nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

絶対の三球三振ーポジティブリストはキケン

※ネガティブリスト…してはいけないことを禁止する。してはいけない指示以外のことは現場で判断する。ポジティブリスト…指示されたことだけをする、指示された以外の事はしてはいけない。

 

あるチームで最初の三球は絶対に振るなと指示が出ました。データに依れば今度の対戦相手のピッチャーは最初の三球は打つのが難しい球を投げてくるので、四球目から振るのが打てる可能性が高いと出たからです。

指示に従わなければ罰金、グランド10周、トイレ掃除の罰を科す。

相手のバッテリーには却って好都合です。

最初の三球は絶対に振らないのですから、最初の三球でストライクを投げれば全員三球見逃し三振してくれるからです。

コントロールのあるピッチャーは三球見逃し三振の山を築いてスタミナを温存しました。

(見逃し三振をする側が試合を短くすることにメリットがあり、試合を短くするために策を弄したと認められる場合は没収試合になります。)

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観察力が問われる

相手が間抜けな作戦を立てていてもそれに気付かなければ裏をかくことはできません。

筆頭はキャッチャーであろうが、内野手やベンチも投手の配球と相手の対応を見て、どんなコースに投げても、甘いコースに入ってしまっても相手が最初の三球にはまったく手を出していないと気付かなければ、セオリー通りのコースを散らす配球をしがちで三球三振の山は築けません。

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どうせ提案しても受け入れられないと思って一度も提案しない

全員が受け入れるわけでもなければ全員が拒否するわけでもない。

一度も言わない限り一人にも当たらない。

一度もバットを振らない限りヒットはない。

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まったくバットを振らないでホームラン狙い、相手のバッテリーの失敗にひたすら期待を込める。

4連続4ボールで押し出しなんてバットを振ってホームランよりも可能性が低いし、ホームランではなくホームウォークです。

減点主義を徹底すると起こりがちです。

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"頭がいい"も悪口の一種です

妄想に陥るのは頭がいいから

頭を信じているので想定外のことが起きると事実の方がおかしい、間違っている。

歴史で悪名高い独裁者は頭が悪いのではなく頭がいいから、高い理想を思い描いて計画通りにいかないのはスパイの仕業だと妄想して虐殺を行いました。

側近や末端の役人まで忖度して、(独裁者の許容範囲であるかもしれないけどコワくて訊けず)これが目に入ったら大変なことになる、自分にどんな咎が及ぶかわからないからと、あれもダメこれもダメと禁止しまくって発見や発明が停滞するので国内で高級高性能な品は作られることがないから西側から買います。

それなのに自分たちの方が優れていると主張します。そう言わないと自分が何をされるかわからないので怖れて言うしかない。

不満に思っても周りがみんなスパイに思えて発覚を畏れて行動に移せない。

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一般的にはバカ、頭が悪い は悪口ですが 頭がいい は悪口ではない

なので安全に悪口としての 頭がいい を使えます。

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頭がいい人は試さない

頭がいい人は試さなくても結果がわかっていると言って試そうとしません。

頭で想定した以外のことは頭の中で起こりようがないのです。

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頭がいい人は経験値を上げられない

山に登らなくても、海に潜らなくてもわかった気になるので、行く人をあんな危険なことをするなんてありえないとバカにします。

確かに危険はありますが、やらないと危険を回避する技術をつける機会もありません。

富士山に登らなくても海に潜らなくても写真を見ればいいじゃないか。

その写真を撮ったのは行った人です。

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途中までしか知らなくても全部わかった気になります

頭のいい人は見切ります。もうこれで十分じゃないか、でも頭が悪い人は終わりとは判断できないので そうかなぁ? と調査や研究を続けるので頭のいい人はイライラしてもうやめろ、いい加減にしろ、これで終わりにしろ!寧ろ真理の追及には頭のよさが障害になる畏れがある。

かつて回っているのは地球であって太陽ではないと言う人を"頭のいい人たち"はバカにしました。

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黙っていれはバレないは迷信です

利口ぶって、大丈夫だよ、黙っていればバレないって。

それはあなたが黙っていてもバレます。

おいしい思いをしたのなら、その裏にはおいしくない思いをした人がいます。

おいしくない思いをした人が黙っているという保証はありません。

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指示されたこと以外は一切やらないという病

そんな指示はされてないからやらない。

滞納者と連絡が取れている時に住所を確認しろと指示されていないから確認しない。

言うわけがないから聞かない。

同じ言わないにしても、訊いたのに答えなかったり嘘を吐くのと、何も訊かないのではその後の展開が違います。

大人の判断というものがあるけど指示されなければ一切やらないということは大人扱いしないでいいということになります。

 

指示をされていないことは一切やらないという。

指示をされなければ呼吸をしないのか。

省エネとはエネルギー消費を抑えることであってゼロにすることではありません。

人のエネルギー消費がゼロとは死です。

省エネと死の区別がつかないのかな。

 

食事をしろと指示されなければ食事をしないのか。

寝ろと指示されなければ寝ないのか。

トイレに行けと指示されなければ便意があっても行かないのか。

指示をされながら生活したいなら軍隊に行けば、雇ってくれるならだけど。

敵に攻撃されても反撃しろと指示されなければ反撃しないという命令を作戦のために貫くことが出来るのかな、指示されたこと以外は一切やらないんだからまさか命令を無視して反射的に反撃したりしないよね。

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逆に"反撃しろ""撤収しろ"という命令が届かなければ一切何もしないなら全滅するしかない

やってはいけないことを決めるネガティブリストなのか、やれと言われた以外のことはしてはいけないポジティブリストなのか。

前者は加点主義、後者は減点主義の組織にありがちです。

運よく助かる筈だと期待を込めても敵が手加減してくれるとかミスしてくれる保証はありません。

判断する側の命令が遅れると命とりです。

それ以前に命令が届かなければ一切何もしない相手なら命令が届かないように邪魔をすればいいと敵は考えますが。

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やれと言われた以外のことはしない筈というのは迷信です

やってはいけないと明示されていないので状況によっては人間は何をするか分かりません。

指示したこと以外のことはしない筈といっても

"パワハラをしろ" "セクハラをしろ"と指示されなくてもパワハラ セクハラをする人はいます。

全くそんなつもりは毛頭なくても、"指示されてないことは一切するな"とは何をするのかわからない状況を容認するということです。

("最初の三球は絶対振るな"とはしてはいけないと指示しているのだからネガティブリストじゃないの?)

一見ネガティブリストのように聞こえますが、振れと指示されないと振れない状態はポジティブリストです。相手の行動次第で自分ではどうにも出来ない状況を容認する指示をするという意味でポジティブリストです。指導者が完全に相手の肝を読めて行動を予測できないならキケンです。

 

それではまた。