nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

4つめの条件―観客を3回立たせてほしい―「さらば宇宙戦艦ヤマト」では気の早い客は3回席を立った

宇宙戦艦ヤマト2202第7章のプログラムより

「筆者は権利元より以下の三点を遵守するよう依頼されました。」

・「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」を原作とすること。

・ただし、ラストは全滅特攻にはせず、主要キャラを生き残らせること。

・でも泣かせてほしい。 

大人の事情を依頼している3条件です。

脚本家は無理言うなと思ったという。

それなのにnikoichiは4つ目の条件をつけたい。

・観客を3回立たせてほしい

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さらば宇宙戦艦ヤマト」では気の早い客は3回席を立った

 

1回目―ヤマトの波動砲が白色彗星の中心核を撃ち抜いて彗星のガスが炎上を始めたとき

ヤマトの艦橋、地球で歓声が上がり、終ったと思い込んだ気の早い客が席を立ち始めた。

映画を観てエンドロールが終らないうちに席を立つなんて失礼だ。

後席の客の視界の邪魔だ、せめて腰をかがめて出てくれ。

 

そこへ都市帝国が浮かび上がる

 

当時はシネコンはありませんでした。(1978年)

全席指定ではありません。館内の中心辺りのいい席は追加料金を払う指定席で他は自由席でした。

なので気の早い客が立った後に立ち見客が座りました。

立ち見で頑張った末にクライマックスが座れて見れてよかったね。

気の早い人はもう戻れる席がない。残念でした。という悲喜劇が展開されました。

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2回目―都市帝国が炎上したとき

 

土方艦長、徳川機関長、佐渡先生、アナライザー、真田、加藤、山本、斎藤、多くの乗組員の犠牲を払って都市帝国の動力源を止め、ヤマトの砲撃で都市帝国が炎上し、地球で歓声が上がったとき、またも気の早い客が席を立つ。

エンドロールが終ってないんだってば!

もちろん空いた席へ立ち見客が座る。

 

崩壊した都市帝国の中から超巨大戦艦が現れる。

席を立った気の早い人の戻る席はありませんでした。

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3回目―本当のラスト

 

初日の初回で結末が知られていなかったから途中で席を立つ人がいたのだろう。

2度目に訪れたときには同じような光景は見られなかった。

 

映画の途中で立つのは終ったと思ってすることではない

 

つまらないと思ったとき

時間を潰すのが苦痛、食事に行こう、本屋、博物館、美術館に行く方が有意義だと思って他の客の視界の邪魔にならないように腰をかがめてそっと退散する。

最後まで見る時はエンドロールが終って照明が点灯するまでは席を立たない。

エンドロールが終ったあとにおまけの映像があったりする。

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新作で3回立たせることは出来るのか。

白色ガスの炎上で席を立つ人はいない。これで終わるわけがないと誰もが知っているから。

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3回は無理でも2回はできるかもしれない

 

ヤマト特攻シーンの後に沢田研二の歌う「ヤマトより愛をこめて」を流す

さらば と同じ結末じゃないか と席を立つ人がいるかもしれない。

その後に ささきいさお の歌う「宇宙戦艦ヤマト」のテーマを流して26話のはじまりはじまり

(ふざけるな!)

(でも 今はシネコンで 全席指定だから席を立った人に戻る席があるから40年前の光景は再現されない。)

(でも・泣かせてほしい。なのに笑わせてしまうよ。)

 

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デスラーの後継問題

 

ガミラスを統べる者はデスラーの名を継承する。

 

甥にあたるランハルト(クラウス・キーマン)はヤマトと行動を共にしガトランティスとの戦いで散ったが、山本玲が謎めいたことを言っていた。

二人は向こうの世界から戻ろうとしなかったと。

結果的に二人(古代と森)は戻って来たが、キーマンは向こうの世界から縁で今後戻って来るのか。

(そんなご都合主義な)

 

肌の青くない子が隠し子として匿われていた。

アベルト・デスラーとスターシアの禁断の子。

(あるわけない)

イスカンダルの宮殿にスターシアとデスラーの天井画があったが、撤去しないのは諦めてないからではないか。

大マゼランと地球をも揺るがす運命の子。

 

イスカンダルは地球にコスモリバースシステムを提供する前に、他の惑星で実験を行った

 

コスモリバースシステムの効果を知っているから地球に提供できた。

実験段階では地球のような恩恵をもたらさなかった。

彼はそのとある星にいる。

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コスモリバース(巻き戻し)システムの暗部へようこそー謎めいた設定で劇中で戻せば封印しなくても済む

とある星の時間断層から土方もキーマンも加藤も戻って来る。

(なんでみんな生きてるの。さらば でみんな死んで みんなが死に戻って 2  が違う展開になったような話の繰り返し?)

昭和52年の宇宙戦艦ヤマト劇場版ではヤマトがイスカンダルに着いたときにスターシアはすでに死んでいたが、その後の作品(新たなる旅立ち、永遠に)との整合性が取れないため、52年版は封印された。

謎めいた設定で劇中で戻れば封印しなくて済みます。

 

キーマンはガトランティスとの攻防の記憶があるが、斎藤は素体にされる前の11番惑星までの記憶しかないから ヤマトの旅の記憶がない。

 

山南はヤマト艦長、土方は新生アンドロメダ艦長、加藤は真琴と翼の元へ、キーマンと山本玲の子は肌が青い、デスラーとスターシアの子は肌が青くない。

 

旧作はイスカンダル人は全員お亡くなり、古代守とスターシアの子 サーシャも地球のために犠牲になるという気の毒な話だったから、新シリーズではイスカンダルに希望がほしい。ガミラスに渡ったユリーシャのその後も見たい。

 

それではまた。