公開前にチラシやポスターを見て勝手に想像していた
「この夏、ちいさなお兄ちゃんの大きな冒険が始まる!!!」
これは未来から来た中学生の妹のミライが4歳のお兄ちゃんと時空を越えて異界を冒険する物語だと。
長男長女は生まれるとパパママじいじばあばの中心になってかわいがられます、弟妹が生まれたら弟妹が中心になって自分は周辺になってお兄ちゃんお姉ちゃんだから守ってあげなさいとか言われる。
幼いながらも世話が焼けると思ってしまう。
そんなある日、お兄ちゃんを救うために未来からミライがやってくる。
結果的に自分も家族も救うことになることを、ミライはまだ知らない。
中学生と幼児で会話がかみ合わない
「いい夢見ちゃった」
「えーっ 見せて」
滑舌が回らず 目玉 と言えない
「おまえの めまま はどこにある~♪ (でんでんむしむし)」
アイスを食べた一口目で「あ~ 生き返るよ~」
(誰のマネ?お兄ちゃん おやじくさい幼児だったんだ)
(脱線警報が発令されました)
☆★☆
たとえ他人の子供が駆けまわっても怒る気になれない
子供は退屈なのではないかと思った。
バケモノの子とは違う、4歳児では行動力が限られる。終盤に異界東京駅や新幹線が出てくるまでは“家族のものがたり”が展開されスペクタクル(大仕掛け)なシーンにはならず淡々と話が流れて行くので、幼児、小中学生、高校生は退屈するのではないか、中高生より世間ずれしている大学生は寝てしまうのではないかと思った。
おっさん目線の映画ではないか
くんちゃん がむずかるのを見て、あるある と思えるのは おっさん おばさん世代以上ではないか、若くても共感できるのなら母性愛、父性愛があるのだろう。(若い頃のnikoichiはどうだったかといわれたら自信が持てない)
むずかって怒られる姿を見ても子供は共感できない、子供が共感する子供は大人をギャフンと言わせる子供ですから。…親戚に向かって“おまえたちなんか嫌いだ”と言って家出する“バケモノの子” の九太とか。
制作サイドも配給サイドも おっさん同士だから納得したのだろうか。
意見のぶつかり合いはなかったのだろうか、もしかして関係が壊れるかもしれないと危惧するような緊張したやり取りはなかったのだろうと思う。
そういうことをしたいと思ってやるのではなく、情動の突き動くままにモノを言ったらなってしまうような。
サービスが足りない 説明が足りない(でも長い科白はなしで) とか あんたに何がわかる とか 観て子供が元気になれる(ぼくらのウォーゲーム)(nikoichiは観た後ノートパソコンを買った。)(そんな大人買いあるか!)、友達と観に行く、家族で観る映画を創ってほしいんだ。とか。
☆★☆
がんばれモカになってしまう―がんばれ くんちゃん になれない―ハマってる声のおかげで観客は物語に没入できる
上手下手の話ではなくイメージが合わない。けして下手とは思わないが、気になって物語に没入できない、罪なキャスティングだと思った。
声がキャラのイメージにハマったルパン3世
ルパン3世の 山田康夫(故人)、銭形警部の納谷悟朗(故人)、次元大介の小林清志、石川五右衛門の井上真樹夫、峰不二子の増山江威子
誰も本来の声なんて知らない。
番組を見る個々人でそれぞれの感性が違うはずなのに違和感もなく、まさにこのキャラクターに相応しい声だと認知される。
外見(キャラクターデザイン)で人は声をイメージして、イメージした声と一致していると認知する。人間共通の認知というものがある。
ドラえもん の大山のぶよ、シャア・アズナブルの池田秀一、デスラー総統の伊武雅刀、
“風の谷のナウシカ”のクシャナの榊原良子、“天空の城のラピュタ”のムスカの寺田農、“となりのトトロ”のサツキとメイのお父さんの糸井重里。
第一声を聞いた瞬間ハマってる。なんでこんなキャスティングができるんだ、これがスタッフの感性か、ハマってる声のおかげで違和感なく物語に没入することができます。
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くんちゃん の本名は?
異界東京駅の忘れもの係に くんちゃんはお父さんお母さんの名前を尋ねられますが答えられません、名字を答えることもできません。
でも観客も知りません。劇中で語られず、プログラムにも記載がないのでわからないことに気付いて不安になります。
“となりのトトロ”のさつきは 草壁さつき(或いは日下部か) という本名が語られ、フィクションの中でリアリティの補完が為されています。
くんちゃん はまさか戸籍謄本に “くん” と記載されているわけでもないだろう。
本名は〇〇で愛称なのでしょう、だから“くんちゃん”なんだと了解したら親しみも湧くと思う。
(〇〇が邦彦だったりして)
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3年後は2021年
“デジモンアドヴェンチャー ぼくらのウォーゲーム(40分だけど90分の映画を観たような満足感・凝縮感)”で細田守 のクレジットを見てから、“ONE PIECEオマツリ男爵と秘密の島(怖かったよ)、”時をかける少女“、”サマーウォーズ“、”おおかみこどもの雨と雪“、”バケモノの子“と公開される度に映画館に足を運んだけど、今回は”バケモノの子“の後ということで期待が大きかった分、もやもやした気分になったのだろう。
気を取り直して、宮崎駿監督「君たちはどう生きるか」、新海誠(“君の名は”の監督)の新作、シン・エヴァンゲリオン(2020年 庵野秀明監督)の後に公開される新作映画に期待することにした。
それではまた。
(鬼が爆笑してるぞ)
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