nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

お小言はジングルベル♪―怒られないことはミッションより大事なのか

(不謹慎だぞ―)

怒られたくない、煙たがられたくない、しつこいと思われるかもしれない、嫌われるかもしれない、和が大事、言われた通りにしていただけだから自分に責任はない、自分は悪くない、指示した人が悪い、だから自分は安全。

それは迷信です。

 

優先すべきことは何か

「怒られないようにすること」「煙たがられないようにすること」の優先度が、ミッションの達成よりも上位になる人もいる。なぜなのか。

意見がない。

人の顔色を覗ってばかり。

家庭や学校での締め付けがきつかったのか。服従を強いられてきたのか。

無意識のうちに前時代的な価値観で行動する人たちに囲まれて生きてきたのか。

逃げ場はなかったのか、違う価値観を教えてくれる友人(とその家族)も趣味も小説も旅もそれすらも許されなかったのか。

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反対はするが意見はない

 

やらない理由探し、粗探しはするが、実現するための改善の提案はない。

重箱の隅をつつくかのようにダメな部分だけを指摘することで自分の仕事を達成した気になって得意になる。

 

ネガティブチェックは大切な事だけど、そこから先がない。

ダメな理由を見つけた上で、改善案を提案できることが求められるが、そこまで出来なくても改善策を一緒に考えるのでもいい。次善策でもいい。

そうはしないで終了(やらない方向)に持って行こうとする。


(ニックネーム 可能を不可能にする男)

 

※ミッション(mission)…「任務や使命」のこと

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謝罪会見や損害賠償や事業や組織の存続に関わる事態に較べたら、小言を言われてるほうが気が楽

 波風立てないことが第一、見て見ぬふりをする、それは安全策のように見えて安全策ではありません。

組織が社会から糾弾されたら、構成員も同罪扱いになって同情されません。言われた通りにしていただけなら尚更です。

 

事件になったら指示命令した人の次は、言われた通りにしていただけの人が追及されます。

情状酌量されるのは抵抗した人、組織の常識は社会の非常識と疑って社会常識に抵触しないように指示をサボタージュした人です。

未成年なら成人に強制された事情を考慮されますが、成人したらパパママ先生上司に言われたからでは通りません。

良心を問われます。

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法令不遡及の原則(憲法第39条)は絶対的に適用されているわけではない

 

過去に遡って法が適用されることを禁じる。は必ず、絶対ではない。

 

消費者金融の業界で慣行として用いられてきたグレーゾーン金利(利息制限法に定める上限金利は越えているが、出資法に定める上限金利には満たないからOKだ)は2006年の最高裁の判断によって、過去に遡って過払い金利の払い戻しを請求する訴訟が続発して破綻に追い込まれる消費者金融もありました。

 

倫理にもとる行為をしていると過去に遡って追及されるので、えげつないけど今は違法じゃないからやっちゃえ、今は違法じゃないからOK、法律ができてからやめよう、では済まされないということです。

お天道さまは見ているは昔話ではないのです。

 

キレイゴトを言うな、法律に書いてないからやっちまっても構わない(法の穴を突く)は安全策ではありません。

いつひっくり返るかわかりません。

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法の穴を突くのではなく、法の先を行く 

 

現実に法の整備が追いつかない、そこにグレーゾーンが生じる、グレーゾーンで甘い汁を吸う、やがて法の整備が追いつきグレーゾーンが消失して甘い汁を吸った人や組織が追及の対象になる。

穴を突いてもいつかキャッチアップされる。

 

社会の要請、現実をキャッチアップし続けることが法の先を行く、法にキャッチアップされない道だと思う。

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新聞のベタ記事が気になった

 

品が入ってこなくなる。今のうちに確保しよう。


責任取るんだな。 

ハイ。

 

そんなに買って大丈夫?残ったらどうするの と茶々が入る。大量注文で先方の担当者は嬉しそうにしながらも、そんなにどうしたんですかと輸入元が気遣う。


倉庫と保管場所の確保の打ち合わせをする。

 

1か月後ついに時は来た

 記事の扱いが大きくなり関係者は誰もが知るところになり、輸入元・仕入先に引き合いが増えるが在庫が足りない。

ライバル社には品はないが、うちにはある。


仕入れ先が他の納入先に売る分がないのでいくらか返品してほしいと言う。

自社の顧客に売る分がなくなったら本末転倒、だからと言って無下に断われない。


後々の再開供給分の確保や、こちらの都合で融通してもらうこともあることを考慮する必要がある。

 

返し過ぎたら顧客の分が足りなくなるからシュミレーションをやり直す。

輸入再開の時期の見込、ズケジュールから確保数を協議して、出荷予測から返品可能数を割り出して仕入れ先に戻す。先方の欲しい数には到底届かないだろうが。

 

無いものがある状態になって先方の担当者も面目が立って、輸入再開したら最優先で発注数を入れてくれると言う。

ありがとうございます。(その頃には繁忙期は終っているから大した数にはならない ごめんねと余計なことは言わない)


返せるほど買ってたんだと茶々が入る。

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ライバル社の顧客がうちに鞍替えするという

 

ライバル社が品を確保できず供給が止まったが、うちにあると聞きつけて鞍替えすると言う。

大量注文すると言われ営業が前のめりになる。

ちょっと待て、前年から取引のある、長年取引のある顧客に品が行き渡らないのは本末転倒。

特別扱いはできません。

 

輸入元 仕入れ先に返さなければよかったと茶々が入る。

輸入再開後の関係のために必要だった。鞍替えする取引先は風向き次第でまた鞍替えする。

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茶々が入るのも小言を言われるのも気楽

 供給できなくなって謝罪文や営業部門の対応を協議するならまだまし。

数合わせに危ない橋を渡ったりしたら事業の存続に関わる。

それに較べたら茶々を入れられるのも小言を言われるのも気楽だ。

 

それではまた。