差別的な発言で傷付けられたと考える人たちは抗議する。私たちの大統領ではないと
子供は大人の鏡、人種差別発言やマイノリティーへのいじめが教育機関から報告される。
トランプ支持者も暴行を受ける。
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甘い言葉を使っていれば人に傷つけられることはあっても自分で自分を傷つけることはない。
きつい言葉を使えば他人を傷つけるが自分も傷つける。
言いたくないと思いながら振り絞って出た言葉か、一方的にやっつけたつもりだから自分がダメージを受けたとは思わないか。
相手にダメージを与えながら自分もダメージを受けていることに自覚的か、相手にだけダメージを与えて自分への影響は自覚しないか。
間違っていても正しくても恨み、憎しみの感情を相手が抱く。それでも言うか、見て見ぬふりをして言うのをやめるか。
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選挙で負けたら暴言王で終る。
世界に悪名を轟かせた。自分で自分を傷つけた、反発と憎しみを買った、負けるわけにはいかない。何としても勝つ。
傷つけられたと思う人は一生忘れない。差別主義者のレッテルが貼られる。 自分の名誉も傷つけた。
落選したら暴言王で終るところだった。当選で名誉挽回の機会を得た。ひどい闘いだった。
キレイな闘いが出来ると信じられていた。この国はずっと偉大であると信じていた。
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偉大ではなくなったから再び偉大にする。
ひどい闘いをしなければ、キレイごとの闘いでは済まないほどこの国は分断されていた。
この国は今でも偉大だ、私たちはひとつだ。
嘘をつくな、本当は分断されているんだ、だから再び偉大にしなければならない。と訴えた。
マイナスからのスタートを始める、祝福しない人もいる、最初から信じてもらえるはずはない、結果で示すほかにない。
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TPPからの離脱表明をする。
今回の表明で日本のマスコミの中には首相の面子が潰れたという報道をするところもある。
これはビジナスマナーだ、寸前になって言えば相手は混乱する、早めに言えば相手は準備する時間をとれる。フェアにやった、それがどうして相手の面子を潰すことになるのか、東洋人の考えることはわからない。
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アメリカが参加しないならTPPは意味がない?
GDPの6割を占めるアメリカが参加しないならもう意味はなくなったという。
しかし、各国とそれぞれ2国間で個別に交渉するという。
TPPよりももっとアメリカに都合のよいルールを求めてくる。
反対派はTPPがなくなったと喜んでいる場合ではない。
各国が個別に当たっても勝てない、ルールを変更してアメリカ以外でまとまる必要がある。それが新TPP。
アメリカがTPPに参加しないことによって不利益を被るアメリカ企業は政府に見返りを求める。ロビー活動を行う。議員に働きかける。
アメリカが参加してもしなくても協定は必要。
トランプ政権発足までにオーストラリアやカナダや他の国を巻き込んでオープンな壁を作って対応する。
アメリカがどの国と交渉しても加盟各国はTPPルールを持ち出して対応する。
怒っても、なだめても、どの国もTPPルールで対応する。その結果アメリカも事実上TPPルールに入っているのと同じことになる。
早めに表明されてよかった。
それではまた。
(2017年1月20日 日本経済新聞 5面)追記
「TPP承認きょう通知 事務局のNZへ 政府 トランプ氏就任前に」
「政府は20日、日本として環太平洋経済連携協定(TPP)を承認したことを、協定事務局を務めるニュージーランド政府に通知する。」
米国時間の20日にトランプ次期大統領が就任し、正式にTPP離脱を表明する前に通知を済ませて日本としての立場を内外に示す。他の加盟国にも国内手続きを続けるように働きかける。
12カ国すべてが承認できない場合は、協定への署名から2年が経過した後に、12カ国全体の国内総生産(GDP)の85%を占める6カ国以上が通知していれば発効する。
米国と日本の”どちらかが”欠ければ発効しないため、日本政府は米国にもTPPの重要性を説き続ける方針だ。(要約しています。)
野田内閣がTPP参加を表明したとき、反対派の論調はアメリカに都合のいいルールを押しつけられるというものでした。ところが当のアメリカ側が離脱するという。
言葉通りに受け取っていいのか、交渉の1手段ではないのか、中国が加盟すれば逆に米国に不利になるのではないか、推移を見守っていきたいと思います。