nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

独裁国家が国際会議で妥協できない理由

民主主義国家の場合は、選挙や野党やマスコミがあることで寧ろ政府の責任を分担しているとも云えます。

野党がだらしない とか マスコミの報道が偏っている と言われて すべて政府が悪いという話になりません。

国民も選挙の投票に行かなかったことは自己責任と言われます。

 

独裁国家の場合はすべて政府が決めるから良いことも悪いことも(口に出せなくても)政府のせい、不満の先は常に政府ということになります。

選挙がないので、政権交代はクーデターという手荒な手段が使われます。

★★★

民主主義国家は選挙のこと、支持団体の圧力を背景に主張します。相手国も同じ事情で主張します。その中でお互い様で妥協が生じます。

 

独裁国の担当者が妥協すると、妥協=政府は力がない ということになります。

選挙がないのだから、報道の自由がないのだから、責任の分担はない。すべて政府のせいになるので、妥協は許されません。

 

★★★

民主主義国家での失脚は失業です。しかし捨てる神あれば拾う神もあります。

 

独裁国家での失脚は、収容所に送られたり、家族が拘束されたり、命にかかわります。

助けようとしたら自分の身も危ないので、助けようとするなら抗争する覚悟が必要になります。

 

民主主義国家同士で妥協して話をまとめようとしても、独裁国家の担当者だけが反対して協議が空中分解しかねません。

 

TPPのルールづくりの段階で独裁国家を入れない理由は、まとまらないことが予めわかっているからです。

 

みんな平等に入れるべきというのは正論です。

 

冷たいようだけれども、話を壊す、悪意はなくても話を壊すことが宿命の人を最初から入れる訳にはいかないのです。

経済成長しているのに大卒が就職難。

設備投資や消費者物価指数がマイナスなのに経済成長しているという。

要素がマイナスなのに全体が成長しているという主客転倒の経済。

 

個人的には話せば分かる。しかし分かる訳にはいかない国内事情と権力争いがある。

 

ルールが出来てから参加を呼び掛ける他ありません。

 

それではまた。