人権侵害の面がクローズアップされますが、別人に拘る余りに、真犯人にまったく触れずに取り逃がしたということです。真犯人は法の裁きを受けずに逃げおおせたということです。
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他の可能性はまったく考えなかったのか
容疑者を一人捕まえたら一点集中、証拠固めに奔走して、他の可能性を考える余裕はない。
関係者が他の可能性を口にしたら、捜査の邪魔だと黙らされるのではないか。
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人と予算に限りがあるので一点集中しかない
捜査員が無尽蔵にいるわけはなく、予算にも限りがあるから、税金の無駄遣いと言われたくないから他の可能性を追う余裕がない。
最初の見立てが外れたら、ジ・エンド。
だから有罪判決に拘るのではないか。
(それで人生台無しにされる方はたまったものじゃないね。)
(結果論だけど、袴田さんに一点集中して、真犯人を取り逃がしたのは本当に税金の無駄遣いだったね。)
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関係者以外は真剣にならずに考えないで済まそうとする
容疑者=犯罪者
容疑者が逮捕されると判決がまだ出ていなくても犯人扱い。
ひどい奴だ、許せない、断罪すべき、警察も検察も世論に押されて有罪に向けて突っ走る。
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誰でもいいから逮捕起訴されてほしい
殺人なんて怖い、早く捕まってほしい。
誰かが捕まると拍手喝采。
容疑者の家族も人非人扱い。
証拠不十分で釈放されたらブーイング。
警察も検察も後には引けない。
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事件の被害者の家族に寄り添っても容疑者の家族には寄り添わない
被害者の家族には気の毒だ、容疑者の家族には往生際が悪い、さっさと罪を認めろ。
警察検察の暴走を後押ししています。逆転判決が出たら手のひら返しで一斉に警察検察批判。
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袴田事件は空気に流される日本社会の象徴ー空気をつくったもん勝ち
捜査も司法も世論も、空気に流されて個人の人生を奪ってしまった。
疑わしきは罰せずではなく、疑わしきは即断罪。
歯がゆくても逃げられても疑わしきは罰せずの原則を貫いていかないと、却って真犯人を眠らせることになっています。
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最初の防波堤は検察
証拠が不十分で差し戻せば、警察は再捜査を余儀なくされます。間違った認識で突っ走るのを阻止できます。