nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

歴史

「美女とふたりの野獣」―“野獣の姿をした人”と“人の姿をした野獣”

www.disney.co.jp www.newsweekjapan.jp このお話には野獣がふたり登場します。 見かけは粗野で獰猛な野獣ですが繊細さと知性を備え、村では変わり者扱いされるベルの進取性、積極性、自由奔放さに戸惑いならも惹かれていく純情さ。 ・父を突き飛ばして牢か…

「悪気がない」のはいいことなのか

悪気はなかったと言われるとイラッとするのはなぜなのか。 悪気はありませんでした。と言うと相手が余計に怒りだすのはなぜなのか。 悪気がなかった と言えるのは自分が何をしているのか気付かなかったから。 気付いたら 悪かった すまん と言う。 気付かな…

現実よりも理論を優先した結果の反動としての『トランプ現象』―主義と良し悪しは別問題です。

かつて社会主義に疑問を差し挟む人が“反動”というレッテルを貼られる時代がありました。 今は自由主義に疑問を差し挟む人には“ポピュリスト”というレッテルが貼られます。 理論が正しいから結果はついてくるはず? 社会主義国では 思想が正しいのに結果が伴…

「ちっちゃいこと」 に命をかけないでほしい

命をかける という言葉を簡単に使っていないか。 「契約・注文を取ることに命をかける。」 「この話は嘘じゃありません、本当です、信じて下さい、命をかけます。」 「絶対だな、命かけるな、いいな。」 昔は命をかける価値があることに命をかけられていたが…

主砲弾を撃ち込まれても誘導徹甲爆弾艦底貫通からも生還した英戦艦『ウォースパイト』―また最も多くの主砲弾を発射した戦艦

WARSPITE―戦争を軽蔑する こういう名前を戦艦につけるとはなかなかにひねています。 クイーン・エリザベス、キングジョージ5世、ネルソン(英)、ビスマルク、シャルンホルスト、グナイゼナウ(独)、リシュリュー、クレマンソー、ジャン・バール(…

悪人の目論みは悪人でなければ予測できない(善人・東條英機と悪人・ヒトラーVS悪人・チャーチル)

東條英機は善人(くそ真面目)だからあのような行動(前回参照)になったのです。 チャーチルは悪人だからヒトラーに対抗できたのです。善人は手玉に取られて騙されたのです。 ☆★☆ 東條英機 座右の銘「努力即権威」 陸相を兼ね、内相を兼ね、一時的にせよ文…

靖国合祀で(周辺国とは無関係に)却って眠れなくなった東條英機元首相―立場が人の運命を狂わせる。

連合軍に逮捕されなくても日本人に裁かれる運命であった。 開戦4ヶ月前の若手官僚、軍人、企業人の意見具申を黙殺。 昭和16年12月8日の開戦よりわずか4ヶ月前の8月16日、平均年齢33歳の総力戦研究所のメンバー、霞が関の各省、日銀、丸の内・大手町の民間企…

ピンチでも冒険でもなかった桶狭間の戦い―信長に騙され続ける現代人。

「桶狭間の戦い」は小説やドラマでは圧倒的に強大な戦力を持って油断していた今川義元を、織田信長が少ない兵力で急襲して討ち取る様が描かれています。 (永禄3年5月19日、1560年6月12日) 「今川軍4万5千人に対して、織田軍はわずか2千人で立ち向かい、…

新聞社を爆撃しないという戦略―終戦と占領のために

nikoichix.hatenablog.com 新聞は戦時中を通して発行が続けられました。 新聞社は爆撃の目標から外されたからです。 新聞の発行を止めないために製紙工場やインクの工場も目標から外されました。 新聞関係のみならず、ラジオ局や丸の内や日比谷のオフィス街…

平和主義なのに戦争犯罪行為を推奨するという矛盾

戦争は人間を狂わせる。戦争になったらルールも何もあったものではない。 戦争反対の言葉です。 ところが戦争を実行する側も同じ考え方をしていました。 国際戦時法があるのにルールがないと思い込みました。 戦争だから何でもあり、勝てば何をやってもいい…

英国は実際にEUから離脱できるのか。-その3 緊縮策が移民を呼び込む。

英EU離脱 :特集 :日本経済新聞 EU離脱問う国民投票に関するトピックス:朝日新聞デジタル EUで発言権の強いドイツ、フランスは財政基盤の弱い南欧、東欧の加盟国に緊縮策を求めます。 借金はせずに、税収の範囲内で国家運営を行うべきであると。 正…

英国は実際にEUから離脱できるのか。―その2 ワイマール化するEU

極右政党が勢力を伸ばして移民を排斥する。 過去にもあった話です。 第一次大戦後のワイマール体制下のドイツのようです。 ドイツだけではなく、デンマーク、フランス、イタリア、スペイン、スウェーデンで台頭しています。(スペインは極左) EUは欧州の…

英国は実際にEUから離脱できるのか。-その1

英、EU離脱へ 国民投票でBBCなど報道 :日本経済新聞 EU離脱問う国民投票に関するトピックス:朝日新聞デジタル (2016年6月25日 日本経済新聞 朝刊1面) 「英、EU離脱を選択 離脱 1741万742票 51.9% 残留 1614万1241票 48.1% 登録有権者数 4649…

オバマ大統領の広島訪問目的が謝罪よりもよかった理由。

オバマ大統領の広島訪問を受けて、安倍総理は真珠湾、南京に行くべきだという外交筋の意見が報道で見受けられます。 オバマ氏は「71年前のよく晴れた朝、空から死が降ってきて世界が変わった」 「ここ広島で世界は永遠に姿を変えてしまった」と述べています…

もはや反平和運動と化した『日の丸君が代反対運動』-むしろ旗と歌への責任転嫁です。

戦争を行うのは人間です。国旗も国歌も人がつくったものです。 国旗と国歌が悪いという考えは、旗と歌への責任転嫁です。 むしろ国旗と国歌を変えることは戦争の歴史を思い起こす機会を奪うことになります。 歴史の忘却につながります。 国旗と国歌の変更に…

『殿様商売』はつらいよ―『廃藩置県』が進んだ理由

殿様商売といえば儲ける努力や工夫をしない強気の商売と言われています。 しかしドラマや小説、歴史の本では殿様はそんなに気楽な立場ではありません。 キレ者ぶりを発揮すると幕府に警戒される。家来の信頼を失うと押し込められる。 百姓一揆が起きると領地…

大英帝国の栄光で日本は事実上の日出づる国となった。

世界地図を見ると日本がほぼ中央にあり太平洋の中央には日付変更線があります。 一つの国で日付が変わると面倒なことになるので東経・西経180度を基準にシベリアとアラスカの間のベーリング海峡やニュージランド近海で東にジグザグに曲がっています。 ★☆★…

平和を守れ とは 力を以て平定しろという意味だった。

平和とは 国語辞典では 戦いや争いがなくおだやかな状態。とあります。 日本で「平和」という言葉が生まれたのは明治時代に入ってから、外来語のPeaceが入ってきてからです。 それまでは「天下泰平」と言われました。幕府の力により全国が平定された状…

保守は徴兵制を避け、リベラルは意図せず国民皆兵を目指すことになる理由

世間では保守派は昔の日本のように徴兵制を復活させようとしている。 リベラルは現状を維持する考え。と捉えられています。 それぞれが実現を目指す方向を考えれば、むしろ逆です。 保守が徴兵制を避ける理由 徴兵制を導入すれば、反乱分子が合法的に武器を…

個別的自衛権の国と集団的自衛権の国の比較

集団的自衛権の行使が認められない中立国のスイス、オーストリアは徴兵制です。 なぜなら他の国の助けを借りずに国を守るためには職業軍人だけでは人手が足りないからです。 非武装中立国の場合 第二次世界大戦当時 ルクセンブルクはドイツ軍に占領され通り…

ミッドウェー海戦 大本営発表前夜-新聞は自らの報道に縛られた

前回は戦時中の新聞を抜粋して並べましたが、その中でもミッドウェー海戦は国の運命は勿論のこと、新聞社にとっても大きな分かれ道でした。 昭和17年6月10日 朝日新聞 夕刊 米英とも船舶難に悲鳴、撃沈累増 建艦は計画倒れ 開戦以来八割を喪失、建造 予…

一人の男の嘘がもたらした欧州発『第二次世界大戦』

ヒトラーはミュンヘン会議で戦争に反対する英仏の世論を味方にして英仏から妥協を引き出しました。 妥協を引き出した手段は1つの嘘でした。「チェコのズデーテン地方の割譲が最後の要求である」 戦争反対の国内世論もある中、これが最後の要求になるのなら戦…

戦争反対の民意が利用されて勃発した欧州発第二次世界大戦

指導者とは (文春学藝ライブラリー) 作者: リチャードニクソン,Richard Nixon,徳岡孝夫 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2013/12/18 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (9件) を見る 素顔のリーダー―ナポレオンから東条英機まで (文春文庫) 作者: 児島…

武器や軍隊がなくなれば「平和」なんて嘘

本書の6章に刺激的な見出しがありました。 ”武器や軍隊がなくなれば「平和」なんて嘘” “第二次世界大戦という人類史上空前の戦争も犠牲の割合という観点で考えれば、古代の部族抗争に較べればマシかもしれない。 世界大戦の死亡率は3%、対して部族社会は…

「歴史小説”うつけの采配”」 明治時代の国民皆兵につながる『関ヶ原の戦い』での毛利家の敗戦

毛利3本の矢 毛利、小早川、吉川 三家の一つ 吉川家の当主 広家は朝鮮の役において、明と朝鮮の連合軍に包囲された加藤清正とその配下を救出することに成功し、後に徳川方の東軍につく清正はじめ黒田長政、福島正則ら武闘派から一目置かれる存在となります…