免許の更新を忘れた、パスポートの更新を忘れた、住民票の転出転入届を忘れた。
振り込みを忘れた、振替日を忘れた、期日を忘れた。
だらしない、自己責任だ、と言われます。
知ろうとしなければ行政は教えてくれません、企業も契約・約款で定めた以上のことは逐一手とり足とり面倒を見たりしません。
上げ膳据え膳は人手がかかります、人件費がかかります。自分の手を煩わせたくないのならエクストラコストの負担を求められます。
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GPSで常に居場所をオープンにします
行政に対しても、金融機関に対しても、契約先(別名・債権者)に対しても常に居場所をオープンにすることでモノグサを救済するお節介アプリが開発されました。
システムがGPSの行動データから帰宅住所が変わったことを検知して住民票を移してくれるので平日に休暇を取って手続きに行く手間がなくなりました、でも1泊や数日間では友人宅の可能性があるので1カ月以上等の相当期間が設けられました。
なので同棲生活を始めると住民票を移されます。
通知のハガキがきていたけど、どっかにやってしまって気が付いたら免許の期限が切れていたうっかりさんには、試験場や警察署で手続きが済むまで交通安全委員会のAIが自動メールで督促します。
健康診断の視力のデータと照合して両目で0.8以下なら眼鏡等視力補正の件も伝えられます。
ポータルサイトやSMSにやけに眼鏡の広告が出ると思っていたら免許の更新情報、健康診断のデータと連動していた。
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残高不足で家賃や公共料金が引き落とせなかった という事態を避けることにもお節介アプリが活躍します。
終電を逃してタクシーで帰宅という事態は避けなければならない。
GPSの位置情報と乗り換えアプリの終電時刻の連動で警告を発します。
バイブレーターで警報を発しても無視し続けるなら、アプリがサイレントモードを解除します。
「ええ加減にせえよ」
(なんで関西弁)
(いい加減にしろ!じゃきついから)
「深夜タクシー代で寿司が食べられるぞ、レストランで食事ができるぞ、ケーキ、アイスを爆買いできるぞ、コンサートチケットが買えるぞ、どっちが幸せなんだ!」とスマホが叫びます。
(同席者はびっくりだね)
(聞かれたら恥ずかしいね)
音声は好みで選べます。オプションでタレント(歌手、グループメンバー、バンドのボーカル、声優、アナウンサー)の声も選べてダウンロード数で事務所、タレントにお金が落ちます。
(節約させるためのアプリなのにお金を使わせるんだ)
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残高が厳しくなってくると
ジェラート屋に入ろう、カフェに入ろう、外食に入ろうとすると警告を発します。
それでもスルーしてドアを開けて店の中に入るとサイレントモードが解除されます。
カウンターの前に並んでいるところでスマホが叫びます。
「スーパーで買い物して自炊しようよ!」
(恥ずかしい)
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最後の手段 リボアプリ
家に置いて行けばいいって?
そうはいきません。
お節介アプリはスマホ決済と連動しています。
スマホ決済が必須です。
家賃が、公共料金が落ちない。強制的にリボ払いに変更です。
毎月毎月残高不足と言われないのに利息で支払い明細の残高は増えていく。
でもモノグサだから考えないことにしているうちに、カード会社の貸付残高が膨れ上がって金融行政の問題になります。不良債権の問題に発展します。
モノグサの救済措置を計ったら不良債権に行きつくとは思わなかった。
(モノグサは高くつくんだね)
それではまた。