―上司に褒められて心から喜ぶのはコドモ
だからと言って コミュ障みたいに憮然としたり無反応になってわざわざ敵をつくる必要はありません。
当たり障りのないように普通に礼をしたり笑顔を見せるのと心から喜ぶのは別です。
上司に評価されるのは内部的な評価です。
内部でしか通用しない評価と思った方が無難です。
同業者から評価されるのは外部の評価です。
顧客、取引先に是々非々で対応して評価されるのが外部の評価です。
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上司に褒められて心から喜ぶのはパパママ先生に褒められてうれしかったコドモ時代からまだ脱していない。
上に言われた通りにしただけだから自分は悪くない、上が悪い。
怒られるのがひたすらに怖い。正しいか正しくないかは関係ない。当方に非があっても、突っぱねろと言われたから突っぱねる。権限ある指示者は状況を把握していない、これはヤバイことになると意見できない。
目標は上が考えることで自分はついていくだけ
目標がないのに勝つつもりがあるわけがない。
勝ち負けという言い方が暑苦しいなら自己実現と言い替える。
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内部的な評価を自己実現と捉えるのは自己満足
組織の看板を傘に着たり、状況判断を誤った指示に忠実に従って覚えが目出度くて優遇されていても、状況が変わればスケープゴートにされます。
言われた通りにしただけです(コドモです)と言っても、オトナ扱いされます。
このまま行ったらヤバイ、不祥事になる。でもバカ正直に真正面から正論を言って通じる相手でないのなら騙すしかない。
この方法しかありません。こうしなければならないんです。と言ってもウルサイ奴扱いで黙殺されるのが関の山です。
そうしてタイムリミットが迫ります。
3つ4つ選択肢をこさえて、捨て駒の案を説明してこうすればこうなってヤバイです。と本命案に誘導していく。
(キタネー)
(小細工が好きだね)
通報するほどには憎めない。
大騒ぎになるところは 憎まれるまでやってしまっているからではないか。
憎まれていることに無自覚なのではないか。
それではまた。
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クロス・ゲームの大門―自己実現が自己満足の男
星秀学園高等部の野球部監督。
甲子園での優勝経験を買われて教頭(自称 校長代理)が連れてきた。甲子園出場校の監督を幾度も務め名将とされているが、平然と選手を使い潰したり、指導した選手でその後プロとして大成した者はいないという。
選手の能力を見抜けないことを認めたくないがために、(大門に反発して)レギュラー選考に参加しなかった主人公の光(コウ)を一軍対二軍の試合で速球を目にしても、4番 東のホームラン以外は一軍が得点できないという事実を前にしてもレギュラーに入れずに二軍(プレハブ組)に追いやり、一軍の三木が夏の地区大会の3回戦で長打を警戒して大門監督の指示を無視して守備位置を後退させてファインプレイをして、監督のミスを皆に気付かせてしまった結果、三木を四回戦からはスタメンを外すという傲慢ぶりを発揮したため三木は転校します。
負けた方の監督が解任されるという条件の下で行われた一軍対プレハブ組の2戦目で大門を信用できない4番東は試合に参加せず敗戦。解任され、新しい雇い主を求めて星秀学園を出て行きます。
その後、黒駒実業高校野球部の監督になったが、強引な選手集めとプライド任せの采配は変わらず、転校した三木がエースである都立瀬名高校に1-2で負けてしまいます。
大門の自己実現とはマスコミに名監督と持て囃される自分
「就任1年目はベスト8狙い」という(三木談)、
3年目で優勝を目指すというシナリオか、相手のあることなのに傲慢なこと。
選手には3年しかない、3年生には今年しかない、大門の自己実現とは選手をスポイルするものでした。自己満足でした。
自己実現が自己満足だというフレーズが浮かんだ。
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自己実現は他人と分かち合えるもの
自己実現、活躍は人に子どもたちに夢を与えたり、新しい価値を生み出したり、製品・サービスを生み出したり、他人と分かち合えるもの。
スポーツ選手の、アーティストの、タレントの、創作者の自己実現は人々に夢や活力を与える。
研究者・開発者の自己実現は不治の病の克服や未知の解明や新たな価値を生み出す。
大人の自己実現は問題の解決や課題の達成で人々に、社会に還元される。
好き勝手にやってるように見える人でも自己満足だけで終ってなければOKだと思うし、言われた通りにして優遇されていても他人を犠牲にしていることに無自覚な上に自己実現出来ていると思っている人は危いです。
それではまた。