安全保障法制に係る審議や報道において違憲という言葉ばかりがやり取りされる様は異常です。
違憲と言うしか対抗手段はないのか。
日常のように違憲を連呼すると言われる側は慣れてしまいます。
またいつもの如く言ってるよと慣れてしまいます。
自称護憲派は憲法を軽くすることに協力していることに無自覚なのでしょうか。
違憲のみならず、平和が脅かされるとまで言い続けると、国の安全と憲法の遵守との関連性が議論の対象となります。
そんなにいい憲法なら何故後に続く国がないのか。
本当に良いと思っているなら外国に勧めてきたらどうかと。
ドイツ軍とソ連軍に蹂躙された東欧諸国。
植民地支配を受けたアジア、アフリカ諸国で勧めてきたら何と言われるか。
藪蛇になる。
そんなに非武装を勧めるなら守ってくれと海外派兵を求められる。
アメリカで言えば、誰のお陰で平和なんだ と更なる協力を求められる。
国の安全と憲法は関連性がないという結論が導き出されて憲法軽視に拍車がかかります。
イラク戦争でアメリカに協力を求められた時、9条のないフランス、ドイツはノー(ノン、ナイン)と言った。
日本は9条があるからノーと言うまでもなく参戦を免れた。
ベトナム戦争では韓国人もフィリピン人も駆り出された。
日本には9条があるので事情をお察し下さい、ノーとは言いませんが、イエスとは言えないのです。
求められたらノーと言えない日本人だから9条という盾が必要。
9条を盾にイエスもノーも答えを避けてきました。
しかしお金を出して事実上はイエスを続けてきたのです。
9条という盾がなくてもノーと言える国こそが本当の意味で意志表明をしているのです。