nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

指南役がいるんじゃないか―日産不正会計その5

これは1人で考えたことなのか

日産 三菱自が折半出資によってオランダに設立した日産・三菱BVの契約を作る権限のない日産幹部に元会長が指示して総額782万ユーロ(約10億円)の報酬を受けた。(2019年1月19日 日本経済新聞 朝刊1面)

 

税法上の居住地オランダに移転

富裕税逃れ?(1月11日朝刊 35面)

 

自宅用海外物件の購入に使われた海外子会社「ジーア」が設立1年後、日産との間に他の複数の関連会社を挟む関係に変更されていた。日産からジーアの実態を隠す狙いがあったと見られる。(1月16日朝刊35面)

 

私的な通貨取引のスワップ契約で生じた約18億5000万円に上る評価損を2008年10月にゴーン元会長の資産管理会社から日産に契約を移転。評価損はゴーン元会長が負うことで合意していた。 付け替えは約4ヶ月で解消され、日産に実際の金銭負担はなかったから特別背任罪は成立しないと主張。(1月12日朝刊35面)

結果論で日産に損害額がなくても、会社に負担義務を負わせる契約を結ぶこと自体がおかしい。それを合意するのもおかしい。 

 

法の穴をついたつもりで、善でもなければ美しくもない、倫理上は問題があっても、こうすれば違法にならないと吹き込んだ人がいるのではないか。

法的には問題ありません。セーフです。大丈夫です。と

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医者に名医もいればヤブ医者もいるように、専門家にもヤブがいる

 

免許があることは開業することが認められていることであり、名人の証明にはならない。


私は何もわかりません。何もかもお任せします。先生よろしくお願いします。

その相手がヤブだったら悲惨です。

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わからない自分を恥ずかしがるのは禁物

 

名人であるかわからない、自分は客だといって横柄な態度を取るのは禁物です。相手も人間です。

丸投げにしないで、わからないことは聞けばいいのに、わからないことを聞くのが面倒、自分が何がわからないのか考えるのが面倒だと自分のことなのに丸投げにして、丸投げにしても自分のことは何もかもわかってくれて自分のいいように計らってくれると勝手に期待して、こんなはずじゃなかったと文句を言う。

訴えると言って騒ぐ。

まともな専門家だったら丸投げさんは後で面倒なことになるからと最初から請け負わない。

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丸投げは損、わからないことを聞かないのは損

質問を遮ったり、質問をすることを自身に対する侮辱と捉えるような反応を示されると、自信がない表れと捉える。

縦板に水のようにスラスラと自信満々に答えるのも怪しい。知らないから何の躊躇も感じないで自信満々なのじゃないか。


まくし立てるように説明されて自分が理解できなかったら、恥ずかしがらずに自分が理解できるまで聞いた方がいい。

わからない自分を恥ずかしがってわかったフリをすると後悔の元になる。

わかるように説明できないのであれば、説明する側もよくわかっていないのです。


いくら説明されても理解できなかったのなら自分とは合わない先生だとあきらめましょう。

お互いに先が思いやられることになりますから。


(脱線警報が発令されました。)

閑話休題

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指南役は他の人も指南(アドバイス)している―自分1人で全てを被ることはない

 

指南役はゴーン氏のみならず、他の経営者や資産家にもアドバイスをしているだろうから、他の事件の元になったり、発覚していない事件も掘り起こされる。

節税(取り締まる側にとっては脱税)や資産形成のアドバイザーとして恩義を感じている。自分を貶めた元凶とは夢にも思わない。

 

こう言わない方が有利というアドバイスは本人にとっては有利に働かず、指南役にとって有利なアドバイスであったりする。

応援していますからという励ましは恩義を感じさせて本人が自発的に証言しないように誘導する釘刺しだったりする。

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勾留は容疑者を守る手段の場合もある

 

フィクションの世界では容疑者の口封じのために保釈された後で、証言されたら困る連中に消されるという極端な描写もあるけど、現実では証拠隠滅や接触者が容疑者の心理形成に影響を与えることが考えられる。プラスもあれば想定外のマイナスもあるので几帳面で真面目な日本人は慎重にならざるを得ない。

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麻薬問題で芸能人だけ罰しても解決にならない

 

芸能人に麻薬を勧めた人、麻薬を売った人は事件になった芸能人だけではなく他の人にも勧めたり売ったりしているのだから被害の拡大を防ぐには、芸能人の自己責任だけ責めてもはじまらない。

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本人だけ罰っしても解決にならないのではないか

 

ゴーン氏の指南役はフランス語を話すのか、ポルトガル語か、英語か、通訳を介してか。

通訳を介してなら、言葉のニュアンスが伝わらず本人に誤解させてしまった。こんなことになるとは思わなかったとか言うのではないか。

 

指南役は他の経営者、資産家にもアドバイスしているだろうから、そこから芋づる式になるのではないか、本人だけ罰しても事件はまた起こる。

 

それではまた。