nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

一票の格差を是正すると事実上の不平等になるという不条理

数学の比例をあらゆることに当て嵌めると不都合が生じます。

一票の格差是正とは人口比に応じて都市部選出の議席は相対的に増加、地方選出の議席は減少させること。

一見もっともに聞こえるが待てよ。これって都市の声はもっと大きく、地方の声はより小さくすることに繋がるのではないか?

単純に人口比で議員定数を定めると山梨県選出の議員定数は隣の東京都の15分の1になってしまう。

Nikoichiは都市在住者ではありますが、そもそも国会は日本全体のことを審議する場なのに地域別の人口比で構成していいのか?と思う。

地方の力が弱まると国土保全 生産活動 防衛に支障が起き、やがて影響が都市に波及する。

 

イギリスでは人口に応じた議員定数によってスコットランド選出の議席が少なくイングランド議席が多いことによって地域格差が広がり、独立運動にまで発展した。

人口の多い地域選出の議員が、選挙の地盤でもない人口の少ない地域の事を気にして活動することが期待できるのだろうか。

一票の価値を人口比で平等にすると都市と地方の格差が拡大して結果的に不平等を実現することになる。

 

数学の比例をあらゆることに当て嵌めると不都合が生じます。(繰り返し)

憲法、法律ってそもそも数学の下位概念なの?

 

食べ盛りの子供に「体がまだ小さいから食べるのは少しだけでいい」とか

「軽自動車は小さいから車内は狭くていいんだ」とか

そんなこと思いますか?

 

国だって地方再生を掲げるのなら、寧ろ地方の議員定数を相対的に増やして発言力を強め、環境を整備して都市から地方への移住を促す力にする方が実情に適っているのではないか。

 

格差の問題を数学で片付けられるのはごめんです。