(日本経済新聞2019年2月6日朝刊39面)
『父「暴力はうそ」書かせる 千葉女児死亡
児相、把握後も対応せず』
暴力はうそ という手紙は父親が女児に内容を指示して書かせたものであったが、児相は女児に自らの意思で書いたものか確認しないまま、自宅に戻すことを決定。
「児相の担当者は取材に「当初から本当の気持ちで書かれているのか疑うところがあった。学校に何かあれば連絡してほしいと伝え、こちらも早急に動ける態勢はとっていた。」とは言うものの
昨年3月に父親の指示だったことを確認した後も特に対応しなかった。
18年3月19日 児相職員が書面の内容について尋ねるため本人に学校で面会し、父親に書かされたことを告白されても特に何も対応しなかった。
当初から手紙の内容を疑っていたのに、父親に名誉棄損で訴えると迫られたら動転して腰砕けになって引き渡してしまう。
引き渡さない。どーぞどーぞ訴えてくれ、訴えたら手紙を証拠として提出してやる。と機転が利かない。(勿論、父親に証拠にすることを言う必要はない)
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Nikoichiは訴えてやると言われたのに一向に裁判所から召喚状が来ない
業務規定に反してでも便宜を計れ、特別扱いをしろ、さもなければ出るとこに出る。
こんな言い方はされてないが要求に応じたら結果的に業務規定違反や特別扱いになる。事無かれ主義で対応者に無駄に我慢させる必要はない。
「ご判断にお任せします」
本当にいいんだな
「お止めすることはできません。ご判断にお任せします。」
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裁判所は暇ではない―なんでもかんでも受け付けるわけではない
裁判官、書記官、職員の時間を、税金を、自己チューな訴えに費やしてはいられませんと門前払いになったか、訴えるは脅しで訴えなかったか。
納税者だと威張っても、あなた1人の納めた税金ですべての費用がまかなえるわけではない、他の人が納めた税金も費やすことになる。それほどの価値があるのか。
高額納税者だと威張っても貧富の差で裁判を受ける権利が変わるわけではないと正論で返される。
(話が脱線してます。)
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事無かれ主義はつけ込まれる
面倒を起こすな、何が何でもとにかく穏便に、何を言われてもされても我慢一筋。
クレーマーやDV常習者につけ込まれ放題になります。
※DV…ドメスティックバイオレンス…身内・家庭内の暴力
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(朝日新聞2019年2月8日朝刊1面)記載の経緯を要約
2017年11月6日 女児が小学校のアンケートで「お父さんにぼう力を受けています」と記入
11月7日 千葉県柏児童相談所が一時保護
12月7日 親族宅での生活などを条件に、一時保護を解除
2018年1月15日 市教委がアンケートのコピーを父親に渡す
すごまれたら、ハイって渡しちゃうの! どこまでチキンなのか。
2月20日 児相や市教委、警察などが参加する市の「要保護児童対策地域協議会(要対協)でコピーを渡したことを報告
2月26日 父親が「お父さんにたた(叩)かれたのはうそ(嘘)」と女児に書かせた書面を児相職員に提示
2月28日 児相が「援助方針会議」で女児を自宅に戻す決定
(この会議録には帰宅を了承する際に必要とされるという児童福祉士の意見書が添付されていなかった(2月7日夕刊1面)
「県は担当の児童福祉士が、口頭で説明したが、忙しくて結果的に(作るのを)忘れた。と説明した」
3月上旬 女児が自宅に戻ったとされる
3月19日 女児が「父親に書かされた」と明かす
にも関わらず特に対応せず。
今年1月24日に自宅の浴室で死亡しているのが見つかった。
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繰り返される同じ失敗―他所の失敗は他人事なのか
2018年 東京目黒区で5歳の女児が虐待を受けて死亡の記憶が新しいのに、また起きた。
愚者は自らの経験に学び(自分で経験するまでわからない)、賢者は歴史に学ぶという。
歴史とは歴史の本や教科書のことじゃない、他人、他社、他所の失敗のことだ。
他人の失敗を嗤って終らすのか、自分は自分たちは同じ轍を踏まないように気をつけようと思うのか。
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スキルオーバーの仕事をやらされている状態ではないのか
忙しくて忘れた。という。
なぜか。
スキルオーバーの仕事をやらされていたから判断の先送りが積み重なって、未完了の仕事が溜る一方の状態だったのではないか。
目が回って、手が回らず、業務に専念できない状態だったのではないか。
なぜか。
児相に任せた!虎の穴よろしく放り込んで、後は自分で覚えて慣れてくれ。
支援も相談先もなく、とにかく頑張れ状態だったのではないか。
なぜか。
自分は休みたい、時間がほしい。
ならば他人も休みたい、時間がほしいはずだと考えずに他人が休むのはけしからん というエゴイスティックな考えで、とにかく休まず頑張れ、何とかしろ に終始して仕組み作りに向かわないからではないか。
便利が一番! 店は休むな、閉めるな、つまり店の人間は休むな。
自分が休む権利はあるけど他人にも休む権利があるとは考えない。
それは自分のクビを絞める考えです。
「店が開いてるんだから、残業も休日出勤もやれるでしょ」という話になってます。
店が早く閉まったり定休日を定めてきっちり守れば、残業や休日出勤をしていたら生活が成り立たないので残業や休日出勤ができないという話になり、業務の効率化、生産性向上の動機になる。
(うーん脱線してます。)
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訴えるとすごまれたら、父親にアンケートのコピーを渡してしまう。児童を家に帰してしまう。知識経験以前の問題で使命感ゼロでしょ。
使命のある仕事だと思っていないんじゃないか。
なぜか。
畑違いの部署にすぐ異動するから腰掛け気分になってしまうのではないか。
畑違いの部署に異動したら全然違うことを覚えなければならない。
広く浅く覚えることを求められて、深く業務に精通する習慣がない。
マニュアルの改訂を繰り返しても中身に追いつけない。
不慣れな職員のために細かくマニュアルを作成する。
不慣れな職員が問題を起こして問題が起きる度にマニュアルを追加して厚くしていったら誰も全体を把握できない。
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就職してから始まる自分探し
何の適正があるかわからないと色んな部署を数年単位で異動する。
役所の場合は長年同じ部署に居続けると出入り業者との癒着が心配だから異動させるのだろう。
警察署や税務署なら同じ業務で署の異動という方法があるが、市役所や都道府県庁、中央官庁ではそうはいかない。
警察なら捜査畑一筋があっても他の役所ではそうはいかない。
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文民もある時点年齢・資格等で分野を定めて精通するスペシャリスト養成型人事に
失礼を承知で言えば、労働統計で全数調査を抽出調査に変えてしまったり、抽出調査の結果を全数調査の数字に近づける補正を行ったりすることがまずいことではないかと疑わずに躊躇せずにやってしまえたり、過去の資料を廃棄したりできるのはどうでもいいと思っているからではないか。たいしたことではないと思っているからでないか。
なぜか。
違いがわからないから問題だと思わないのではないか。
意味合いがわからないから、後でどんな影響を及ぼすのか想像できないのではないか。
なぜ違いがわからないのか。
専門の訓練を受けたスペシャリストではなくゼネラリストの集団だからではないか。
DV親にアンケートのコピーを渡したり、すごまれたら引き下がったりする使命感のない素人の所業ができるのは、建前プロでも本音素人が実態なのではないか。
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給与所得者=プロという幻想―素人とプロの中間の存在を認めよう
金を受け取る以上はプロであらねばならない。プロじゃないならタダで働け。
誰もタダで働きたくないから建前のプロと本物のプロが混在するのが現実の社会です。
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資格や本人の志望や内部考査で分野を定めてスペシャリスト養成型にしていかないと同じことはまた起こる。
同じ部署に長く居て現れる牢名主のような存在が業者と癒着する懸念があるなら監査組織が必要になる。統計も会計検査院のような別組織が必要になる。
それではまた。