(日本経済新聞 2016年12月2日 朝刊 32面 広告)
年間の救急出動件数 759,802件 (東京消防庁管内 平成27年度)
救急車の出動頻度 42秒に1回
延びる救急車の到着時間
平均の現場到着時間 7分45秒(平成27年度)
←6分48秒(平成22年度)←6分30秒(平成17年度)←5分30秒(平成12年度)
(15年で2分以上 所要時間が延びた。心臓発作の生存確率は1分経過する毎に10%低下するという※後述)
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なぜ到着時間が延びているのか
出動件数が年々増加している。→救急隊のキャパシティオーバー
575,690件(平成12年度)→699,971件(平成17年度)→700,981件(平成22年度)
→759,802件(平成27年度)
なぜ出動件数が増えているのか
不要不急の救急要請が増えている。軽傷で呼んでしまう人のケースが増えている。(全体の51%に上る)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2900R_Z20C14A1CC0000/
2014年1月29日
「ドアに指を挟み爪がはがれた」。今冬のある日、都内の20代男性から119番通報を受け、救急隊が駆け付けた。けがは爪の先がわずかにはがれていただけ。出血も止まっていた。
別の日には60代女性から「自転車と足が接触した」と救急搬送の要請。隊員が確認すると、腫れや出血はなく打撲だけだった。」
「救急車で病院に搬送した結果、軽症と診断されたケースは昨年、全体の51%に上った。」
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生死の境を彷徨っている人の近くに救急車がない、軽傷出動で出払っている。応援を頼んで遠方の署からやって来る。所要時間が延びて生存率が低下する。
「突然死とは、予期しない突然の病死のことであり、症状が出現してから死亡するまでの時間が24時間以内のものを指します。」
突然死の原因とは?その7割は心臓にあった!
突然死は原因不明のものもありますが、原因がわかるものでは、心臓・大血管系疾患が70%以上と大部分を占め、次いで脳血管系疾患、呼吸器疾患、消化器疾患などがつづきます。
心臓疾患による突然死は頻度が最も高く、症状出現から死亡までの時間が1時間以内となることもあり、他の突然死と区別して「心臓突然死」と呼びます。
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[55] 心臓発作からあなたの大切な人を救うために | 心臓 | 循環器病あれこれ | 国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス
※「1分経過するごとに10%ずつ救命のチャンスが失われていきます<図5>。ところが、実際には救急隊が到着し、電気ショックを行うまでに最低でも8分程度かかります。」
(15年前に比べて生存率が20%以上低下した)
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厚生労働省 平成27 年 人口動態統計月報年計(概数)の概況
心疾患の死亡率 (P11 グラフより)
人口10万に対し
平成7年度 100人→平成17年度 120人→平成27年度 140人
処置が間に合わなかった人がどれだけいるのか。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai15/dl/h5.pdf
人口10万人あたり 80~84歳 5,429人(平成7年度)→ 3,196人(平成27年度)
(高齢者の死亡率は低下しているのだから、心疾患の死亡率が悪化したのは一概に高齢層が増えたから だけでは片づけられない)
軽傷で搬送されている人がいる一方で重傷の人の搬送が遅れて助からない。
あなた軽傷だから自分でタクシー呼んで病院に行って下さい。
こんなことを言ったら、逆ギレされるのだろう。税金を払っているんだ、乗る権利がある。と
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不要不急緊急車両使用料を請求する。
病院で診断の結果、救急車を呼ぶ緊急性がなかったと判断された場合は、別途、自宅から病院までのタクシー代相当の金額を請求して(不要不急緊急車輛使用料)して救急隊の財源として還元すればいいのではないか。
それで逆ギレして暴れたら 「おや元気じゃありませんか」(やっぱり救急車を呼ぶ必要はありませんでしたね)
不要不急の救急出動が少なくなれば、搬送時間が短縮されて、急患の生存率が向上するのではないか。
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判断できない。迷う。⇒119の前に#7119に問合せ
#7119(東京都消防庁救急相談センター)で医師、看護士、救急隊経験者等の職員が年中無休24時間体制で症状に応じたアドバイスや病院の案内を行っている。
名古屋市は052-263-1133 、京都市は075-694-5499、小児緊急相談は#8000
自治体それぞれに問い合わせ番号が異なっている。
#7119で全国が統一されたらわかりやすいと思う。
それではまた。