nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

映画『中二病でも恋がしたい』を観て森様と言い難くなってしまった―最強の中二病患者は姉の十花―かわいい中二病とこわい中二病

www.anime-chu-2.com

『「中二病」でも「恋がしたい!」』 なんて恥ずかしいタイトルだ。

中二病を検索すると 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E4%BA%8C%E7%97%85

中二病(ちゅうにびょう)とは、「(日本の教育制度における)中学2年生頃の思春期に見られる、背伸びしがちな言動」を自虐する語。

思春期にありがちな自己愛に満ちた空想や嗜好などを揶揄したネットスラング。「病」という表現を含むが、実際に治療の必要とされる医学的な意味での病気、または精神疾患とは無関係である。

ラジオ番組『伊集院光のUP'S 深夜の馬鹿力』で生まれた造語。

1999年1月11日放送の同番組内でパーソナリティの伊集院光が「自分が未だ中二病に罹患している」と発言し、翌週から「かかったかな?と思ったら中二病」(1999年1月18日 ―3月22日)というコーナーを立ち上げ、リスナーから募った「症例」(と銘打った投稿ネタ)を体系化させていった。」

症例

  1. 洋楽を聴き始める。
  2. 旨くもないコーヒーを飲み始める。
  3. 売れたバンドを「売れる前から知っている」とムキになる。
  4. やればできると思っている。
  5. 母親に対して激昂して「プライバシーを尊重してくれ」などと言い出す。
  6. 社会の勉強をある程度して、歴史に詳しくなると「アメリカって汚いよな」と急に言い出す。

(反社会的な行動や不良を演じてカッコイイと思い込んでいる)

ギクッ

(マイナー路線を好む、他人とは違う趣味の自分はカッコイイと思い込んでいる)

ギクッ

(超自然的な力に憧れ、隠された力がある自分を妄想し悦に入る)

ギクッ

あったかもしれない

(かもしれないじゃなくてあったんでしょ)

これは観に行かねば

☆★☆

掟破りの上映前ショートムービー

 

劇場に入場する前にスマホの電源を切るのを習慣にしている。

それなのに画面の中でキャラクターが撮影会だとのたまう。

すると劇場内で一斉に観客が老若男女を問わずスマホを取り出して画面の中でポーズを取るキャラクターの撮影を始める撮影会と化した。こんな光景に出くわすとは想定外だった。

(老はいなくて中青少年)

 

なんでみんな電源を切らないで入場していたんだ、今から電源を入れて撮影会に参加するつもりはない。

スマホの電源が入っていたら参加していたんでしょ)

ショートムービーの最後でキャラクターがこれで撮影会は終(おしまい)、電源をオフにして上映マナーを守ってねと宣言をする。

 

中々味なことをする。

(その科白は中二病に罹患していると思うよ)

☆★☆

主人公(富樫勇太、小鳥遊六花(たかなしりっか))よりもキャラ立ちしている丹生谷森夏(にぶたにしんか)と凸森早苗(でこもりさなえ)

 

凸森早苗

ツインテールのお下げの長さが足首まであり、先端に毬玉が装着されている。

ツインテールを武器であるかのように両手で持って振り回し、振り回した揚句、自分の身体にお下げが巻き付いて身動きが取れなくなる。というおバカぶりを発揮して初対面の勇太をドン引きさせます。

(映画を観た後でTV版をレンタルしてチェックした、第三話)

六花の※サーバントと名乗り、六花をマスターと慕います。

※サーバント(召使い)

六花の1学年下で中等部だが勉強が出来る。六花が解けない高校数学の問題が解ける。

飛び級ができるほどの秀才と中二病真っ最中というギャップの設定が飽きさせない。

(おバカなだけなら飽きる、話がもたない)(TV版では中学生、映画版では高校2年生で生徒会長、丹生谷が副会長(笑))

クラスでばかなことをやっていても勉強はできるヤツがいたことを思い出した。

(かなり違うと思うけど)

「です」を「でえっす」と言うのが口癖でえっす。

☆★☆

丹生谷森夏

中学時代に中二病だった頃に「モリサマー」という二つ名を名乗っていた。

森夏だからハンドルネームがモリサマー

レースをかぶりティアラを着けた容姿。数百年の時を生きて愛の重要性を説くという設定でネットを中心に活動していたが、普通の女子高生として青春を謳歌すると(でも今どきルーズソックス)中二病を卒業し、ホームページを閉鎖して自分の過去を封印したつもりだった。

が、ネットで公開したお言葉がマギノビオン(闇聖典)という名の記録に残されて信者たちにコピーされていました。

当時のことを指摘されたり振り返っては恥ずかしさに身悶える(床上や地面で高速で左右に往復ローリングするという抽象表現)。

当時をひどく後悔しており、その苦い経験から中二病には否定的で直ちに卒業すべきという態度を取ります。

 

信者にニセモノ呼ばわりされる

 

モリサマーの信者でもある 凸森早苗は丹生谷森夏を 偽モリサマーと呼びます。

妄想に浸りきることが恥ずかしくてできない森夏は妄想全開の凸森にバトルで敗れます。

本物(だった)のに偽物呼ばわりされます。

☆★☆

2人は犬猿の仲で、常に喧嘩が絶えないが、本心では凸森は森夏に懐いている

 

猫をかぶり落ち着いた性格の優等生を演じているところに隙ありっとばかりに凸森は丹生谷にスライディングタックルを仕掛けて、イメージを壊します。

中等部から高等部の教室に侵入してちょっかいを出しに行きます。

丹生谷は凸森を羽交い締めにしたり、凸森が苦手な牛乳を飲ませようとして逆襲します。(実際に飲まされることはありません)

劇場版で2人は六花の姉 十花から脅されて駆け落ちした勇太と六花の2人を連れ戻す役目を負わされ珍道中、食い倒れの旅を展開します。

☆★☆

森様と言い難くなった

 

五月七日 くみん(つゆり くみん):勇太や六花の一つ上の先輩。昼寝好きでマイ枕を持ち歩く。は丹生谷のことを モリサマちゃんと呼びます。

くみん「モリサマちゃん」

森夏「モリサマ言うな―!」

くみん「先輩なのに~」

凸森「ふっふっふ 偽モリサマーめ」

 

森様、森様~と言うときに3人を思い出して笑わないように堪えなければならない。

森様(笑ってはいけない)

森様~(笑ってはいけない)

「全国の森様に失礼!」(綾小路きみまろ調)

どうしてくれる。

(映画のせいにするな)(思い出すな、意識しすぎだ)

これは想定外だった。

☆★☆

妹を矯正しようとする姉も中二病

 

イタリアでシェフ業を営む六花の進路を心配する姉の小鳥遊十花は、六花をイタリアに連れて行こうとします。

イタリアに行ったら勇太と別れなければならないと悩み(丹生谷の発案で)勇太と六花の2人はかけおちします。

 

姉の十花は丹生谷と凸森の2人に六花と勇太を連れ戻せと脅します。

脅しのネタは丹生凸の恥ずかしい画像です。

 

モリサマーを名乗っていた当時の丹生谷の画像、当時チェックしていたのか?

学校での丹生谷と凸森の喧嘩(じゃれ合い)の末の事故の画像、学校に潜入していたのか?

料理道具のおたま(Un mal di testa)を武器替りにして六花を叩いたり、逃げる六花に向けて投げたりします。

逃走中の2人が立ち寄ったレストラン(ristorante)で※パンケーキ(pancake)を先回りして食べていたりします。

 

妹の中二病を心配する姉という設定だが、その行動を見て思った。

料理道具を武器替りにするな! お前こそ中二病だと。

※パンケーキがイタリア語でpancakeとは変わり映えしないな。

(翻訳ソフトで遊ぶな)

☆★☆

大人の中二病は隠れています―かわいい中二病とこわい中二病

 

自分で自分のことを 中二病 と自称する大人は中二病ではありません。

中二病的な言動をしているのに自分でまっとうなことを言っているつもりの人が真性の中二病です。

 

東日本大震災地震兵器の仕業だとか(地震が起きる前に地震兵器があると警告してくれ)

トランプの大統領選の勝利は支配層の陰謀だ。(クリントンが勝っても同じことを言うんでしょ)

上の二つは後出しジャンケンです。

明治維新は間違いだった。(幕藩体制の日本は薩摩長州が列強と砲火を交えても隣の藩は対岸の火事扱いだった、第二次長州成敗で幕府軍の侍は長州の侍・農民・町民に敗れた、これで植民地化を免れることができたのか)

集団的自衛権で徴兵制になる。(個別的自衛権のスイスは国民皆兵だけど)

集団的自衛権であろうが個別的自衛権であろうが徴兵制の導入は周辺環境に左右されます。ロシアの脅威に備えるとしてスウェーデン(個別的自衛権)は徴兵制を復活させ、既成政党に反発する市民運動で誕生したフランスのマクロン政権(NATO加盟 集団的自衛権)は徴兵制復活を検討しています。)

 

私有財産制こそが問題だ、貧富の差の根源だ。(人は自分のために働くから私有財産の否定、財産の共有化 理想社会の実現と云いながら支配者が入れ替わって特権階級化した)

この世の不幸と理不尽は特定の民族のせいだと妄想して民族虐殺を行った独裁者もいました。

 

「人は自分が見たいと思うものしか見ようとしない。」(ユリウス・カエサル

 

自説に沿わない事実は無視をする。

自説に沿った事実だけがあるという妄想の世界に入っている。

力を与えたら、力を得たら、自説に沿わないことを言う人を粛清の対象にして、自説に合わない事実は隠蔽したり、なかったことにしたりする。

(なんで こんなこわい話になっているの)

映画の中二病はおもろい、かわいい類の中二病だったけど、こわい中二病もあるという話です。

 

それではまた。