nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

恵方巻きは節分以外で食べるものと定義した―過剰在庫・廃棄ロスのおそるべき威力

(なに言ってるんだー)

チョコレートはバレンタインデーでなくても、鰻は土用丑の日でなくても、ケーキはクリスマスでなくても食べる。恵方巻きも節分でなくても食べていいじゃないか。

 

子供の日でなくても かしわ餅を、正月でなくても雑煮を食べるのか)

食べるぞ、おいしいじゃないか。

 

(時節も何もあったものじゃない、餅はハレの日に食べるものだったんだ。特に正月の餅は神(歳神様)が宿るものとして、家の中で一番格の高い床の間に飾られ、形は三種の神器八咫鏡(やたのかがみ)の形に似ていることから鏡餅と言われた。

昔は温かいものを食べ、お腹を温めることで胃腸などの五臓六腑を健康に保ち、病気にかからないという考え方があった。このことを臓器を保つという意味で「保臓」(ほぞう、ほうぞう)と呼び、その「臓」が「雑」に転じて「雑煮」になった。

神様の魂が宿る、縁起物の餅を加えた、温かい汁物を正月に食べることで、1年の無病息災を願ったという由来があるんだ。)

https://www.gnavi.co.jp/dressing/article/21337/

(柏餅が端午の節句に食べられるようになったのは、柏の葉が子孫繁栄の象徴とされたからだ。

柏の葉は新芽が出ないと古い葉が落ちないという特徴がある。

そのことから、子孫ができなければ家が断絶してしまう武家社会ではことのほか重宝され、端午の節句に食べる習慣ができた。柏餅が食べられるのは主に関東で、武士が多い江戸の町で好まれた。)

https://www.olive-hitomawashi.com/column/2018/05/post-2220.html

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雑煮もかしわ餅も 餅、かしわの葉が縁起物という由来があるが、恵方巻きの具材は縁起物ではない

 

きゅうり、かんぴょう、みつば、甘酢生姜、卵焼き、干し椎茸、カニかま、好みでシ―チキンを入れたり、レタスやカイワレを入れてサラダ巻きにしたり、イカやマグロやいくらや大葉を入れた海鮮巻きにしてもいい。

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要するに太巻き寿司じゃないか

 

https://www.asahi.com/articles/ASM1H4H7NM1HULFA00C.html

朝日新聞デジタル 2019年1月16日

恵方巻き大量廃棄の悲劇防げるか 国が呼びかける事態に」

「節分に向けて販売される「恵方巻き」の売れ残りが大量に廃棄されている問題を受け、農林水産省が業界団体に対し、食品廃棄の削減を呼びかける事態になっている。コンビニやスーパーはどう対応するのか。」

(2月1日NHK朝のニュースでは恵方巻の年間廃棄額10億円だって!もったいない。捨てるぐらいなら施設に配ればいいのに。)

 

流通大手の各社は「予約の強化」などの対策を挙げているという。

でも朝日新聞が危惧するような前年実績を上回る目標を立てたらどうなるか。

ノルマ達成のために自腹予約の自腹買い取りが横行するんじゃなかろうか。


農水省の食品廃棄の削減の呼びかけと厚労省の自腹買い取りの禁止の呼びかけのセットでなければ意味がないが、厚労省は国会で問題になっている統計問題でそれどころではないだろう。


前年実績には自爆販売の分も含まれているから前年実績を上回る目標を立てると自爆販売の上乗せになる。

前年実績から自爆販売分を※控除した売上を基にして目標を立てないと自爆販売前提の売上目標になってしまう。


自爆販売はブラックバイトの側面が報道されたりしたが、顧客の購入にあたらない自爆販売はチェーンの実力ではないから、水増しした売上を決算に計上して投資家を惑わしているとも言える。


売上から自爆販売分を控除するためのオペレーションを組むのは手間と時間がかかるから、自爆販売をすると面倒なことになると現場で認識されて牽制の手段になる。


今さらそんな手間と時間をかけるのは無駄、却って現場に負担をかけるという判断で、前年実績は売上目標を立てるための母数として適切ではないと、自爆禁止にした上で本年の実績から売上目標の母数にする。


売上全体の割合で大したことないだろうからという判断で黙認するか否かは各社の判断に委ねられる。

トップダウンか、ボトムアップか、空気を読んで誰も言えないか。

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節分だけで大量に売り切ろうとするのは無理がある―レギュラー商品に育てないのか

 

「品切れ=販売チャンスロス=罪悪」 ご法度なのだろう。

「ある程度のボリュームがないと売り場が映えない」積み上げるために1日の販売予測数よりも多めに発注しなければならない。発注数が少ないと、弱気ですね、とか やる気あるんですか、とか発破をかけられるんじゃなかろうか。言う側も上からのプレッシャーで発破をかけざるを得ない立場かもしれない。


品切れ、機会損失は罪。売り場が映えないとスーパーバイザーに注意されるから大量に積み上げるんじゃないか。

食品廃棄の根絶が難しいことは容易に想像できる。

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過剰在庫にどれだけ余分なコストがかかっているのか把握していないんじゃないか

 

売り上げがそのまま会社の利益になるのではない、

売上高経常利益率 スーパー」で検索をかけると

https://gyokai-search.com/4-su-pa-riritu.htm

スーパー業界 利益率ランキング (平成27-28年)

1位 サンエー      5.3%

業界一位であっても1000円の売上から経費を差し引くと会社に残るのは53円。

6位 セブン&アイ・HD 2.7%  大手の雄でも6位で2.7%

8位 イオン北海道    2.4%

47位 イオン九州    -0.9% 

1000円売り上げるためのコストが1009円、設備や在庫や金利の負担が重いのだろう。 

 

利益率が一番高くても 100万円の廃棄ロス(経費)を出したおよそ1,900万円弱の売り上げを吹っ飛ばす威力がある。※細かく計算すれば、18,867,952円

セブンが100万円廃棄したら3700万円の売り上げ貢献がなかったことになる。(27円分廃棄で1000円の売上貢献を損なう)

※細かく計算すれば37,037,037円

※厳密には各社の利益率は廃棄コストが反映されています。影響の度合いは各社の廃棄額により異なります。

※2021年2月9日更新

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大量廃棄=罪悪でしょ

 

内外の関係者の協力により2000万、3000万の売上が積み上げられる。企画、生産、流通、販売現場、それを吹っ飛ばして決算時に効果を消滅させているのが廃棄ロスです。


品切れ=お客さんがっかり、大量廃棄=会社・ステークホルダーがっかり。

正義=少量廃棄→ディスカウント或いは寄付でしょ。

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節分はポスター、ポップだけでいい

 

Nikoichiは1月にセブンイレブンに寄って おにぎりコーナーに 恵方巻きがあると買っていた。セブンは節分の日ではなくても恵方巻きが置いてある。

運動会のお弁当は海苔巻き(太巻き)がわが家の定番だったから懐かしいし、具だくさんの太巻きは好物だ。

 

商品に恵方巻きのラベルを貼る必要はない。太巻きを定番商品にして、今日は節分 恵方巻きの日ですと;ポップで遡及すればいい。

恵方巻きの商品ラベルなんていらない。そんなラベルを貼るから節分が終わったら廃棄しなければならなくなる。

節分が終ったから廃棄なんてやめてほしい。

 

それではまた。