンフレット「君は命をかけても愛する人を守れるか。理想に向かっていく時、これを阻む邪悪なものと命をかけて闘えるか。」

 

宇宙戦艦ヤマト2202第7章のパンフレット「筆者は権利元より以下の三点を遵守するよう依頼されました。」

・「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」を原作とすること。

・ただし、ラストは全滅特攻にはせず、主要キャラを生き残らせること。

・でも泣かせてほしい。 

大人の事情をストレートに依頼している無理3条件です。

舞台裏の赤裸々なネタバレだと思った。

 

条件を満たすために真田の代わりに死なすキャラとして相応しい立場にキーマンは設定されストーリーの中で育成された。

 

当初ガミラス側のオブザーバー的な傍観者の立場から後半でヤマトにとって、ヤマトメンバーにとって重要な立場に変わっていく。それは死亡フラグが立つということだった。

「主要キャラを生き残らせること」

主要キャラに 土方、斎藤、加藤、徳川、キーマンは入っていなかった。

キーマンが生き残ったら古代とデスラーの立場が微妙になる。


土方が生き残るという予想外の展開を観たかった。そうすれば続編(主要キャラを生き残らせた以上は作るんでしょ)でヤマト移乗前に戦死して山南が三代目艦長に就任するというシチュエーションもありえた。

 

ヤマト艦長就任=死亡フラグが立つ という展開は裏切ってほしい。

 

無理3条件を満たすために時間断層が設定された

最初のオチ(わずか3年で著しい復興、大宇宙艦隊建造)、最後のオチ(古代、雪の生還)を実現するために時間断層が設定された。

オカルトな結末になることも制作者にとっては作家(福井晴敏)の過去作品「終戦のローレライ」「ガンダムUC」から想定の範囲内だったのだろう。

 

宇宙に閃光が走って2人は星になったのではなかった。その後があった。

特攻はそうそう命中するものではなかったのですから。

 

それではまた。


PS エンディングは新曲に

内容からし山寺宏一(デスラーcv)の 大いなる和 が相応しいと思うが、神田沙也加(テレサcv)、神谷浩史(キーマンcv)の新曲とかデュエットとか3人で歌うとかできなかったのだろうか。

結末が変わったので 今はさらばと言わせないでくれ という歌詞は沢田研二が製作者に皮肉を問いかけているように聞こえてしまう。

(所属のレコード会社とか大人の事情があるんでしょ。ていうか、なんでガミラスとテレザートだけなの、なんで地球とガトランティスはいないの。)

大人の事情が余計にややこしくなる。


大いなる和

大和だ、そうだったのか。


 さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち [Blu-ray]

 

 

 

 

 

アンケートを使うのかアンケートに使われるのか―チェーン店の不祥事は個人経営の店なら一発でアウト

アンケートを取ることがノルマになっているのではないか。

アンケートを取りまくるのはコンサルタントの入れ知恵か、アンケート業者と癒着して固定ルーチン化の利権構造になっているのか、不安の表れか。

 

わかったよ、答えりゃいいんだろ。オール5だ、文句あっか。

逆にオール1にする人もいるんじゃないか、評価とは無関係に。

答えずにスルーする人もいる。

☆★☆

客の声を聞くという正論

 

製品の サービスの 内部のレベルが把握できてないからアンケートを取らなければ不安。

指標が、評価軸が確立できてない。基準が確立できてない。

客に聞く。

声のでかい変な意見に振り回される。

声なき声がわからない。

人に見えないものが見え、人に聞こえないことが聞こえないと先んじることはできない。

☆★☆

アンケートに書いてあったが、見逃していたことが発覚するとまずいから廃棄する。

基準がないとアンケートに使われる。

 

価値ある曲げないポリシーの有無が明暗を分ける。

☆★☆

何を実現するために事業を始めたのか忘れてしまったんじゃないか

何ができることが求められているのか定かではないから客に聞く。

何が出来ていて。出来ていないのか把握できていないから客に聞く。

 

でかい変な声に振り回されてモノを言わない大多数の声がわからなくて市場から乖離する。

基準がないので変な声かそうじゃないのか区別がつかない。

客の声を聞いたつもりで独善になってしまう。

☆★☆

声なき声を聞く、なぜを5回繰り返す。

自問を繰り返すか、自問しないですぐ聞いちゃうか。

自問しないで業者が用意したお仕着せの設問でお茶を濁すか。

それじゃWIN WINの関係を築けない。

アンケートのためのアンケートになってしまう。

☆★☆

数字だけを求めると悪評を振り撒かれる―井戸端会議とネットのネタになって逆効果に

 

下手な鉄砲数打ちゃ当たるの方針なのか、回数件数がノルマなのか、知らない同じ電話番号から何度もかかってくる。

ネット検索して口コミにヒット (発注元の)企業名が特定され、迷惑電話だの、しつこいだの、出てもトンチンカンなこと言われるだの、迷惑電話だの、出ないほうがいい、無視すべきだの さんざんな事を書かれて受託業者が発注元の評判を落としてる構図。

☆★☆

仕事なのか他人事なのか

 

日本経済新聞2019年3月5日朝刊19面)

大戸屋ホールディングス…従業員が配膳用トレーでふざける様子の動画などを投稿。全店舗を一斉休業し勉強会と店舗清掃。

くらコーポレーション…従業員がゴミ箱に入れた食材をまな板の上に戻す様子の動画を投稿。検査の厳格化や勉強会を開催。

すかいらーくホールディングス…「バーミヤン」の従業員が、調理中の火でたばこに着火する動画を投稿。

セブンイレブン・ジャパン…FC店の従業員2人がおでんの白滝を口に入れて、はきだす様子を動画に投稿。

ファミリーマート…FC店の従業員がレジでの袋詰め作業時にペットボトルのフタなどをなめる様子の動画を投稿。

☆★☆

最近の若者だけの傾向なのか

 

今はSNSに投稿するから発覚するが、SNSのない時代は発覚しなかったのではないか。

昨今の若者のいたずらが人類史上初のいたずらとは思えない。

 

スマホを持ってないか身体検査をするという仰々しい話になっている。

女子アルバイトのボディチェックをするには女性社員が常駐してなければならない。

いなかったらセクハラとかややこしい話になるだろう。

 

企業機密や個人情報を扱っているのなら情報漏洩防止のためにスマホの持込み禁止は意味ある。

コンビニバイトや飲食店のバイトには関係ないように思えるかもしれないが、業務中にスマホは必要ないから、大上段に構えないで業務に関係ないものはロッカーにしまっておくという話でいいのではないか。

☆★☆

個人経営の店なら一発でアウト

 

チェーン店の不祥事の報道を見て思うのは、これが個人経営の店だったら一発でアウト、チェーンだから潰れずに存続できている。ということ。

個人経営の店は何かやらかしたら店が潰れるという危機感をもって経営している。家族で運営されていたり、長年従事している店員もいる。バイトに変な遊びをさせてる余裕なんてない。

 

チェーン店は店舗の運営がバイト頼りで人手不足の折、選考を厳しくしていたら人が集まらずに足りない。人の入れ替わりが激しくて教育が行き届かない。拡大戦略に人材が追いつかない三重苦の状態。

拡大を急いで教育が行き届かない状況が常態化したら客離れで存続に関わる。

有名だからといって寄らば大樹の陰ではなくなった。

 

八百屋、パン屋、床屋、食事、行きつけの個人経営の店があるのは幸せなことだと思うし、チェーン店ばかりの街に住みたくはない。

 

 

それではまた。

忖度、空気を読むは良い意味―悪い意味は顔色を覗うじゃないの

忖度の意味は、相手が何を言いたいのかを考えること、推測する、見当をつける、など。

忖度の本来の意味は、相手の気持ちを考えるという意味合いで使います。

それが森友学園問題で森友学園の理事長・籠池氏が「口利きはしていない。忖度をしたということでしょう」と国会で証言した後、マスコミが盛んに引用し短くまとめる便利な言葉として濫用された結果、「上役などの意向を推し量る」、「おべっか、へつらいをして、上の者に気に入られようとして、その意向を推測する」という意味になってしまいました。

☆★☆

https://www.huffingtonpost.jp/2017/03/23/moritomo-sontaku-in-english_n_15572790.html

森友学園問題で外国人記者への説明で 忖度 は英語でreading between the lines(行間を読む)と通訳された。

 

 

「reading between the lines」といえば

https://eikaiwa.dmm.com/uknow/questions/1808/

空気を読む もreading between the lines(行間を読む)と英訳されている。

 

本などを読んでいる時、直接そうは書いていないけど、想定をする様から来る言葉を指す。

直接言わないけど推し量ってわかってくれということです。

忖度 も 空気を読む もreading between the lines

☆★☆

よくない意味として違和感のない 「相手の顔色を覗う」

 

相手の御機嫌を覗う、顔色を見る、上目遣い、虎視眈眈と狙う よいイメージが浮かばない。

官邸に忖度する よりも 官邸の顔色覗い の方が「おべっか、へつらいをして、上の者に気に入られようとして、その意向を推測する」に近いのではないか。

http://english-samurai.com/?p=2916

英語ではEverybody watch out for the boss.

watch out for」とは「を警戒する、注意する」という意味になり、単に「Watch out !」で「(危険な状況で)気をつけろ」の 意味になる。

ボスの顔色を覗って注意 警戒をする。ゴマスリする様を外国人記者にわかり易く伝えるには 忖度する よりも 顔色覗い の方が通じるのではないか。

☆★☆

https://ejje.weblio.jp/content/%E9%A1%94%E8%89%B2%E3%82%92%E3%81%86%E3%81%8B%E3%81%8C%E3%81%86

「gauge someone's feelings」 という英訳もある。

Gaugeは測る  someone'sはある人、人物を指し  feelingsは感情を表し相手の感情を慮るという意味になる。

 

マスコミが批判の意味を込めて報道する内容に近いのは「watch out for」「顔色覗い」ではないか。

空気を読む も 忖度 も悪い言葉じゃない

悪いイメージが浮かぶのは おべっか、へつらい、上目遣い、ゴマスリ、顔色覗い。

★☆★

なぜ籠池理事長は 忖度 という言葉を使ったのか

 

 

財務省の役人が官邸の顔色を窺っていると言い難いから、忖度と言ったのではないか。ストレートに言い難いからオブラートに包んだ表現として忖度という言葉を使ったのではないか。

顔色を窺っている と言い難いから、忖度という言葉を使った。という行為事態が相手の顔色を窺っている。

忖度という言葉を使った時点で相手の顔色を窺っている。

 

籠池理事長が国会で忖度という言葉を使ったのは事実の報道。

それ以外の事で一々引用するのは濫用です。

 「忖度」の氾濫に食傷気味の今日この頃です

 

それではまた。

スペシャリストを養成しない文民の人事制度―なぜ児相はDV親に負けるのか

日本経済新聞2019年2月6日朝刊39面)

『父「暴力はうそ」書かせる  千葉女児死亡

児相、把握後も対応せず』

暴力はうそ という手紙は父親が女児に内容を指示して書かせたものであったが、児相は女児に自らの意思で書いたものか確認しないまま、自宅に戻すことを決定。

 

「児相の担当者は取材に「当初から本当の気持ちで書かれているのか疑うところがあった。学校に何かあれば連絡してほしいと伝え、こちらも早急に動ける態勢はとっていた。」とは言うものの

昨年3月に父親の指示だったことを確認した後も特に対応しなかった。

18年3月19日 児相職員が書面の内容について尋ねるため本人に学校で面会し、父親に書かされたことを告白されても特に何も対応しなかった。

 

当初から手紙の内容を疑っていたのに、父親に名誉棄損で訴えると迫られたら動転して腰砕けになって引き渡してしまう。

引き渡さない。どーぞどーぞ訴えてくれ、訴えたら手紙を証拠として提出してやる。と機転が利かない。(勿論、父親に証拠にすることを言う必要はない)

☆★☆

Nikoichiは訴えてやると言われたのに一向に裁判所から召喚状が来ない

 

業務規定に反してでも便宜を計れ、特別扱いをしろ、さもなければ出るとこに出る。

こんな言い方はされてないが要求に応じたら結果的に業務規定違反や特別扱いになる。事無かれ主義で対応者に無駄に我慢させる必要はない。

「ご判断にお任せします」

本当にいいんだな

「お止めすることはできません。ご判断にお任せします。」

☆★☆

裁判所は暇ではない―なんでもかんでも受け付けるわけではない

 

裁判官、書記官、職員の時間を、税金を、自己チューな訴えに費やしてはいられませんと門前払いになったか、訴えるは脅しで訴えなかったか。

納税者だと威張っても、あなた1人の納めた税金ですべての費用がまかなえるわけではない、他の人が納めた税金も費やすことになる。それほどの価値があるのか。

高額納税者だと威張っても貧富の差で裁判を受ける権利が変わるわけではないと正論で返される。

(話が脱線してます。)

☆★☆

事無かれ主義はつけ込まれる

 

面倒を起こすな、何が何でもとにかく穏便に、何を言われてもされても我慢一筋。

クレーマーやDV常習者につけ込まれ放題になります。

※DV…ドメスティックバイオレンス…身内・家庭内の暴力

☆★☆

朝日新聞2019年2月8日朝刊1面)記載の経緯を要約

2017年11月6日 女児が小学校のアンケートで「お父さんにぼう力を受けています」と記入

11月7日 千葉県柏児童相談所が一時保護

12月7日 親族宅での生活などを条件に、一時保護を解除

2018年1月15日 市教委がアンケートのコピーを父親に渡す

すごまれたら、ハイって渡しちゃうの! どこまでチキンなのか。

 

2月20日 児相や市教委、警察などが参加する市の「要保護児童対策地域協議会(要対協)でコピーを渡したことを報告

2月26日 父親が「お父さんにたた(叩)かれたのはうそ(嘘)」と女児に書かせた書面を児相職員に提示

 

2月28日 児相が「援助方針会議」で女児を自宅に戻す決定

(この会議録には帰宅を了承する際に必要とされるという児童福祉士の意見書が添付されていなかった(2月7日夕刊1面)

「県は担当の児童福祉士が、口頭で説明したが、忙しくて結果的に(作るのを)忘れた。と説明した」

 

3月上旬 女児が自宅に戻ったとされる

3月19日 女児が「父親に書かされた」と明かす

にも関わらず特に対応せず。

今年1月24日に自宅の浴室で死亡しているのが見つかった。

☆★☆

繰り返される同じ失敗―他所の失敗は他人事なのか

 

2018年 東京目黒区で5歳の女児が虐待を受けて死亡の記憶が新しいのに、また起きた。

愚者は自らの経験に学び(自分で経験するまでわからない)、賢者は歴史に学ぶという。

 

歴史とは歴史の本や教科書のことじゃない、他人、他社、他所の失敗のことだ。

他人の失敗を嗤って終らすのか、自分は自分たちは同じ轍を踏まないように気をつけようと思うのか。

☆★☆

スキルオーバーの仕事をやらされている状態ではないのか

 

忙しくて忘れた。という。

なぜか。

スキルオーバーの仕事をやらされていたから判断の先送りが積み重なって、未完了の仕事が溜る一方の状態だったのではないか。

目が回って、手が回らず、業務に専念できない状態だったのではないか。

 

なぜか。

児相に任せた!虎の穴よろしく放り込んで、後は自分で覚えて慣れてくれ。

支援も相談先もなく、とにかく頑張れ状態だったのではないか。

 

なぜか。

自分は休みたい、時間がほしい。

ならば他人も休みたい、時間がほしいはずだと考えずに他人が休むのはけしからん というエゴイスティックな考えで、とにかく休まず頑張れ、何とかしろ に終始して仕組み作りに向かわないからではないか。

 

便利が一番! 店は休むな、閉めるな、つまり店の人間は休むな。

自分が休む権利はあるけど他人にも休む権利があるとは考えない。

それは自分のクビを絞める考えです。

「店が開いてるんだから、残業も休日出勤もやれるでしょ」という話になってます。

店が早く閉まったり定休日を定めてきっちり守れば、残業や休日出勤をしていたら生活が成り立たないので残業や休日出勤ができないという話になり、業務の効率化、生産性向上の動機になる。

(うーん脱線してます。)

☆★☆

訴えるとすごまれたら、父親にアンケートのコピーを渡してしまう。児童を家に帰してしまう。知識経験以前の問題で使命感ゼロでしょ。

 

使命のある仕事だと思っていないんじゃないか。

なぜか。

畑違いの部署にすぐ異動するから腰掛け気分になってしまうのではないか。

畑違いの部署に異動したら全然違うことを覚えなければならない。

 

広く浅く覚えることを求められて、深く業務に精通する習慣がない。

マニュアルの改訂を繰り返しても中身に追いつけない。

不慣れな職員のために細かくマニュアルを作成する。

不慣れな職員が問題を起こして問題が起きる度にマニュアルを追加して厚くしていったら誰も全体を把握できない。

☆★☆

就職してから始まる自分探し

 

何の適正があるかわからないと色んな部署を数年単位で異動する。

役所の場合は長年同じ部署に居続けると出入り業者との癒着が心配だから異動させるのだろう。

警察署や税務署なら同じ業務で署の異動という方法があるが、市役所や都道府県庁、中央官庁ではそうはいかない。

警察なら捜査畑一筋があっても他の役所ではそうはいかない。

☆★☆

文民もある時点年齢・資格等で分野を定めて精通するスペシャリスト養成型人事に

 

失礼を承知で言えば、労働統計で全数調査を抽出調査に変えてしまったり、抽出調査の結果を全数調査の数字に近づける補正を行ったりすることがまずいことではないかと疑わずに躊躇せずにやってしまえたり、過去の資料を廃棄したりできるのはどうでもいいと思っているからではないか。たいしたことではないと思っているからでないか。

 

なぜか。

違いがわからないから問題だと思わないのではないか。

意味合いがわからないから、後でどんな影響を及ぼすのか想像できないのではないか。

 

なぜ違いがわからないのか。

専門の訓練を受けたスペシャリストではなくゼネラリストの集団だからではないか。

 

DV親にアンケートのコピーを渡したり、すごまれたら引き下がったりする使命感のない素人の所業ができるのは、建前プロでも本音素人が実態なのではないか。

☆★☆

給与所得者=プロという幻想―素人とプロの中間の存在を認めよう

 

金を受け取る以上はプロであらねばならない。プロじゃないならタダで働け。

誰もタダで働きたくないから建前のプロと本物のプロが混在するのが現実の社会です。

☆★☆

資格や本人の志望や内部考査で分野を定めてスペシャリスト養成型にしていかないと同じことはまた起こる。

 

同じ部署に長く居て現れる牢名主のような存在が業者と癒着する懸念があるなら監査組織が必要になる。統計も会計検査院のような別組織が必要になる。

 

それではまた。

長距離列車の需要は途中駅乗車と途中下車―初任給と運賃の推移とブルトレ衰退の因果関係

https://nenji-toukei.com/n/kiji/10021/%E5%A4%A7%E5%8D%92%E5%88%9D%E4%BB%BB%E7%B5%A6

厚生労働省の賃金構造基本統計調査から大卒初任給の年次推移

 

調査が始まった1968年の大卒初任給は月給3万600円。その後も右肩上がりに増え続けた大卒初任給は90年代以降、20万円前後で頭打ちとなっている

2012年  20万1800円   1968年の3万600円は現在価値に換算して137,670円

2012年までの推移となっています。

(直近のは問題になっているからないのかな。)

2018年の初任給を検索すると

https://www.e-sanro.net/research/research_jinji/chinginseido/shoninkyu/pr1807.html

産労総合研究所 2018年度 初任給調査結果では大卒206,333円

☆★☆

昭和43年(1968)10月ダイヤでは 羽田―鹿児島の航空運賃は大卒初任給の半額だった

 

JDA日本国内航空 (東亜航空(広島本社)と合併して東亜国内航空日本エアシステム日本航空JALと合併)

羽田→鹿児島  機材:YS11

900―1255

1250-1640

1日2便で 運賃は15000円 所要は3時間55分 大卒初任給のほぼ半額でした。

飛行機は御大尽さまの乗るものでした。

交通公社の時刻表に空港バスの時刻表が掲載されてません。

 

御大尽だから車の迎えかハイヤーで市内まで出たのだろう。

今の大卒だって東京鹿児島 運賃10万とか言われたら乗らないだろう。

☆★☆

飛行機は15,000円 鉄道(寝台特急はやぶさ)は5,430円

 

鉄道は飛行機のほぼ3分の1でした。そらブルトレ乗るわ。

東京→西鹿児島(現鹿児島中央

1800―1553  21時間53分の所要時間をかけても 初任給の全額はたいて飛行機で往復しようとは思わない。

☆★☆

1等と2等で運賃が違う

 

運賃表が1等と2等に分かれている。

1等は今で言えばグリーン車グランクラス、A個室寝台(サンライズのシングルデラックスや ななつぼし 四季島 瑞風といったクルーズトレインの個室)に相当します。

 

2等は普通車やB寝台(サンライズのシングル、ソロ、ツイン)ノビノビ座席に相当します。

 

東京西鹿児島の2等運賃は3,430円、1等は6,350と差がありました。

今は普通車とグリーン車で座席料金は違っても運賃は変わらないが、当時は富裕税のようなものだったのか。1等に乗れるほどのお金持ちは運賃が割増だった。

☆★☆

同じ列車に乗っても特急料金も違った

 

東京―西鹿児島

2等 1,200円、1等 2,640円 

当時の特急に自由席はなかったので自由席特急料金はない。

 

寝台料金

2等(B寝台) 上段 800円、中段 900円、下段 1,000円

1等(A寝台) 上段 1,990円、下段 2,530円、個室 3,080円

 

運賃+特急料金+寝台料金(今風にA寝台 B寝台と表記)

B寝台上段  3,430+1,200+800=5,430

A寝台上段  6,350+2,640+1,990=10,980   B寝台の費用を足すとほぼ飛行機代に

個室     6,350+2,640+3,080=12,070   だいぶ飛行機に近づいてきた、個室も御大尽の乗るものだったんだ。

☆★☆

新幹線と乗り継いだら6,830円※

 

ひかり31号 東京1500-新大阪1810  あかつき1号 新大阪1820―西鹿児島935

乗り換え時間10分

 

所要18時間35分 はやぶさ と3時間18分の差に1400円(当時)をプラスするのは安いのか高いのか。

 

(当時の物価:あんぱん20円、うな重400円、映画館の入場料500円、英和辞典700円、幕の内弁当200円、山手線の初乗りは20円。)

 

※東京・西鹿児島2等運賃+ひかり2等特急料金+あかつき2等特急料金+あかつき2等(B)上段寝台料金

3,430+1,600+1,000+800=6,830

☆★☆

現在 東京―鹿児島中央は30,480円 

 

(博多まで のぞみ 博多から さくら、つばめ 所要:6時間59分)  

のそみ19号 東京910-博多1410・さくら555号 博多1443―鹿児島中央1609

博多での待ち時間が長いと思うか、博多の駅ナカで買い物する時間があると思えばあっという間です。

 

運賃16,410+新幹線普通車特急料金14,070=30,480

 

航空機:羽田―鹿児島   所要2時間

 

JAL43,400 多客期は46,100、 

ANA41,300~50,700、 

SNA(ソラシドエア)37,500~40,500

SKY(スカイマーク)23,900、多客期Ⅰ30,900、多客期Ⅱ33,900  3パターンある、SKYは新幹線とほぼ同等か安い場合もある。

☆★☆

東京・鹿児島間運賃は飛行機は1.59~3.38倍、鉄道は5.6倍になったのではない

 

単純に今の運賃を当時の運賃で割ると上記の数字になるけど、2018年の大卒初任給206,333÷1968年の大卒初任給3万600円 現在価値に換算して137,670円=1.5倍

当時の航空運賃15,000円は現在価値に換算して67,500円 (15000✖️(136750➗30600))

航空機は0.35~0.75倍と安くなった。

 

当時の2等寝台利用運賃 5,430円は現在価値に換算して24,435円

 

30,480÷24,435=1.25倍になった

飛行機はプロペラ機からジェット機、鉄道は在来線寝台特急から新幹線に変わっているから同条件の比較はもうできないが、当時の国鉄は運賃が安過ぎたんだと思う。

 

盆や正月に帰省の切符を買うために早朝から並んで、家族全員分が買えなくて(お金の問題ではなく席数が確保できない)母親と子供が先に帰って父親は後からとか、家族で2つのグループに分かれて帰省とかいうこともあった。

 

価格と需要と供給の関係で航空機より圧倒的に安いから需要過多だった。

赤字の国鉄は相次ぐ運賃の値上げで客離れ、航空機は自由化で会社間の競争で運賃が下がった。 

東京・九州間で複数の鉄道会社同士の競争は起こり得ないから1.25倍に留まっているのは寧ろ抑えられていると考えることもできる。

☆★☆

鉄道のライバルは鉄道じゃない

 

鉄道会社同士で競い合っているのは首都圏、中京圏、関西圏 大都市周辺の話でほとんどは地域の単独路線です。

近中距離はバスや自家用車、長距離は航空機がライバルです。

 

敢て乗りたいと思わせる魅力が求められる

 

小田急ロマンスカー東武スペーシア、西武ラビュー、近鉄ビスタカーアーバンライナー、しまかぜ、南海ラピートやJR化後に設計されたJR九州の車輛はそういった思想で開発されていると思う。

 

新幹線のソフト的優位

 

東京から博多まで乗り通す人がいなくても、のぞみ が東京―博多間を結ぶのは東京―新大阪がメインでも新横浜―新神戸、名古屋―広島、京都―博多という利用の仕方もあるからです。

なので東京から九州への移動は航空機が主流だからといって、東京―博多 のぞみ はいらないという話にはなりません。

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高速ピストン輸送ができる新幹線だからできる芸当で、在来線の長距離列車は姿を消した

 

おおぞら:函館―釧路→スーパーおおぞら札幌―釧路  

 

室蘭―十勝の移動は、スーパー北斗(函館―札幌)、すずらん(室蘭―札幌) と スーパーおおぞらスーパーとかち(札幌―十勝)の乗り継ぎが必要。

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白鳥:大阪―青森 →青森―函館→ 北海道新幹線開通で廃止

 福井―新潟間は乗り換えアプリは高碕経由が最早とのたまう

 

ショートカットコース上越妙高直江津―柏崎―長岡―新潟の特急しらゆき があるが最早ではないという。

 

北陸新幹線で高碕まで行って高碕から上越新幹線で行くと福井―新潟は4時間53分

北陸新幹線上越妙高まで行って、しらゆき に乗り換えると、福井―新潟は5時間28分

 

福井―新潟の移動は、サンダーバード(大坂―金沢)、ダイナスター(福井―金沢)と北陸新幹線(金沢―高崎)、上越新幹線(高崎―新潟)の乗り継ぎが最早。

 

上越妙高から新潟県内を通って新潟に行くよりも長野、高碕まで行ってから新潟に行く方が早い。新幹線スゲー。

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新潟県上越妙高から長野県、群馬県を通ってからまた新潟県に戻るというコースで新潟県の分断が浮き彫りです。

 

北陸新幹線開業前は はくたか が直江津から先は越後湯沢に行っていたので新潟県内の移動だったのが、長野、群馬を通るという大周りコースになってしまった。

地域を結ぶ鉄道が地域を分断する鉄道になってしまった。

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フリーゲージトレインが必要なのは北陸ではないか

 完成すれば大阪―新潟が直行できる。

北陸新幹線敦賀まで開通したら、大阪―(東海道本線湖西線北陸本線)―敦賀―(北陸新幹線)―上越妙高―(信越本線ほくほく線)―越後湯沢―(上越新幹線)―新潟


北陸新幹線は時速270キロなので山陽・九州新幹線のように時速300キロ出ないことがネックにはならない。

(ただし在来線は直流区間もあるから交直両用対応も必要になる。新幹線はJR全社全区間交流です。電圧は在来線直流は1500V 交流は20000V 新幹線は交流25000Vです。 交流は西と東で周波数が異なり北陸新幹線 敦賀~糸魚川は60Hz、糸魚川上越妙高は50Hz、上越新幹線 越後湯沢~新潟は50Hz マルチ電圧、周波数対応も必要になる) 

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長距離列車が無理なら乗り継ぎをよくしてほしい

 やくも1号   出雲市着 10:10

この間 スーパーおき スーパーまつかぜ なし

やくも3号   出雲市着 11:03

スーパーおき3号 出雲市発 11:36 新山口行き

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松山に向かう場合、サンライズは6:27に岡山着です。

松山行き しおかぜ1号7:22発まで1時間近く間が空きます。(高知行き南風1号は7:08分発)

サンライズ瀬戸は坂出7:10着なので しおかぜ1号の1つ前の高松発松山行き いしづち103号の坂出6:14発に間に合いません。

南風1号のひとつ前の高松発高知行き しまんと1号の坂出6:18分発にも間に合いません。

サンライズからの乗り継ぎで松山、高知に向かうことは想定されていません。

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JR九州は大分での乗り継ぎがいい

 

かつては 都城(宮崎県)から中津(大分県)に行くのは 特急にちりん1本で行けました。

かつての にちりん のコースは博多―西鹿児島でした。

(でも本数が少なかった)

今は 博多―大分はソニック、大分―宮崎は にちりん、宮崎―鹿児島中央は きりしま と3分割されているので宮崎と大分で乗り換えが必要です。

大分での乗り継ぎ時間は2~7分、

 

宮崎では にちりん1号 宮崎着1015、きりしま9号 宮崎発1016 乗り換え1分!

にちりん17号 宮崎着1836、きりしま19号 宮崎発1855 乗り換え19分

上りは きりしま4号 宮崎着1000、にちりん10号 宮崎発1031 乗り換え31分とバラツキが大きい。

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こんな展開になるとは思わなかった

 

物価の話から 長距離列車なんて無理っしょ という話で始めたら新潟にフリーゲージトレインの話になってしまった。

長距離列車の需要は途中駅乗車と途中下車であって、始発から終点まで乗り通すのは稀という展開になった。

 

乗り換えが面倒だから高速バスにする人もいるだろう。(雪国では道路の除雪が鉄道よりも時間がかかるのがネックになる。)

超距離列車の廃止で出発地と目的地の間に乗り継ぎが生じた

 

乗り継ぎがスムーズに行くように乗り継ぎ列車同士のホームを隣にしたり、長い待ち時間が生じないようにしてほしい。

その時間の空白を埋めるコースとダイヤ設定で高速バスが参入して来るのだろう。

 

 

それではまた。

 

 

戦後値段史年表 (朝日文庫)

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JTB時刻表 2019年 01 月号 [雑誌]

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日韓にメリットがある韓国軍駆逐艦のレーダー照射問題ー本当に独立国なのか

(ナニヲイッテルンダ)

悪意と解釈する場合

 

有事の際には後ろから撃つということですね、同盟国だと思って背中を見せてはいけないということですね、教えてくれてありがとう。

 

日本以外の国の軍用機に照射したらどうなる

 

緊急避難、正当防衛の名の下に迎撃されて駆逐艦は撃沈される。

 

撃沈されて抗議したらどうなる

ロシア…  大統領が 黙れ と一喝。

中国…  国家主席、首相、外相がスルーして外務省の報道官が記者会見で正当防衛と発表する。

アメリカ… 大統領がツィートして声明が世界に拡散する。

 

(日本以外の国の軍用機に照射したら迎撃される。ということは)

韓国の軍用機に照射したら迎撃される。

駆逐艦がスパイに乗っ取られた、緊急事態だ、とヒートアップして撃沈する。

韓国の軍用機による韓国の軍艦の撃沈という惨事(珍事)に国は上を下への大騒ぎになる。

照射した相手が冷静な自衛隊機でよかったね。

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レーダー照射して迎撃・撃沈されるおそれのない相手は日本だけという計算

 

米・中・露・韓の軍用機に照射したら迎撃される。

平和憲法のある日本なら迎撃してこないだろうという計算の下に照射が行われたのなら平和をバカにして軽んじている。

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慰安婦・徴用工を見捨ててきた歴代政権

 

日本からの支援金(韓国側の視点では賠償金)で慰安婦・徴用工に補償するという選択肢があったのに他の用途に使ってしまった。財閥の発展のために使ってしまった。

他の用途に使い切ってしまったからもうないんだと正直に言ったら政権がもたない。

悶着を起こして国民の不満を外に逸らすしかない。

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文政権の本来の課題は財閥解体

 

日本は戦後GHQに財閥が解体されたのに、アメリカの力で日本から開放されたはずの韓国が財閥支配の社会になったのは皮肉です。


財閥の言い値で下請けは請負い赤字に喘ぎ倒産の憂き目に遭う。財閥が独占しているので他の選択肢がない。


財閥が不振に陥れば国全体が巻きこまれるから政権は財閥にすり寄るが、下請けへの締め付けで国際競争に勝ち続けられる保証はない。ピラミッドの底辺が崩れたら上層も落ちるのですから。

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善意と解釈する場合

 

(どうやってそんな解釈ができるんだー)

寝返る動きがある、日米を裏切る策謀がある、ストレートに在韓米軍に連絡するのは不可能だ、途中で見つかって阻止される。

自衛隊機(韓国側視点では日本軍機なんでしょ)にレーダー照射すれば米軍は疑念を抱くから警戒を促すメッセージになる。日本が相手なら即惨事にはならない。という考えで行われたのなら軍人の良心と云える。日本側としてはいい面の皮だが。

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https://biz-journal.jp/2019/01/post_26230.html

【韓国レーダー照射】北朝鮮の瀬取り支援疑惑浮上…韓国、日本が金融制裁なら通貨危機に発展も | ビジネスジャーナル

実は北朝鮮との密輸の現場を押さえられそうになったので自衛隊機を追い払った

 

海上自衛隊の哨戒機は国際連合安全保障理事会決議による北朝鮮瀬取りの監視をしていたと見られている。

当時、北朝鮮籍の漁船を韓国のボートや警備救難艦が取り囲むように位置していたことが確認されており、韓国側は「人命救助の活動中だった」と説明している。

その近くに駆逐艦がいるのは不自然極まりない。自衛隊の哨戒機や海上保安庁の巡視船に発見されるのを危惧していたのではないか。

 

海上保安庁は、北朝鮮の漁船から救助の信号(SOS)を受けていない。

海域の救難信号をキャッチして海上保安庁の巡視船は現場に向かうが北朝鮮の漁船から救難信号が発信されていなかった。偽装であっても救難信号を発したら日本の巡視船がやってくるので都合が悪いから発信できない。

都合が悪い現場を押さえられそうになって、慌ててレーダーを照射して海自機を追い払おうとした。

 

文在寅大統領は北朝鮮との経済協力に前向きな姿勢を示しており、国連決議で制裁を受けている北朝鮮に対してなんらかの支援をしているという見方も浮上している。

北朝鮮との瀬取り海上での船舶間の荷物の積み替え)に韓国が関与しているのなら国連決議に違反していることになり韓国も経済制裁の対象になりうる。

経済減速の韓国が経済制裁を受けたら政権はもたない。必死に否定する理由がそこにあるのではないか。

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現場に接近したのが自衛隊機であったのは韓国にとって幸運

 

他の国の軍用機だったら駆逐艦は沈められて火事場騒ぎでうやむやになって、政府が何をやろうとしているのか国民が知る機会が失われていた。

(駆逐艦が撃沈されていたら騒ぎになって、みんなそっちに気をとられて真相は闇の中だったんだね。駆逐艦は巡視船からの盾のみならず囮の的でもあったんだね。)


公務員のプロは制服組でしか育たないんじゃないか。

厚生労働省の統計問題、子供を守れない児童相談所

文民は畑違いの部署間の異動の繰り返しでスペシャリストよりもゼネラリストを養成する仕組みになっている。

(話が脱線してます。違う話に飛びそうです。)

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本当に独立国なのか

自分たちの政府に克ち取れと要求すればいい。

韓国政府が要求してくるなら、もう払い済みだ、何に使うかは(使ったかは)そちらの判断でしょ(慰安婦、徴用工の補償に使わなかったのは韓国政府の判断)、使い道を外国政府が決めろと言うなら独立国じゃない。

 

それではまた。

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朝鮮半島には韓国が含まれる

 (そんなのあたりまえだー)

朝鮮半島の非核化を議題にするなら

朝鮮半島の非核化には韓国が含まれる。

在韓米軍の非核化を要求してくるね。検証可能な方法でと。

(北朝鮮の核問題が朝鮮半島の非核化にすり替わっていたね。)

トランプ大統領はどうでるか。(ディールするのか)

朝鮮半島背後の中国、ロシアに対する米軍のアジアにおける核配備の再編成の契機になり日本は無関係ではいられない。


(3月1日追記)

金委員長が経済制裁の完全解除を要求し、トランプ大統領が拒否というディールの典型的な展開になりました。

要求を小出しにして相手の出方を窺うことをしないで、目標を先に言ったら不利になるといった。

やっぱりディールの人だった。

指南役がいるんじゃないか―日産不正会計その5

これは1人で考えたことなのか

日産 三菱自が折半出資によってオランダに設立した日産・三菱BVの契約を作る権限のない日産幹部に元会長が指示して総額782万ユーロ(約10億円)の報酬を受けた。(2019年1月19日 日本経済新聞 朝刊1面)

 

税法上の居住地オランダに移転

富裕税逃れ?(1月11日朝刊 35面)

 

自宅用海外物件の購入に使われた海外子会社「ジーア」が設立1年後、日産との間に他の複数の関連会社を挟む関係に変更されていた。日産からジーアの実態を隠す狙いがあったと見られる。(1月16日朝刊35面)

 

私的な通貨取引のスワップ契約で生じた約18億5000万円に上る評価損を2008年10月にゴーン元会長の資産管理会社から日産に契約を移転。評価損はゴーン元会長が負うことで合意していた。 付け替えは約4ヶ月で解消され、日産に実際の金銭負担はなかったから特別背任罪は成立しないと主張。(1月12日朝刊35面)

結果論で日産に損害額がなくても、会社に負担義務を負わせる契約を結ぶこと自体がおかしい。それを合意するのもおかしい。 

 

法の穴をついたつもりで、善でもなければ美しくもない、倫理上は問題があっても、こうすれば違法にならないと吹き込んだ人がいるのではないか。

法的には問題ありません。セーフです。大丈夫です。と

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医者に名医もいればヤブ医者もいるように、専門家にもヤブがいる

 

免許があることは開業することが認められていることであり、名人の証明にはならない。


私は何もわかりません。何もかもお任せします。先生よろしくお願いします。

その相手がヤブだったら悲惨です。

☆★☆

わからない自分を恥ずかしがるのは禁物

 

名人であるかわからない、自分は客だといって横柄な態度を取るのは禁物です。相手も人間です。

丸投げにしないで、わからないことは聞けばいいのに、わからないことを聞くのが面倒、自分が何がわからないのか考えるのが面倒だと自分のことなのに丸投げにして、丸投げにしても自分のことは何もかもわかってくれて自分のいいように計らってくれると勝手に期待して、こんなはずじゃなかったと文句を言う。

訴えると言って騒ぐ。

まともな専門家だったら丸投げさんは後で面倒なことになるからと最初から請け負わない。

☆★☆

丸投げは損、わからないことを聞かないのは損

質問を遮ったり、質問をすることを自身に対する侮辱と捉えるような反応を示されると、自信がない表れと捉える。

縦板に水のようにスラスラと自信満々に答えるのも怪しい。知らないから何の躊躇も感じないで自信満々なのじゃないか。


まくし立てるように説明されて自分が理解できなかったら、恥ずかしがらずに自分が理解できるまで聞いた方がいい。

わからない自分を恥ずかしがってわかったフリをすると後悔の元になる。

わかるように説明できないのであれば、説明する側もよくわかっていないのです。


いくら説明されても理解できなかったのなら自分とは合わない先生だとあきらめましょう。

お互いに先が思いやられることになりますから。


(脱線警報が発令されました。)

閑話休題

☆★☆

指南役は他の人も指南(アドバイス)している―自分1人で全てを被ることはない

 

指南役はゴーン氏のみならず、他の経営者や資産家にもアドバイスをしているだろうから、他の事件の元になったり、発覚していない事件も掘り起こされる。

節税(取り締まる側にとっては脱税)や資産形成のアドバイザーとして恩義を感じている。自分を貶めた元凶とは夢にも思わない。

 

こう言わない方が有利というアドバイスは本人にとっては有利に働かず、指南役にとって有利なアドバイスであったりする。

応援していますからという励ましは恩義を感じさせて本人が自発的に証言しないように誘導する釘刺しだったりする。

☆★☆

勾留は容疑者を守る手段の場合もある

 

フィクションの世界では容疑者の口封じのために保釈された後で、証言されたら困る連中に消されるという極端な描写もあるけど、現実では証拠隠滅や接触者が容疑者の心理形成に影響を与えることが考えられる。プラスもあれば想定外のマイナスもあるので几帳面で真面目な日本人は慎重にならざるを得ない。

☆★☆

麻薬問題で芸能人だけ罰しても解決にならない

 

芸能人に麻薬を勧めた人、麻薬を売った人は事件になった芸能人だけではなく他の人にも勧めたり売ったりしているのだから被害の拡大を防ぐには、芸能人の自己責任だけ責めてもはじまらない。

☆★☆

本人だけ罰っしても解決にならないのではないか

 

ゴーン氏の指南役はフランス語を話すのか、ポルトガル語か、英語か、通訳を介してか。

通訳を介してなら、言葉のニュアンスが伝わらず本人に誤解させてしまった。こんなことになるとは思わなかったとか言うのではないか。

 

指南役は他の経営者、資産家にもアドバイスしているだろうから、そこから芋づる式になるのではないか、本人だけ罰しても事件はまた起こる。

 

それではまた。