nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

4月スタートがブラック化の元凶か(夏休みに宿題がある理由 その2)

前回のブログを書いて思った。4月入学の始まりから日本が敗戦に向かい始めたと。

明治33年(1900年)小学校が4月入学となる。

大正8年(1919年)旧制高校が4月入学となる。

1918 シベリア出兵

大正10年(1921年帝国大学が4月入学となる。

1921 原敬首相 東京駅にて暗殺 1927 軍縮会議決裂 第一次山東出兵 1931 満州事変 1932 5・15事件

タイミングが合っているのは偶然か。

江戸時代の寺子屋は入る次期は決まっていなかった。大学は発足当初は9月入学でした。それが陸軍(4月に徴兵検査)に忖度して全教育機関が4月入学になった。

全教育機関が陸軍に右に倣え、最初は誰も気にしなかった、政府も軍もマスコミも国民も気付かないうちに倣うのが習い性になったのではないか。

5・15事件で犬養毅首相を首相官邸を襲撃し撃ち殺した青年将校を英雄と褒めそやす報道で助命嘆願運動が巻き起こりクーデターを起こした将校らへの判決は軽いものとなった。後の2・26事件の誘因となり、歯止めがかからなくなった。

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精鋭は使い捨て

 

パイロットになるのは難関というのは一般的な認識です、戦闘機のパイロットになるのはさらに難関。

学力・体力ともに優秀

教育、選抜、訓練、教材、機材、設備 1人1人のパイロットを育成するためにどれだけの人々の手がかかっているのか、人々が関わっているのか、それを使い捨てにした。

 

巻き添えにされてたまるかと敵も必死。

大半が緊張と疲労で途中で墜ちる、撃ち落とされる、迎撃を突破して敵艦に到達するのは精鋭中の精鋭。

精鋭中の精鋭を使い捨てにしまくる。

戦後、生きていたらどれだけのことを成し遂げたのだろう。

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特攻はテロと同じだって?

 

軍艦をターゲットにする特攻と一般市民をターゲットにするテロが同じ?

軍艦・兵器と無辜の一般市民との区別ができませんと宣言するようなものです。

軍艦も一般市民も同じ、一緒にする。それは無差別テロの発想です。

とってもコワイことを言っているという自覚があるのでしょうか、悪気はないのでしょうが。

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水を飲んではいけない

 

部活で練習中に水を飲むなと言われた時期がありました。

今日では非常識なのに、倒れるのは根性が足りない、精神力が足りない、もしかして昭和陸軍の延長だった? 今なら虐待扱いになります。

 

夏に全国大会をやるためには学年は4月スタートでなければならない、そうでなければ困る(誰が?)、過酷な環境で頑張る選手を見て感動したい、夏の風物詩だ、伝統だ、熱中症になるなんてたるんでいる証拠だ。アンビリバボーだのクレイジーだの大きなお世話だ。

他人事だから言えるのではないか。

 かつては暑くてもせいぜい30度でした。今は37度とか体温よりも気温が高くなります。今時の若者はと言ったところで、おじさん達の現役時代とは気温が違います。

 阪神タイガースも夏の間は京セラドームで主催していたらいいのではないか。

(その方が勝率が上がったりして)

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9月スタートにすれば、秋の地方大会、冬休みに全国大会、正月のテレビは野球にサッカーに駅伝と盛り沢山になります。

全国選手権:夏→冬、選抜:春→夏 に開催時期がずれる。夏の地方大会の勝ち抜き戦での連投が秋に移行する。

 

オリンピックも元々は秋の開催でした。

 スポーツの秋でした。(だから10月10日は体育の日になりました)。テレビ局からの放映権収入を上げるために視聴率の稼げる夏休みに向けて開催期間が変更されました。

夏の汗と感動は商業主義の賜物です。

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組み体操まだやるの?

 運動会で組み体操をやる学校には教員と父兄の模範演技を義務化すればいいと思う。

目的は危険性を認識して児童、生徒を指導するため。

義務化にしたら中止にする学校が続出したりして。

見て感動したいけど自分は危険を冒してやりたくない。時間がない、そこまでしてやりたくない、やる必要はない。

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インパール作戦

 ミャンマーから英領インドへの侵攻を試みるも補給を無視した作戦で潰走となる。

投入兵力8万6千、帰還時の兵力1万2千

田口司令官「皇軍は食う物がなくても戦いをしなければならないのだ。兵器がない、やれ弾丸がない、食う物がないなどは戦いを放棄する理由にならぬ。弾丸がなかったら銃剣があるじゃないか。銃剣がなくなれば、腕でいくんじゃ。腕もなくなったら足で蹴れ。足もやられたら口で噛みついて行け。日本男子には大和魂があるということを忘れちゃいかん。…」

手本を見せてほしい。

http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20170815

NHKスペシャル番組中では「あと2千人殺せば陣地を取れる」と言ったという。

2千人殺すとは敵のことではなく、味方が2千人死ねば敵の陣地を取れるという意味だった。

兵は使い捨てだった。

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経営危機なのに不採算事業を母屋にして儲け頭を切り離す?

 

経営危機に陥った企業は通常、不採算事業を売却して儲け頭を中心に据えて再生を図ります。

常識に反して、儲け頭を売って売却益で赤字を減らして上場を維持する。

会社の存続のために儲け頭は手放せない。更なる発展を計る。ではなく目の前の上場廃止を避けるためには手段を選ばず儲け頭を手放す。その後どうするの? 後のことを考えている場合ではない、今目前のことを考える。

 

上場を維持すること自体が目的?

上場を維持したところで残った事業で稼げなければ株価の下落を止められない、上場を維持した意味がなくなる。

 

残した事業からエンジニアがライバル社に移籍する。技術の空洞化が進み資産価値が棄損して株価が下がる。

あと〇〇〇〇人のクビを切ったら事業を、会社を守れるとかいう話になりかねない。

戦争のときとは違う、職業選択の自由がある。戦争のときのパイロットのようにエンジニアはむざむざ使い捨てにされはしない。

 

原子力が国策だから残す?

人が決めたことに従って、うまくいけば決めた人のおかげ、うまくいかなければ自分の責任。

国が決めたことに従って、うまくいけば国のおかげ、うまくいかなければ会社の責任。

親方日の丸、国策に沿っていれば会社は安泰? 市場とのギャップが生じて不採算になっても税金投入で助けてくれるはず。それは神話。

 

海外への技術流出を防ぐために事業として残すということか。

その目的はエンジニアの日立や三菱に転籍と特許、技術、図面の売却で達せられるのではないか。

設備、事業部の買い取りには二の足を踏まれるのだろう。

 

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3月決算、4月新年度に新卒を迎えて育成する余裕がないのがブラック化の原因ではないか。

12月決算、1月新年度、9月に新卒を迎えれば育成の余裕ができるのではないか。

教育も事業もいつまで昭和陸軍の呪縛にとらわれているのでしょう。

 

それではまた。

 

 

太平洋戦争 日本の敗因〈4〉責任なき戦場 インパール (角川文庫)

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