nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

フリーダイヤルは無料ではありません。

フリーダイヤルの電話料金は無料ではありません。

電話会社がボランティアで回線を提供しているわけではありません。

電話料金は受信側、つまりお客様相談室等を設置している企業側の負担です。

 

企業の負担とは 実は消費者の負担です。

企業の負担とは経費です。企業の経費の源泉は売上と金融機関からの借入金や投資家からの出資(株、債券)です。

売上とは 企業の商品を購入、或いはサービスを受ける消費者の支払ったお金の集合です。

株式投資を行うことは投資先の、金融機関に従事してお金を集めることは融資先の企業の経費の源泉となります。

 

かつてそうして集められたお金が総会屋※の便宜を図ることに使われることは社会の反発を受け、総会屋に利益供与をした企業は糾弾されました。

(※株主総会で長時間にわたって演説をぶって議事の進行を妨げる。総会を荒らされたくないばかりにお金を渡して便宜を図る企業もありました。1982年の商法改正で企業による総会屋への利益供与は禁止されました。)

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総会屋は姿を消しましたが、規模は違えどもクレーマーの便宜を図ることも似たようなことです。

 

うるさい、しつこい、面倒だからとクレーマーに利益供与をすること、その費用の源泉は売上、投資、融資のお金です。

 

一人あたりにすると比率ゼロコンマ以下何パーセントに薄められているから無意識になる、消費者投資家の支払ったお金が利益供与の中に入っているのです。

 

売上、投資、融資のお金は有意義に使われてほしい。

クレーマーのためではなく、よい商品、サービス実現のために使われてほしい。

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クレーマーの餌食になっているのは企業だけではありません。

公的機関 例えば学校も餌食にされています。

 

学校の経費は学費や公的資金(税金や公債)が源泉です。

一時期、「全員手をつないで一等賞、みんな一番でビリはなし」「学芸会の劇は全員 桃太郎」という信じられない話がありました。

 

みんな平等という美辞麗句の建前を前にして、

「全員一等賞なら算数も全員100点でいいのか、体育蔑視だ、足の速い子に対する大人のいじめだ 全員一等は全員ビリと同じだ」

「全員桃太郎なんてみんな主役じゃなくて主役不在だ、全員学級委員のクラスや全員校長の職員会議なんてあるか、全員社長の会社だって全員総理の国会だってない。子供に嘘を教えろというのか。」

モンスターペアレンツに反論するのが面倒だからと言いなりになる学校現場の姿は総会屋に便宜を図る企業を思わせました。

 

一人あたり比率ゼロコンマ以下何パーセントに薄められているから意識されていない。

 

うるさい、しつこい、面倒くさい、早く終わらせたい。

便宜を図って終わらせよう。そのためのお金の源泉は売上、投資、融資、公的資金です。

 

それではまた。