nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

この国には推定断罪はあっても推定無罪はないのか―こうして日本は誤解される―日産不正会計その2

「被告事件について犯罪の証明がないときは、判決で無罪の言渡をしなければならない」刑事訴訟法第336条

有罪判決を受けるまでは無罪と推定されるということです。

 

日産自動車は役員会でルノー出身の役員も含めて全員一致でゴーン氏の会長職解任を決議しました。

役員会で提示された資料から出席した役員全員がクロだという感触を得て解任が決議されたのだろう。

 

そうであっても危うい

有罪判決が出るまでは推定無罪です。近代法の大原則です。

 

逮捕=有罪扱いは前近代的封建社会の名残か独裁国家のやり方です。

どんなにクロだと思っても、承伏し難いと思っても、自由主義陣営に属する国の企業のやることではないと思う。

 

一般論として無罪判決の場合、名誉棄損で訴えられます。

 

そんなリスクを冒せないから、暫定措置として会長代行を定めるのが慎重なやり方ではないか。

 

せめてルノー出身の役員はたとえ個人的にクロの感触を得ても、大原則を掲げて抵抗すべきではなかったのか、日本人と一緒になって将棋倒しになったらフランス人がいる意味がない。

争いを避けて右に倣えでモノを言わない日本人と黙っていられないフランス人は補完し合える関係ではないのか。

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三菱の役員会もゴーン会長の解任を決定という予定調和

 

日産が決定したから三菱も右に倣え、大方の予想通りの展開です。将棋倒しです。

「まだ容疑の段階で起訴もされておらず有罪判決も出ていないので、暫定措置として会長代行の選任に留めます。」とやったら三菱やるね、前近代的な日産とは違うね、という国際的評価を得られたのに残念。

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マスコミと企業は同じ理屈で動いていいのか

 

逮捕=犯人呼ばわり。

起訴されていなくても有罪判決が出ていなくても、まるでもう有罪になったかのような扱いをする報道は見慣れた光景です。

冷静沈着に有罪判決が出るまでは推定無罪ですと言って報道を控えていたら売れない。

ああ こんなこと書いちゃうよな、と思いながら承知の上で受け入れられる。

でも世界各国で活動する企業がそんなガラパゴスな行動原理で動いたらまずいと思う。

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はしゃいでる、調子に乗っていると誤解される

 

そんなつもりは毛頭無くても誤解される。

腹に据え兼ねても、はらわたが煮えくり返ってもポーカーフェースで推定無罪ですからで通したほうがいい。

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冤罪の最大の罪は真犯人に法の裁きを受けさせないで終わらせたこと

 

起訴されたらもうお終い、ひっくり返すのは困難。

冤罪事件は無実の罪で人としての生を送る日々を台無しにされたという人権問題としてクローズアップされます。

 

でもその裏には法の裁きを受けずに枕を高くして眠った真犯人がいます。

真犯人「別人が誤認逮捕されて助かったぜ」

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和を尊ぶ故に真犯人は捕まらない

 

送検した後で、起訴された後で、別の怪しい人物が捜査線上に浮かぶ。

でも追えない。

 

送検した後で、別の怪しい人物を逮捕した。

何をやってるんですか、ちゃんと調べたんですか、チクチク言われるんじゃないか。

 

起訴した後で、裁判が進行する中で、別の容疑者を捕まえた。

何をやってるんですか、今裁判中の被告は何だったんですか、いい加減にしてください。

でも、捜査資料・調書を精査して起訴相当と判断したのでは、とは上下関係で言えないのではないか。

 

大減点で出世の道が断たれたり、敗者復活の道がなかったり、面子をつぶしたという話になったり、別の容疑者を挙げるのはなかなかハードルが高いということがあるのではないか。

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先輩の間違いを乗り越えて出世すればいいのではないか

 

先輩の間違いで無実の人を苦しめた、真犯人を安眠させた。

和を尊んで現状維持をしても自分の後輩がひっくり返して自分が糾弾される側になる日が来る可能性を見越して先に自分で手を下すか。

先輩を裏切ることになるのではないかと躊躇する。

そんな面倒なことをしなくて済むように、腹が立つのは腹芸にして、敗者復活が不可能な減点主義ではなく、敗者復活可能な加点や逆転もあれば冤罪が減るのではないか。

 

それではまた

モノを言わない日本人と黙っていられないフランス人―日産不正会計

日本経済新聞2018年11月20日朝刊1面)

東京地検特捜部は19日、仏ルノー日産自動車三菱自動車の会長を兼任するカルロス・ゴーン容疑者を金融商品取引法有価証券報告書の虚偽記載)容疑で逮捕した。」

報酬を50億円過小申告した疑い。

 

一種の粉飾決算ではないか、どうやって数字の辻褄を合わせたのか、会計士は見抜けなかったのか。

私的な目的で投資資金・経費を支出。

 

業務上横領(刑法)、特別背任(会社法)というフレーズが浮かび上がる、有価証券報告書の虚偽記載だけでは済まない、止められなかった会社側は善管注意義務違反、ガバナンスが働いてないという話になる。

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モノを言わない日本人

 

権限の集中が原因だと国内外のメディアが報じているが、権限の集中は原因ではなくて事象です。

原因はどうして権限が集中したのか。

日産は経営危機の時に富士銀にも興銀にも見捨てられ(バブル崩壊の後遺症で救済する資金力がない)、お金が回らなくなって窮地に陥ったところでルノーの資金注入で生き延びて、ゴーン氏の剛腕で復活したら、神様仏様ゴーン様になって権限を差し出して権限を集中させて人事権をがっちり握られてモノが言えなくなった。

 

要求するゴーン氏もびっくりしたんじゃないか、えっ通っちゃうの。

将棋倒しになる日本人、将棋の駒は日本人の国民性を象徴している。

 

ひとつの方向に一斉にみんなで走る国民性はあたかも将棋倒しのようです。

裏返して成り金、敵陣に入った飛車角は龍王になって王より強い(中国大返しの秀吉、秀吉と和睦して秀吉の死後、天下を獲った家康)、対戦相手から取った駒は自分の駒として使う。

チェスの駒は将棋の駒のように倒れないし、取った駒を自分の駒として使うことはできない。

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ゴーン氏のルノー

 

ルノーではさかんに会議が行われて、人々は熱心に議論します。これはラテン気質の表れでしょう。ただ、その会議は延々と続き、いつまで経っても終わらないのです。」

「つまらない細部にこだわり、優先順位の感覚がなく、また実行しようという意志が見られませんでした。」

「行動や具体化よりも、理論や知識が尊重されるのです。」

「まず実践的な行動よりも、自分の知識や考えを披露することに力が注がれるのです。」

「どの材質は何度で溶融するかといったことを語ってみせたり、それに関心を示したりといった議論を行うことを得意に感じるとことがあり、何をなすべきかについては考えようともしないのです。」

ルノーじゃなくても、フランスじゃなくてもあるんじゃない。どっかの東洋の国でも。

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日常業務は苦手だという

 

「厚かましいと同時におおらかです。官僚的な集団ですが、大事なときを迎えると熱くなれる人々です。」

「逆にいえば何かに魅了され、情熱をかき立てられてないとだめなのです。」

「日常とは違った大冒険―ルノーの社員を動かすのはこれです。」

賭けに出て攻めてないとだめということか。

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こうるさい連中だらけのルノーでは蓄財ができなかったのではないか

 

カルロス・ゴーン容疑者、クレッグ・ケリー容疑者、二人だけでできるわけがない、送金処理、会計処理の実務でモノも言えずに関わったのか、全然おかしいと思わなかったでは済まない。おかしいと思いながらも渋々と従ったのか、無関心になってあきらめたのか、あきらめ切れずに内部通報を決心した人もいた。

 

金の流れの“見えない化”で他の役員が気付けない仕組みが構築されていたのか。

解明と防止策の公開が待たれます。

 

日本経済新聞11月22日朝刊1面)

見限った幹部ら

 

ゴーン会長の右腕とされた元日産副社長のアンディ・パーマ氏

今の肩書は英高級自動車、アストンマーチン社長。

「ゴーンさんがいたら、いつまでもトップになれない。」4年前、日産を去る前にこう漏らした。

同時期 ルノーでポスト・ゴーンが確実視されていたカルロス・タバレスCOOが仏PSAに移籍。

「日産の先行きを心配している。」 現実になった。

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トップが代われば蓄財がバレる

 

代わることはできない、蓄財のお友達しか後継者にできない。

でもお友達にしようとしてカラクリを明かしたら告発される。

延々と君臨するほかなくなった。

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不正検査も不正会計も日本人がおとなしいから

 

工場の設備投資、人員をコストカットして、生産ノルマの発破をかけられて現場がヘトヘトでも文句を言わずに黙々と作業をする日本人。

どうにも回らなくなって、検査をスルーしなければ生産ノルマを達成できない状態に追い込まれた。

 

ルノーだったら遵法意識以前に、こんなの無理!と組合も従業員も文句を言って、抗議して設備投資や増員が行われて結果的に不正にならないんじゃないか。

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会社はコストカットして私生活はコストアップ

 

蓄財するなら、私生活をコストアップするなら開発費にまわしてほしい。

カムリ・アコードに負けないティアナ(なんでこういう名前に ローレルのほうが馴染みがあるというのは昭和のおっさんだけか)を、アテンザレガシィに負けないプリメーラを、カローラアクセラに負けないセントラ・ティーダを、デミオスイフトに負けないマーチを、日産の衰退がトヨタのみならず、ホンダ、マツダ、スズキ、スバルにシェアをもたらした。

 

トヨタやホンダでいつのまにか販売が終わった車種は採算が合わなかったからなのだろう。

でもゴーン以前の日産は律義にモデルチェンジを繰り返していた。

3代目のレパードなんてセドリック・グロリアのボディのリヤバンパーにウインカーをつけたという代物だった。

そんなことして名前だけ残してどうするんだと思った。

欧州カーオブザイヤー2位のプリメーラ(1,990年発売)は走りと使い勝手でクラスを席巻するもゴーン時代の3代目で見る影もなくなり消滅。

 

蓄財するなら開発に、工場に、そのカネで何人雇えたのか、

日本人が大人しいから19年も続けられた、文句も言わず黙々と言う事を聞いてきた。

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長所と短所は裏表

 

日本人の美徳といわれたことがアダになった。

そんな文書できません、この設備と人員でその生産ノルマ無理! ブーたれていたらゴーン氏は蓄財できなかった。

 

ルノーだったら文句を言われたり議論好きに突っ込まれたりして牽制されてできなかった。

ルノーに移籍せずにミシュランに留まっていたらナンバー1にはなれないが、それなりに平穏な余生をブラジルで送れたのではないか。

日産の劇的なリバイバルはなかったが。

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ゴーン氏が来なかったら日産はどうなった

 

銀行は支援できなくても、裾野が広くて影響が大きいから山一のように潰せないと国の救済で官僚出身の役員で固められて、選挙区の兼ね合いとしがらみで工場は閉鎖できなくて、さらに資金注入する羽目になって国会で揉めて、ようやく再建屋が畑違いの分野から落下傘で降りてくる。

でも日本人だったら抵抗される。ゴーン氏は外国人だから空気を読まないからというある種のあきらめがあったからリストラが進んだのだろうが、日本人経営者だったらそうはいかない。

組織を救いたい問題意識のあるイノベーター型の社員に問題抽出の協力を仰ぐ、結果が出れば傍観者も協力者に変わる。

将棋倒れする日本人だから。

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会社じゃないからパワハラではないという話にはならない

 

自治会で PTAで ボランティアで 声が出なくなった、足が歩けなくなった。

大声で怒鳴られて、ショックで 委縮した。

 

それってパワハラでしょ。

 

どこにだって人を上から目線で言いなりにさせたい人はいる。

人を自分の私物のように扱う人はいる。

気に障ると、わめく赤ちゃんのような人はいる。

ハアッ

相手が会社の上司ではないからと言ってパワハラじゃないということにはならない。

何様のつもりか、勘違いさんは勘違いさんだと気がついてもらわなければならない。

会社じゃなくても パワハラですよ と突っ込んでいい。

(黙れ!余計なことを言うな!)

馬脚をあらわした。白状した。

(何を言ってるんですか、そんなことするわけないじゃないですか)

わざとらしい、もしかして確信犯?

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大人しすぎて モノを言わないから問題が大きくなって不正に発展する。

 

我慢に我慢を重ねて最後にキレて爆発して犯罪に発展するのは最悪。

そんな我慢は美徳じゃない。

 

それではまた。

 

 

カルロス・ゴーン経営を語る (日経ビジネス人文庫)

カルロス・ゴーン経営を語る (日経ビジネス人文庫)

 

 

著作権か通信の秘密かの二択を迫る残念感―海賊版サイトの対策がまとまらない―海外の事例にどう学ぶか

現実と意識のギャップ

 

著作権(財産権 憲法29条)を守るか、通信の秘密(憲法21条)を守るか、どっちか選べ。

29条違反vs護憲と21条違反vs護憲という構図。どっちを立てても憲法が立たずという構図。

(なんじゃそりゃー)

 

海賊版サイト 対策まとまらず」「有識者会議、無期限延期へ」(日本経済新聞2018年10月21日朝刊5面)

 

「漫画やアニメを著作権者に無断で掲載する「海賊版サイト」の対策を議論する政府の有識者会議が意見のとりまとめを断念し、中間報告書を策定できないまま無期限延期となった。」

☆★☆

(10月5日朝刊2面)

第8回有識者会議中間報告(9月19日)

「訴訟手続きによる司法型ブロッキングを採用するのであれば憲法上の問題を生じる可能性は低い」

 

上記の文言はブロッキング法制化を進める布石と警戒され、慎重派を強硬にさせた。

 

なぜブロッキングに慎重なのか

 

プロバイダは利用者からのアクセスを受けて各サイトに接続する。

ブロッキング(通信を遮断)するためには利用者が問題のサイトに接続したかどうかを捕捉する、どんなサイトに接続したのかをチェックすることになる。

 

それは通信の秘密の保障に反する。拡大解釈されて運用されたらと慎重派に警戒された。

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削除要請が追いつかない―現場は限界

 

(8月20日朝刊5面)

「「マウスを操作しすぎて腱鞘炎になりました」大手出版社の担当者はこぼす。」

「作品データの削除依頼で月に3万~4万件、海賊版サイトへのリンクを表示しないよう検索サイトに求める要請で月5万~6万出すが、効果がごくわずか」

 

検索サイトが応じても、しばらくすると再び違法データが現れるというイタチごっこが続いている。

早くなんとかしてくれというのが現場の切実な思いではないか。

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海賊版サイトは広告収入で成り立っているケースが多いという

 

「サイトへの広告配信システムは複雑で多層的な構造になっている。いくつもの事業者を経由して自動的に広告が配信される仕組みで、特定のサイトへの広告出稿だけを止めるのは難しいのが実情だ」

 

違法ダウンロードの対象は動画のみ という現状

 

2年以下の懲役若しくは2年以下の懲役、静止画も対象にすることが求められている。

でも対象になったところで、出版社は利用者を特定して警察に被害届を出す、出版社と警察は証拠を押さえる、という手間(ハードル)が立ちはだかる、実効性に?がつく。

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海外の事例

 

 

http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/kokusai/h28_02/pdf/shiryo_2.pdf#search=%27%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0+%E6%B3%95%E5%88%B6%E5%8C%96%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E5%9B%BD%27

「広告主、広告事業者、権利者、消費者団体等と会談を実施。2016年10月21日に関係者は”Follow the money “ approach(お金をたどるアプローチ)の枠組みに合意している。※

合意された指針によると、この覚書にサインした団体は、著作権侵害コンテンツに対して広告が配置されないようにする義務を負う。」

 

EUでは広告主が海賊版サイトへの資金源を断つ義務を負っているという。

合意したということは技術的に止める手段があるということか。

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アクセス制限は訴訟で確定判決を得ることを求められている

 

フランス…ウェブサイトの削除や、ウェブサイトへのアクセス制限、検索結果からの削除等、広範な対策がとれるように法律に定めがあり、利用されている。

法律に定め…判決

 

イギリス…基準に則って削除を行っている事例が多い。

法的な対応としてウェブサイトへのアクセス制限が活用される一方で、業界団体の取組が進んでおり、資金源対策や、簡易な警告システムの構築等が行われている。

 

ドイツ…基本的にウェブサイトの削除要請。

ウェブサイトへのアクセス制限、検索結果からの削除については、利用の可能性について提示されているが、 

現時点で認められた事例がない。

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アメリカでは個人のインターネット接続の停止が行われている

 

  • 繰り返し著作権侵害をしていること。
  • プロバイダが予め繰り返し侵害している者に対してアクセス切断をすることを伝えていること。

アメリカでは利用者が違法サイトにアクセスしていることを把握して警告を発するという。 

米英は財産権を重視、仏独は通信の秘密を重視だから判決を得る必要がある。

日本はどっちを重視するかで意見がまとまらない。

☆★☆

出版社の負担で運営者を特定すべき という建前は無理やり感が漂う

 

偽名や偽住所で配信サービスを利用する相手を特定すべき、何千何万とイタチごっこのように湧いて出る相手を全部捕捉すべき。

建前を主張する人はできるのか、手法をもっているのか、手本を示せるのか。

そんなことはこちらの知ったことではない、出版社が考えろというのでは他人事感が漂います。

解決する気はないのではと疑われてしまいます。

(落ち着け~)

☆★☆

有識者会議は解決機関ではない

 

学識経験者や実務経験者などで構成される会議で、幅広い視点から調査・審議を行い、意見を国や自治体に具申する。

それを受けて国や自治体が法案等を策定する。

 

学者・弁護士の矜持として憲法に抵触するおそれのある提言にお墨付きを与えてはならないと抵抗した。

(でも、意見がまとまらないことで国の意向通りで固まる人選はされていません。国は公平で民主的な人選をしているというお墨付きを与えた。)

一方で出版社は次から次へと湧いて出る違法サイトをひとつひとつ相手を特定して訴えて裁判所の判断を待つなんて現実的ではない、そんなことをこの先何年何十年と続けろというのか、現場が持たないと悲鳴を上げる状態でお互いに話がかみ合わない。

 

☆★☆

ブロッキングも穴がある

 

「遮断回避のアプリケーションが簡単に見つかる」(8月20日朝刊5面)

遮断しようとしても逃げられるイタチごっこになる懸念がある。

遮断する費用は誰がもつのか、プロバイダか、出版社か、という綱引きになる。

犯人が捕まるまでは犯人に請求できない。

☆★☆

実際に裁判になったら裁判所がパンクする

 

違法サイトの運営者を全部捕捉して(無理だと思う)裁判にかけることが出来たら、違法サイトの裁判で裁判の日程が埋まって、他の刑事、窃盗や殺人の裁判が進まない、民事の裁判も進まない、人手が足りない、法廷が足りない、裁判官、検事、弁護士が足りない、「法務省の予算10倍お願いしまっす」、財務省「…………」。

そんなことになるわけがない、実現する日が来るわけないと思っているから建前を主張できるのか。

 

どうにも回らなくなってAI裁判が始まったりして

 

AIに尋問を却下されたり退廷を命じられたり。

アクセス追跡もAIを使う。(AIが自律制御で行う)

そんな未来を弁護士や学者が望んでいるとは思えない。

 

☆★☆

資金源対策

 

アメリカ、イギリス、フランス、スウェーデンの4ヶ国で資金源対策が進められている

各国とも民間による対応であるが、イギリス、フランスでは警察または管轄省庁が体制の構築に協力している。

 

近年どの国でもこの対策を重視しているとされ、イギリスでは海賊版サイトへの広告が73%減となるなど(2013~2015年)、効果も上がっているとされる。

 

 ☆★☆

根本的な対策は憲法論議よりも資金源を断つこと

 

違法サイトを運営する動機は広告収入を得ること

収入を得られないなら やる動機が失われる。

 

有識者憲法論議してまとまらない間にネット広告業界が違法サイトに広告が表示されないシステムを構築したら痛快だ。

(不謹慎だぞ)

 

それではまた。

宅配のお兄さん(最近はお姉さんもいる)は要領よく立ちまわってほしい

帰宅したら玄関ドア前にクール便が置き荷してあった。

解凍する手間が省けた。

(違うだろ!)

 

親戚からの贈り物で家の中に運び込もうとすると、かなりの重量があった。開けると中身は魚と菓子がぎっしりと詰まっていた。

菓子は冷蔵庫に、魚は刺身はあきらめて捌いて煮魚にした。

 

親戚にお礼の電話をする際に、わざわざ置き荷の話をする必要はない。

でも刺身にするとうまいぞと言われて嘘は吐けない、置き荷をされた話をせざるを得ない。

加害者被害者という仕分け方をすれば、送り主は被害者になる。物の損害だけではない、うまいものを食べてもらいたいという思いを届けられなかった。

なぜ被害者側がばつの悪い思いをしなければならないのか。

一人のいい加減な行為のために。

 

受領印はどうした

 

受取人が不在だったから受領印はない。営業所で送り状控えのチェックを受けるはず、表札を見て自分でサインをしたのだろう。

ドライバーのマイセルフサイン

営業所も性善説で届け先のサインじゃなくてドライバーのサインじゃないかと一々疑ってチェックはしていられないだろう。

☆★☆

人の好意・厚意はプライスレス

 

損害額? そんなの出せるわけがない

業務用なら契約と算定基準に則って荷主が物流会社に請求し運賃と相殺して支払う。

通販やお取り寄せなら、荷物事故による再送依頼で最終的には通販会社が物流会社に請求して物流会社が請求する運賃と相殺するのだろう。

 

個人間の荷物のやり取りは値段がつくものではない、知人に返品なんてできるわけがない、約款や価格表があるわけがない。

気持に値段がつけられるわけがない。お金でしか解決できないから利用者に値段を調べろってのは余計に罪な行為になる。

☆★☆

不幸中の幸いで受け取った(直接ドライバーから受け取ったわけではないが)魚とお菓子はすべて食べることができたから、被害額の請求はしなかった。(黒鯛の刺身と煮魚の値段差を調べて請求するのはアホらしいし)

 

荷物事故で悔しい思い、残念な思いをした人もいるのではないか。

業務用ならカネで解決の道もあるだろうが、個人用はそうはいかない、荷物事故がないに越したことはない。

☆★☆

要領悪すぎ

 

ドライバーから詫び(言い訳)の電話がかかってきて、あまりにも重いのでトラックまで戻せなかったとのたまう。

重いから持てないなら宅配ドライバーじゃなくて他の仕事をやったら、入社するときに重いものは持たなくていいと言われてるわけがないし。

 

(意地でも戻せ、それがプロだろ、根性出せ!)

そうは思わない。

(どしたの?)

☆★☆

“げっ重っ”と思ったら荷台から下ろす前に届け先に電話をすればいい

 

ドアを開けて玄関に運び上げ、冷蔵庫前まで運んだら超重かった。

これを再度抱えてトラックまで戻ったら腰を痛めるだろう、後の配送に差しつかえるだろう。

 

仕事を機械的にして、届け先の前まで来たから荷物の重さに関係なく機械的に下ろしていたのではないか。いつも通りの機械的判断で下ろしたら超重い、やっと玄関前に辿り着いたが不在で持って戻る気力は尽きていた。

苦し紛れに表札を見て自分で受領サインをして控えを持ち帰ったのだろう。

☆★☆

原因は機械的に仕事をしたこと

 

“げっ重っ”と思ったら送り状の届け先の電話番号に携帯から電話をしたらいい。

電話に出なかったら、不在票を持ち出せばいい。

電話に出たら、在宅確認をしました、あと何分後ほどでお届けに上がりますと言えばいい。

(ドライバーやったら)

そんな体力はない。

☆★☆

システムで対応できないか

 

一定以上の重量を越える荷物は時間指定必須にすればドライバーの持ち戻りの体力的ロスを防げるのではないか。

 

業務用は備考必須

 

人手不足で人を選んでいられなくなって想定外の天然ちゃんもいるかもしれない。

営業中の店の表から入ったら迷惑、特に飲食店は、と考えて裏口に回る配慮ができない空気が読めない人も出るかもしれないから、備考に裏口お届けと入れる措置が必須になる。

 

 

それではまた。

イノベーターと面倒くさい人は紙一重

※イノベーター……革新者、改革者、新技術等の導入者

 

やってないなんて許せない、存在しないなんて許せない、あるはずだ。

認められない、嘘だ、信じられない、あって然るべきだ、我慢できない、責任者を出せ、実現の約束をしろ、自分以外の誰かがやるべきだ、吠える、怒りまくる、文句を言う。

面倒くさい人だとドン引きされます。

☆★☆

自分に都合のいい話は真実と思いたがり、都合の悪い話は嘘と思いたがる

 

都合のいい話こそがあるべき真実と思いたがるので、出来もしないことを出来ると言われて喜んで、後で騙されたと騒ぐ。

都合の悪い話はあってはならないことと思い込んでいるので、正直に出来ないことを伝えると嘘吐き呼ばわりする。

☆★☆

誰も気付かないこと、気にしないこと、あきらめていることに怒りを覚えるのはイノベーターの資質です

 

スティーブ・ジョブズが既存のコンピューターが大袈裟で醜いと怒っていただけならアップルコンピューターは誕生しなかった。

 

織田信長が配下が不甲斐ないと嘆いていただけなら桶狭間の勝利はなかった。

 

ニュートンがリンゴが木から落ちるのに、月が落ちてこないのはおかしいと怒っているだけだったら万有引力の法則は発見できなかった。

 

万有引力の法則…あらゆるものには引力がある。リンゴにも引力がある、地球の引力がリンゴの重力よりもはるかに大きいからリンゴは落ちる。

月は重力+地球の周りを回っている(公転)ことによる遠心力(外へ向かう、地球から離れようとする力)が働いているが、地球の重力と均衡がとれているから地球に落ちないし宇宙に飛び出してもいかない。

☆★☆

イノベーターと面倒くさい人の分かれ目

 

面倒くさい人は人を疑い、イノベーターは事(コト)を疑う。

 

誰かがやらないのが悪い、本当はあるくせにないと嘘を吐いているのではないか。

自分の希望する製品・サービスがないのは他人のせい、他人が悪い。

実現されない原因は人、疑いの対象は人。

 

自分が欲しい製品・サービスがないのはなぜなのか、なぜ誰もやっていなかったのか、既存の仕組みの都合、既存の技術的障壁を疑い、課題の抽出を図る。

リンゴが落ちるのに月が落ちないことを不思議と思う。

疑いの対象はコト。

☆★☆

他人事か自分事か

 

自分の欲しい物・コトがない、実現しないのは他人のせい、実行すべきは自分ではない、他人であるべきだ、他人がやらないのが悪い。

どうしてそういう他人事思考になるのか、疑いの対象が人だから。

 

自分の欲しい物・コトがない、実現していないという事実(コト)にまつわる仕組みについて考察する、課題を抽出して解決する手順を考える。

どうしてそういう自分事思考になるのか、疑いの対象が事(コト)だから。

☆★☆

誰も気付かないこと、気にしないこと、あきらめていることに怒りを覚えるのはイノベーターの資質がある

それなのに他人のせいにして怒ってばかりでは宝の持ち腐れです。

 

それではまた

経済成長なしで弱者を救済する方法はあるのか―経済成長の明と暗―言い方が違うのではないか

これ以上の経済成長が必要でしょうか、経済成長がなくても幸福な社会を築きましょう。ーこれではわけがわかりません。

バリアフリー、エレベーター、電動車椅子、人工呼吸器、人工透析は経済成長なしでは実現できませんでした。

これ以上の経済成長が必要ないということは福祉のこれ以上の充実・向上はもう必要ないと思っているのでしょうか。

 

もっと福祉の充実を 弱者の救済を と言う。 

それにはお金が必要です。そのためにはお金が必要と思わないのでしょうか、それとも福祉に携わる人をタダ働きさせる気なのでしょうか。

 

経済成長は必要ないという。

使えるお金が増えることが経済成長です。

経済成長なしで使いでのないお金だけ増えるのは高インフレです。

福祉を充実するためには使えるお金を増やすことが必要です。

それなのに経済成長は必要ない、使えるお金を増やす必要はないと言う。

☆★☆

発展途上国の映像を見たことがないのでしょうか

 

発展途上国では、バスや電車の車内に乗りきれずに屋根に上ったり、窓からぶら下がったり、こんなこと身体障害者ができるわけがない。眼中にないのか、想定外なのか。

押し合いへし合い、自分が乗るのことができるのかわからない、乗るのに必死の状況で、みなさん席を譲り合いましょう、と言うつもりなのでしょうか。

ワケノワカラナイコトヲイッテイルと唖然とされるのがオチです。

 

これ以上豊かになってどうするんですか

 

まだ豊かになってない人はもう打ち止めです、あきらめてください。ということでしょうか。

自分は もう充分に豊かだからいいと思ってるんだろ とやっかみを受ける。

 

☆★☆

研究開発 投資をしたら経済成長してしまいます

 

義肢 再生医療 バリアフリーのインフラの開発に資金が投入され 賃金・設備投資でお金が回ると経済成長してしまいます。

成長しなかったら税金の無駄遣いだと非難されます。

成長しなくてもいいと言っているのですから今後は非難しないのでしょう。

☆★☆

タダで公害対策はできない

 

排気、排水の浄化ができるのは浄化設備・装置に投資ができるからです。貧乏なままだったら垂れ流しです。

(空気と水をきれいにするのは人間の義務だ 儲けるなんて許せない)

どんなに非難しても、タダで浄化装置は開発できません。設置できません。

技術者をタダ働きさせるつもりなのか、原材料の採掘、流通、加工もタダ働きなのか、 他人の仕事はタダでいいのでしょうか。

 

☆★☆

経済成長しないとは何も発見も発明もしないこと

 

スペイン・ポルトガルアメリカ大陸の発見で経済成長し

イギリスは蒸気機関の発明で経済発展しました。

発見や発明がインフラ・設備の投資を誘引して経済成長のトリガーになります。

経済成長しなくてもいいとは 何も発見も発明もするな ということです。

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経済成長するつもりがなくても人間の活動で経済成長してしまう

 

中世から近世へ 街道の整備、諸藩と幕府直轄地の産物の物流、文化の興隆、人の往来で将軍や殿様が経済成長と言わなくても(経済成長という言葉がなかった)経済成長してきました。

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原発なのに自然再生エナルギーの普及を止めるの?

 

経済成長はもう必要ないという人は反原発だろう。自然再生エネルギーに資本投下して経済成長したら困るからと普及を止めるのだろうか。

 

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文明の利器の普及(という経済成長)なしで女性解放はない

 

家電の発展(という経済成長)で家事の重労働からの解放、インターネットの発展(という経済成長)で在宅ワーク実現による通勤からの解放、時間の解放。

経済成長しなくてもいい とは男は外で、女は家に という旧来の価値観を維持することになります。なので発展途上国では女性の解放が進みません。

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経済成長しなくてもいい とは?ミクロ視点

 

温泉の源泉を発見して、温泉宿や入浴施設を開業しようとしたら建設工事の需要が発生して大工の仕事ができて、施設に勤める人の雇用が発生して、宿泊客、利用客の交通費や飲食費が発生して経済効果が生じて地域が経済成長してしまいます。

経済成長しなくていいのですから、何もやらないで温泉を発見したことは忘れるべきという話になります。

 

経済成長しなくてもいい とは?マクロ視点

 

資源の採掘、森林の伐採、水の不足による地球環境の破壊、資源の争奪戦になり国家間の争いになるのを避けるために成長を抑制すべきだ。

 

発展途上国からすると、そんなキレイゴトを言う先進国はズルイ。自分たちは繁栄を謳歌したからいいかもしれないが、我々にもチャンスがあってしかるべきだ。という展開になり話はまとまらない。

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経済成長は目的ではなく手段

 

環境破壊を抑制する。環境を改善するために資金の投入、人財育成、技術開発、設備投資をしたら結果的に経済成長してしまいます。

資源の奪い合い、資源の枯渇を回避するために代替の資源の開発や加工技術を確立し設備投資をすると経済成長してしまいます。

 

目的としての経済成長…数値目標達成のためにバラ撒きを行う。

手段としての経済成長…よい社会実現のために投資をしたら経済成長してしまう。

経済成長はもういらない ではなく、経済成長を目的化してはいけない と言い替える。

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経済成長の明と暗

 

経済成長には公害や長時間労働という負の面があります。

その一方で環境対策や省力化の実現をもたらすという正の面もあります。

負の面だけに着目したのが 経済成長はもういらない という意見です。

 

ものごとには二面性があります。

経済成長には負・暗の面もあるけど正・明の面もあります。

だから 経済成長はもういらない ではなく、

経済成長を目的にしてはいけない、豊かな社会を築く手段にしましょう。と本当は言いたいのではないか。

 

 

それではまた。

“ゆとり教育”で二極化が進んだ―得意なことに打ち込む子供と理解した親には有意義な教育法だった

戦後の日本の教育は、詰め込み式教育と言われます

 

敗戦からの復興、復興後は欧米に追いつけ追い越せになりました。そのためには知識が第一だと詰め込み式の教育が行われました。

高度成長期において、子供たちは大企業に就職することや公務員になることが正解とされ、そのためには有名大学に進まなければならないと言われました。

知識を詰め込む量を競い合い、心の安らぎ ゆとり を失っていった結果、校内暴力、非行、いじめ、不登校、落ちこぼれ、が社会問題になりました。

思った成績を上げられずに自殺したり、成績のことで叱る親を子供が殺害する事件も起こりました。

受験“戦争”といわれました。その名の通り死人が出ました。

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国の対応

「個性重視の原則」「生涯学習体系への移行」「国際化、情報化など変化への対応」(1993年度施行学習指導要領) 

ゆとりの無さ、社会性の不足と倫理観の問題、自立の遅れ、健康・体力の問題が指摘され、その上でこれからの社会に求められる教育の在り方の基本的な方向として、全人的な「生きる力」の育成が必要であると結論付けた(1996年(平成8年)中央教育審議会 第1次答申) 

「生きる力」を重視し、完全学校週5日制実施とともに学習内容や授業時間を削減する、「ゆとり教育」をスローガンとする学習指導要領(1998年)が成立した。 

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個性を尊重することと格差をなくすことに努めようとした。

個性を尊重し格差を無くすとは 授業を減らすことだった。

それでは子供の学力が下がるのでは?と危惧された。

私立受験熱や親の心配を見越した学習塾の勧誘を煽ることになり、却って教育格差を生み出すことになってしまった。煽られた家庭の子供には ゆとり はなかった。

 

個性の方は?

勉強ができないことも個性のひとつになった。マジかよ。

 

ゆとり教育”って本当に大丈夫なの?と言われました。

政治家や官僚(文科省)の子供は“ゆとり教育”を受けたのだろうか?

私立は、ゆとり教育を導入する義務はありません。私立に入れてたりして。

 

従来の詰め込み、画一的教育を反省して、子供の個性を伸ばすことに重点を置き、ゆとりを作るため主要科目の授業時間を減らし、そして、個性を伸ばそうと課外授業を設けました。

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マジヤバイ ゆとり教育世代―スポーツも頭脳も(個性=個の力)

 

井上尚弥WBAバンタム級王者17戦全勝15KO(世界戦で11KO)、メジャーリーグ田中将大 大谷翔平、サッカーの香川真司、テニスの錦織圭、フィギアスケートの浅田真央 羽生結弦、体操の内村航平、水泳の池江璃花子、陸上の桐生祥秀、プロ棋士藤井聡太

12歳で起業する小学生、国際プログラミングコンテストで優勝する大学生

 

知識の詰め込みをやめたために、得意なことに打ち込む時間ができた。

個性(個の力)を引き出すことにつながり、天才の輩出に結びついたのだと思う。

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個性=個の力ではなく 単に他人との違いと勘違いもされた

誘惑に負けて自制心がないという“個性”を伸ばした。その親はモンスターペアレントと呼ばれました。

“個性的”に育った彼らは社会に旅立っていった。

しかし企業は“個性的”な学生を欲していませんでした。

飛び抜けた発想力を持つ学生を欲していましたが、ゆとり教育を勘違いして育まれた個性とは別物でした。

しかし、彼らは自分の意見を通すべきだと信じた。他人と同じことをすることを屈辱と感じた。

学校時代は教師が許したが(モンスターペアレンツがうるさいから渋々)、企業では受け入れられなかった。

社会人になってから初めて味わう挫折。すぐに会社を辞める。

そして企業側の詰め込み教育世代のおじさんおばさんは煩わしいことだと「ゆとり世代」とレッテルを貼りました。

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国際比較テストの順位が落ちたのは“ゆとり教育”のせいだと是正を求められ、2011年 学習指導要領は改定されました。

 

画一的、平均的に固めてしまって天才が輩出されなくなると日本は国際競争に勝てなくなる。

ゆとり教育“が失敗といわれるのは 個性の意味が 個の力 ではなく 人と違うことだと勘違いされたから。

 

天才の輩出を喜んでいられるのは今のうち、“脱ゆとり教育”は失敗だった。ということにならないように。

 

それではまた。

ディーゼル乗用車はマツダの独占になるか―石油を使い続ける限り、原油精製の過程で軽油(ディーゼル車の燃料)は供給が続く

これからは電気自動車の時代になる、ディーゼルはもうおしまい、それは本当か。

 

原油精製の過程

https://oil-info.ieej.or.jp/whats_sekiyu/1-11.html

 

「製油所に運ばれてきた原油は、蒸留装置や分解装置によって、ガソリン、灯油、軽油、重油などのさまざまな石油製品に生まれ変わります。高さが50メートルもある蒸留塔の中に、加熱炉で350度に熱した原油が吹き込まれ、沸点の差によって各種石油留分に分けられていくのです。」

 

原油を加熱して石油蒸気を蒸留する過程で蒸留槽の最下層350℃以上は重油アスファルトに、240℃~350℃の層は軽油に、170~240℃の層は灯油、ジェット燃料に、35~170℃の層はナフサ(精製してガソリンになる)に35℃未満のガス化した分はLPガスです。

 

道路のアスファルトや船舶の燃料、ガソリンや航空燃料、灯油を作ろうとするとどうしても軽油が出来てしまいます。

ディーゼル車いらないと言っても軽油を捨てる訳にはいきません。

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ウエル・トゥ・ホイールという考え方

環境に与える負荷は車輛の走行時だけではなく、資源の採掘から生産工程、車輛の走行まで含めて考えるべきという考え方です。

電気自動車は走行時の環境負荷は小さくても、資源採掘、発電、車体及び電池の生産、廃車に伴う廃棄・リサイクルまで含めてトータルに考えると環境負荷が小さいとは言い切れないという考え方です。

 

電気自動車の普及を目指す中国は電力不足を補うために原子力発電所の増設がセットです。

途上国で電気自動車の普及を目指すと原子力発電の需要が高まります。

アジア・アフリカに電気自動車の輸出と併せて原発を輸出する戦略なのか。

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ボッシュ社の2013年東京モーターショーの資料(元の資料はドイツ自動車工業会、米国環境保護庁)によると 

米国の3台に1台が最新のディーゼル車になれば、サウジアラビアからの原油輸入量(140万バレル/日)(1バレルは約160L 正確には158.987294928L)がゼロになってもまかなえる。

2010年度の輸入金額にして408億ドルにのぼる(日本円にして約40兆円!)

 

40兆円を新エネルギーの投資に使えるじゃん。

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生活の糧がディーゼルエンジンという先進国の生活

 

 

船舶、機関車、気動車、バス・トラック等商用車、消防車、工事建設機械、コンバイン、トラクター、病院や工場や計算センターで停電時のバックアップとなる非常用発電機エトセトラエトセトラ。

 

都会も田舎もディーゼルエンジンがなければお店には何も並びません、食べ物も着る物も手に入らない社会に生きています。

田舎や無人島で自給自足で衣食住を確保したつもりになっても、手にしている大工道具や農作業や漁の道具はディーゼルエンジンがもたらした物です。

 

時には生死にかかわります。

ディーゼルエンジンは排除されるものではなく正しく作られるべきものです。

 

フォルクスワーゲンのバカァ ※排ガス測定の不正でディーゼル車のイメージを凋落させたから

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ディーゼルの開発を続けるマツダ

 

日本経済新聞2018年9月13日朝刊16面)

「逆風ディーゼル マツダの賭け」「他社は開発縮小・撤退」

「世界ではディーゼルへの逆風が吹く。本場欧州では特に顕著だ。ピークの11年には西欧18カ国で販売台数の56%を占めたディーゼル車は、18年4~6月には37%に減少」

「VWの不正前には30%以上あったディーゼル比率が半減し、欧州での商品戦略の見直しを求められていた」

 

トヨタ自動車…欧州市場でディーゼル車販売から撤退を決定

日産自動車ディーゼルエンジンの開発中止。生産も2020年代に終了の可能性

(三菱もやめるんだろうか デリカ、パジェロ

ホンダ…欧州でディーゼル車販売を段階的に縮小

SUBARU…20年をめどにディーゼルエンジンの開発・生産を終了」

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対象的なマツダ

マツダ…20年めどに新型ディーゼルHVを主力車種で投入」

日本経済新聞2018年10月3日朝刊15面)

「ロータリーEV 20年に」

マツダ エンジンで発電、航続2倍」

マツダは燃料採掘から走行まで(ウェル・トゥ・ホイール)の考え方、企業平均二酸化炭素(CO2)排出量を50年までに10年と比べて90%削減する方針を説明した。」

 

2050年! 世界で唯一ロータリーを量産化したメーカーだから言えると思う壮大な計画です。

32年後は俺生きてるかわからない。2050年に日経が検証するのだろうか、マツダ関係者以外で誰か覚えているだろうか、実現したら2018年に報道発表した方針を実現しましたと言うのだろうか。

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ライバルの撤退で軽油が安くなる

 

ガソリン、航空機、船舶の燃料、灯油、アスファルトを作ればどうしても副産物で軽油ができてしまう。需要が減ったからと言って捨てたら環境に悪いから捨てるわけにはいかない。

需要が減って軽油の価格が下がる。

でもトヨタも日産もVWもディーゼル車をつくらなくなる。

ディーゼル欲しければマツダを買うしかない。

 

国内ではディーゼルのセダン、ワゴン、ハッチバックのMTというマニアックな選択はマツダでしかできない

 

(ATでもないでしょ)(ATなら輸入車がある BMWフォルクスワーゲン、ベンツ、ボルボジャガーシトロエン・DS、プジョー、ランドローバー、マセラティ、ミニ、国産乗用ならランクル、デリカ、パジェロといったRVが選択肢になる)

ジャガー、ミニ、マセラティまであるんだ、ホントにやめるの?)

 

そのうちディーゼルのRVもマツダにしかなくなる。(三菱がやめたら)

しかも需要が減って軽油が安くなる。

距離を走るドライバーには朗報。

しかもディーゼル欲しければマツダを買うしかない。

市場規模が縮小しても市場独占でペイするんじゃないか。

 

それではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コミュニケーションが凸凹してないとボケるんじゃないか

店員、説明員とのコミュニケーションが面倒と思うか、人によって差がある。

知識の有無、知識がないと自覚して確認する人もいれば知ったかぶりをする人もいる、知ったかぶりをする人は間違って覚えたことを正しいと思い込んでいるのか、わからないと怒られると思い込んで知っているふりをしているのか。

 

知らないものは知らないでいい、知らないまま終わらせなければいい、確認してくれればいい。その方が正直だ。

最初の頃はドンくさかったのに、いつの間にかこなれてくるのを見るのはなぜか嬉しい。

前々からいるけど悪い意味で全然変わらないと残念感が漂う。(と思っている間にいなくなる)

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(知らないなんて許せない、即答すべきだ、教育がなってない、責任者を出せ。)

 高級ホテルでもあるまいに。

(全員高レベルで自分の基準の及第点を越えているべきだ。)

んなわけないじゃん。

断じて待たない許さないと即答を強要すると確認不足の間違った即答をされて、嘘を吐かれた、騙された、という羽目に陥って余計に頭にくることになる。

何とかしろと騒いで自分と他人の時間を浪費することになる。

☆★☆

全部お任せします、何もかもお任せします、お世話になります

 

上げ膳据え膳には費用がかかります、高額でもないのに期待する。(高額でも内容が伴わないぼったくりの場合もある)

上げ膳据えぜんを期待して、あれもない、これもない、信じてたのに騙されたと騒ぐ羽目になる。

その信じるは思い込みです。

☆★☆

払った金額に対して期待以上のサービス、品質であったらうれしい、得したと思うがそれを当然と思っているとイタイ目に遭う。

 

全部お任せにして自分が欲しいものやサービスが手に入るわけがない、自分の希望が明確でなければ相手に伝える術がない、赤の他人に以心伝心なんて期待できるわけがない、家族ですら常に以心伝心ですべてOKになるわけがないのだから。そんな人いるの?

 

対話の相手によって様々な感情が芽生える、へぇ、なるほど、いいねぇ、ほんとかよ、違うんじゃね。それを面白いと思うのか、面倒と思うのか。

☆★☆

間違ったことや嘘を言われることがなくなることが果たしていいことなのか

 

 面倒だからAIにしてしまえ

いつでも均一のサービスを受けたい、基礎基本がなってないのは許せない(客観ではなくあくまで主観)人間では無理だ、全部AIにしてしまえ。

 

正しいAIとだけつきあっていると間違い、嘘に対する抵抗力がなくなってしまうのではないか。

変だな、ほんとかよ、と感じる機会が減っていく。

AIばかり相手にしていると人間は嘘や間違いに対して脆弱になってしまうのではないか。

 

それではまた。

(わざと間違えるAIが開発されたりして)

 

免疫がないのは教育環境がよかったからではないか

 

接待や不適切な交友関係で報道ネタになるのは

小学校 中学校時代にワルがいなかった、勉強出来る子出来ない子、不良もいたりと凸凹な環境ではなかった、勉強に専念できる環境を整えられた結果、親や教師から知識として伝えられてもワルを見たことがないので学習をしていないので怪しい人が近づいてきても気がつかない。距離を置けない。

社会人になってから警戒心もなくお付き合いをして深みに嵌ってネタになってしまっているのではないか。 

 

☆★☆

電車の中で入館証を首から下げるのはまずくないか

 

通勤電車で中央官庁の入館証を首から下げているのを見てギョッとした。

落としたらどうするんだ、ストラップが切れたらどうするんだ、奪われてセキュリティエリアに侵入されたらどうするんだ。

どういうつもりなのか、私は関係者ですと見せて晒して自慢したいのか。

鞄から出すのが面倒だから出しっぱなしのズボラさんなのか。

入館証は鞄のファスナー付きの内ポケットに入れるものです、必要になるまで仕舞っておくものです。

館外では人目に晒さないものです。

おそろしい。

バブルの原因は税制だったりして―高度成長期の相続税制はもうやめないと地域が荒廃します

日本経済新聞2018年9月12日朝刊9面)

「解読スルガ銀報告書 中」「苛烈なパワハラ常態化」「「ノルマのため」現場暴走」

達成困難で非現実的なノルマ

 

・営業部門で通常の収益目標と比べ1.5倍高い独自目標を設定

・7%超の無担保ローンを1ヶ月で10億円実行

(大丈夫か!)(大丈夫じゃなかったから事件になっている)

・投資用不動産融資に携わった行員の87%がノルマの高さを認識

(ノルマの高さを感じなかった13%は異常だと思っていなかったのか、それとも上層部を気遣って第3者委員会のアンケートに正直に応えなかったのか)

上司からのパワハラ

 

・上司に首をつかまれ、壁に押し当てられて顔の横の壁を殴った

(さすがに顔を殴ったらまずいとは思っていたのか、殴った壁はコンクリートじゃなかったのか)

・毎日2~3時間、立ったまま詰められた。天然パーマを叱責。

(ヒマなこと)

・数字ができないならビルから飛び降りろと暴言

(飛び降り方の手本を示してほしい)

・死ね、給料どろぼう、できるまで帰ってくるな、と罵倒

(スルガじゃなくてもあるんじゃない)

・目標を達成できなければ 家族皆殺しにしてやる と脅迫

(こりゃアウトだね)(部下との関係修復は厳しいね)(こんなこと言われて仲良くしていられたら上司も上司だけど部下も部下と思われる)

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非現実的なノルマで現場が自暴自棄になり仕事が他人事になっていた

 

会社の利益と顧客の利益のバランスが度外視されていた。もはや眼中にない。

“お客様のため”と言っても利益がなかったら事業サービスが継続できない。

ボロ儲け狙いで顧客から“ぼったくり”ではよい関係が築けない。

こんなことをしたら、部下との関係が、顧客との関係が、出資者・取引先との関係が、世間の評価が悪化すると思い止まることができない状態、想像することができない状態。

(非現実的なノルマは人間を壊すんだね)

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そもそもどうしてここまで不動産に入れ込むのか

 

日本経済新聞2018年9月26日朝刊7面)

「不動産投資への過剰融資を抑制」「金融庁、銀行の審査体制を点検」

「…返済能力を越えた過剰な融資をしていないか、銀行の審査体制を中心に検査・監督で厳しく点検し、行き過ぎを防ぐ。不良債権予備軍が増えれば金融システムを揺るがしかねないと判断し、早期に手を打つ」

バブル崩壊を招いた大蔵省(当時)による総量規制という急ブレーキを踏まなくて済むように、徐々にブレーキをかけるということです。

値上がり目当てに不動産を買う投資資金の流入で不動産価格が高騰して、住むために家を買いたい人が家が高過ぎて買えないのはけしからんと不動産投資に規制をかけたら、資金の流入が止まり、バカげた価格が是正されたら高掴みした個人法人は資産価値の元本割れで借金が返せなくなり、銀行は不動産関連融資の焦げ付きによる経営悪化で企業に貸し出す資金が足りなくなったり回収を急いだりと、不動産投資に手出しをしていない企業も巻き添えを食った。

そんなことになる前に手を打つということです。

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融資案件が担保になる不動産融資

 

貸金が回収できない、できそうにない、焦げ付いたら債務者の不動産を抑えればいい。

 

その一方で事業資金の貸し出しは法人口座のお金の動き、売掛金や買掛金の動向と一致するキャッシュの動きを見せているかチェックをしたり、金額によっては追加の担保や保証人を求めたりと手がかかる上に、団塊の世代の高齢化とその世代の引退による企業の廃業で、日銀が緩和策を講じているのに貸し出し先が減っている。

数字を上げるためには“不動産”ということになってスルガ銀行のようなことが起きた。

☆★☆

世襲が必須になってしまう

 

優秀な社員がいても、いざ後継者にとなると保証人・担保の問題に行きつく。他人に頼めないと世襲になる。跡を継がないと言われたら万事休す。

地元企業同士のM&Aなら地銀に出番はあるが、大企業に特許や事業が継承されたら大企業のメインバンクは都銀なので地銀は取引先を失う。

☆★☆

相続税対策で土地建物は細分化されたり融資案件になる

 

先祖から親から継いだ広い土地・建物には相続税がかかる。事前の対策として相続前に売却、或いは地主自らの経営で、屋敷があった土地にマッチ箱みたいな家が密集して分譲されたり、アパートやマンションになる。

高度成長期で住宅の供給が間に合わない時代の、住宅の供給に協力する国民を税で優遇するという政策を今も続けている。

家余りの時代になったのに、高度成長期の家を増やすための税制を今も続けている。

そこに融資が絡む。実際に住む人にとって現実的でない価格や賃料は市場で修正されて借金の返済が困難になり不良債権化する。税制でバブルの引き金を引いているようなものではないか。

 

財力・資産のある人は一軒家を購入すればいい、賃貸住宅は公団や自治体等が提供して賃料を抑えて消費に回るようにするのが理に適う。

(そんなのは社会主義的だ、なんでもかんでも民間に任せるべきだ)

土地バブルの崩壊の煽りで製造業や小売り、流通や不動産以外の企業が巻き添えを喰った。公が関与することを徒に忌避して市場原理だけに任せると却って資本主義を脆弱にする。

 

☆★☆

屋敷も町の風景の一部

 

相続税対策のために屋敷や畑や林や原っぱが消えて、規格住宅の分譲地やアパートやマンションになる。

町の風景がつまらなくなる。子供の遊び場所や住民の憩いの場所がなくなる、カブトムシやクワガタ、トンボやチョウ、バッタといった虫が見られなくなり、風景が廃れた町には成長した子供が帰って来なくなり町の衰退が始まる。町が衰退すると不動産価格が下がり借金が返せなくなる。

(イヤなこと言うな―)

地主の肩を持つわけじゃないけど、住んでなくても屋敷が消えていくのを見るのは寂しい。

畑や林や原っぱがなくなるのを見るのは寂しい、これも町の風景の財産だ。

高度成長期の相続税制はもうやめないと地域が荒廃する。

 

それではまた。