nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

医者代を払って悲しくなってダイエットを始めた頃

領収書の金額を確認する度に他のものに換算する癖がある。

病院の初診料の金額を確認する度に、このお金でレストランで食事ができた。寿司が、てんぷらが、うなぎが食べられた。スイーツが買えた。酒が買えた。記憶メディアが買えた。服が買えた。バカヤロー(病院に向かって言っているのではありません、自分に向かって言ってるんです。)

薬も飲みたくない。直りが早いけど直った後で体に違和感が残る。

 

健康診断結果:脂肪肝です。

 

病院に行きたくない、薬を飲みたくない、ダイエットをしよう。

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富士山に登りました。

 

体が重い、空気が薄いとはこういうことか、一歩踏み出す度に呼吸を整えることを繰り返す。

五合目から頂上まで高度差1500メートル、コースタイム6時間の行程が、11時間かかった。(夜中の0時に出発、登頂は午前11時過ぎ)

下りで膝を痛めてはいけないと、追い抜きたい人はどんどん先に行かせて、ゆっくりゆっくりと下りて、五合目に着いたのは夕方の6時近くでした。

登りと4時間も違うのは、一歩踏み出す度に呼吸を整える必要がなかったから。

 

こんなノロい行程につき合える人が、いるわけがないので単独行動です。(しかし周囲に人は多い)

まともなコースタイムでは歩けないという予感はあったが、ここまで時間がかかるとは思わなかった。

 

夜の富士登山は流れ星がやたらとよく見えた。下界で流れ星を見たことはなかったのに、初めて見る流れ星が数える気が起きないほど見える。流れ星に願いをかけるって一体いくつ願いをかけられるんだ。

無事に登頂して帰ることだけを願った。願った後でまた流れ星、また流れ星、数えるのをやめたら雨、なんて天気が変わりやすいんだ。

昼は真夏、夜中は真冬、気温は2度、山小屋の軒先を借りてレインジャケットの下にセーターを着こむ。昼間は日焼け止めを塗って半袖、1日で春夏秋冬の気温の変化を体感できる。

砂埃対策でゴーグルとマスクを着用する。靴の中に砂が入らないようにスパッツを被せる。(登山道具のスパッツとは足首から浸水しないように靴をカバーするものです。)

 

で、成果は3キロ減、でもすぐにリバウンドしました。

 

(バカじゃないの)

(バカじゃないのじゃなくてバカそのものですよ)

(良い子はマネをしてはいけません)

(良い子も悪い子も普通の子もマネをしてはいけません)

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ダイエット本を初めて買った。

 

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)

 

 

 

レコーディングダイエットという。

食べたものを記録する。という。こんなにいっぱい食べたのか!と自己認識して、記述した食べ物の多さに怖れおののいて、ダイエットに結びつける。

 

3日坊主ではありません、1日坊主でした。1回ノートに書いたらノートを分投げました。

やってられるか!気の短い私には無理でした。

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毎週末登山に行きました。

 

電車で1時間足らずの所にコースタイム1時間半ほどの山があります。

コースタイムで登頂できました。でもヘタレ登山でした。

膝に負担がかかるのは下りです。下りで怪我をするのは、ばかばかしいので、登りは歩き、下りはケーブルカーを使いました。

 

下に着いたらビールを一杯、下山後の楽しみはその日の気分で蕎麦屋、電車で移動して寿司、ピザ、(汗臭いのは禁物なので着替えて、靴も洗い場で洗って、靴下も履き換えます。リュックの中は着替えが必須です)

天候の変化に備えたレインジャケット、防寒着、夜間行動用のヘッドライト、非常食etcでザックが大きいので、どこまで行くんですか。と聞かれる。

正直に答えると相手は荷物の大きさと行程の短さのギャップでその後は言葉が続かない。という展開もしばしばでした。

 

登りの負荷のせいか。帰りに飲み食いしても体重は減り続けました。

帰りの楽しみがあるから続いたのだと思う。

コースタイム1時間半の行程は、いつしか1時間で登れるようになっていた。

その頃には下りの全行程を歩きにしても膝を痛めるおそれはなくなっていた。

走って下るようになりました。人を追い抜くときは危険を避けるために歩きました。

1年後に鉄アレイを買ってきて筋トレを始め、腰を痛めないように2日置きに腹筋運動を100回行った。

2年後には体重が20キロ落ちていました。

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時間をかけて体重を減らしたからなのか、その後はリバウンドしていない。

健康診断でひっかかる項目はなくなり、ここ8年は風邪薬を飲んでいない。

 

喉がイガイガしたら、イソジンでうがいをする。

毎日イソジンでうがいをしたら、効果がなくなる。

 

毎朝の梅干のお陰でこの8年、胃腸薬要らず。

 

ダイエットの王道は食べる量を減らすことだという。

 

食べることを我慢することができなかった。

炭水化物ダイエットなんてできなかった。

寿司のしゃり、うな丼、天丼のごはん、ピザ生地、パスタ、ケーキのスポンジ、餅、みんな炭水化物ではないか。

寿司のネタだけ食べる。鰻の蒲焼だけ食べる。ピザのトッピングだけ食べる。パスタのソースだけ食べる。ショートケーキの苺とクリームだけ食べる。大福餅のあんこだけ食べる。

そんなのイヤだ。おいしくない。

(炭水化物ダイエットはここまで極端なことは言っていない)

 

炭水化物はビフィズス菌の餌、炭水化物を消費して乳酸をつくり、腸内を酸性に保つ。そのおかげで侵入した病原菌の繁殖が抑えられている。

目的はやせることだけでいいの?

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やせるために自分が払う代償は何なのか。

その代償は自分が受け入れることができるのか。

自分が受け入れ可能な代償でなければ続かない。

 

それではまた。