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宮城県石巻市 学校による被害の差(現場次第という実情)
「校舎が津波に襲われ、火事も起きて全焼した石巻市「門脇小」(児童300人)は多くの児童が石巻高など市内4カ所で避難所生活を送っている。ほとんどの児童は学校の誘導で高台に避難し、無事だった。地震発生2日後の13日、児童は別の場所に身を寄せた親らと再会した。」
吉浜小 児童数49人 死者不明者7人
橋浦小 児童数95人 死者不明者3人
大川小 児童数108人 死者不明者74人
大川小の犠牲者の多さが目を引きます。
地震発生後、校庭に避難してから45分間動かなかった。判断の是非云々以前に児童にとって45分が無為に過ぎたことの方が驚きが大きい。
何も決められない、誰も決められない、何という意思疎通のできない職場なんだろう。という恐ろしさを感じた。
市は実態を把握していなかった。把握していたらあの日までほってはおかなかっただろう。(そもそも把握の対象にすらなっていなかったのではないか)
たとえ誤った判断であっても早く動けば修正できる。ギリギリで誤った行動をとれば修正がきかない。
45分も滞留せずに、すぐに三角地帯に移動していれば、津波が来る前にここではダメだと誰の目にも明らかになって裏山に向かっていた。
高齢者は間に合わなかったかもしれないが、児童は救えたかもしれない。
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どうして地震の後で水に近付くのか
校庭で45分待機の後に川沿いの小高い三角地帯に向かいました。(水の近くに向かいました。)
台風の時に海や川に近付くようなものです。
雷が鳴っている時に大きな木のすぐ側や広い所、山の稜線には立つようなものです。
列車を待つ時にホームの黄色い線の外側に立つようなものです。
とんでもない行為です。
真面目ないい人の教員が裏山は市の指定の避難場所ではないから、市の指定避難場所である三角地帯に移動を主導したというのが実情ではないか。
川沿いに移動する?マジ?ウソ?アリエネーという反応はしないのだろう。
みんなわかってて言わないのではないか。
亡くなった教員とその遺族を気遣って言わないのではないか。
こんなことで大勢の命が失われたなんて考えたくないと思って言わないのではないか。
裁判が始まった理由(検証委員会の機能不全)
・当時の校長が初めて被災校舎に来たのが震災から6日も経ってからだった。(震災当日は休みであった。)
・市教委が震災直後の聴き取りメモを廃棄し、津波が来る前「山に逃げよう」と訴えた子どもの証言がなかったことにされた等不誠実な事後対応による精神的苦痛。
・真相の解明を期待されたはずの第三者委員会も、新たな事実は明らかにされず、遺族たちを大きく失望させた。
上記が相まって訴訟の引き金になった。
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訴訟団23人の児童の遺族19家族へのネットバッシング
立ちあがるスレ 訴訟団はモンスターペアレンツだって?
金欲しさだって?
裁判はオカルトではありません。子供を返せ、生き返らせろ、そんなことを言われても裁判所は訴状を受け取れません。そんなことをしても1ミリも話は進みません。金銭賠償しか方法はないのです。
お金ほしさでやってるなら相手が払いますと言いそうな金額を請求します。
真相究明が目的なら相手がこんな金額を払えるかという金額を請求しなければならない。
なぜか? 相手が「払います」と言ったら裁判が終わって真相究明ができなくなってしまうからです。
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親が全員参加していないからおかしい?
他の51人の親は訴えていないから23人の親は欲張りだって?
人にはそれぞれ事情がある。市や県から仕事を請け負っていたら訴訟団に加わるのは仕事の関係上躊躇する。
直接請け負ってはいなくても、大口の取引先が請け負っていたら躊躇せざるを得ない。
世間のしがらみもある。
これを大人は汚いとか卑怯とか言うのはお子様の戯言。
訴訟に参加しないからといって非難する気になれません。
訴訟という行為自体に抵抗を感じる人もいるだろう。
震災後の生活再建が厳しい人もいるだろう。
全員参加していないからおかしい?むしろ逆
全員参加なんて現実的ではない。
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リーダーは横断幕の吟味を
勝訴の横断幕が「歴史を刻み未来をひらく判決」だけならいい。しかし「学校・先生を断罪!!」 は受け入れられない。やるせない感情をぶつけたのだろう。
宮城県知事は教師を一方的に断罪するのは受け入れられないと(県議会の決議を経ずに)市と歩調を合わせて控訴を決定。
災害時の対策をとってこなかった自治体を相手にしたはずの裁判なのに訴訟団の中で目的が共有されていないのか。
亡くなった「先生を断罪」? それはありえないと思う。
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議員に陳情は行き過ぎではないかと思う。
野党系の議員が同調すると県議会に政争が持ち込まれる。
真実を明らかにするための裁判に裁判所の外で政争が持ち込まれてしまう。
訴訟団のメンバーも仕事がある、生活がある。
しかし市は最高裁まで争う権利がある。
裁判所外の政争と相まって感情的な根比べになってしまう。
今回の訴訟に限らず、訴訟団のリーダーは横断幕を吟味した方がいいと思った。
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そもそもなんでこんなことになったのか。
感情的な争いや政争に巻き込まれることなんて誰も望んでいなかった。
まったく事象は異なるが東京の築地市場と似たような構図ではないのか。
責任者が不明、検証機関も機能せず、受け手不在。
裁判になれば勝っても負けても費用がかかる、時間を取られる。
勝てば訴訟費用は相手持ちといえども時は金なり、時間を相手に返す方法はない、取り返す方法はない。
裁判をやりたくなかったのなら裁判になった原因を争ったほうがいい。
裁判になってしまう原因、検証の機能不全、裁判以前の手続きの不備を問う。
田舎にありがちな「裁判なんてけしからん。」それも結構。
エライ人は裁判になるに至った職員の不手際を追及した方がいいと思う。
それではまた。
「公立学校施設における津波対策状況調査」の結果について:文部科学省
(1)津波による浸水が想定される学校数※:2,860校(園)
・幼稚園 417校(園)
・小学校 1,442校
・中学校 671校 ・中等教育学校 2校
・高等学校 276校
・特別支援学校 52校
(2)今後の施設整備による対策予定の有無
津波には明確な対策実施の基準がないが、設置者の判断として今後の施設整備による対策予定の有無を調査
・従来の施設で安全性が確保されており対策の予定なし:1,290校
・施設整備による対策を実施済みであり対策の予定なし:306校
・施設整備による対策の予定あり:169校
・検討中:1,066校
・その他(廃校等のため対策の予定なし):29校
津波から一時的に避難する場所
- 学校の周辺(高台や津波避難ビル等)1203校(42%)
- 学校の敷地内(校舎等の屋上や上層階)1251校(44%)
- 状況に応じて学校の周辺とするか学校敷地内とするかを選択367校(13%)
- 検討中39校(1%)
※平成26年5月1日時点の状況より抜粋