nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

失われた30年が凝縮されているキャッシュレス狂騒曲

なぜエリア跨ぎ問題があるのか

 

JR東日本エリアの駅で自動改札から入って東海や西日本の自動改札からは出られません。有人改札を通らなければなりません。逆もまた然りです。

エリアを跨ぐ利用を認めようとすると様々な経路で運賃検証テストを行うコストの問題が生じるので各社エリア内での清算が前提です。もちろん普段使いのカードの他社エリアでのチャージはできません。(試しに券売機に入れてみたらお断りされた)

(そんなの当たり前だー)

って思うでしょ、その当たり前を変えてほしい。

イカJR東日本)、キタカ(JR北海道)、トイカJR東海)、イコカ(JR西日本)、スゴカ(JR九州)、パスモ(関東各社)、マナカ(名古屋地区各社)ピタパ(関西各社)他にも地方交通各社のカードが併存しています。

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せめてお買いもの用にチャージできるようにしてほしい

 

運賃の清算は各社にとってシビアな問題だからエリア跨ぎをする場合は自動改札から出られるように長距離切符を買うけど、お買いものをするためのチャージができないのは困る。帰りの切符を買うための残高が残っていない場合、銀行で下ろすのは面倒だから全国どこでもチャージできないのは困る。全国の自動改札機でオートチャージできるのが理想だが、次善の策として券売機でのチャージ、チャージ機の設置、駅設置のATMでチャージできるようにならないか。(現金下ろす代わりにチャージね)

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QRコード決済はじつは支払いの退化

 

すでに以前から ピッ とタッチするだけで清算できる手段があるのに、なんでわざわざアプリを立ち上げてパスコードを入力して画面に表示されたQRコードを店員さんにスキャンしてもらったり、お店に設置してあるQRコードをスマホのカメラで読んでアプリを立ち上げ金額を自分で入力して店員さんに確認してもらうのか。

現金払いよりも時間がかからない方法がすでに確立されているのに、なぜ今頃になってわざわざ現金払いよりも時間がかかる方法を始めるのか。

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選択して集中することができなかった

 

面倒な操作なしにタッチするだけで清算できるスイカはキャッシュレス決済の決定版になれる可能性があるが、JR東でデータの独占はしないでJRグループ他社のエリア内売り上げは他社のデータに、私鉄各社や地方交通エリア内の売上も他社に、利用者許諾の上でデータの独占ではなく共有にして、データをどう生かすかは各社の判断にしてカードを共通化して日本におけるキャッシュレス決済の基軸にして開発したソニーと組んで世界に討って出る。

そういう可能性があったのに、国は音頭を取らなかった。

目利きがいなかったのか、いたけどまとまらなかったのか。

その上、QR決済も参入させて内輪で乱戦混戦状態になり、各々の縄張りで張り合っている間に米中の巨大企業が忍び寄る。

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QR決済は発展途上国に向いた方式

 

ニセ札が多くて現金に対する信用がない国ではスマホ決済が救済手段になった。

お店に設置してあるQRコードをスマホのカメラで読んでアプリを立ち上げ金額を自分で入力して店員さんに確認してもらう方式は読み取り機が設置できない店でもスマホ決済の運営会社が用意したQRコードで決済することができる。

ニセ札を掴まされるリスクから開放されてお店にとっての救済手段になったという経緯がある。

ニセ札天国でもない日本で普及にやっきになるわけがわからない。

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停電したら使えない

 

東日本大震災のとき、暴動が起きない日本は素晴らしいと称賛されたけど、完全現金レス化されていて、お金はちゃんと持っているのに、水、トイレットペーパーを買いたいのに停電なので買い物ができない、電気が復旧するまでお待ちくださいなんて話になったら、ふざけるなっ待てるか!と暴動になったんじゃなかろうか。

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キャッシュレス化を推し進めるなら発電設備の分散が必須になる

 

火山、地震、台風、洪水による広域停電を防ぐには今までの大型発電設備から高圧送電網による遠方への送電という従来の発電送電から脱却して小型発電設備の分散配置、蓄電池の設置を進めることが電力会社にインセンティブが働く状態にしないと、キャッシュレス化のネックになる。