えっと思った。
『日本経済新聞 2015年10月17日
「税優遇 ディーゼル車 欧州で見直し」という見出しの記事の中の一節に「ダイムラーからVWに女性役員 法務担当に」とあり、就任する女性役員について「同氏はVWにこれまで不在だったコンプライアンス(法令順守)担当として、排ガス試験の不正を生んだ社内体制の見直しを進める。」』
『VWにこれまで不在だったコンプライアンス(法令順守)担当として』
えっ これまでコンプライアンス(法令順守)担当が不在だった?
コンプライアンス(法令順守)担当役員のポストがなかったの?
ブレーキがないじゃん。
ダイムラー(ベンツ)には法務担当役員がいたけどVWにはいなかった。
事件以前からコンプライアンス(法令順守)担当役員のポストがあれば、当然担当役員は自分の責任問題、刑事訴追の対象になるから必死で止めただろう。
そもそもポストがなかったんだ。
マジですか。
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『招へいされた法務担当役員クリスティーヌ・ホーマン・デンハルト氏は17年2月までダイムラーの役員に就く契約は破棄し、VWの専任になる。VWからダイムラーに要望しダイムラーも了承しているという。』(朝日新聞 2015年10月17日 朝刊 経済面)
ダイムラーには人財がいるということです。
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コンプライス重視という決まり文句が本気かどうか、役員一覧に法務担当がいるか、企業のHPをチェックしても役職名と名前だけでは、その企業の本気度はわかりません。
東芝と日立のHPを比較してみると判り易いです。
http://www.toshiba.co.jp/about/dir_j.htm
http://www.hitachi.co.jp/about/corporate/officers/index.html
一方は名前と役職のみ、もう一方は担当分野が明記されています。
外部に向けて責任者を明記している企業と曖昧にしている企業。
本気度はHPのつくりでも明白です。
それではまた。