nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

失われた第3の道「安保法制」その2 集団的自衛権を認めないという主張は、寧ろ憲法9条の否定になります。

憲法9条は集団的自衛権を禁止するものではなく制限するもの

 

 

自衛隊も日米同盟も維持を求めるが集団的自衛権だけ認めないという主張は、寧ろ憲法9条の制限効力を否定するものです。

 

紀元前の昔から※チャイナには合従という言葉があり、国家間で相互に協力し合って防衛に努める集団的自衛権的行為は古くから行われてきました。

(秦は合従連衡という合従を分断する策によって各国の力を削ぎ統一を成し遂げました)

同盟を結ぶ国同士で自然発生的に集団的自衛権は成立してきました。

 

近代に永世中立国という概念が生まれて人為的集団的自衛権が否定されました。

自衛隊も日米同盟も容認することは自然と集団的自衛権を容認することになります。

 

ただし今の日本は憲法9条によって容認するものではなく制限を課している、憲法上の理由によりどんな要請にも応じられるものではないという縛りがあるのであり、禁止しているという解釈は行き過ぎになります。

 

禁止しているということは憲法を文言通りに受け取れということです。

文言通りに受け取るということは自衛隊は解散、日米同盟は破棄ということです。

 

★★

憲法を文言通りに受け取って自衛隊、日米同盟を維持するためには憲法を改正することです。

 

憲法の文言を変えずに自衛隊、日米同盟を維持するのであれば、集団的自衛権も容認するということです。

 

集団的自衛権反対」とは「中立国になれ」ということですから徴兵制の可能性が高まります。「徴兵制反対」とは矛盾しています。

 

集団的自衛権反対」とは「憲法の文言を変えろ(改正しろ)」ということですから「憲法を守れ」とは矛盾しているので両立しません。

 

一体何を守りたいのかわかりません。

 

憲法を守ることが目的ならば

集団的自衛権憲法の枠内で行使する法整備をせよ」と主張することです。

 

徴兵制に反対するのが目的なら

集団的自衛権反対」と言っている場合ではありません、「個別的自衛権反対」と言うべきです。

 

それではまた。

 

※中国は中華人民共和国の略称です。中華は世界の中心という考えです。中華思想は認めたくないので中国という呼び方はぜずにChinaチャイナと呼びます。

普段、グレートブリテンをイギリス、USAをアメリカと呼んでいます。別に差別にはなりません。

支那と呼ぶと妾の旦那という意味になるので差別です。