国産のセダンが売れていないという。
売れるのは軽とコンパクトとミニバンだ、セダンは終わったと言われている。
セダンの市場は輸入車に奪取されていた。
Dセグメント高級ブランドセダン 2016年国内販売台数
※Dセグメント 概ね全長4600~4800ミリ 2L~3Lのエンジンを搭載する車種、最近は1・4L~1・8Lのダウンサイジングターボを搭載している。
メルセデスベンツ Cクラス 17760台
BMW3シリーズ 11947
アウディA4 5807
レクサスIS 4419
(日本自動車輸入組合 JAIA統計)(日本自動車販売協会連合会統計)
国産で1人気を吐くクラウン以外のセダンはトップ30以内にない
クラウン 39813台
スカイライン 月販目標 400台
目標を達成してもレクサスISを抜けるがドイツブランドに届かない…
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土曜日になると新聞に自動車販売店の折り込みチラシが入ります。
中にはライバル車との比較を載せているチラシもあります。
主要諸元[サイズやエンジンスペック(排気量、出力、トルク、使用燃料)、メカニズム(駆動方式、サスペンション、ブレーキ)、燃費や価格]を掲載して自社の製品の優位性をアピールする狙いがあるのでしょう。
それを見て思った。 国産車デカ!
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Dセグメントセダンを全長の短い順に並べたらこうなった。
全長×全幅×全高
ボルボ S60 4635×1845×1480
BMW 3シリーズ 4645×1800×1440
レクサス IS 4665×1810×1430
キャデラック ATS 4680×1805×1415
メルセデスベンツ Cクラス 4690×1810×1435
※キャデラックが4番目とは時代を感じます。
※道路事情、車庫入れのことを考えたらここまでのサイズにしてほしい、メルセデス、BMWが人気である理由もサイズにあるのではないか。国産車でこのサイズを求めるとCセグメント(1.5L~2.0L)の スバル インプレッサ、マツダ アクセラ)になります。
同じクラスではレクサスISしかないのが現状です。
=====4700㎜超
アウディ A4 4735×1840×1430
日産 スカイライン 4790×1820×1440
スバル レガシィ B4 4795×1840×1500
※パサートは大きくなったと思ったけど国産車と較べたら大きくなかった。
=====4800㎜超
レクサス GS 4880×1840×1456
日産 ティアナ 4880×1830×1470
トヨタ カムリ 4885×1840×1445
トヨタ クラウン 4895×1800×1450
※ティアナやカムリより長かった。上級だから大きくなければいけないのか。
=====4900㎜超
ホンダ アコード 4915×1850×1465
※クラウンより大きくてベンツEクラスに迫るサイズだったんだ。イメージとしてはレジェンドのサイズ。
メルセデスベンツ Eクラス 4923×1852×1468
BMW 5シリーズ 4945×1870×1480
アウディ A6 4945×1875×1465
日産 フーガ 4980×1845×1500
ホンダ レジェンド 4995×1890×1480
※レジェンド最大!(最大ではなくサイコーと言わせてくれ)
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アメリカの消費者を向いて伸びやかなスタイル(長い全長)を実現した国産車
トヨタ カムリ、ホンダ アコードはアメリカでベストセラーの座を競うアメリカが主戦場の銘柄です。
日産のスカイライン、フーガもアメリカではインフィニティブランドを冠するアメリカ市場がメインの銘柄です。
マツダ アテンザ、スバル レガシィB4もアメリカ市場がメインです。
それにつられてなのか国内市場がメインのクラウンまでもがカムリより長い全長を誇ります。
上級車種だから カムリより全長を長くしないと沽券に関わるのでしょうか。
上級=大きい というヒエラルキーは健在のようです。
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アメリカでのベストセラーを競っていないドイツブランド
トヨタ、ホンダ、日産、GM、フォード、ヒュンダイ(韓国)のベストセラー争いに参入していない。寧ろメインの市場は地元の欧州なので、アメリカ人ユーザーの嗜好よりも地元欧州が最優先となる。
道路事情、駐車事情が日本により近いのはアメリカよりも欧州です。
結果的に日本の道路事情に適合したサイズを維持しているのは欧州ブランド ということになってしまいました。
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モデルチェンジの度に大きくなって車庫、マンションの立体駐車場に入らない、入ってもギリギリスレスレで難渋する。ヒヤヒヤするのはイヤ。
何台にも亘ってトヨタ、日産を乗り継いできた。ポストが上がり家を買った。年を取ったし配偶者、成長した子供も運転するので質感、高級感があって取り回しもよい車が欲しくなったところで国産車に受け皿がないという事態になった。
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フーガ、スカイラインが大きいからと言って、ノートやシルフィに、
クラウン、マークⅡからプレミオ/アリオンには行けない、Xは違う気がする。
特別仕様で革張りシートや豪華装備を設定されてもなんか違う。
トヨタ、トヨペットから店を変えてレクサスに行くのか、店を変えるならと輸入車も選択肢に入った。
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1980年代 ドイツ車は乗り心地が硬いと言われていたが、そうは思わなかった。
カー雑誌でボディ剛性という言葉が書かれていたが意味がよくわからなかった。
ドイツ車は速度無制限のアウトバーン(ドイツの高速道路網)を安定して走るために足回りが硬めだと言われていた。
フォルクスワーゲン ゴルフⅡ(1983~1991)に乗せてもらう機会があったが、硬いとは感じなかった。路面からの衝撃をボディが うるせえこの野郎 と跳ね返しているように感じた。おかげで腰、体、頭に路面からの衝撃が伝わらない。これがボディ剛性というものなのか と思った。
メルセデスベンツ 190E(1982~1988)
他人であるNikoichiに上司が愛車を運転させてくれるという、なんて心の広い人だとハンドルを代わらせてもらった。仕事で回って会社に戻る直前で上司と交代した。
(つまり運転手させられたんでしょ)(人聞きの悪いこと言うな、大事な愛車を傷つけられたら困ると普通は考えてハンドルを譲らないぞ)
運転席は結界だった(特等席だった)
スピード感がない
人の車のハンドルを握っておいて、心の中で前の車に毒吐いていた。
「何トロトロ走ってるんだ?」
そしてスピードメーターを確認して
「ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!」
と心の中で謝っていた。
当時、ベンツの運転は乱暴だと言われていた。でも運転している人はトロトロ走っているつもりなんだとこの時思った。
速度無制限のアウトバーンで緊張して疲れないように設計、設定されているという。視界、音・振動の伝わり方、ハンドルの手応え、シートの座り心地、様々な要素が相まってドライバーを緊張させない。他の車と風景の流れ方が違う、時間の流れが違う結界の中にいる(んなアホな)。ハンドルを握っている人しか体験できない、ベンツは運転席が特等席だと思った。
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なぜか1回でやめてしまったトヨタ
プログレ(トヨペット店)/ブレビス(トヨタ店)1998~2007年
ラージ(大型)クラスの性能と品質を5ナンバーサイズに凝縮したミディアム(中型)セダンとして発売された。(ブレビスは全幅1720㎜と幅が少しオーバーしていた)
全長×全幅×全高
4500×1700×1435(プログレ)
後輪駆動の小型車サイズで2780㎜とクラウン並みのロングホイールベース(前輪と後輪の間隔)を誇った。
当時、全長4500㎜クラスのトヨタ車と言えばFF車(前輪駆動)でした。
FF車に豪華装備をつけて高級車風にするのではなく、高級車を実現するためにトヨタではクラウンと同様の(輸入車ではメルセデスベンツのCクラス以上やBMWの3シリーズ以上)後輪駆動方式を採用した。
静粛で取り回しよく、室内もトランクも広いという理想主義の車でした。
しかし、スタイルはもう少しなんとかならないのか、加速やハンドルの鋭さといった分かり易いアピールポイントがない、このサイズでこの価格は高いんじゃないか。なんやらかんやら
サイズと価格が比例する価値観の中で埋もれてしまいました。
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モデルチェンジで宗旨変え
FR 6気筒 PROGRES → FF 4気筒ハイブリッド SAI
名前も変わってハイブリッドになりプリウスのおじさんみたいな車になりました。(お兄さんと呼ぶ気になれない)
後塵を拝しても いつか逆転するのがトヨタでした。
BC戦争(ブルーバードVSコロナ)では初代、2代目で後塵を拝して3代目(1964年)で逆転しました。(1967年ブルーバード510、1979年の910に再逆転された)
1~3代目でスカイライン/ローレルの後塵を拝していたマークⅡは4代目(1980年)で逆転し、
エルグランドの後塵を拝していたグランビア/ハイエースレジアスはモデルチェンジを機にアルファード/ヴェルファイヤと改名したモデルから逆転しました。
世界初のハイブリッドカー プリウスは3代目にしてベストセラーの地位に昇りつめました。
高級中型セダン市場はドイツ勢に押さえられ、後塵を拝したままやめてしまった(ように見える)のがプログレ/ブレビスでした。
語呂のいい名前に何とかならないか、デザインはもう少し何とかならないか、なんやらかんやら 新世代プラットフォームTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー FFは4代目プリウスから、後輪駆動レクサスはGA-LプラットフォームをLCから)の採用で走りの進化が期待できる、再挑戦してくるのだろうか。
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レクサスISは プログレ/ブレビス の後継か?
違う気がする。着座位置が低くてスポーツカーのようです。
輸入車よりも先鋭的な客を選ぶデザインだ思う。
視界とスペースは何とかならないか なんやらかんやら
でもスペース効率をよくするために着座位置を上げたりしたら別のクルマになってしまう。
低く座ると足を前に投げ出すかたちになるので室内長を長くとらないと足下が狭くなります。着座位置を上げると足を前に出す必要がないので比較的短い室内長でも足下が狭く感じません、足が楽になります。
着座位置を上げると乗り降りしやすい、狭い道で見晴らしがいいので取り回し易い、ダッシュボードの上下幅を取れるので操作系のレイアウトに余裕が出来る。
レクサスIS並みのサイズでクラウン並みの着座位置高さで視界、スペース効率のよいFRセダン (ただし全幅は1800㎜以下)動力系は直4 2.5Lハイブリッド&2L直噴ターボ)で輸入車への対抗馬とならないか。
リベンジなるかはデザイン次第だと思う。
それではまた
参考:排気量 2L~クラス ブランド別 国産、輸入セダン サイズ
※輸入車はダウンサイジングターボで1.4L~1.8Lもあります。
全長×全幅×全高
トヨタ カムリ 4885×1840×1445
トヨタ クラウン 4895×1800×1450
レクサス IS 4665×1810×1430
レクサス GS 4880×1840×1456
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日産 スカイライン 4790×1820×1440
日産 フーガ 4980×1845×1500
日産 ティアナ 4880×1830×1470
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ホンダ アコード 4915×1850×1465
ホンダ レジェンド 4995×1890×1480
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スバル レガシィ B4 4795×1840×1500
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BMW 3シリーズ 4645×1800×1440
BMW 5シリーズ 4945×1870×1480
メルセデスベンツ Cクラス 4690×1810×1435
メルセデスベンツ Eクラス 4923×1852×1468
アウディ A4 4735×1840×1430
アウディ A6 4945×1875×1465
ボルボ S60 4635×1845×1480
キャデラック ATS 4680×1805×1415