ビルトイン・スタビライザーとは
景気がよくなり、皆の収入が増えると累進課税によって税率が上がるので、増税と同じような効果となる結果、経済にブレーキがかかり過熱を防ぐのです。高インフレ、急激な物価上昇を防ぐ。
税制には富の分配を促し景気を自動的に安定させる仕組みが本来ありました。
(どうして過去形なの?)
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税率を持続できずに折れがち
人気取りの手っ取り早い方法は減税です。
さらにバラまきです。
その後を次いだ政権は、トバッチリを受けます。
財源が足りない、お金が足りないからとお金をジャブジャブ刷って市場にバラまくと価値が薄れて貨幣の価値が下がり、相対するモノの値段が上がります。所謂インフレです。
インフレが行き過ぎて生活必需品の購入のために大量の硬貨や紙幣を持ち歩かなければならない状態になってもキャッシュレスにすれば持ち歩かなくていいと、価値の薄くなった通貨をみんなでジャンジャン湯水のように使いまくると貨幣価値の低下に拍車がかかります。
(タックスヘイブン 租税回避地に資産家や企業に逃げられないように減税競争になったり。)
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高過ぎて買い物ができない、もっと寄越せ
そのためには、もっとお金を刷らなければならない。そうして賃上げと物価上昇のいたちごっこが続きます。
キャッシュレスだからお金を刷らない、刷ってないから価値は下がらないと言っても。みんなが使いまくると流通量が増えたのと同じことです。
賃上げの財源にするために儲けを増やそうとすると値上げを誘発し、値上げに賃上げが追い付かないと不満爆発します。
(値上げの中に便乗値上げも入り込む。)
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財源確保のために生活必需品の税率を上げると政権が倒れます
生活必需品、主食はみんな買わないわけにはいかないから税率を上げたら税収が増えるはず。
そんなことをされたら背に腹は代えられない。飲まず食わずで生活なんかできるわけがないと不満爆発で暴動、反政府デモを誘発して政権は倒れました。
不満爆発をきっかけに軍事クーデターや革命が起こりました。
野党が政権にバラマキを要求するのは革命のきっかけの始まりにするつもりだと疑われます。
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値上げや税率の引き上げは過去の減税やバラマキの揺り戻し
欲に限りはない、強欲は正義だと、もっと儲けるために金を溜めるために、もっと減税せよ、もっとバラマキを。持たない側ではなく、持つ側がもっともっとと影響力を行使して圧力をかけて政権を動かし、当局を動かし税制、分配が歪んでいき、ビルトイン・スタビライザーは働かなくなります。
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動くに動けない日銀
ETF(上場株式投資信託)を日銀が買い、赤字国債は日銀が引き受ける。
金利を上げろと言われても、金利を上げると国債の利払いが増えるので国が困る。
日銀が株価も国債も引き受けるオペレーション。
異次元の金融緩和が円安の原因だからと引き締めに動くと不景気なのに景気を冷まします。不況の煽りは 持たない側 にダメージをもたらします。
一億円の人が10%カットされても九千万円ですが、十万円の人が10%カットされたら九万円です。
円が下がると輸入品の価格が上がるからと円を買ってもらうために金利を上げると市中にお金が回らなくなり、持たない側を痛め付けます。
(戦前は庶民が困窮して世直しといって軍部が台頭、今だったら何が台頭するんだろう。)
(弱ったところで外交上の圧力をかけられる。)
(北朝鮮はロシアと中国が怖いから日本にだけしかミサイルを向けられない。黄海や日本海のロシア側ではなく、日本の上を通過させる。)
言われてその通りにしたら更に悪くなっても言った側は政権の責任にして批判します。
やらなければ無策と批判し、やって結果が悪いから批判、やってもやらなくても批判です。
(表向きの評判がよければ黙殺か粗捜し。)
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金融緩和をしている間に企業が復活しないと貨幣価値は下がる
金利を下げ融資を受けやすくして投資を呼び込み経済成長に結びつける筈だった。
バブル崩壊に懲り懲りして安全第一で萎縮してイノベーションは起こらず、生産性も停滞している間に資金は逃げ出した。
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ピョートルになりたかったのにニコライになるプーチン
社会主義革命が起きるべきはチャイナ
(えっ もう既に起こったんじゃないの?)
貧富の差の拡大、環境破壊、資本主義の矛盾が行き着くところまで行ってしまった。
(党結成当初はまるでそんなつもりはなかった筈なのに運命の悪戯にも程があるよね。)
(10月22日20:00中国→チャイナに表記変更
中国は中華人民共和国の略称
殷 周(西周) 秦 漢(前漢→後漢) 晋(西晋) 隋 唐 宋(北宋) 元 明 清、中華民国、中華人民共和国と政権が代わる度に呼称が変わるので。)
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社会主義革命の起点だった日本
日露戦争で後方撹乱のために、革命勢力を支援し、日中戦争では日本軍は国民党と戦い共産党は漁夫の利を得て、ロシアと中国の革命に寄与した。
(ソ連は1991年に崩壊しロシアとして資本主義体制になるも、社会主義体制を経た国なのにまるで資本主義の矛盾を露呈する状態になってしまった。)
(日本のせいでロシアと中国は社会主義国になった。それで日本は国際資本に警戒されたのかな。)
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デフレもダメ
インフレの逆のデフレがよいかと言われれば、モノ不足がインフレ、モノ余りがデフレなので、余っているからモノの値段を抑えられて賃金が上がらず、売上そのままで利益を増やすことを求められて値切り、賃金抑制、サービス残業、下請けいじめ が社会問題化しました。
労働時間が延びた上に利益が増えず、収入が増えない非効率さが問題になりました。
成長がないので、若者のチャンスはなく、上が既存の権益確保をして牛耳る停滞、閉塞が社会の分断を編み出しました。
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今あげます は実は怖い
後で、ぶり返しが来るのが怖くて喜べない。
政権が反発をおそれて躊躇して何もやらなくても、インフレで清算させられます。
リーマンショック、コロナ禍による不況脱出のために金融緩和が続けられてきたけど、それが限界に来たのがアメリカのインフレだ。
FRBのパウエル議長は評判が悪いけど市場を持続可能にするために闘っていると思う。
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市場は土壌のようなもの
土地は恵みをもたらします。
連作をして土地が疲弊して養分が不足すると栽培ができなくなります。
土地の回復を待つ間は休耕地になります。
市場は富をもたらしますが、作為で過熱させ続けると疲弊は歪みとなって社会に影響を及ぼします。
イノベーションの成果が富の源泉で富を実体化するのですが、資金が事業の発展やイノベーションに使われずに土地転がしや株債権転がしで富が産み出されないと、その価値はバブルと呼ばれます。