nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

そもそも作り過ぎや早期廃棄は問題にならないの?-産廃業者横流し事件(もう3分の1ルールはやめたら?)

そんなに捨てて利益が出るのか?(株主目線)

そんなに捨てて儲かってるなら安くして(消費者目線)

産廃業者もとんでもないけど、最初から捨てる量(メーカーが産廃業者に渡す量)が少なければ売ってひと儲けしようなんて邪(よこしま)な考えを起こさないのでは?

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(2016年1月20日 朝日新聞 社会面)

セブンイレブン セブンプレミアム 豚バラ蒲焼き「メーカー丸大食品 賞味期限2015年7月6日 約800個 (賞味)期限の迫った同6月 取引業者からダイコーへ委託された。」

 

セブンアウトレットがあったら買う! それではブランド価値が落ちるから産廃業者に委託して捨てるという発想はどうなの?

捨てずに期限内に売り切る。品切れを起こさずに次回生産品へ引き継げるのが一番いいのだろうけど。

蒲焼というからうなぎ蒲焼の代替の意味合いがあると思うけど賞味期限7月6日って時期がずれている。投入が早すぎたのか?実験も兼ねて早期投入したのか?

次回生産分は売上増或いは生産調整によって廃棄を出さずに済んだのだろうか?

もしも同じことを繰り返していたら何をやってるのかという話になるのだろう。

廃棄損を出したとはいえ、シーズン到来、売上増が見込める。しかし価格帯が異なるとはいえ本命のウナギ と競合になる。あなご もいいんじゃないかとか。

7月になったらウナギを買うつもりになっているから店で豚バラ蒲焼きチラ見してウナギを買ってしまう。

いやいや 財布が厳しいから今日は豚バラ蒲焼き試してみようかとか。

そんなことを考えて次回の生産数をメーカーと協議しているのだろうか。

不定期不定量発注で(発注日の間隔と発注数は決めずに任意で)

いやいや ある程度 まとめていただかないと作れません。高くなりますよ。

妄想以上

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3分の1ルール

 日本の食品業界には3分の1ルールと呼ばれる商習慣があり、賞味期限が6ヶ月の加工食品は、メーカーや問屋が小売店に納品できるのは残り2ケ月まで。

2ケ月を切った品は店頭から下げて廃棄、或いは返品。

メーカー、問屋でも出荷前に2ケ月を切ったものは廃棄、或いは訳あり商品として出回る。

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マルコメ 2014年3月~2015年7月に計12回、賞味期限が迫って返品された味噌など計144トンの廃棄をダイコーに委託した。」

144トンって14万4千キロ、1億4千4百万グラムです。ひええ

遺伝子非組み換え大豆がもったいない。(遺伝子組み換え大豆は使用しておりません。)

 

(2016年1月20日 朝日新聞 夕刊 社会面)

「ローソン 炭火焼鳥 もも塩 昨年5~6月の賞味期限切れの前後に約2万9千本の廃棄の一部が取引先から中間業者を通じダイコーに委託された。」

(2016年1月21日 朝日新聞 総合2面)

「イオン プライベートブランド(PB) チーズの出るソーセージ、たけのこ土佐煮

ニチレイフーズ フライドポテト、今川焼き

横流しを受けた岐阜県羽島市のみのりフーズ。その施設から18日に108の食品が見つかった。」

 

「スーパーなどに渡るまで何度も転売された。関わったある業者は 特売用の商品を常に探している。どこから仕入れたかなんて普通は聞かない。」

普通は聞かないそうです。 ひええ。

 

「国も戸惑う。今のところ環境省厚生労働省の対応は、全国の自治体に報告書を求めたり、…」

二つの中央官庁に自治体は報告書を作成し提出するということか。

産業廃棄と食品衛生で管轄が異なるので、対策も二つの役所から別々に指示が出るということか。

厚労省の幹部はこう漏らす。廃棄物が食品として転売されることは想定されていない。どんな調査をすべきかも見当がつかない。」

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調査する以前に作り過ぎの話が先じゃない?

 

そんなに捨てて利益が出るのか?(株主目線)

そんなに捨てて儲かってるなら安くして(消費者目線)

産廃業者もとんでもないけど、最初から捨てる量(メーカーが産廃業者に渡す量)が少なければ売ってひと儲けしようなんて邪(よこしま)な考えを起こさないのでは?

 

http://www.caa.go.jp/adjustments/index_9.html

消費者庁によると

「日本では、年間約1,700万トン(平成22年度推計)の食品廃棄物が出されています。

このうち、食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」は年間約500~800万トン(平成22年度推計)。これは、米の年間収穫量(約813万トン。平成23年水稲の主食向け)に匹敵する数量です。

また、家庭における一人当たりの食品ロスは、1年間で約15kgと試算されています。これは、ご飯1食を250gとすると、60食分。

つまり、あなたも1年で60食分の食べ物を無駄にしているかもしれないのです。「もったいない」と思いませんか?

大切な資源の有効活用や環境負荷への配慮から、食品ロスを減らすことが必要です。」

「そもそも食品ロスを発生させる要因の一つとして、消費者の過度な鮮度志向があるのではないかといわれています。」

 

食品販売店は消費者の鮮度志向に応えようと、賞味期限が近い商品は受け入れない、或いは返品する。しかし品切れは機会損失になるから受け入れられない。

メーカーは品切れを起こさないように余裕も見て生産する。予測が外れると廃棄損を抱える。

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廃棄損はメーカー(企業)の負担ですが

企業の負担とは 実は消費者の負担です。

 

企業の負担とは経費です。企業の経費の源泉は売上と金融機関からの借入金や投資家からの出資(株、債券)です。

売上とは 企業の商品を購入、或いはサービスを受ける消費者の支払ったお金の集合です。

株式投資を行うことは投資先の、金融機関に従事してお金を集めることは融資先の企業の経費の源泉となります。

廃棄損の処理経費のお金は消費者、投資家ひとりあたり比率ゼロコンマ以下何パーセントに薄められているから意識されない、その経費の中に入っています。

消費者、投資家は品切れを防ぐことの対価として廃棄処理の経費も負担しているのです。

しかし、その金額は少ないほうがいい。廃棄による損を減らして価格、品質に還元してほしい。

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(2016年1月20日 日本経済新聞 企業・消費面)廃棄カツ再利用不能に 壱番屋横流し防止策 生ゴミと混ぜる/処理立ち会い 

壱番屋はこれまで廃棄物が大量に出た場合、製品として包装した状態のまま産廃業者に委託していた。 新たな再発防止策として、委託する際に包装から取り出し、製造過程で副産物として発生する生ごみと混ぜるなどの対応をとる。」

まだ食えるものも食えない状態にして渡します。とほほ。

 

今回はプラスチック片混入でしたが、賞味期限切れも同様です。

食えないものだけ渡していたら廃棄業者も売って儲けようなんて邪(よこしま)な考えを起こさなかったのでは? 作り過ぎの対策は取らないの?

プラスチック片混入のおそれがあるから廃棄したという。4万枚全数混入していたのか?

協力工場にはX線検査機はなかったのか?安全策をとって検査は検討せずに全数廃棄の判断をするのが方針なのか。

 

プラスチック片混入防止の対策も気になるところです。(マスコミは今それどころじゃない。言ってはいけないという空気に支配されているのか。)

混入がなければ廃棄処分をしなくて済んだのですから。

 

「工場からの運び出しから産廃業者による処理まで壱番屋の社員が必ず立ち会うようにして、全量が処理されたことを目視確認する。

「ある大手は「人手を確保できないこともあり、処理の現場に立ち会うことは難しい」と話す。」

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元から断つのか もぐら叩きを続けるのか

 

もう もぐら叩きのような話になってきました。

廃棄処分の費用、商品の評価損、産廃業者への委託料、現場に立ち会う費用は商品の価格の中に入っているのです。

もう3分の1ルールやめたら?

 

商品棚の手前に賞味期限の近いものがあるからって奥から取るのはやめよう。

 

それではまた。

廃棄カツ横流しに関するトピックス:朝日新聞デジタル

日本経済新聞

 

なぜこんなことを思いついたのか。

 

 

 たびたび「源流対策」という言葉が出てきました。1989年発売の初代レクサスLS(日本名 トヨタ セルシオ)の本です。

車を静かにするために遮音材を増やすという方法をとっていると車はいくらでも重くなっていく。

(重くなると燃費も加速も減速も悪くなる。重い車を動かすためにエンジンを大きくする。重い車を止めるために大きなブレーキをつける。大きなタイヤをつける。エンジンもブレーキもタイヤも重くなる。それらを支えるためにさらに補強して重くなるという堂々巡り。)

騒音が発生したとき安易に遮音材で抑えるのではなく、基本的に音や振動が出ない設計に改める。

出た音を抑えたり遮断する前に、音が出ない設計にする。

現象にとらわれて対策をするのではなく、根本的なところにさかのぼって原因を取り去ることだと。

 

日本のメーカーは海外のメーカーに追いつくために、海外メーカーのクルマを購入し分解し研究してきました。

初代レクサスLSは海外メーカーに購入され分解され研究される対象になりました。

 

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生ゴミを混ぜるとか、自治体に報告書を求めるとか、遮音材を増やすような話だと思った。

後付けの対策は遮音材のようなもの。

 チェック項目が増えていくと、何年か経つとやっているはずがやっていないという話が出てきて、抜け漏れやサボタージュを防ぐためのチェックが追加されていく。

チェックリストが長くなるほど、その危険性は増す。

 

チェックしたふり がどこかの組織や現場で発覚するとチェックに対する疑念が浮上する。

他は大丈夫なのかと 本当にチェックをしている現場も疑われて調査が入ったりして業務が滞る。

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包装が破れたから捨てます。破れたことについての対策はとったのか。

破れやすい包装だったらまた起きる。

 

異物混入した商品の廃棄処分のチェック項目を増やすよりも、そもそも異物混入させるなという話になるのが一般的です。

ならば賞味期限切れで廃棄処分する際のチェック項目を増やすよりも、廃棄処分そのものを減らすのが先という話になるのではないか。

 

そもそも廃棄処分品の量が多いのがおかしい。

産廃業者の横流しはその歪みに便乗した行為。

 

廃棄処分品が多い原因は3分の1ルール。

賞味期限の1か月前、2ケ月前に廃棄処分していたら廃棄処分が減るわけはありません。

ってまだ食えるじゃん。

 

それではまた。