同じ失敗は二度と繰り返さない。
当事者は繰り返さなくても、別の組織で同じ様な失敗が繰り返されます。
2011年の※オリンパスの不正会計事件は東芝にとっては他人事だった。
他人事だと思わなければ、やばい、ああなる前に修正しようと考えて4年早く対応できたからその分損害も抑えられた。
2014年の現代自動車の燃費過大表示問題、ゼネラルモータースの欠陥放置問題(エアバッグ、シートベルト、トランスミッション 対象1500万台)はフォルクスワーゲンにとっては他人事だった。
他人事だと思わずに、既に5月に米ウエストバージニア大学の路上テストの結果が出ていたのだから、昨年の時点でリコール対応していれば、非難の対象はGMと現代とフォルクスワーゲンの3社となるので、1社だけ集中的に非難されることはなかった。
他所が矢面に立ったら他人事と思わずに寧ろ内部引き締めのチャンスと捉えて説いて、内部点検をして不正があれば対応策を携えて申し出る。
他所の失敗は蜜の味 と思っていたらこちらの足元がすくわれると思った。
それではまた。
※オリンパス株式会社が巨額の損失を「飛ばし」(含み損を抱えた資産を簿価で他社に売却した形にして損を表面化させないようにすること。)という手法で、損益を10年以上の長期にわたって隠し続けた。
2011年(平成23年)7月、雑誌FACTAのスクープ記事を見たイギリス人ウッドフォード社長は調査を行い前社長にあたる菊川会長らの責任を問うたが逆に取締役会で解任された。
この騒動をきっかけに明るみとなり、大きな注目を集め株価も急落、会長らは辞任、刑事訴追となった。