第三次大戦とは相手が国家連合でも異国でも異民族でもましてや異星人(エイリアン)でもなくウイルスだった。
人類の自然に対する慢心が世界的な混乱をもたらした。
砲撃も爆撃もないので戦争の認識はない。
しかし徐々に供給は細り、仕事が消失し、文化は忘れられ、糧を失っていく様は戦争のように急激ではないので緊迫感をもたないまま追い詰められてゆく。
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今回る仕事だけでは社会が回らない
スポンサーが潰れたらテレビ局は成り立たなくなります。
利用する個人や法人が困窮したら通信・物流コストを担えなくなります。
今すぐ影響がなくても感染を広げたら一蓮托生です。
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国際機関が必要な理由は金のある国とない国での情報収集力に差がつき過ぎるから
特定の国と昵懇の仲で忖度して遠慮して危機的状況を加盟国に伝えなかったからと言って用済みにするのではなく、周知の事実でもう動かせないこと(WHOのテドロス氏は1月30日 中国の対応は過去にないほど素晴らしい と称賛。2月3日 旅行や貿易を不必要に阻害する必要はない。と牽制し加盟国の対応を遅らせ、3月11日にパンデミックと認定する世界保健機関の名にそぐわない迷走ぶりで混乱に拍車をかけた)を以て、被害を受けた他の国々と共同で運営に介入する口実にする。
理事の出身国が特定の国から多大な経済援助を受けている場合は忖度する可能性があるので選考から外す。
SONTAKUという日本語がGEISHA、SAMURAI、HARAKIRI、OJIGIように国際デビューを飾ります。
独立性が損なわれると抵抗されても、特定の国と昵懇の仲で独立していないではないか、どの口が言うのかと。
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感染の状況よりも忠誠心の見返りで援助
(日本経済新聞2020年4月21日朝刊11面)
「カンボジアはこれまで122例の感染しか報告されておらず、死者も出ていない。だが忠誠の見返りとして医療システムの強化に向けた支援を受けた。」
「中国メディアによれば、3月23日に東南アジア各国の中で初めて医療援助を受けた。」
カンボジア政府は2月末まで中国人観光客に入国制限を課さないことで中国への忠誠心を示し見返りを期待した。
支援の基準は感染者数や死亡者数といった困っている状況ではなく忠誠心を示す愛い奴であるか否かという踏み絵を迫って影響力の行使を謀る。
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米空母で感染 即応体制の揺らぎを突く
(日本経済新聞2020年4月9日朝刊11面)
「空母セオドアルーズベルトでは感染者が200人超に広がり事実上の任務停止に追い込まれ、トーマス・モドリー海軍長官代理が7日辞任した。別の空母3隻でも感染者がでた。」
「2日、南シナ海の南沙諸島付近で、中国海警局の船挺がベトナム漁船に体当たりし沈没させた。…米国務省のオルガスタ報道官は6日の声明で…新型コロナが世界に蔓延するなか、中国は南シナ海の南沙諸島の軍事基地内に新たな施設を建設しているとも指摘した。」
3月16日には戦闘機「殲11」などが台湾の南西海域で夜間訓練を実施した。この空域での夜間訓練は初めてで、防空識別圏にも接近。
4月8日 沖縄県尖閣諸島周辺の領海に中国海警局の船4隻が侵入した。領海の外側にある接続水域での34日連続の航行は過去最高のペースという。
トランプ氏は新型コロナの対応で困っている相手の弱みにつけこみやがってと怒り心頭なのではなかろうか。
中国側は強硬な姿勢で国威を示して国民の不満を外に反らす意図がある独裁国家アルアルかもしれないが、疑心暗鬼があらぬボタンの掛け違いを起こしかねない。
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自分ファースト合戦
アメリカ第一主義を批判されるトランプ大統領であるが、習近平国家首席は中国第一主義と見られているので言動は似ていなくても似た者同士の扱い。
アメリカ支配よりもよい世界を築くという理想がない。語らない。
(語ったら一番最初にネットでつっこむのは中国人で、検閲にひっかかって削除されて残らないから、最初につっこんだのは中国人以外ということになったりして。)
(中国共産党は一つの中国という原則を掲げているから台湾、香港の人がつっこんでも中国人が言ったのではないと言えないでしょ。)
共感できる価値観もなくカネと力だけの縁はカネの切れ目が縁の切れ目になります。
資本主義でも社会主義でもない拝金主義では古代文明を築いた歴史が台無し。
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CIAに中国スバイ 十数人が命落とした
(朝日新聞2020年4月12日朝刊1面)
「2007年にCIAを去った後、10年4月に中国の情報機関員と接触。米国の機密を渡して数十万ドルを受け取った。…17年5月、米誌ニューヨークタイムズは、米国が中国内に張った諜報網に起きた異変を報道。10年から12年の間に十数人の、CIA協力者が殺され、ある者は見せしめで政府庁舎の中で射殺されたと伝えた。」
「不信に基づく諜報戦は新型コロナウイルスを巡っても繰り広げられている。」
昨年11月のスバイ罪の公判で禁固19年の実刑判決を受けた香港出身で米国籍を持つCIAの元職員ジェリー・チャン・シン・リーの事件を米中争覇という特集コラムで報じたものです。
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生産の国内回帰も絶対安全ではない
国内に回帰させてもウイルス以外にも自然災害は起きるので一概にリスク回避とは言えないし、海外の投資先には政治的リスクがあるので集中による効率化とリスク分散のジレンマになり、価格の見直しを迫られる。
安いが一番はリスキーな選択です。
世界各国のグローバル企業は中国に集中させることのリスクを強く認識する事態になり、リスク分散を進める。出資者ももっと中国に集中させてコストを下げて利益を最大化して還元しろとはもう言わない。言えばコロナ危機で懲りなかったの?と理性を疑われてしまう。
影響力の低下を危惧する中国政府が各国の企業を縛る行為に出たら各国政府で連携して対応する。
連携させないように企業別に相手国別に飴と鞭を使って対応に差をつけて分断を図るので、自分(自社、自国)さえ良ければという考えをしていると振り回されます。
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中小企業は大規模化を迫られる
規模が小さいままではリスク分散の費用を賄えないので、国の中小企業優遇策の見直し、単独で難しい場合は合併を促されて金融機関の出番になる。
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あなただけ特別に は警戒フレーズ
孫子、三国志、馴染みの中国の古典を読めばこりゃ手強い、単独で当たるのは無理だと複数国で手を携えて当たろうと考える。
大昔の話だから関係ないとか、プライドばかり高くて単独で当たるといいカモになります。
特別扱いすると言われて、それならと応じると各個撃破されます。
言うこと聞かない奴から潰して、力を蓄えてライバルを潰して有象無象供の他の逃げ場を無くして裏切れないようにしてから言うことを聞く奴を支配します。
歴史アルアルです。
自分第一はいいカモです。
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抜け駆けは厳禁
特別扱いは不要です、仲間と同じ条件で結構ですと言われると困ります。
誰々がこう言ったとか、誰々には別の条件なので内密に願いますとか言われて、言われた通りにして仲間内で疑心暗鬼の状態になって分断されないように仲間との緊密な連絡は必須です。
自分だけ抜け駆けはいいカモです。
それではまた。