(日本経済新聞2020年11月13日夕刊9面)
「ブラック校則」割れる対応
「髪型 生徒の要望受け解禁」
「下着 廊下に並ばせ色確認」
「下着は白・ベージュで華美でないもの」という校則があるから、下着の色をチェックするだって。
下着の色をチェックするということは下着を見るということです。
それって"強制わいせつ"じゃん。
(刑法176条 13歳以上の男女に対し、暴行または脅迫を用いてわいせつの行為をした者は、6か月以上10年以下の懲役に処する。
13歳未満の男女に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。)
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法律云々以前に妙な信仰
白やベージュのパンツを履いている人間に悪い人はいない。
白やベージュのパンツを履いている人に事件を起こした人間はいない。
ハテナ?
なんの根拠も裏付けもない理屈です。
白やベージュのパンツを履かせていれば、何も問題はない、学業優秀で品行方正になる。
立派な大人になれる。
そんなことを本気で信じているのだとしたら頭の中はお花畑。
(花柄も禁止で白ならOKなんだから、頭の中真っ白なんじゃない)
周囲も下着のチェックをするなんてあの学校変!変態、Hと騒ぎにならないのか。
ルールだからどんな内容でもなんでもかんでも正しいはずで従わなければならないという信仰でもあるのでしょうか。
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なぜ、小学校にない下着の色の校則が中学にあるのか
小学校に通う児童は13歳未満です。教育現場で13歳未満の子供の下着の色のチェックをしたら、即犯罪になるからです。
暴行・脅迫の有無に関わらず13歳未満はチェックしただけで犯罪になります。
中学1年でも誕生日前なら12歳だから、下着のチェックをしたら犯罪です。
条文に 暴行・脅迫の但し書きがあるから中学なら出来ると思ったのだろうか。
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13歳以上の生徒について暴行・脅迫は成立しないのか
生徒は成績、内申書をつけられる立場なので指導に逆らえないという意味で強制される立場といえる。
あくまでも強制しているのであって暴行・脅迫はしていないと言い逃れるつもりなのかな。
(それって言葉遊びの類いだと思う。)
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強制なら強要罪も
ボタンを外させたり、衣類を開かせたり、嫌がるのを無理やりさせると、強要(刑法223条 6年以下の懲役)になります。
嫌がっていない、同意の上だと主張しても指導的立場でルールで縛っているので強制になります。
入学の際に従う誓約書を提出させると誓約書が証拠になり、誓約に下着を見せることが含まれるか含まれないかが争点です。
含まれるのなら学校側の問題で公立なら自治体の責任、私立なら法人の責任、含まれないなら現場の暴走扱いになり、納得しなければ責任の擦り合いになります。
教員が見せろと言っていないのに露出狂で見せていたのなら話は別ですが、全員露出狂なので学校側の責任ではないと抗弁しても、どういう学校なんだと思われるだけです。
学校って治外法権だったっけ。
文科省と法務省の縦割りで縄張りを侵さないように、立ち入れない関係なんだろうか。
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同性に対する行為も"わいせつ"は成立する
同性の教師がチェックをするから問題はないと思ったのかな。
(だとしたら、条文に"異性に対して"とは書いてないのだから、同性の教師がしても問題になると読めるはずだけど、読解力が不足しているね。)
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教育の自由を主張すると逆効果
教育の自由を盾にして口実にして"わいせつ"な行為をしている。
そんなことに"教育の自由"という言葉は使わないでくれ 冒涜だ、と包囲網が狭まります。
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地毛の色が黒でない子の髪を黒く染めさせるのも強要でしょ
それならセンセーも白髪を黒く染めてください、禿げたら黒髪フサフサアデランスにしてください。
それは話が別だと言って逃げるなら、
自分がされるのは絶対に嫌だけど他人に強制するのはOK、そんな我が儘な社会人を育成する教育方針なのでしょうか。
卒業生が事件を起こして逮捕されたときに、先生を見習いました とか供述・証言されたりして。
だからといって教員に強制するものでもない。バカバカしいからやめたら。
染めるのを禁止にしておいて、黒く染めるのを強要するのは変だと気が付かないのかな。
校則を作った側が破ることを強要するのはおかしいと気が付かないのかな。
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子供らしい、学生らしい、男らしい、女らしい髪型、服装という道徳感
社会の一員として、つつがなく過ごす為にはTPOをわきまえることは大事だとは思うが、教育現場で業務が煩雑で長時間労働が常態化しているから、一括りにして画一的にした方が管理し易い、という背景がブラック校則温存の原動力になっているのではないか。
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霞ヶ関がブラックだった
監督する側がブラックで疲弊してそれが現場に波及している。
国会も総理官邸もブラックだったりして。
"小泉官邸秘録"とか読んだときは、総理いつ寝るの?って思った。
寝れないじゃない、小泉総理も安倍総理も退任するときは、なんというかスッキリサッパリさわやかな感じがしたのは、眠れない日々から解放された一種の安堵感だと思った。
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対面が誠意という信仰
メール、チャット、SNS、テレビ会議、リモートでいいじゃない、対面はここぞという時に取っておくもので、普段、リモートで済ます人が対面を申し入れてくると余程のことだと思う。
なんでもかんでも対面を申し入れてくる人は大した用事ではないのに対面したがるのは区別が出来ない人だと軽く見られる。
対面を申し入れてきて期待させて大した話ではないとガッカリな人だと思われます。気をつけよう。
それではまた。