nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

英国は実際にEUから離脱できるのか。―その2 ワイマール化するEU

極右政党が勢力を伸ばして移民を排斥する。

過去にもあった話です。

第一次大戦後のワイマール体制下のドイツのようです。

 

ドイツだけではなく、デンマーク、フランス、イタリア、スペイン、スウェーデンで台頭しています。(スペインは極左

 

EUは欧州の平和のための手段なのに、同じ国の人同士が反目し合う原因になっている。

 

離脱派の人々からはEUの政策が貧富の差を拡大していると思われている。

EUの政策の恩恵を受けている人は残留を望み、恩恵が行き渡らない人は離脱を望む。

離脱によって更に状況が悪化する懸念があっても今がよくないから同じだと思う。

 

ブリュッセルのエリートどもは俺たち私たちのことは気にしていない。と煽り煽られる。

国はEUに拠出する税収を国民のために使えと訴える。

失業者は労働需要を上回る難民の流入を止められないEUが悪いと考える。

収入が増えない人はEUの緊縮策が悪いと考える。

共通通貨ユーロ加盟国の政府もEUの緊縮策に不満を訴える。景気を刺激できない。

共通通貨は各国通貨当局が単独で通貨の発行量を決めることができない縛りがあります。

☆★☆ 

ドイツ流の(正論)経済政策を押し付けるなという不満。

 

ユーロは※マルクに比べれば通貨安、ドイツは万年通貨安を享受して輸出の利益を上げる。

ユーロ導入で通貨高になった国は利益と税収が減ってしまった。

(だからポンドを使い続けたイギリスは賢明だった。)

※共通通貨ユーロ導入の言いだしっぺはフランス、ドイツの力の源泉マルクを廃止してドイツを抑えるつもりが逆効果になってしまった。

☆★☆

恩恵を受ける人は親EU、恩恵を受けない人は反EU

昔なら反政府になるところが反EU。

政府としての存在感が国よりもEUの方が大きくなっている。

国境を無くしたら国を越えてEU域内で反目が広がっているという新事態。

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欧州の平和のために欧州全体を一つの政府EUでまとめる。

ひとつの国なのだから域内での国家間戦争はもう起きない。

 

ゆくゆくは各国の政府は自治体のような存在になる。

権限を制限されて各国政府は反発する。

不遇の国民はEUが悪いと考える。

国家間戦争を防ぐ代わりに意図せず各国の内部で人々が反目し合う状態をつくりだしてしまった。

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EUの権限を拡大する勢力とEUの権限を抑える勢力。

 

「域内の人とモノの流れが自由であればいい。それ以外の細かいことには口を出さないでほしい。」

「モノの流れを自由にするのなら安全基準も共通にしなければならない」

「子供が風船ふくらませるのに一々大人が見てろとかバナナひと房の本数まで決めるとか行き過ぎだ。」

「子供が飲んでしまったらどうするんだ。本数の少ないバナナが出回ったらどうするんだ。」

「そんなこと欧州全体で決めることか、それで拠出金を使うな。」

 

欧州の平和のためのEU。

 

バナナひと房の本数が欧州の平和に何の関係があるのでしょう。

予算獲得のために余計な仕事を増やしているのではないか。

子供が風船を膨らませるときに大人が側についていることが欧州の平和に何の関係があるのでしょう。

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残留派と離脱派 共通の利益はEU官僚機構の肥大化を防ぐこと

残留派の若者は自分達の将来が離脱派の高齢者に奪われたと思っている。

 

しかしEUの官僚機構が肥大化していけば今の若者が将来高齢になったときに職が奪われて離脱派に転じるようになる。

予算が域内の活性化に使われず、予算を使うことが目的化される。

 

EUは加盟国を支配するつもりだと疑われている。

EUは域内の国家間の利害調整と紛争解決に専念する。

その成果を加盟国にフィードバックする。

 

紛争解決に権力を行使する。行使できなければ存在が無意味化する。

紛争がないところに逐次介入しない。余計なお節介に予算を使わない。

 

目的は欧州の平和。

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EU支持者は将来に亘って支持者であり続けるためにEUの改善に声を上げていく。

恵まれている間は何も言わない。不遇になってから不満を言う。

それでは手遅れになる。

残留派と離脱派は違う人?でも何かをきっかけに同じ側になるかもしれない人。

 

紛争を防ぐためにルールをつくる。ルールをつくれば紛争が起きないわけではない。

紛争の原因になることもある。

何のためのルールなのか、それを守ることが市民と社会になんの得をもたらすのか。

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EUの肥大化に連動して離脱派も勢いを得る。

怒りが理性を凌駕する。

理念が正しいのだから起きている現実が間違っているに違いないと軽視した。

残留派が勝つに決まっていると油断した。

世界で投資判断を迷わせる事態を招いてしまった。

 

英国見切りの投資判断が早めの行動を促す、世界に見捨てられるという危機感を持たせる。

みんなが売るのならと離脱回避に賭けて逆張りを狙う。

 

離脱するならいいとこどり(関税の優遇等)はさせないと譲歩を迫る。

 

交渉中は当面先行き不透明で移民が入国に慎重になる。離脱派の目的が達成される。

EUの現状に不満を持つ国を味方につけて残留と離脱を両天秤にかけて交渉する。

 

国民の分断を解決するためという大義名分を掲げる。

宙に浮いた状態に我慢ならない方が譲歩を強いられる。

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イギリスとドイツの前例

政府ではなく民間の話です。

イギリス ロールスロイス社の自動車部門がドイツのフォルクスワーゲン社に売却されたときの話です。

ロールスロイス社にはロールスロイスベントレーという2つのブランドがありました。

フォルクスワーゲン社は会社を買収したのだから当然2つのブランドも使用できるものと考えました。

 

ところがロールスロイスの商標は同じドイツのBMW社に売却する契約が結ばれていました。

せっかく会社を買収したのにロールスロイスのブランドが使えない。

使えば同じドイツのBMWから訴えられる。

フォルクスワーゲンは断念せざるを得ませんでした。

 

くそ真面目なドイツ人とウイットに富んだ人の悪いイギリス人 炸裂の瞬間でした。

なのでロールスロイスにはBMWのV12エンジンが

ベントレーにはフォルクスワーゲンのW16エンジンが搭載されています。

 

かつてイギリスには鉄の女がいました。

今 ドイツには鋼の女がいます。(勝手に命名)

 

 それではまた。

 

「教養のない人よりも知識人と言われる人たちのほうが、暗示にかかりやすいと言えます。

知識人こそ大衆操作による暗示にかかり、致命的な行動に走り易いのです。

なぜでしょうか?彼らは現実を、生の現実を、自分の目と耳で捉えないからです。

紙の上の文字、それを頼りに複雑に練り上げられた現実を安直に捉えようとするのです。」

アルバート・アインシュタイン

 

 

英国は実際にEUから離脱できるのか。-その1

英、EU離脱へ 国民投票でBBCなど報道 :日本経済新聞

EU離脱問う国民投票に関するトピックス:朝日新聞デジタル

(2016年6月25日 日本経済新聞 朝刊1面)

「英、EU離脱を選択

離脱 1741万742票 51.9%

残留 1614万1241票 48.1%

登録有権者数 4649万人、投票率 72.2% 」

 

投票結果が出たからと言って今すぐ離脱できるわけではない。

貿易協定を結び直さなければならない。

 

交渉期間はまず2年

 

英国が欧州委員会に脱退の意思を通知。

欧州理事会が離脱交渉の方針を決定し、英国と欧州委員会が交渉を開始。

基本条約(50条 リスボン条約)は離脱を通告した後、2年間の経過期間を与えると規定している。

 

2年間はEU法が適用され、EUとの貿易でいきなり関税が適用されることはない。

2年間の期限をもって欧州委員会が脱退協定で合意し離脱となる(はず)。

※ただし全EU加盟国が合意すれば交渉期間の延長は可能。

☆★☆

離脱をめぐるEUと英国の交渉が

「最低7年かかる。」(EUトゥスク大統領)

「10年以上かかる可能性がある。」(英政府)

すんなりとはいかない。

「EUとの交渉が決裂すれば、英は世界貿易機構(WTO)のルールに基いてEU加盟国と貿易せざるを得なくなる。」

輸出品に関税がかかることになる。

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現地法人は英国外に

 

単一の免許でEU域内での営業を可能にする「パスポート制度」

英国に本拠を構える金融機関や現地法人は英当局の許可を受けEU諸国に支店を出すことが出来た。

交渉次第では同制度を利用できなくなる恐れがある。

出て行く英国にパスポート制度を認めるのはムシのいい話。

域外の金融機関はロンドンを離れて欧州拠点としてフランクフルト、ブリュッセルへいらっしゃいというという話になりかねない。

 

設備投資を控える。

 

工場を建設したり増設してもEUへの輸出に関税がかかるならメリットがない。

様子を見よう。

或いは様子を見る時間のロスを避けるために、先が不透明な英国へ投資は白紙に戻して代替地へ建設しよう。

 

空港 港もパスされる。

 

EUとの貿易に関税がかかるのならEU域内の空港 港を経由しよう。

 

それでも離脱の声が大きいわけ

EU加盟のメリットとデメリット

(6月21日 日本経済新聞 朝刊 8面)

メリット

 

「EUは人口5億人を超える単独市場。域内貿易には関税がかからない。

英国の2015年の貿易総額約7158億ポンド(約106兆円)のうち49%をEUが占めた。

米国(11%)、中国(7%)を大きく上回る数字だ。

 

域外の国との関税率についても、EUはまとまって交渉し加盟国全体で適用される。英国だけで取り組むよりも交渉力がつくと見られている。

 

金融機関が(域内の)1国で事業許可を得れば、他国にも進出できるパスポート制度。

世界の金融機関の多くが英国に拠点を置き、欧州に展開している。」

 

デメリット

 

離脱派はEUが課す規制による弊害が大きいと訴える。

例えば漁業。加盟国は漁獲量の管理・規制を受けるが、英国の港町では生活に必要な漁業ができず廃業せざるを得なかった漁師も多い。

 

域外国との自由貿易協定(FTA)交渉も域内の調整に時間がかかりすぎる。

英国単独で交渉した方が、早く結論にたどり着ける。」

残留派は交渉力(有利な条件 中身)、離脱派は早さ(スピード)がメリットと言っている。

 

拠出金の負担は?

 

「EUの予算は原則、経済規模に応じて加盟各国が負担する拠出金で賄われる。

2014年、英国がEU予算で負担した金額は140億ユーロ(約1兆6500億円)。

28カ国全体の1329億ユーロの10.6%を占め、4番目に多い。

(ドイツ 21.9%、フランス 15.8%、イタリア 11.9%)

 

ただ、国民総所得(GNI)(国民が1年間に新たに産み出した財・サービスの付加価値の合計 国内(GDP)ではなく国民であるため海外支店等の所得も含む)に占める拠出金の割合でみれば、英国は0.65%と低く、28カ国中最低。

ベルギーは1.3%、ドイツは0.98%を負担している。

 

99年に誕生したEUの単一通貨ユーロに不参加。通貨ポンド発行を主権としてイングランド銀行が独自に金融政策を決める。

国境検査なしで域内を移動できる シェンゲン協定にも不参加。」

 

それでも不満。

 

「EU加盟国拡大で予算はインフラが未整備な東欧などに再配分される傾向が強まっている。

支払った額より英国のために使われる額が少ないため、一部の英国民の間では「差し引きで英国は負担過多だ」と不公平感がある。」

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細かい規制にうんざり

 

(6月21日 朝日新聞 朝刊 国際13面 EU規制細かすぎ?)

「割れやすい薄い素材の風船を膨らます際は大人が監視すること」

拠出金から給料が出るEUの官僚がこんなルール作りやがって、バカにしてるのかと英国人は思っているのだろう。

「掃除機の消費電力は2017年9月から900ワット以下とする」

吸引力の強い掃除機はダメ? 英国製のあの掃除機を狙い撃ちか?

「バナナは卸売段階で1房最低4本」

(NHKの6月25日放送のニュース深読みでは 曲がったバナナはダメとか言っていた。マジか?)

離脱派がつくったドキュメンタリー仕立ての映画では

牛乳に1万2653件、自動車に1872件、パンに1246件  EUによる規制がこんなに多いと推計した。」

離脱派の主張だから誇張もあるだろうけど、お役人が仕事をしていることを説明するために細かいルールを作っているという印象を受ける。

 

お役所仕事が人々を分断する。

 

予算は足りてます。余ってます。来年から削減して下さい。

そんなことは普通言いません。

言えばやる気がないといわれます。

予算が足りない、人が足りない。

足りないと言う以上は使い切らなければならない。

欧州も同じなのか。

 

イギリスが離脱するという。拠出金が減る。予算が削減される。大変だ。

欧州の平和(目的)のためのEU(手段)が、EU(手段)のための欧州になっていないか、話があべこべになっていないか。

そんな不満を受けて極右政党が力を得る。

離脱後のシナリオはない。経済的なデメリットもある。それでも金融危機後の緊縮策、増えない所得、移民問題という不満の受け皿となっている離脱派という構図。

 

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そもそもなぜ投票することになったのか?

 

(6月19日 朝日新聞 朝刊 6面)

「2013年1月 キャメロン首相は「2015年の総選挙で政権が継続すれば2017年末までに国民投票を実施する。」と表明した。」

なぜか?

ギリシャ債務危機に端を発したユーロ危機で、ロンドンに世界有数の金融街シティがある英国は主要産業の金融が打撃を受けた。

その結果、国民は増税や福祉手当の削減を強いられた。

その中で南欧諸国などへの支援を迫られ国民の不満が爆発した。

※脱EUを掲げる政党に支持が集まった。」

 

キャメロン政権の選挙対策、党をまとめるための手段だったんだ。

※UKIP(英国独立党)

投票をしても残留派が勝つとタカをくくっていたのではないか、

投票を約束することによって有権者、党内の離脱派のガス抜きをする。

国民投票実施の表明によってEU委員会に揺さぶりをかける。国民は不満を抱いていると主張する。譲歩を迫る。

一石二鳥の名案だった。

 

ギリギリで残留派が勝利すれば効果的だった。

ところが蓋を開けてみたら逆の結果になってしまった。

策士策に溺れてしまったんじゃなかろうか。

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脱退以前にそもそも何故イギリスはEUに加盟したのか?

 

(6月19日 日本経済新聞 朝刊 13面 日曜に考える)

「英国は1973年に※欧州の病人としてEUに加盟して以来43年間、実は経済的繁栄を謳歌してきた。

(※欧州の病人…70年代の英国は財政赤字と不況にあえぎ英国病と皮肉られていた。

EU加盟は貿易促進など経済利益が狙いだった。)

この間の英国の1人あたり国内総生産(GDP)の伸び率は年平均1.8%と、ドイツの1.7%、フランスの1.4%、イタリアの1.3%を上回る。

 

加盟したことで、英企業は競争に直面し鍛えられ、同時に単一市場へのアクセスを得、さらに海外から大規模な長期投資がなされるなど大きな利益を受けてきた。

つまり、EUが英国の発展の足かせになっているという主張は根拠がないということだ。」

さらに

「英国は欧州各国ほど労働規制が厳しくないことによっても競争力を発揮してきた。

英国は欧州大陸から来る野心的で勤勉な若者からも恩恵を受けた。

移民問題を巡る失敗は、大規模な移民流入に適応するために必要な資源を自治体に与えなかった失敗だ。」

 

ドイツやフランスといった欧州大陸国家に比べて労働基準が緩いからコスト競争で勝ったということか。

(6月23日 朝日新聞 朝刊 国際12面)

「彼ら(移民)は最低賃金の自給7ポンド弱(約千円)で休日も働き残業もいとわない。英国人はそんなことできないでしょう?

仲介料などが引かれ、移民が受け取るのは最低賃金の1/3程度。英国人はそんなお金では働けない。」

ブラックな労働条件でイギリス人の代わりに移民を雇用してコストを下げる英国企業。

規制をしてこなかった英国政府。

移民にとってはこれでも条件はよかったということか。

移民の純増数は年間約30万人。

「責められるべきは監督官庁や行政のはずだ。それなのに移民がスケープゴートにされている。」

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離脱派残留派の勢力図

 

(6月25日 日本経済新聞 朝刊9面)

スコットランド 離脱 38%、残留 62%

北アイルランド 離脱 44.2%、残留 55.8%

ウェールズ   離脱 52.5%、残留 47.5%

イングランド  離脱 53.4%、残留 46.6%」

 

スコットランド残留派が多数派、離脱を決めた英国からの独立運動が再燃!独立してEUに復帰しよう!

 

北アイルランドカトリック系はEU加盟のアイルランドとの統一を目指して※プロテスタントとの対立が再燃!

「※北アイルランドでは1960年代からプロテスタント系の住民とカトリック系の住民が激しく対立し、テロや抗争で3千人以上の死者が出た。

アイルランドカトリック、イギリスは※プロテスタント、イギリス領の北アイルランドではカトリック系は少数派なのでアイルランドとの統一を願う。

アイルランドと統一されたら残されたプロテスタント系が逆に少数派になる。)

英国のEU離脱でカトリック系が疎外されるような事態になれば、98年に達成した和平合意が再び揺らぎかねない。」

グレートブリテンの2つが分離したらリトルイングランドになってしまう。

※イギリスのプロテスタントイギリス国教会 ローマ教会から分離独立したイギリス独自の教会制度で国王を首長とする。カルヴァン派ピューリタンは迫害されてアメリカ新大陸に移住した。)

☆★☆

残留支持派の地域は投票率が低かった。

 

投票率はロンドン69.7%、スコットランド67.2%、英全体の投票率72.2%を下回った。」

投票をやり直したら逆転できるんじゃないか。

 

年代別の残留派 離脱派の勢力図

 

(6月24日 朝日新聞 朝刊 総合3面)

「22日時点 英世論調査会社YouGov調べ 年代別調査

18~24歳 残留 72% 未定 9% 離脱 19%

25~49歳 残留 48% 未定 12% 離脱 40% 

50~64歳 残留 38% 未定 11% 離脱 51%

65歳以上  残留 33% 未定 7% 離脱 59%」

イギリスもシルバー民主主義だ。

これから就労する世代の意見は反映されなかった。

☆★☆

どこの国も反対を表明 

 

(6月23日 日本経済新聞 朝刊 13面)

「17日 ドイツ メルケル首相、21日 フランス オランド大統領、22日 イタリア レンツィ首相は残留を呼びかけた。」

「(介入と受け止められても)世論調査で両派が伯仲する状態の中、背に腹はかえられなくなった。」

「東欧 経済規模の縮小懸念」

「9日 ハンガリーポーランドチェコスロバキアの首相は英国残留を訴える共同声明を出した。」

(6月24日 日本経済新聞 朝刊 9面)

「ロシア 資源収入の減少を懸念」

「ロシアにとって欧州は自国産エネルギーの最大の供給先で、欧州向けの原油輸出は全体の6割を占める。」

「英国がEU(欧州連合)から離脱すれば(ロシアの)資源収入が急減し、市民の生活水準が一層低下するのは避けられない。」

プーチン政権の要人を含めて、ロシアの富裕層の多くは巨額の資産を租税回避地タックスヘイブン)であるロンドンで管理している。」

ロンドンはタックスヘイブンでもあるわけだ。

☆★☆

本当に離脱できるの?

 

(6月27日 日本経済新聞 夕刊 1面)

『EU離脱広がる「後悔」

離脱に投票したという男性は「僕の票なんて関係なくどうせ残留(が勝つ)だろうと思っていた。」

離脱に投票した女性が「投票所にもう一度行き、残留に投票したい」

離脱決定の翌日になって

「現実感がわいてきた」

「正直ショックを受けている。まさか実現するとは思っていなかった」』

だって。投票はお祭り騒ぎだったんだ。

株式、先物、為替の乱高下は何だったのか。

 

(6月28日 日本経済新聞 朝刊 3面)

「英BBCによると離脱手続きはまず英議会がかつて制定した法律を廃止する必要があるという。」

「下院議員の過半はこれまで残留を支持してきた。」

だから「EU離脱に必要な法廃止の手続きを否決できる。」

議会が妨害を続けることで英国政府は離脱の意思を欧州理事会にいつまでたっても通知が出来ない。

いつまでたってもEUにとどまり続けることになる。

☆★☆ 

投票日の23日を「独立記念日」とするよう求める署名は1万7千人

投票のやり直しを求める署名は374万人(現地時間27日午後4時 日本時間28日午前0時)

早くも離脱の熱は冷めてしまった。お祭りだったんだ。

 

つづく

最初から立派な人なんていない。-報道のお祭りにうんざり。

東京都知事の任期は4年なのに、5年間で4回も選挙をしなければならない事態に陥りました。

報道では「政治不信」の文字が躍っているけど、これは「選挙不信」の言い換えではないのか。

選挙は民主主義の根幹を為す。「選挙不信」なんていう言葉を使ってはいけない。と自制しているのではないか。

 

選挙で選んでも問題を起こして辞める。何のための選挙か。意味がない、誰に入れていいのかわからないとしらけて投票率が下がる。

(2014年東京都知事選の投票率は46%でした。(50%を切ってぶったまげた。)候補は記憶の範囲では舛添要一氏、細川護煕氏、宇都宮健児氏、家入一真氏、ドクター中松氏 …でした。)

☆★☆

とにかく知事のクビを取れ!この道しかない!知事の公金の使い道は沖縄よりもアメリカの射殺事件よりもイギリスのEU離脱よりも大事!とトップ扱い。

 

辞めろコールする人も辞めろ記事書く人も選挙の時に舛添氏に票を入れたかも知れないけれど もう関係ない。お祭りだ!

 

当選したということは相当数の人が票を入れたということ。(Nikoichiもその一人)

選挙の時に入れたのに辞めてコールをする人は、「裏切られた、そんな人とは思わなかった。」その気持ちはわからないでもない。

☆★☆

いやな感じがするのは、とにかく辞めさせればいい、影響とか後のこととか関係ない。という路線にうまく乗せられていると思うからです。

主権は都民にあるのにメディアと政局に奪われているのではないかという違和感が拭えないからです。

 

視聴率が取れればいい、売れればいい、選挙で推薦候補が敗れた会派は引き摺り下ろしたい。辞めろと言う他に道はない。

 

選挙で応援した会派は知事が問題を起こす前にアドバイスを出来なかったのか。

 

 

自己責任だと丸投げ状態だったのか。

「これはまずいぞ」と一言いえる間柄ではなかったのか。

☆★☆

辞任を迫る会派は先に候補を用意する。(建設的不信任)

 

辞めさせてから候補を探す。選ぶ。誰にしようかと思案するって泥縄な感じが否めません

「辞めろ」というばかりで代わりの用意がない。

 

建設的不信任で解散権を封じる。

 

辞任を迫る際に「わが会派はこの人を次期知事候補に推薦する。よって辞任を要求する。」

辞任を要求するすべての会派が次期知事候補を擁立している場合は解散権の行使ができない。ということにする。

 

(ただし あくまでも不信任案を提出する全会派が候補を擁立していることが条件です。一部でも候補を擁立していない会派も便乗して不信任案を提出した場合は知事は解散権を行使できます。)

 

辞めさせっぱなしは無責任。辞めさせっぱなしにするつもりなら解散権を行使する。

選挙戦略のために候補は他党の動向を見てから発表する。急いで出したら不利。後から発表する。

これでは有権者は公示ギリギリになって候補を知ることになる。

選挙期間が17日しかない。事前の情報がほしい。

有権者と政党の間でギャップが生じています。

 

政党が早めに候補を擁立する動機とするために、解散権封じと早期候補擁立を引き換え条件にするのです。

有権者、マスコミは候補のことを調べる時間ができます。選挙の心構えができます。

☆★☆

候補が揃いました。

 

顔ぶれを見て、今の方がましということが起こらないとも限りません。

イヤな人を辞めさせたら後釜はもっとイヤな人だったということも起こりえます。

また辞めろコールが始まって議会機能が停止したらどうするんだ という判断が働きます。

☆★☆

顔ぶれを見て勝てると判断した場合は辞任した現職も立候補するのは自由。(政治資金規正法等他法令で罰せられていない場合)

禊(みそぎ)の選挙にして復権を果たすのです。

☆★☆

辞めさせる。選挙をする。その前にできることはないのか。

 

クビをすげ替えてばかりしていたら、事業、業務は停滞して進捗しません。

今いるメンバーを活かす方策を執れないものだろうか。

 

政治の世界はそんなキレイ事ではない。足の引っ張り合いは当り前。

身内でも足を引っ張り合う。

東日本大震災で当時の政権の対応に批判が集中したけど、何よりもうんざりしたのは内輪での足の引っ張り合い。主導権争い。

こんな時によくできるものだとあきれた。(2009年の選挙で逡巡しながらも入れなくて正解だったとこのときに確信した。)

 

最初からデキル人はいない。続けている内にできるようになっていく。

脱落しないように支えていく。ゼロからのやり直しは時間がかかる。時間が許さない場合もある。

 

誰かいい人はいないか。誰かいい人が出てきて何とかしてくれるんじゃないか。

その願望は独裁者願望。

 

今いる人を活かす。目の前の人を活かす。そういった場でいい人になっていく。いい人がやってくる。

 

今いる人はダメな人ばかり、今すぐできないからクビ、誰かいい人が来てくれないかな。

そんなところにいい人は来ません。

 

それではまた。

新興国の闇と希望―愛国心の意味を取り違えるエライ人

紙面連動 :日本経済新聞

日本経済新聞 2016年6月12日 1面 アジアひと未来)

「2013年 インド後発薬 大手ランバクシー・ラボラトリーが米国への5億ドル(540億円)の和解金支払いに追い込まれた。

治験データの改ざんが次々見つかる。

安価な薬を世界で売りさばく経営戦略で品質は後回し。

オーナー一族による徹底したトップダウン経営。

気付いていても、みな職を失うのを恐れて口をつぐんでいた。

身内の暗黙のルールに疑問を差し挟む異端は排斥される。

☆★☆

告発者であるディネッシュ・タクール氏(48歳)はインド生まれ。

渡米留学し化学工学を修め米製薬大手で11年間薬品開発に携わった。米国籍も得た。

それでも母国の医薬産業発展に賭けて帰国した。

2003年ランバクシー・ラボラトリーに転職した。

 

転機は1年後に訪れた。英製薬大手から移籍してきた上司が苦渋の表情でそっと打ち明けた。

「この会社は闇を抱えている。極秘で調べてくれ。」

不正の調査結果を経営会議にかけた上司は直後に退社した。

タクール氏は会社から嫌疑をかけられた。

「会社端末からポルノサイトにアクセスした。」

(言いがかりをつけて追い出そうとしたんだ。)

2005年春、退職を決意した。

 

医薬は患者のため。

不正の証拠は保管していた。

米食品医薬品局(FDA)に直訴状を送った。」

☆★☆

なぜインド当局ではなくアメリカ当局に訴えたのか?

 

それはインド当局トップの言葉が象徴しています。

「中央医薬品基準管理機構のトップ、G・N・シン(56歳)は嘆く。「内部告発者に敬意を表する。だがそこに愛国心はあるのか。」

 

タクール氏は米政府から4800万ドル(51億8400万円)の報奨金を受け取った。」

アメリカに移住して悠々自適の生活が出来るお金です。

しかしインドに残ってインド製薬業界を相手取った裁判を起こして品質向上を訴える活動を続けている。

自宅に警備員を雇い、身の安全を守り、裁判を起こし国産品の品質向上を訴える活動を続けている。

そのために報奨金を使っている。

お金がなければ闘えない。

 

エライ人が言う通りに愛国心がなかったらとっくに米国に移住している。

悠々自適の生活をしている。

そんなこともわからない人が中央医薬品基準管理機構のトップを務めている。

いい人か悪い人か知らないが鈍い。当事者意識がない。

 

FDAに訴えて正解だった。

わかっていない人をトップに戴く組織に訴えても無駄になる。

下手すれば闇に葬られていたかもしれない。

☆★☆

トップに悪気はない。下が何をやっているか知らないだけ。

知らないということを知らないだけ。

自分が知らないということを知らないのだから知ろうとは思わない。

☆★☆

ランバクシー・ラボラトリー社の不正を摘発できなかったインド当局は何をやっていたのか、規制がザルではなかったのか。

 

FDAに先を越された。

自国民は母国の当局ではなくアメリカの当局に訴えた。

自国民に信用されていない。

面子を潰された。

愛国心がないと嘆く。

☆★☆

「FDAと司法省は2008年、ランバクシー社に輸出禁止などの是正策を発動。

事態を見誤った第一三共がランバクシー社を一時買収。

結局はインド同業に売却しランバクシー社は実質消滅した。」

☆★☆

 

タクール氏が活動を続けることができるのはインドの希望。

 

 供給者の利益が第一で消費者、労働者の利益は二の次で安全軽視。

そんなことをしていたらインドの工業は世界に向けて発展できない。

輸出をしても消費者からそっぽを向かれる。

輸出先で制裁を受ける。

 

地方政府の肝いりの事業だ。ケチをつけるのは許さないと圧力を加えるどこかの国みたいなことをしたら投資を控える。

国内で抗議ができず亡命して発信するしかない国は改善が進まない。

いずれ行き詰って発展が頭打ちになると引き上げ時を考える。

☆★☆

人権は国益になる。

 

薬の安全性は世界共通の消費者利益です。

ガラパゴスな価値観とは違います。

 

(何でも賛成するだけの人は裸の王様育成器のようなものです。

何でも反対するだけの人も裸の王様育成器のようなものです。

よい部分も認めないで全否定されたら隠蔽体質を正当化してしまいます。

わからん奴らに言っても無駄だと裸の王様体質を強化します。)

 

第二第三のタクール氏のような人物が現れて活動できるようになることはインドの将来性を世界にアピールすることになる。

恥ではなく誇るべきことです。

 

それではまた。

 

 

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優先席って実は親切じゃない。

ここは優先席です。お年寄りや体の不自由な方、妊婦さん、赤ちゃんを連れたお母さんに席を譲りましょう。

なぜ 優先席が設けられたのか? 

1973年(昭和48年)9月15日 敬老の日 国鉄(当時)が東京都内を走る中央線快速に設けたのが始まりです。

高度成長期も終りにかかる頃でした。

イケイケドンドン、モーレツに働いて、勉強して、疲れて、他人のことに構っていられない。

早い者勝ちで席を取った。座る権利がある。

座っている中年、青年、少年少女、立っている高齢者、妊婦。

この光景をなんとかしろ!という道徳的な声に推されて優先席が設けられました。

☆★☆

時は流れ優先席が定着するとこんな理屈が生まれました。

優先席ではないから譲らなくてもいい。

譲ってほしければ優先席に行けばいい。

 

優先席の前に行っても座っている人がみんなスマホの画面を注視して周りが見えない。

気がつかない。

スティーブ・ジョブズもびっくり。

 

優先席が設けられていることで逆に行き場がない。

優先席などなくても譲るのが当たり前。

優先席を設けたことで逆にモラルの低下を招いてしまったのではないか。

☆★☆

優先席に最初から座らない若者

優先席は高齢者の座る席だから座るもんじゃない。と最初から座らない。

優先であって禁止しているのではないから座ってもいい。

優先の対象者が来たら譲ればいいし、来なければ目的地まで座っていてもいい。

 

鉄道会社はできるだけ座っていてほしい。

列車は緊急時に急ブレーキをかけることがあるから、転倒による怪我人を出さないために席が空いているなら座っていてほしい。

☆★☆

優先席の定義を変える。

車輛に設けられた優先席の定員は首都圏のJRの通勤車輛の場合、4つの角に3人掛けの座席が設けられているので12人です。

対して一般席は4つのドアの間にありますので3×進行方向左右2×7人掛けの座席が設けられていますので42人分です。

12対42です。

少子高齢化社会に見合っていません。

☆★☆

車端の4つの座席は事情があって座りたい人の優先席にする。

夜勤明けです。部活でくたびれた。眠らせて。

或いはブラック企業でこき使われて疲労困憊です、立てません。という人には年齢に関わりなく優先です。

 

一般席ではお年寄りや体の不自由な方、妊婦さん、赤ちゃんを連れたお母さんに席を譲りましょう。

車端の席に追いやることはありません。人口比率と社会の状況に合わせてアップデートするのです。

☆★☆

営業損害の請求相手を再考する。

高齢の認知症患者の徘徊によって列車遅延が発生し、その損害を鉄道会社が患者の家族に請求する訴訟を起こして、裁判所で請求が棄却されるという判決がありました。

世間も家族に同情的でした。高齢の家族がいる家庭は他人事ではありませんでした。

 

訴える相手が違う。

車内や駅で暴れた、その影響で列車が遅れた。

駅員、乗務員に対する暴行は刑事事件として、列車遅延による損害は民事事件にしたらいいと思う。他の乗客も迷惑しているのだから。

 

インフルエンザ他感染症にかかっている従業員を無理に出勤させた雇用主。

同じ車輛に乗り合わせていた従業員にうつされた企業、役所、および個人も迷惑だから訴えてほしい。

そうすれば無理に出勤させなくなります。

 

飛び込み自殺で列車が遅延した。自殺者は労災認定された。その勤務先。

同じ路線を利用する従業員の出勤、営業活動、帰宅に影響し業務に支障が生じた企業、役所、および個人も迷惑だから訴えてほしい。

 

認知症患者の家族を訴えると被告が同情を集めて原告(鉄道会社側)が無慈悲呼ばわりされます。

ブラック職場を訴えても被告は同情を集めないので原告は無慈悲呼ばわりされません。

それで被告の業務が成り立たなくなるのなら市場からの撤退を余儀なくされます。

相手のズル(人権を軽視した低コストによる廉売)によって不当な競争を強いられるライバルにとっては朗報です。

沿線利用者の利益に適っています。

 

それではまた。

相手の悪口を言わないことが最大の攻撃手段という逆説-なぜか消費税と社会保険の話に

あの人はおかしい とか 間違っている とか言わない。

事実を伝えるだけにする。

第三者が判断することだと割り切る。

第三者が結論を出す。「おかしい」と

押し付けたのではない。自分の意思で「おかしい」という結論に行きついた。

強固な包囲網になります。

 ☆★☆

罵詈雑言は聞きたくない。

悪口を聞くと腹に一物あるのではないかと疑いたくなる。

 

何でみんな同意してくれないんだと、もっと悪口を言う。

そうじゃないんだ、こんな悪い奴なんだと言いふらす。

 

ますます敬遠したくなります。

 

チェックは悪口を言う人にも向けられます。

人のことを言えた義理か。

 

私の言ってることは本当なんだ。と言われても悪口に聞こえる。

おおかみ少年扱いになる。

☆★☆

人の悪口を聞くのはどうしてイヤなのか?

それは遠回しに聞き手がバカにされていると感じるから。

非難、批判口調をどうしても止められないのは、

「事実を言っても無駄」「こいつらにはわからない」「だから私が非難しなくてはならない」という上から目線があるからです。

聞き手の感性を信じていないことを無意識に喧伝してしまっているのです。

☆★☆

私たちの言っていることは悪口ではありません。でも相手の言ってることは悪口なんです。というのも悪口の一種です。

ややこしい悪口の一種です。

☆★☆

ライバルの欠点をあげつらっても、ウチはこれがいいんです。

自分には欠点に見えても、別の人には欠点ではない。

欠点だと決めつけると聞かされた方が否定された気持ちになります。

 

うるさいと思っても聞き手は朗らかにぎやかだと思っている。

しつこいと思っても聞き手は熱心だと思っている。

憎いと思っても聞き手は小憎らしいくらいに思っている。

こまっしゃくれたと思っても聞き手はかわいいと思っている。

大変だと思っても聞き手は面白がっている。

 

自分はダメでも相手は丁度いいと思っているのかもしれない。

私はダメ は言ってもいい。対象がダメと決めつけると対象が好きな人は否定された気持になる。

私はダメ と言わせないぞ という人とは距離を置かないと窮屈になる。モラハラを受けるかもしれません。

☆★☆

ライバルがダメな証拠を集めて分厚い資料を作るよりも、その時間と手間を自分たちの仕事の進捗に振り向けてほしい。

前者に任せたら仕事が完成しない。納期が延びる。ライバル研究にとどめてほしい。

☆★☆

猫だましに飛びつく

 こっちだポン!

ニャンと飛びついて ハンターイ

ほっておけば相手の一人相撲になるのに飛びつかずにいられない。

猫だまし ではなくて 猫じゃらし なのか。

これでは欧米、周辺国に手玉に取られる。

いい人アピールしてもダメ。(あっダメって書いちゃった) ずる賢いところを見せてほしい。出来るところを見せてほしい。

☆★☆

「消費税を~」

「消費税の話はいいですから社会保険の話をしましょう。」

消費税を棚上げしている間に社会保険のかけ率がどんどん上がっていくんだけど。

消費税が10%になったって月20万円使っても2万円でしょ。

それで給与明細の社会保険料と見比べてガーン(しかも額面は半額です。あと半額は雇用側の負担です)

所得税額と見比べてガーン 〇倍!

 

税金は悪で 社会保険は善。

財務省は悪で 厚生労働省は善。

そんなこと誰も思っていないけど問題にしない。

反対ばっかり言ってるけど本当はグルなんじゃないか。

すでに翼賛体制だったりして。(ほとんど言いがかり)

所得税額と社会保険料の額が逆だったら一般会計の赤字が解消したりして。(んなあほな)

 

それではまた。

オバマ大統領の広島訪問目的が謝罪よりもよかった理由。

オバマ大統領の広島訪問を受けて、安倍総理真珠湾、南京に行くべきだという外交筋の意見が報道で見受けられます。

オバマ氏は「71年前のよく晴れた朝、空から死が降ってきて世界が変わった」

「ここ広島で世界は永遠に姿を変えてしまった」と述べています。

人類初の核兵器が使われた瞬間がこの世界の、全人類の歴史が変わった転換点であると述べています。

 

オバマ氏は世界に訴えるために広島を訪問したのです。

日本に謝罪するために訪れたのではない。日本が謝罪を求めたのでもない。

核廃絶という全人類的なテーマのために、核廃絶と核抑止力という矛盾に向き合っている人類の現実を示す象徴として広島の地に立った。

 

安倍総理真珠湾、南京に行くべきだという意見は、オバマ大統領の広島訪問を謝罪と決めつけて、歴史的意義を理解せずに矮小化して捉えているのです。

オバマ氏の広島訪問が謝罪ということになれば、戦争をしたことのある国の首脳はすべからく被害を受けた地を訪問せよという話になり各国間で綱引き(政治的駆け引き)の元になりかねません。

そんなことがオバマ氏の本意のわけがないじゃん。

☆★☆

欧米各国に日本は謝罪しない謝罪しないと言って回った東アジアのある国の首脳は共感を得られると思ったのだろうか。

欧米はアフリカ、中南米、アジアのほとんどの地域を植民地にしたという歴史があります。

日本が謝罪することに共感を示したら次は自分達に要求してくる。

共感を得るためには謝罪を求めないことを伝えるしかないというパラドックスを抱えています。

 

相手を謝らせて気分がいい?溜飲が下がった?

第一次世界大戦で(アメリカに助けてもらって)フランスは勝利し、戦後処理でドイツを徹底的に締め上げた。溜飲を下げた。

溜飲を下げた後で起きたことはさらなる惨劇(第二次世界大戦)でした。

謝罪をさせて溜飲を下げても後は虚しい。

☆★☆

謝罪しない謝罪しないと言って回ってもスルーされるのはなぜか。

 

日本軍との戦いでライバルの国民党は弱体化した。

その日本軍もアメリカ軍との戦いで敗れ撤退した。

残ったのは弱体化した国民党。

漁夫の利を得た。

それなのに謝罪を求めることは自己否定ではないのかと思われている。

我々がアジアの歴史を知らないとでも思っているのかと。

☆★☆

オバマ氏は最初の核兵器使用国アメリカ合衆国の現職の大統領として、最初の核兵器を使用した地、日本への謝罪のためではなく全人類の主題のために広島の地に立った。

「朝起きてすぐの子供たち笑顔、夫や妻とのテーブル越しの温かなふれあい、そして親からの温かな抱擁。」

「71年前の広島にもあったことを知る。亡くなった人は我々となんら変わらない人たちだった。」

投下国の首脳ならではの発言です。

 

「いつか、証言をしてくれる被爆者の声を聞くことができなくなる日が来る。しかし1945年8月6日の記憶は絶対に消えてはならない。この記憶によって我々は独りよがりではいられなくなる。」

これは日本人へのメッセージだ。

記憶を継承するのは日本人にほかならない。

記憶の継承が日本人の使命だと。

日本の記憶が核兵器の使用をためらわせる。

日本が、広島 長崎が復興しなければ資料は残らなかった。記憶は散逸した。

日本の記憶がなければ、紛争地域で核兵器が使用されていたかもしれない。

 

売名とかプロパガンダとか言ってる人たちはスルーしましょう。

 

それではまた。

日本経済新聞 2016年5月28日 国際1面より抜粋)

広島平和記念資料館バーチャル・ミュージアム

 

 

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鉄道会社はホームの階段前に斜め線を引いてほしい

朝の通勤ラッシュの時間帯は駅のホームで列車待ちの列が“まっすぐ”に並んでいます。

整列乗車といわれ日本人の真面目さを表す光景といわれます。

実は困ったことがあります。

ホームに上がる階段の昇り口、ホームに下りる階段の降り口が“まっすぐ”の列で塞がれているんです。

斜めに避けて人の通り道を塞がないようにしても、後から後から人が後ろに“まっすぐ”並んで列を作って階段の昇降口を塞いで元の木阿弥です。

☆★☆

これがエスカレーターだったら恐怖です。

 

エスカレーターを降りたら前を塞がれて進めない。

後から後から人がエスカレーターに運ばれて降りてくる。(昇ってくる)

強引にホームに“まっすぐ”並んでいる列をかき分けて進まないとエスカレーターで下りる人が将棋倒しになります。

 

数人が気を利かせて避けても、とにかく列とは “まっすぐ” に並ぶものだと融通の利かない真面目な人(多数派)が “まっすぐ” に並び直して階段 エスカレーターの昇降口を塞ぎます。

真面目にもほどがあります。

☆★☆

ホームの階段、エスカレーターと列車のドアの位置が近いと起こる悲喜劇です。

 

「そんなの列車の停車位置をずらせばいいじゃないか。」

列車の長さがホームの長さギリギリだと 停車位置をずらしたら列車はホームからはみ出します。

短い編成でも ドアの位置は統一されていないと困ります。

待つ列車毎に並ぶ位置が右に左にと変わるのは困ります。

☆★☆

ホームの階段エスカレーターの昇降口を塞がないために、真面目な人達を斜めに並ばせるためには、ドア位置から斜めにラインを引いておけばいいんじゃないか。

真面目だから斜めにラインを引いておけば、ラインに沿って斜めに並びます。

それでも “まっすぐ” に並んだら“あまのじゃく”です。

☆★☆

通勤電車はアスレチック

 

ドア付近で頑張る頑固者

ゴールではありません。PKではありません。壁をつくらないで下さい。

 

人が降りる前に乗り込もうとする人

トライを狙ってなんかいません。阻止する必要はありません。

 

電車がブレーキをかけると人の波が前方に流れます。

抗して踏ん張って踏みとどまると前方にスペースが開けます。

スペースが空いたからといって 何をするわけでもありません。

 

どうして みんな 吊革を離してしまうのでしょう。

スマホは離せない。スマホと吊革両方は無理なのか。

加減速の多い運転手に当たると起きる現象です。

ラッシュ時の運転に慣れていないのか、乗車人数が多いために車両が重くなり加速、減速のノッチ(アクセル)、ブレーキ操作を兼ねる※マスコンハンドル効き具合が他の時間帯と違う。

(※運転席にあるT字型のレバー、運転手が両手で掴んで操作します。手前に引くと加速、押すと減速です。(急ブレーキをかけると前につんのめるからです。前につんのめりながらレバーを手前に引くのは困難だからです。))

スムーズにしようと緩めに操作したら効かない、強めたらガックン。(想像です)

飛ばしてダイヤよりも早く着きそうになって時間調整で、或いは前の電車に近づき過ぎてノロノロ運転になる。

定時に着いたから前の電車が遅れていた訳でもない。

☆★☆

同じ時間帯でも発車と停車以外ほとんど加減速のない運転をする列車に当たることがあります。

駅ごとの通過速度にほとんど差がない感覚です。

飛ばして通過する駅とノロノロ通過する駅というのがない。

区間距離で定時に着く巡航速度を割り出しているのか。

ベテランの運転手ではないのか。

こういう運転手に当たると車内で人の波が起こらない。

思わず拍手したくなります。

☆★☆

後方にタックルする器用な人

 

タックルとは前にするものだと思っていた。

タックルだけではなくボクシングもできます。ボディ、フック、アッパーを手を使わないで肩と腰の動きだけで出来ます。

ドラえもんの秘密の道具ではありません。その名はリュックです。

車内で抱っこしている時は通勤者、おんぶすると格闘家に変身です。

☆★☆

自分の好きな曲をみんなと共有したい心の広い人

 

ヘッドホンから音が漏れ聞こえてきます。

それ誰が歌っているの?何て曲?と聞いてもうるさがったり、気持ち悪がったりしないのでしょう。みんなに音楽を聞かせたい心の広い人なのですから。

☆★☆

メイクの実演をする人

 

寝坊して家で化粧をする時間がなかったわけではありません。

人に見られていないとメイクが出来ないんです。

目を逸らさないで、見よ、私のメイク技を!

☆★☆

既にAIに操られている先駆者

 

スマホの検索歴から使用者の好みを把握した検索エンジンとサービス会社のソフトが次々とタップを促すべく好みの情報を表示します。

もうスマホの画面から目を離せません。

スマホを操っているつもりがスマホを通して操られている。

スマホを人間を操るツールとしてAIが認識した。

人にぶつけるのも、ホームから落とすのもAI次第。

ぶつかったのではなく、落ちたのではなく、AIにぶつけられた。落とされた。

※AIシンギュラリティは未来の話ではなかった。

(※技術的特異点 コンピューターが人間を凌駕する)

 

何の話だっけ。

ホームの階段、エスカレーター付近は人が斜めに並ぶように斜めにラインを引いてほしいという話でした。

それではまた。

燃費試験は誰のため?-中で勝って外で負ける国 『燃費不正問題』 

ほくそ笑む、海外の官僚

 日本で燃費測定の不正だと騒ぎになっている。

騒ぎになっているクルマは我が国の法律では問題がない。

日本以外の国では問題になっていない。

 

今後 貿易振興のために通関手続きを簡略にするには保安基準等ルールの国際共通化が必要だ。

その際、我々の経済共同体の基準を国際ルールに適用させたい。

なぜかって? 域内ルールの変更は、政治家や関係団体への根回し、法律改正など厄介だからだ。

 

日本のルールを適用されたら厄介だと他の国々にも働きかけよう。

日本に譲歩してもらおう。

(燃費だけではなく他のルールもだ。)

厄介な国内の調整は日本の官僚にしてもらおう。

☆★☆

燃費試験をするために乗用車のメーカー8社がそれぞれ設備投資をする。

国がやるのと、8つの組織が別々に設備投資するのとどちらが投資効率が高いのか。

よほど無駄遣いをしない限り1つの組織で投資したほうが効率がいいんじゃないか。

 

その測定方法に人類普遍の価値はあるか。

 カタログ燃費リッター30キロ、でも実際の路上ではリッター20キロ、30%以上も違う。

でも違反ではない、国の定めた試験方法でちゃんと行っていたから。

誰も「30%も違うじゃないか」とメーカーに苦情を言いに行かない。

カタログ燃費とはそういうもんだと思っていた。

(nikoichiも言いに行ったことはない。20世紀の車を知る身には夢のような燃費です。)

マスコミの社用車も、政治家、官庁の公用車、私用車もカタログ燃費と実際が乖離していても気にしなかった?けしからんとは思っていなかった。そんなものだと思っていた。記者会見があるまでは。

 

☆★☆

揉める理由はエコカー減税

 エコカー減税対象車の使用者は取得税や重量税の軽減措置を受けられます。

エコカー減税対象車の認定を受けた、ちゃんと国のルールどおりの測定をしていたのならば実際の路上でかけ離れた燃費であってもエコカー減税は適用されます。

減税を受けるために必要なのは実際の路上で燃費がいいことではなく、国のルール通りの測定方法で行っていることです。

 

国のルール通りの測定方法ではないから測定をやり直したら10%違った。

エコカー減税ランクが下がった分税負担が増える。

エコカー減税制度があるからユーザー負担が生じた。だから揉める。

その分をメーカーが負担して納税せよ。という話になった。

☆★☆

www.toyota.com

トヨタ プリウス 新型、米国仕様の燃費公表…量産乗用車で最高 | レスポンス(Response.jp)

 

トヨタ プリウスはアメリカのルールで測定したらリッター22キロでした。

当然 アメリカで販売する車のカタログの数値はアメリカのルールに則っています。

 

ところが国のルール通りの試験方法ではリッター40キロです。

でもカタログ数値通りに走らなくても誰も文句をいいません。

実際にカタログ通りに走らなくてもいいんです。減税さえ受けられれば。

 

現実に合わない測定をするために8メーカーが設備投資をすることが合理的と言えるのか?

 (※アメリカはすぐ裁判になる国です。カタログ燃費と実際の燃費の差が甚(はなは)だしいとすぐ裁判になります。だから実情に近くなるように国もルールを定めます。)

 

☆★☆

  みんなわかっています。

カタログでもっとも燃費がいいグレードが一番の売れ筋ではありません。

燃費スペシャルは転がり抵抗の少ないタイヤを履きます。

指定空気圧も高めです。

 

転がり抵抗が少ないということは路面に強いグリップをしないことです。

タイヤが路面に粘りついたら走行抵抗で燃費が低下します。

 

しかし道路の条件は変化します。

雨で濡れたり、砂埃で滑り易くなったりします。

ある程度 グリップしてもらわないと止まらない、曲がらない。

疲れないためには静かな車内がいい。ゴーゴーとタイヤの音が入らない方がいい。

せっかく大枚はたいて何年か使う車を買うのだから、同じ車種の中で選ぶならば装備が充実して、しっかり止まって曲がって静かでと考えて値段と相談して選ぶ。

燃費スペシャルと他のグレードを乗り較べたら「曲がらないじゃないかぁ」「止まらないじゃないかぁ」「うるさいじゃないかぁ」(程度の話です)

☆★☆

逆らうと面倒だ。泣く子と地頭には敵わない。言われた通りにやっておけ。

 上の方ばかり見ている人のことを ヒラメ と揶揄します。

しかし ヒラメ は目は上(こっち)を向いてますが

お腹は下(あっち)を向いています。

そして背中が上(こっち)を向いています。

面従腹背そのものです。

何かあったらあっちに行ってしまいます。

 

目もお腹も上(こっち)を向いているラッコがいい。

しかしラッコは石を持っています。

石を捨てなさいと言ったら背を向けてあっちに行ってしまいます。

☆★☆

忠ならんと欲すれば孝ならず。

 

言われた通りにするだけで意見もないということはどうでもいいと思われている。

言っても無駄だと思われている。

怒られても一方的に謝るだけ。

 

メーカーは言いなりになる。

中で勝った。

 

国際共通ルール策定の場で現実離れしていると交渉相手国から変更を求められ、他の国も同調する。

外で負けた。

 

親分が外で負けないためには子分の意見が必要なのです。

親分は子分の意見を受け入れる度量が必要なのです。

 

それではまた。

小説の結末のようになってきました。―『三菱自動車、日産の傘下に』

 

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日本経済新聞 2016年5月12日 朝刊・夕刊 1面)

前回 日産が三菱自に売上損失の損害請求することに対して

「消費者と日産を同列には扱えません。

日産はプロです、技術的なことを三菱自に委ねた結果招いた損失を三菱自が補填することには違和感があります。」

と私情で書いたけど日産が逆に出資することになりました。(出資比率34% 筆頭株主に)

 

「人事考課も日産主導でしたほうがいいんじゃないか。」

と予測でも観測でもなく願望を書いたけど、結果は日産が三菱自に複数の取締役を派遣することになりました。

☆★☆

メディアはみんなわかっていたけど大人の判断で観測記事を書くことができなかったのではないか。

 

 

朝刊の報道で三菱自株は買い注文が殺到しました。

4月20日の不正発覚から 日産による支援の観測記事は出ませんでした。

観測記事を出せば三菱自、日産の株価に影響が出ます。

両社の交渉の邪魔になります。

 

中国企業による買収とか、アップル、グーグル、テスラによる買収とか、ルノーのライバル プジョーによる支援とか明後日の方向の観測記事が出ました。

わからないでとんちんかんなことを書いているのではなく、邪魔しないようにみんなでとぼけていたのではないか。

 

なぜかって?他に選択肢がないからです。

 

☆★☆

前回「水島製作所の生産比率の8割は日産ブランド

事実上 日産の工場のようなものではないか。

日産主導で型式認定を取り直したほうがいいんじゃないか。」

「もしも、(三菱自が)潰れたり外資に売却された場合はスズキから供給を受けるしか道がなくなる。(日産のライバル ホンダやトヨタの子会社のダイハツからの供給はありえない)

と書いたけど、

三菱自動車の国内販売の4割が水島工場製の軽自動車です。

日産にとっても国内販売の2割です。

切り捨てるという選択肢はありえません。

切り捨てるなら出資者から代替手段の提示を求められます。(ないでしょ)

岡山県はじめ周辺自治体、国への対応は必至です。

三菱自の従業員3万人に加えて販売店、部品メーカー他関連事業者、事業所所在地の商店、自治体はじめその影響は計り知れません。

☆★☆

三菱グループには今 支える余裕がない。(前回の振り返り)

 

(4月28日 日本経済新聞

三菱重工は25日、客船事業で巨額の特別損失が出たとして、16年3月期の純利益予想を下方修正した。」(建造中の大型客船の火災による納期の遅れ、国産ジェット旅客機MRJの納入延期、米国では原子力発電所の事故で約9300億円の損害賠償を求められた)

三菱商事は原油安の打撃で連結決算に移行した1969年以来初めて赤字に転落。

三菱東京UFJ銀行も利ザヤの縮小や運用する国債の利回り低下で厳しい状況。

☆★☆

三菱グループ以外で救済する財力と救済する動機の両方がある存在は日産しかありません。

 

トヨタには財力があっても動機はありません。三菱の軽自動車は子会社のダイハツの競合です。

ハイブリッドで出遅れた日産には三菱のプラグインハイブリッドは補完関係を築く技術ですが、トヨタは既に持っているので必要ありません。

 

これだけ材料が揃っているのだから、マスコミは誰もが三菱自を救済するのは日産だと思っていた。でも観測記事は書けない。邪魔しちゃいけない。書いちゃいけないと大人の判断で自粛したのだと思う。

誘拐事件では人質の安全を考えて犯人を刺激しないように報道が控えられます。

今回は三菱自の救済(即ち関連自治体、住民への影響)を考えてハゲタカや投機家を刺激しないように報道が控えられた。

☆★☆

日産と三菱自のOEMの現況  と妄想。

 

三菱自の4ドアセダンのトップモデル デグニティ(3.5L V6エンジン ハイブリッド)は日産シーマのOEMモデルです。

プラウディア(2.5L、3,7L V6エンジン)は日産フーガのOEMです。

この2車は三菱グループの役員車として使われています。

三菱グループは既に事実上 日産車のオーナなのです。

 

三菱自の商用バン デリカD:3(1.6L 5人乗り、7人乗り)は日産NV200バネットのOEMモデルです。

 

スズキのOEMモデル

 

三菱自の軽ワンボックス タウンボックス と 日産の軽ワンボックス クリッパーはススキ エブリィのOEMモデルです。

三菱自のデリカD:2(1.2Lマイルドハイブリッド)はスズキ ソリオのOEMモデルです。

日産のモコ(軽ハイトワゴン)はスズキMRワゴンのOEMモデルです。

 

両社は今後ともスズキから供給を受けるのか、

日産の販売店は水島工場製のデイズを販売できない間、モコで食いつなぐという手もある。

日産の軽自動車の販売はモコからスタートしたという歴史があります。

軽ハイトワゴン次期車は2社協業の中で開発されるのではないか。

デリカD:2は次期キューブだったりして。

 

マツダのOEMモデル

 

日産ラフェスタ(2L ローハイト型ミニバン トヨタ ウィッシュが競合車)はマツダ プレマシーのOEMです。

マツダは次期プレマシーを開発していません。マツダはイメージの拡散を嫌ってミニバンの開発・販売からは撤退しSUV(スポーツユーティリティビークル)に切り替えていくことを公表しています。

トヨタ ウィッシュも売れなくなりローハイト(全高が低め)ミニバンの市場が縮小しているからマツダプレマシーの生産終了と同時にラフェスタも廃止になるのではないか。

次期ラフェスタがあるのなら日産独自か三菱自との協業の中で開発されることになります。

 

三菱自プジョーシトロエンPSA)へのOEM供給。

 

プジョーION、シトロエンC-ZEROは三菱i-MⅰEV(軽自動車サイズの電気自動車)のOEMです。

プジョーはフランス本国ではルノーの競合です。

日産の傘下になった以上はプジョーとの提携は解消に向かうでしょう。

ロシアでの合弁事業(工場)もあります。

プジョーにとっては対岸の火事では済まず、ルノー・日産・三菱自への対応が役員会で討議されている。

☆★☆

部品の供給

 

三菱自は電装品は三菱電機から ターボチャージャー三菱重工からとグループ企業から購入していました。

今後は日立やIHIと相見積もりをとってコスト削減に努めていくでしょう。

 

プラットフォームの共有化

 

タイ生産のミラージュはモデルチェンジを機に同じくタイ生産の日産マーチと部品の共有化を進めていく。

三菱アウトランダーと日産エクストレイル RVRとジュークも将来共有か。

次期型の開発を中止したランサーはティーダ・セントラ・パルサー ベースで復活か(だったらランエボはない)

ギャランはティアナ・アルティマ・マキシマ ベースで復活か。

☆★☆ 

パジェロとデリカD:5は独自進化してほしい。

日産のZやスカイラインルノーとは共用にならない独自の存在であるように。

 

 

空飛ぶタイヤ (実業之日本社文庫)

空飛ぶタイヤ (実業之日本社文庫)

 

  宙に浮いたスリーダイヤにならなくてよかった。

(部品メーカーはじめ取引先、工場、販売店、地域商店、自治体にとって)

 

それではまた。

 

 

新型デリカD:5のすべて (ニューモデル速報 (第385弾))

新型デリカD:5のすべて (ニューモデル速報 (第385弾))

 

 現行の三菱車で唯一好きな車です。ベストデザインのミニバンです。(勝手に)

オフロードを走れるごついミニバンて他にない。世界のどこにもない。唯一の存在です。

過去25年間の燃費不正対象車にも含まれていませんでした。