鬼畜米英と言っていたのに、戦争に負けた途端に優しいアメリカの兵隊さん、ギブミーチョコレート。軍国主義だったのに、戦争反対と言ったら非国民!と言っていたのに、平和ボケと揶揄されるようになってしまった。
日本人は変わり身が早い、それは本当か。
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「二千万人の国民が玉砕すれば戦争に勝てる」―敵のおそろしさを想像することができない
なんて能天気、楽天家、平和ボケかと思った。
(なに言ってんだー)
敵が易々と玉砕の的になってくれると思っている。
的になんかならない、的になる前に殲滅される、根絶やしにされる。
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人道主義の名の下に残酷な決断が下される
兵士にも家族がいる。無駄死にをさせるわけにはいかない、むざむざと玉砕の的にはさせない、兵士を上陸させる前に抵抗できないように殲滅する。
味方が名誉の戦死をすることが国のためと思った(空気に流された)日本人
兵士を無駄死にさせることを厭わない、死は美、生きて帰ったら自決を求める、これでは味方がいなくなる。
敵に名誉の戦死をさせることが国のためと考えるアメリカ人
味方の兵士を無駄死にさせたら軍法会議にかけられる。
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言動が正反対でも根は同じ
誰でも、どんな相手でも話せばわかるはず。武器があるから戦争になる、武器を捨てましょう、一方的に先に手放しましょう、そんなことをしたら一方的に攻められるですって? 信じましょう。攻められる側になってもけして攻める側にならない。
これって玉砕と同じです。相手の怖さを想像できないという意味において。
自分だけなら勝手にどうぞ。でも自分以外の人、自分の家族、他人と他人の家族が酷い目にあったらどうするかということは考えてない。
そんなことを考えてはいけないとでも思っているのか、考えたくないのか。
”人は自分が見たいと思う現実しか見ようとしない”(ユリウス・カエサル)
自分が想定しない行動を相手が取ることが眼中にない。自分の想いは必ず伝わるはず、相手が自分の想定通りに動くと思って信じて疑わない。
理想に燃えて非武装を唱える人がなぜ大衆の支持を得られないのか。
無意識のうちに非武装を唱える人に怖さを覚えたからです、玉砕を唱えた人と同じ根っこを感じたからです。相手のこわさを想像できないという意味において根っこが同じだからです。
言動が正反対なのに根が同じだとは今まで気がつかなかった。
それではまた。
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人の根っこは変わらない―なんにでもなれるわけではない
方向音痴を鍛えてガイドにしようとしたり、高所恐怖症を鍛えてとび職にしようとしたり、手先が不器用な人を鍛えて外科医にしようとしたり、カナヅチを鍛えて水泳のオリンピックの選手にしようとしたり、不潔で爪も髪の切らない人を営業マンにしようとしたり
(フザケルナー)
“なんにでもなれる”というのは欠点を是正して根っこを変えるという意味ではない
苦手と欠点は違う。努力して苦手を克服していいところを伸ばせということ。
言葉がつかえるのは考えながら話しているということ。考えるな、さっさと答えればいいんだと滑舌のいい嘘吐きに是正してはいけない。考えるという長所を潰してはいけない。
臆病という欠点は慎重という長所でもある。
のんびりという欠点は冷静という長所でもある。
慌て者という欠点は迅速という長所でもある。
呑気という欠点は図太いという長所でもある。
忘れっぽいという欠点は根に持たないという長所でもある。
しつこいという欠点はあきらめないという長所でもある。
欠点と長所は裏表の関係
欠点の度が過ぎて支障をきたす状態が苦手
臆病の度が過ぎて不正を見て見ぬふりをするに止まらずに加担する。
踏みとどまる努力がいる。
しつこさの対象が対人関係の執念になると前に進めない。
忘れる努力がいる。
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人の根っこを変えるなんて大きなお世話
お前が変わらなければ 相手チームの選手に怪我をさせても平気な人間に変わらなければ試合に出さない。
そんな人間に変わってほしくない、変わってはいけない。
〇〇君 〇〇さん 変わったね! 表面が変わっても本人が否定しても根っこは変わっていない。
お前を変えてやる! 私が〇〇を変えてみせます!
変えてはいけない、欠点は長所と裏表の関係だから。変えたつもりになっても変わっていない。苦手の克服と長所を伸ばすことを期待されている。
非武装論者だって人を説得しようとしたら、人のおそろしさを想像する努力をするだろう。
玉砕論者は人を説得するための努力、敵のおそろしさを想像する努力は眼中になかった。(説得するものではなく銃で脅すものだから)
それではまた。