nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

列車遅延は仕方がないとあきらめた―遅延の鉄道会社側の起因は5.7%のみという現実

 

日本経済新聞 2018年2月21日朝刊2面)

国土交通省が16年11月の平日に発生した10分未満の小規模な遅延を調べたところ、「乗車時間の超過」が47.2%、「ドアの再開閉」が16.0%だった。設備や車輛の故障など鉄道会社側にある事例は5.7%だった。」

 

沿線人口が増えて乗降車に時間がかかるようになった。駆け込み乗車や発車時間を過ぎても乗り込もうとする人でドアを中々閉めることができなかったり、ドアに人や物が挟まれて再開閉、再開するとチャンスとばかりに乗り込もうとする人がまた挟まれて閉められない、発車できない。

 

線路への立ち入りやら、車内トラブル(ケンカでしょ)、車内清掃やら車内で気分が悪くなった方の対応とかで電車は遅れます。

気分の悪くなった方は無理して出勤しないでと思っても、それでも出勤しろというブラックな職場に勤めているかもしれない。病気をうつされたら列車が遅延したら他所の職場が迷惑とか考えない人の下にいるのだろう。

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ホームドアは落下対策のみならず、駆け込み乗車をシャットアウトする対策にもなる。

 

写鉄はさびしいんじゃなかろうか、ホームドアだらけになったらホームで電車を撮っても窓から上しか写らない。

 

総務省の17年人口移動報告によると、東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)への転入者が転出者をで上回る転入超過は22年連続となり…」

人口が増えたから列車本数を増やして間隔がつまってノロノロ運転、人口が増えたから複々線や高架線にしようとしても線路の側まで人が住んでいる。土地の取得の過程で立ち退きの交渉と補償が発生する。

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或るユニークな田舎者の疑問

 

えっノロノロ走るなら列車本数を増やさなければいいって?

列車がどんどん来なかったら、ホームに人があふれ階段からホームに下りられなく或いは上れなくなり、駅舎に人があふれ、駅舎に入れなくなり、駅舎の外の道路に人があふれる。

 

だったら列車をもっともっと長くしろって?

電車の編成がとなりの駅までつながる長さになって終点までつながる長さになって電車が動けなくなり電車の中を人が歩くことになる。意味ね―。

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日本経済新聞2018年1月19日朝刊38面)

「JR埼京線川越線(大崎―武蔵高萩)、宇都宮線高崎線東海道線(東京―湯河原)、横須賀線総武快速線(大船―稲毛)の4路線で30分以上の大規模な遅延が月に2日以上あった。

「自殺」が43.6%、「線路立ち入りや火災など」が21.8%で車輛や架線の異常など鉄道会社側に理由がある事例は約2割だった。」

 

17年11月15日の東急田園都市線の停電、9月5日 JR東日本京浜東北線、山手線、埼京線が埼玉県内の変電所の障害で停電 が記憶に新しい。

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ほぼ毎日遅延

 

(2月21日)

2016年 国土交通省の調査、1ヶ月(平均20日間)の平均遅延日数

「JR中央線・総武線各駅停車19.1日、宇都宮線高崎線東京メトロ千代田線 18.4日、中央快速線中央本線 18.4日、横須賀線総武快速線埼京線川越線小田急線 17.9日、東海道線京浜東北線根岸線 17.4日、常磐線各駅停車 16.8日」

平日はほぼ毎日と言っていい。小田急線は3月17日からの代々木上原―登戸の複々線化で飛躍的に改善されたら福々線です。

(サブー)

 

記事を見てJR関西に 東京に勝った とか思ってる人がいたりして

(JR関西って何?西日本でしょ。)

正式な名前は西日本でもノリは関西だと思う。雷鳥を直訳してサンダー・バードに改名したりするのは予定調和的なコテコテじゃないかJR大阪じゃないか(雷鳥は英語でgrouse)、英国のサンダーバード(国際救助隊)は5号までだけど、日本のサンダーバードは48号(金沢発20:47 大坂着23:28)まであるとか思ったりして。

(自分が思ってることを他人が思っているような言い方はやめてください。)

そうして噂や都市伝説が生まれる。

(そうやって想像してれば電車が遅れてもイライラしないね。)

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現場は人手不足が深刻

 

日本経済新聞2017年11月16日朝刊14面)

「鉄道会社は就職先として人気があるが、点検や工事を実際に担う電気設備会社は重労働とのイメージが強く、若い人材が集まらない」

変電所の点検業務を主管するのに必要な国家資格「1級電気工事施工管理技士」合格者

1998年度 1万300人(ピーク)、2016年度 7336人 4割減

 

点検項目やスケジュール(今日は目視でいいのか、非破壊検査を行うのか)はAIに管理(アドバイス、整備士のアシスタント役)してもらう、線区毎の点検間隔、部品交換頻度、列車本数の変動や天候等によって部品の劣化を予測したり、今日の作業は時間がかかるので早めに移動しましょうとかアドバイスしてくれる。

職は奪われるとか心配するより、まだ削れる、削っていいんじゃないか。と人間が作業していたら、「それ以上削ったら強度に問題が出ます。」とアドバイスする人間のパートナーになって作業を効率化してくれる存在になればいい。すでに人手が足りないのですから。

 

将来は架線の維持も困難になるー電車のバッテリー走行

 

 人口が減って(利用者が減って)架線や変電設備を維持するのが困難になるかもしれないから(第3セクターの地方交通はJR時代は電化されて電車が走っていた区間ディーゼルカーが走っていたりします 鹿児島本線・八代~川内→肥薩おれんじ鉄道等)、バッテリーの軽量化が進み走行距離が延びれば、電車はバッテリーで走るようになり(無線で充電を受ける)、架線からパンタグラフで電気を採って走るのは新幹線や本線でも列車本数の多いエリアだけになる時代が来る。

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自動ブレーキのクルマが増えているけど整備士が不足したらメンテナンスが追いつかないのではないか、ハイブリッドも自動ブレーキもガソリンスタンドではお手上げだろう。

 

自動運転や電気自動車は完全にお手上げで(ガソリンエンジンのバルブやピストンと云った動きが目に見えるパーツがないので)ディーラーで整備するしかなくなる。専門資格を取得した整備士の確保をどうするかという課題が持ち上がる。

専門整備士が在籍しているけど絶対的な人数が足りなくて手が空いていないので点検で自動ブレーキはの点検はパスせざるを得なくなり誤作動、という事態を避けるために顧客に事情を説明して預かり期間を長めにする、早めに予約して専門の整備士を確保するということになるかもしれない。

閑話休題

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電車が遅れるのは想定内の生活

 

電車が遅れたら本を読む時間が増えてラッキー。電車の10分20分の遅れは想定内、30分以上の遅れは不可抗力で仕方がない。

そうはいかない人もいるのだろう。子供を食べさせて保育園に送ってそんなに時間の余裕はない。

事情のない人にはもう少し早く出られない?と言っても、事情のある人には敢て言わない。

差別ではない、区別だと思っている。

 

将来の通勤困難を見越して在宅勤務のできる就職先を選ぶという手もある。

フリーランスだったら心配ない?

そうだろうか。フリーランスでも相手があり、時間厳守で会わなければならない。どんな事情でも許さない相手もいる、前日に入っておけば列車遅延は関係ない。

どうするかは自分の立ち位置と選択の問題になるのではないか

 

それではまた。

 

 

 

3月2日はミニー(マウス)の日 

今日はひままつり

(コラーッ!)

 

 

定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? (新潮文庫)

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