うまい と 上手 は違います。
下手だな もっとうまくやれ と言います。
融通が利かないな もっとうまくやれ と言います。
今までうまくいっていたのに(スルーしてきたのに)、担当が変わったり、応対した人間が違ったら通らなくなった。スルーが発覚する。
相手方は怒りだします。今まで通っていたんだ、早くやれ。
(本来通らない話を)通さないのは機械的な対応だ。融通を利かせろ。
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早く止めた方が相手方のためになる。長年続けると相手方も準備が遅れる、体制を整える時間が足りなくなる。
ライバルはダメと言われて備えてきた。ライバルに遅れてダメと言われて焦りだす。
相手のため、お互いのため と言いながらズルズルと続けて一蓮托生、巻き添えにする。
お互いのため と言いながら個人のための話を組織のための話にすり替えていた。
友情のつもりだったのか、人情と思っていたのか、相手方の準備が遅れて却ってダメージを与えることになるとは考えなかったのか。
本当はできないのです。それを言いたくないがために、言えないがために、ズルズルと続けると双方がダメージを受けることになる。
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見つけた人間を逆恨みする。和を乱す奴だ、許さない。
下手くそ、うまくやりなさい。
今までそれで うまく いっていたんだ、余計なことはするな。
今まで うまく いった方法が永久にうまくいくわけではない。必ず終りがくる。
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うまくやる って具体的にどういうことですか?
そういうことは自分で考えて下さい。
人を育てるつもりで言っているのか、言ったらまずいから言わないのか。
不正行為と認定された場合、前者は過失・管理能力の問題になり、後者は故意・背信行為になります。
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本当は意思表示ができないのに、危ないのに、できることにしてあげる。
言うと怒るから、悲しむから言わない。先送りにしているうちに何も出来なくなり、とうとうニッチもサッチも行かなくなる。
本当は返せる当てもないのに、貸してあげる。
本当は払える当てもないのに、売ってあげる。
本当は計画に不備があるのに目をつむってあげる。
それは親切か?
却って相手を追い詰めることになる。
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スルーし続けると善管注意義務違反を問われます。
善良な管理者として期待される注意義務を怠った。
職業や専門家としての能力、社会的地位から当然期待される注意義務を怠り、履行遅滞、不完全履行、履行不能などに至る場合は民法上過失があると見做され、契約解除や損害賠償の対象となる。
(民法第644条 受任者の注意義務)(民法第400条 特定物の引き渡しの場合の注意義務)※会社役員には(会社法第357条 取締役の注意義務)が適用されます。
パンドラの箱の中身は育成されるもの。
まあいいだろ、今までそうしてきた、慣習だ、上司も先輩もやってきた。そんな法律は知らない。
法律を知らないからと言ってお咎めなし にはならない。
知らなければお咎めがないのなら、強盗も詐欺もひき逃げも横領も 法律を知らない と言えばいいのですから。
法律を知らなくても、これをやってはまずいのではないか。という勘を身につけさせるのが道徳教育ではないのか。
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質問とは
自分が何がわかっていないのかが、わかっているから質問できるのです。
自分はわかっている。と思っていたら質問しません。
自分が何がわからないのかが、わからない状態では質問はできませんから。
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自分で止めるか
止めれば今までしてきた先輩に咎が及ぶ、和を乱すな、裏切り者、ええかっこしい。
止めなければ、いつの日か後輩が止めて自分に咎が及ぶ。その時、後輩に向かって裏切り者呼ばわりするのか。
わかってやっても(悪人)、わからずにやっても(善人)結果は同じ。
わかったのなら(悪人)、やめるチャンス。わからなければ(善人)自分を守ることはできない。
悪人:A)わかっていて意図的にやる、B)わかっていて意図的にやらない。
善人:C)わかっていて当然やらない。D)わからずに結果的にやってしまった。E)わからないけど結果的にやらずに済んだ。
A と D はクロになる。
E では自分を守れない。
自分はCでありたい。でも小心だからBのときもある。DやEにならないように調べて確認を怠らない。
周囲は 悪でもいい Bであってほしい。みんな善で Cであってほしいという贅沢は言わない。
それではまた。