読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

『安保法制』反対デモ―意図せず採決の後押しをしていたという皮肉。

逆説 社会 政治

そんなはずはない、デモで困ったのは与党のはず、野党のはずがない。

 

ところがそうではなかった。

 

日本経済新聞 2005年9月19日 朝刊 

山本太郎参議院議員は18日の本会議で、採決引き延ばしを狙った「牛歩戦術」をたびたび敢行した。中略 安倍晋三首相問責決議案などの記名投票で、自席からゆっくり歩き、他の議員が全て投票を済ませた後も投票箱前に進まず、演壇に至る階段で足踏みするなどした。自民党席や首相に向かって合掌するしぐさも見せた。山本氏の牛歩に同調する野党議員はいなかった。』

 

 

山本氏の牛歩に同調する野党議員はいなかった。

 

 

なぜか?

 

国会前には中高生、高齢者、親子連れの姿も

 

 

安保法案の採決がされずにシルバーウイークに入れば、デモ参加者の数が膨れ上がると報道各社は予想していた。

 

デモ隊に紛れ込んだ活動家は警備中の警察官に手を出して公務執行妨害で逮捕された。

 

人の数が増えた結果、不測の事態に陥り混乱が生じたら転倒による怪我人が出たり、子どもや高齢者が押しつぶされたり下敷きになる圧迫死も起こりうる。

 

 

不測の事態を避けるために早期採決で与党はまとまり、慎重派による造反の可能性はなくなった。

 

犠牲者が出ることを防ぐためには、採決を連休明け以降に引き延ばすことはできない。

与野党で見解が一致した。

 

日本経済新聞 2015年9月20日 

「鴻池氏は休憩のため自民党控室に戻るたびに民主党北沢俊美筆頭理事と電話で連絡を取り合った。野党が抵抗を続ける17日未明の採決は見送る代わりに、17日中には採決に踏み切ることを伝えていたのだった。」

 

「18日夜にかけて抵抗のヤマ場をつくりたい野党の要求を自民党吉田博美参院国会対策委員長らが受け入れた。」

 

「9月18日 23時10分 民主の参院総会で岡田代表「今まで対応していただいてありがとう」。

9月19日  0時11分 参院本会議で安保法案の討論、採決へ。」

 

 

衆参両院で閣僚毎に問責決議案を出してその度に牛歩戦術を使って会期切れを狙う。

それをやられたら与党は堪らない。

 

しかしデモによる不測の事態を避けるためには、これ以上引き延ばしをはかることはできない。

 

反対デモでその手は封じられた。

 

 

デモ隊に紛れ込んで混乱を策動する活動家がいる。

17日木曜日の採決は早すぎる、デモ隊が荒れるおそれがある。

19日土曜日までに決まらず20日以降にずれ込んだら、デモ隊が膨れ上がり 死者、怪我人が出るおそれがある。

 

シルバーウイークを超えて抵抗することはできない。

全野党が一致した。

18日夜の審議を与党側に提案した。

 

ただ一人 空気を読めない男が牛歩を行った。

 

まとめ デモを無効化する優しい日本人

 

 

デモは人が多く集まれば大きな力になると思われていた。

それだけではなかった。

 

デモは誰でも参加していいという訳ではない。

 

 

原発反対デモは所謂 核マル派や中核派といった活動家は排除されていた。

ヘルメットにゲバ棒といういかにも前世紀のいでたちで違和感を放っていた。

思想運動ではない、生活のための運動だ、入ってくるなと合流を拒否する様が報道されていました。

 

安保法制反対デモには普段着の恰好で活動家が紛れ込んだ。

人の数が多すぎてもはや主催者のコントロールはきかない状態。

 

優しい日本人は心配します。

パニックになって(デマや走り出しで)子どもが下敷きになったらどうするんだ。

怪我人や死人が出たらどうするんだ。

 

法案の是非は置いといて安全第一

切り上げの時期が問題となる。

 

早過ぎてもまずい。

遅すぎてもデモ隊の数が増えて事故・事件の危険が高まる。

 

粛々と審議が進んだらデモ隊は納得しない。

騒々しくやらなければならない。

 

18日夜の採決を与野党が合意した。

期待に応えるべく騒々しく取り行われた。

ただし終らせるために牛歩はやらない。

終らせないとデモ隊が帰らない。

 

デモ主催者は人が集まれば大きな力になると思った。

優しい日本人は事故・事件をおそれた。

 

優しい日本人にはデモの声は届きませんでした。

 

それではまた。