集客増を取り込めない鉄道
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/062400/doutai2.html
和歌山県の観光客動態. 平成29年 和歌山県観光客動態調査報告書
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/062400/doutai2_d/fil/H29doutaichousa.pdf
和歌山県商工観光労働部観光局
平成29年 観光客動態調査報告書
「熊野那智大社御創建1700年・那智山青岸渡寺西国三十三所草創1300年のPRにより、日帰り観光客の増加が見られた。また平成28年7月から実施している「水の国、わかやま。」キャンペーンによる周遊促進の結果、古座川町、北山村、串本町などこれまで集客力が弱かった地域で観光客が増加した。」
宿泊客の発地別集計
県内 10.8%、近畿 48.3%、東海 8.2%、関東 9.5%、外国人 9.2%
新宮 瀞峡は 日帰り客減少であるも宿泊客増加
宿泊客: 平成28年 前年比 113.18%、平成29年 109.92%
日帰り客: 平成28年 前年比 98.62%、平成29年 99.88%
関西からでも日帰りには遠いから泊まるのかな。
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串本、勝浦、熊野温泉は宿泊客減少であるも日帰り客増加
串本
宿泊客: 平成28年 前年比 71.57%、平成29年 70.86%
日帰り客: 平成28年 前年比 114.33%、平成29年 117.07%
勝浦温泉 津川温泉
宿泊客: 平成28年 前年比 70.04%、平成29年 59.77%
日帰り客: 平成28年 前年比 86.00%、平成29年 110.01%
29年は大型宿泊施設のリニューアルによる休館が響いた。
熊野本宮温泉郷
宿泊客: 平成28年 前年比 90.43%、平成29年 93.15%
日帰り客: 平成28年 前年比 114.97%、平成29年 116.08%
航空機の利用
平成29年
東京―白浜 前年比 108.95%、白浜―東京 110.29%
日帰り客が増えて鉄道利用客が増えたのかと思ったらそうでもない
平成28年7月28日
お盆期間の「くろしお号」指定席予約状況について
平成28年8月10日(水) ~ 平成28年8月18日(木)までの9日間
期間中の「きのくに線(紀勢本線)」特急列車の予約可能席数約11万席のうち、
予約席数は約2万8千席(前年比102.4%)、予約率は26.5%となっております。
(平成28年7月27日(水)現在)
http://www.agara.co.jp/news/daily/?i=356973
(紀伊民報 2018年8月22日)
JR西日本和歌山支社は、紀勢線特急列車の和歌山駅―箕島駅間での夏季(7月20日~8月19日)利用状況をまとめた。
利用者は上下線で計約18万4千人(前年同期比約2900人減)。
期間中の月別で見ると、7月20~31日は上下線で計5万2988人と前年比約4300人減となったのに対し、8月1~19日は上下線で計13万956人、約1400人の増加となった。
盆期間(9~19日)は計8万8344人で前年よりも約1800人減った。 白浜駅―串本駅間では、夏季の利用者数が3万7582人。盆期間は1万9561人。いずれも前年比91%だった。
前回1月12日のエントリーで触れた くろしお のスピードダウンが見透かされているからではないか。
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冷める西日本エリア―自治体との協力関係の維持強化というのが必要になるはずですが
世界遺産登録されて観光客が増えても需要を取り込めないJR
紀勢本線のルートがクネクネ曲がりくねっているのに対し、高速道路はほぼ直線で貫いている。もちろん距離も短いしスピードも出せる。
自治体は鉄道に地域の可能性を見なくなり地元政治家は紀勢本線よりも近畿道紀勢線の南部延長の方がずっと関心が高いだろう。
なぜか
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福知山線の事故が尾を引いているのか
自治体は地域の輸送に鉄道を活用したい、しかし西日本エリアの自治体は福知山線の事故で萎えた。JRに任せていいのかと引いてしまったのではないか。
地方交通のスピードアップ 車輛の更新や路盤の強化には自治体の支援がある。
しかし西日本エリアではJRに任せる機運が萎えて、地元の政治家は高速道路の誘致や国道の4車線化に熱心になるという構図ではないか。
事故を起こすと、その影響は事故を起こした沿線 遺族に留まらず、営業エリア全体に関わって来る、その後の経営戦略にまで影響が及ぶ。
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新潟中越地震(2004)の教訓を東日本大震災(2011)で活かしたJR東日本
新潟中越地震で上越新幹線は脱線を起こしたが、東日本大震災で東日本エリアの新幹線は1両も脱線を起こさなかった。すごい技術だと思った。新潟中越地震の教訓が東日本大震災に間に合った。
東海道・山陽新幹線の台車亀裂問題で西日本と東海の対応の差を見て、ああこの会社は変わっていないんだと西日本エリアの自治体を引かせたのではないか。
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鉄道の本当のライバルは自家用車
箱根に行くならロマンスカー、車で行こうとは思わない。
1台の車に家族全員で行った方が安上がり、それでも乗りたいと思わせる魅力が求められる。
JR九州の787系 つばめ型(883系ソニック、885系かもめ)や ゆふいんの森、近鉄の しまかぜ、アーバンライナー、伊勢志摩ライナー、さくらライナー。
東日本のE6(こまち)やE353(あずさ)も華があると思う。
実用的だけど華がない
関西空港に行く時、新大阪から“はるか”ではなく 御堂筋線で難波まで行って南海“ラピート”に乗る。
利便性、速達性を謳われても大阪で降りて梅田から阪急電車に乗ってしまう。
はるか の起点は京都、米原です。
奈良、神戸、姫路も起点でなければJRのネットワークが活かせない。
奈良?関西本線をご利用ください。
神戸、姫路?新幹線、新快速にお乗り替えください。
そういうスタンスなら阪神なんば線、近鉄で難波まで行って、南海ラピートに乗る。
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関西空港特急にはJR九州の787系を直流化して導入する
スチームパンクなデザインのラピートに対抗できるインパクトのあるJR車輛はJR九州の787系(つばめ型)しかない。
ビュッフェ(アルコールもありです)も個室も復活です。個室とグリーン席は航空会社とコラボ販売です。
(バカだ~何で直流の383系(しなの用)やE351(スーパーあずさ用)にしない。)
インパクト狙いです。荷棚がハットラック(蓋付き)なんて航空機みたいだし。
ボーイング787ともじってます。
長崎新幹線が全通したら全皮座席の885系(かもめ型)も直流化して導入です。
振り子式だから、くねくね曲がった紀勢本線まで行ってもらいましょう。
※交直流両用車両は交流機能を停止して直流車両にできますが、交流専用車両を直流化するには機器の載せ換えが必要になるため、費用が嵩むので耐用年数を考えれば実際には行わない。
はるか が地味すぎるので次期車両に期待を込めて。
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山陰本線にはJR北海道のキハ281系(スーパー北斗 表定速度106.8km/h 在来線最速)
かつて山陰本線には まつかぜ(国鉄キハ82系 京都7:25発 福知山線経由 鳥取12:25、松江14:02、浜田16:01、東萩17:47、下関19:41、博多20:51着)という特急がありました。13時間26分というロングランでした。(昭和43年(1968)10月改正ダイヤ)
キハ281系にしたらどれだけ時短されるのか。
(完全に趣味だろ!)
だって連絡がよくないんだもん。
やくも1号 出雲市着 10:10
やくも3号 出雲市着 11:03
キハ189系 はまかぜ(大阪―鳥取)の鳥取発は6:00の2号のみ 鳥取着は22:28の5号のみで他は浜坂・香住止まりなので 事実上 浜坂―鳥取は特急空白地帯です。
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瑞風の新ルート「世界遺産+」
京都―(奈良線)―宇治―奈良―(関西本線)―法隆寺―王子―(和歌山線)―橋本(高野山へ)―和歌山―(紀勢本線)―田辺(熊野古道 熊野大社へ)―串本(潮岬へ)―紀伊勝浦(那智の滝へ)―新宮(速玉大社へ)ー熊野市―多気―(参宮線)―伊勢市(伊勢神宮へ)―松阪―津―亀山―(関西本線)―伊賀上野(忍者の里へ)―奈良―天王寺―大阪―新大阪
(ブーブー ブーブー伊勢神宮と忍者の里は世界遺産じゃないぞ、外国人目当てだな、串本はエルトゥール号(トルコ軍艦)の海難事故救出の記念館だな)
(奈良市内の世界遺産を回っていたら、1日列車は動けない、最低3泊4日の弾丸ツアーだ、いや4泊5日だ、最高値のクルーズトレインになる。サンライズの話はどうなったの。)
経由地を示しただけでこのツアーは奈良には滞在しません。奈良市内の観光は奈良のホテルや旅館に泊まればいいのですから。
近畿は見所が多いので欲張ってしまった。現実的なのは高野山、熊野三山、伊勢神宮のお参りか。
サンライズにするなら、東京2230発、時間調整して大阪に620、和歌山730、白浜900、紀伊勝浦1040、新宮1100、くろしお1号よりは1時間弱早いけど、乗車率を見込めるのは観光シーズンになる。
大阪、和歌山までなら、ビジネス客の獲得は夜間高速バスとの競争になる。
個室寝台は昼間のみ乗車の旅客には居場所がない。
個室3両、のびのび座席4両にして、昼間は3両は新宮に置いて、4両を昼間の間は新宮~新大阪を往復させて靴を脱いでリラックスして乗れる昼行特急にする。
家族やグループは車座になれます。
上段に陣取って、昼から一杯も出来る。
持ち込んだ飲み物、食べ物では足りなくなって車内販売のお酒、おつまみが欲しくなる。
(車内が汚れたら、夜行で折り返す時の準備が大変だよ)
(それじゃサンライズくろしおだ)
昼はのびのび座席に蓙(ござ)を敷きます。
海の家気分です。
新宮に戻って寝台準備をするときに撤去します。
(ブブー ブブー 新宮から新大阪に行って帰ってくるのは10時間は見ないと。そして上りは新宮発が早くて21時半になる。大阪発は夜中の2時になるから乗車率の見込みが立たない。せめて新宮1820発、大阪2300だね。のびのび座席の くろしお はなしだね。)
(個室寝台車両付きの基本編成は新宮で昼間は待機、のびのび座席のみの付属編成を白浜止まりにして白浜~新大阪なら 白浜900着、昼行の準備をして白浜1000発 和歌山1130 新大阪1240着、折り返し新大阪発1330、白浜着1550 これなら準備メンテして新宮発の基本編成を待つ時間があります。)
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子連れなら、寝台車は添い寝ができるが、バスでは無理
子供がむずかったらデッキに行くという逃げ場があるが、バスでは無理という鉄道のメリットがある。
JR西日本エリアはJR各社の特急が集うエリアに、そして引退したら京都の鉄道博物館にはJRの全特急車輛が揃って客を呼べる。
それではまた。