噂をする時の決まり文句として 火のないところに煙は立たない というのがあります。
巧みに比喩を装っていますが、話がすり替えられています。
言われた瞬間、違和感を感じます。
噂は噂であって煙ではありません。
うまい言い換えです。
信じ込ませるための手段です。
(どんな話も煙に例えて信じさせる理屈。)
言っている人が噂の発信源の可能性があります。
言葉を知っているからと、迂闊に発言すると疑われます。
反語として根も葉もない噂という言葉があります。
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火のないところに煙は立たない は陥れる時の常套句
火のないところに煙は立たないと言いますからねえ。
オヌシもワルよのう。
まさに真理を突いています。
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相手は誰でもいい
私生活の行き詰まり感の憂さ晴らしで、噂を流す人はいます。
事実無根で見ても聞いてもいないのに、○○さんが猫を殺した。○○さんが新型コロナに感染した。
電車やバスや街中で相手は誰でもよかったと刃物を振り回したり、火をつけたりして他人を殺傷する人のマイルドバージョンです。
直接手を下しているわけではないから犯罪じゃないつもり。
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誹謗中傷は厳罰化の流れ
インターネット上の誹謗(ひぼう)中傷対策として、上川陽子法相は14日、刑法の侮辱罪を厳罰化する法改正を16日の法制審議会(法相の諮問機関)総会に諮問すると発表した。侮辱罪の罰則は刑法で最も軽い「拘留(30日未満)または科料(1万円未満)」と規定されているが、新たに懲役や禁錮刑を導入する。
一年以下の懲役もしくは禁固刑、30万円以下の罰金に厳罰化。
よい方向に使われるように、被害者は個人・法人に限定する必要があります。
そうしないと権力がマスコミの報道を誹謗中傷として牽制の道具にする懸念があります。
勿論、ネットにだけ適用されるわけではありません。
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噂を流すのは行き詰まりの自己PR
下手に流すと、私は私生活に行き詰まっていますとPRすることになります。
○○さんが○○だそうです。
と言われても一々真に受けないで、大丈夫ですか、と訊くとキョトンとします。
噂を聞かされてもそのまま右から左に流さない、どのような経緯で知り得たのか聴取するとボロが出ます。
ボロが出なくて、信じるに値する場合(滅多にないが)は業務に関わることなら調査しますし、個人的なことなら不用意に広めないように口止めをして業務に影響が及ばないように見守ります。
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噂をするのは 私ってヤバい というアピール
迂闊に流すと自分に返ってきます。
言い出しっぺは自分じゃないと抗弁しても特定されたら処罰の対象です。
言い出しっぺ限定とはどこにも書いてありません。被害の状況に応じて加担者は共犯です。
便乗報道も裏取りが不十分であったりすると過失責任が問われます。他社がやってるからウチもではなく、自ら裏取りをすることが求められます。
(その結果次第では反対意見もあり得る。)
疑うことなく右から左に流したり拡散するのは危険です。
気をつけよう。
それではまた。