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nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

日本も『建設的不信任』制度の制定を

国会中継を見ていると最後には大臣や内閣の不信任案が出て、否決されて法案通過というお決まりのパターンの繰り返しです。

数では敵わないから時間稼ぎするしか手がない。しかし結果は変わらない。

 

何が変わるかといえば、他の法案を審議する時間がなくなるだけ。

 政府は是非とも通したい法案から先に提議します。

野党が賛成してもいい法案は後に回します。

結果、野党が賛成してもいい法案は時間切れで次回の国会に持ち越されたり廃案になります。

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ドイツ基本法(ドイツ憲法) 第67条

 「連邦議会は、その議員の過半数をもって連邦首相の後任者を選挙し、かつ、連邦大統領に連邦首相を罷免すべきことをよってのみ、連邦首相に対する不信任を表明できる。連邦大統領は、この要請にしたがい、選挙されたものを任命しなければならない。」

不信任案を提出する前に必ず後任の用意を求める。

 後任を議会の過半数で決めていないのに不信任案を提出するのは憲法違反ということです。

ナチスによって議会機能の麻痺を利用された反省を踏まえて制定されました。

何も決められない議会をヒトラーは酒場でネタにして演説を行い労働者の喝采を受け、やがてナチス党は国政に参加する機会を得ました。

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日本で制定する場合は天皇が任免することになります。(憲法第7条 国事行為)

ただし7条には「内閣の助言と承認により」とあります。

不信任となった内閣が助言と承認を行うのは不自然なので、建設的不信任制度が適用された場合はこの限りではないことの修正が必要になります。

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立法府の機能を棄損しています。

 不信任案の濫用は立法府としての国会の機能を棄損しています。

他の法令と齟齬を生じないように考え抜かれ、実際の運用を考慮して不要な束縛と濫用を防止する言葉遣い、文面を考えた法務省の職員。

その成果が政争による時間潰しのために廃案、廃案、廃案。

法案の成立を待っていた団体、法人、個人は またか、またか、またか。

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伝家の宝刀が不信任案。ぜんぜん斬れない。またやってるよと揶揄されて支持に結びつかない。逆効果になる。

寧ろ不信任案を乱発できる現行の制度が野党の進歩を妨げている。

賛成者を寝返らせるような議論や腹芸の技術がつかない。

賛成したい法案を反対したい法案の巻き添えにされて終ることの繰り返し。

 

「建設的不信任制度は独裁だ。反対!」

ということはドイツ人は議論できても私たちには無理ですってこと?

 

それではまた。

 

世界の憲法集

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