しがらみを彷彿とさせる記者会見
記者会見で想定外でしたと回答があるのは見慣れた光景です。
それに対する想定の内容について記者からの突っ込みが甘いのも見慣れた光景です。
お約束があるのではないか、時間がなくなる、他の社の質問時間がなくなる、社会ではなく内輪の空気を読んで、忖度する約束事があるのではないか。
視聴者・読者の目があるので質問しないわけにはいかないので、時間内に終わるようにお茶を濁す質問をして視聴者・読者は欲求不満に。
(品のない質問をすれば、それはそれで記者の方が反発されて取材される側が同情されるし)
時間内に終わらないと締め切りが押されるという取材する側の都合があるのでお互い様の関係なのか。
(深夜に発表するのは朝刊の締め切りギリギリを狙ってるという勘繰りをしたくなるよね。裏取りする時間はないから発表されたそのままを記事にする他ないよね。)
(夕刊や更にその翌日の朝刊で記事が大きくなるときに全貌を把握して自ら公表すれば追及は厳しくならないんじゃない。)
締め切りを押したら残業するのは取材する記者だけでは済まない、取材される側と取材する側の事情で突っ込みの足りない記者会見になるのがデフォルトではないか。
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馴れ合いも紛糾もイヤ
馴れ合いは許せないのに紛糾するとウンザリだ大人気ないからいい加減にしたら、日本人の不思議です。
紛糾慣れしていないので、埒のあかない押し問答が展開されて不毛な応酬に、もういいよ、終われよ。
(議論慣れしていないんだよ。素っ気ないのも身も蓋もないのも感情的と言われるね。)
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想定外はデフォルト
人間が想定できることよりも、想定できないことの方が遥かに多いのですから、想定できませんでした と言われても、それが何?
一般的に想定問題 というのがあるので、学校教育を受けた人は、想定したのが当たり前で事故が起きた場合は、想定外のことが起きたと釈明するというルーチンで動いている。
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そもそも想定外のことに対処するのが危機管理では
すべてこちらのシナリオそのまんまに敵が動いてくれる、シナリオそのまんまに自然災害が発生するなんてありえません。
事故がシナリオ通りだったら事件で犯罪です。
想定外に対応出来るか出来ないかは普段の備えにかかっています。
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悪いねー、頼む!と言って聞いてもらえる相手がいるか
情けは人のためならず。結局自分が助けられている。気にしない気にしない別にいいじゃない、このお返しはいずれ精神的に、ギブギブギブのつもりはないのに困った時のテイクが大きい。
(テイクテイクテイクばかり言ってギブ(感謝も含む)がない人はサヨナラされるね。)
(個人も組織も普段の行動・活動によって周囲の温度感が変わるね、気の毒と思われるか、ザマアミロと思われるか。)
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想定の中身を問うとどうなるか
実はわかっていたけどやらなかった、わかっていたけどできなかった、想定が甘過ぎた。
わかっていたけど は責任問題になります。なので想定外と答えるのがデフォルトです。
そこは察してあげましょう、そこで恩を売っておきましょう、空気を読まずに無粋な質問をするのは大人気ない。
だから外国人はいないのではないか。
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突っ込みまくったらどうなるか
時間切れですと質問を打ち切りの果てに、逃げの姿勢と報道され、視聴者・読者の反発を招くが、被害者意識でマスコミに煽られたと逆恨みしたり、記者会見の担当者が下手を打ったと責任問題になったりして消極的な組織では問題解決は後回しになります。
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悪意なき罪
情報漏洩の場合は持ち出した犯人が加害者で盗まれた組織が被害者という単純な構図では済みません。
顧客の個人情報が漏れた場合は被害者は顧客であり、持ち出した犯人も持ち出された組織も加害者です。
持ち出されたのは管理が甘いからだ、被害者面するんじゃない!と反発を招きます。
被害を受けて怒りや沈痛な気持ちを抑えて本当の被害者は誰なのかと問う姿勢が問われる。
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そのまんまで終わらせるか追跡調査をするか
特集記事や特集番組を視るとあのまま終わらせなかったんだな、予算・人員を付けた組織のバックアップがあったんだな、と拍手を贈りたくなります。
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間に合わなければ意味がない
時間が経たないと話せないという人もいるのだろう、時効になったから話せるという人もいるだろう。
でも明かされたときには手遅れで時間は取り戻せない、還ってこない命、お金、生活、救いの無さに暗澹たる気持ちになることもある。
遠慮なしで紛糾覚悟で時間勝負で議論慣れして取り引きも認めた方が救済される人が増えるのではないか。