nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

反対しても効果がない理由―合理性だけでは共存が成り立たない

こんなに反対しているのにどうしてやめないんだ。こんなに大勢の人が反対しているのにどうしてやめないんだ。

 

でも反対される人は、「反対する連中は反対すれば相手が怯むと思っている、譲歩すると思っている、なぜ怯んだり譲歩すると考えるのか?自分自身が反対されたら怯む連中だからだ、そんな付和雷同な連中には負けない」とますます確信と自信を深めてしまいます。

反対する=自信をもってやってください になってしまいます。

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こっちが正しい の言い合いはいたちごっこに終始する

 

間違っていると言えば、間違ってないそっちこそ間違っている の言い合いになる。

間違っていると言えば相手が引っ込むと思うのは今まで抵抗を受けたことがないのだろうか。

 

事実と違うは言えるが、こちらから間違っているとは言わない。不毛の論争になることは目に見えているから。

間違っていると言われたら、相手側の間違っていない理由の説明を求めてつっこむ。つっこみどころ満載ならひっくり返せる。つっこむ余地のない内容でもこちらの負けにしない。

負けでも利害が絡めば、全面降伏しないで妥協点を探る。

(大人ってイヤネー)

勝ちでも全面勝利にしないで相手の言い分を聴く。スポーツの勝負じゃないんだから。

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ましな案を出さなければ結局勝てない

 

やめましょう、やめましょう、やめろ、やめろ、しか言えないと自分で考えることができないの?という話になります。

何もやらない選択でこの先どうするの?という話になります。

 

何かやる、違うことをやると言われると不安になるのに、何もやらないと言われるのも不安になるのが人間です。

違うことをやる(不安)、今までと同じで何もやらない(不安)、どっちも不安。

違うことをましな話に変えていくことでしか不安を払しょくできない。

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平和を守れと反対されても痛くも痒くもない理由

 

なぜか? 反対される側は、そっちこそ反平和だ と思っているので いたちごっこ の状態だからです。お互いに自分が平和主義で相手が反平和だと思っているので、どこまでも平行線です。平和の定義や方法論は違いますが。

最悪でも犠牲を最小限にとどめることを平和と考えるか、何事も起こらないことを願うことを平和と考えるか。

 

実現するために腹の底の見えない同盟者や相手陣営と腹の探り合いをしながら利害調整や思惑のすりあわせを行うタフな交渉を行えるか。

正義は我にありと声高に主義主張を繰り返してチキンレースに勤しむか。

 

人気が出やすいのは後者、わかりやすいのは後者。

美意識が違う、判断基準が違う、価値観が違う、ルールが違うのは我慢できない、シンプルでなければ我慢できない、すり合わせなんてとんでもない、そんなのは堕落だ。

わかりやすい。

 

引っ込みがつかなくなって一か八かの勝負をするつもりもないのに勝負になってしまう。

口だけだと侮られて既成事実を作られてしまう負けもある。

収まるか、引くか引かないかの判断は相手次第。

結果は相手の実力次第、伏兵の有無、周辺の思惑次第。

わかりやすいのは却ってコワイ。

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事実はひとつでも真実はいくつもある

 

歴史上起きた事実はひとつでも、宗教、言語、民族の違いによって意味合いは変わる。

真実とは辞書では うそいつわりではない本当のこと、絶対の真理という。

 

受け手にとっての真実とはあるべき姿のことではないか。

起きた事実は受け手によって良い意味にもなれば良くない意味にもなる。

占領した側、された側、併合した側、された側、分断した側、された側。

ただひとつの真実を追求することはお互いが譲ることのできない争いに発展する。

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簡単・合理性だけを追求すると国がなくなる

 

中国との尖閣問題、韓国との慰安婦竹島問題、北朝鮮拉致問題、米軍基地問題、日米貿易問題

昭和の終わりか平成の始めころに日本がアメリカの51番目の州になるというジョークや風刺漫画があったけど、上記の問題を考えたくないのなら51番目の州になることが解決策になる。

日本がアメリカの51番目の州になると日本人は上記の問題を考えなくてよくなる。

米軍は自国軍になり、特権も治外法権もなくなる。

国内なので日米安保条約も消滅する

対米追従反対の日米安保反対 日米安保解消はアメリカになることで実現してしまう。

国内流通になるので貿易問題は消失する。

でも国会は州議会に格下げになり、衆参両院は廃止、日本州代表として上下院に片手で数えられる人数の代表を送り込むことになり、政治家が大量失業になるから国会議員が最大の抵抗勢力になるので決議されない。

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天皇制の存続が実は日本の生命線

 

政治家は選挙で選出され、大臣は任期があります。

選挙のことを考えて行動します。

皇室と各国王室の交流は政治的思惑や短期的な利益とは離れて執り行われる貴重な外交です。

 

第二次大戦後 敗戦国として悪役扱いとなった日本に戦勝国側の議員、大臣は選挙のこと、人気のことを考えて訪問できませんでした。訪問には高いハードルがありました。

西側先進国で戦後、最初に国賓として来日したのは英国のアレクサンドラ王女です。(1961年11月)(エリザベス女王の従妹にあたる)

皇族 王族は選挙で入れ替わることなく交流を続け、国交回復の糸口になりました。

合理性では計れない存在です。

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正義と悪は諸刃の剣

 

どんな些細な悪も許さない。一度罪を犯したら一生苦しめ、後悔しろ、幸せになるなんて許さない。

再犯に追いやることになり、また被害者が出る。

 

一生牢獄につなげ罪刑法定主義なんて無視だ、万引きでも終身刑だ。

自首、謝罪に来る者がいなくなり却って治安が悪化する。

 

正義は我にあり、悪の政権の官僚は全員クビ

テロリストの知恵袋になり手こずらされることになる。

 

安くしろ とにかく安くしろ 方法はそっちで考えろ

苦労する親の姿を見て後継者にならずに廃業したり、ライバル企業の外注先に事業を売却されてしまう。

 

正論だけ、厳しいだけ、効率だけでハートがない。

その先に繁栄はあるの?

 

それではまた。

一紙だけを読んで鵜呑みにするのはおそろしい―米朝首脳会談―朝日と日経 翻訳の違い

 

(2018年6月12日朝日新聞夕刊1面)

米朝首脳初会談」

トランプ氏の発言後、それを受けて

「正恩氏が「ここまでくるのは容易ではなかった。私たちの足をひっぱる過去があり、誤った偏見と慣行が私たちの目と耳をふさぐこともあったが、そのすべてを乗り越えてここまで来た。」」

 

“私たちの足をひっぱる過去があり” と言ったのか?

他人のせい、周辺国のせいにして、私たちの足をひっぱる策謀陰謀で目と耳をふさがれてきたといわんばかりの会談に水を差すような被害者意識の発言をこの場でするか?

 

本当に言ったのならトランプ氏が内心ムッとするのではないか。

通訳はどのようなニュアンスで伝えたのだろうか。

トランプ氏は「その通りだ」と応じたのだから違うニュアンスで伝えたのではないか。

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米朝政権の側近が前日までお膳立てをしてきたのに、そういう発言になるのか。

暴れん坊 わがまま のイメージそのまんま の発言だが この場でそれはないでしょ。

翻訳を読んで誰も えっ と思わなかったのだろうか。

それとも 言いそうだ ありえる と思ったのだろうか。

 

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「の」と「には」で印象は変わる 

 (日本経済新聞同日夕刊1面)

米朝首脳 初会談」

金正恩氏が「ここまでは簡単な道ではなかった」「我々には足を引っ張る過去があり、誤った偏見と慣行が時に目と耳をふさいできたが、あらゆることを乗り越えてこの場にたどり着いた」

 

“我々には足を引っ張る過去があり”

我々には… 米朝間の問題と内部の問題という意味になる。自分たち当事者同士の問題という意味になる。こちらの方が会談の場に相応しい発言ではないか。

通訳が伝えたニュアンスに近いのではないか。

 

首脳会談でなくても、会合で 他人のせい みたいな発言をする人がいたら、あなた何しに来たの?と敬遠したくなる。

 

「私たちの足をひっぱる過去」「我々には足を引っ張る過去があり」

「私たちの」「我々には」

「の」と「には」で受ける印象がまるで変わってしまう。

コワー 気をつけよう。

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備忘録として

 

94年の米朝枠組み合意や05年の六カ国協議の共同声明で非核化の合意を交わしたが、守らなかった。

2018年6月12日の米朝会談は非核化が進展をみたら「には」だった。非核化が進まなければ「の」だった。と振り返ることになるだろう。

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急いだ理由は邪魔が入るから?

 

急ぎ過ぎだ、準備不足だ、このまま会談を行っても具体的なプロセスまでは詰められない。と識者の危惧を尻目に会談を推し進めたのがトランプ流か。

お利口さん、評論家の意見なんてしゃらくさい と意に介さないトランプ流か。

 

先延ばしにして邪魔が入るのを危惧したのではないか。

入れ知恵されたり、中東、アフリカ、中南米東シナ海、国内外、貿易問題、朝鮮半島以外でも不測の事態が起きて会談どころではなくなり、延期ではなく中止になるのを危惧して会うのを優先したのではないか。

準備万端でも流れたら意味がない、誰もが納得するような準備万端に持って行こうとしたらいつまで経っても始まらないと思ったのではないか。

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大統領が代わっても枠組みを維持できるか

合意や共同声明では緩い 本気度の目安は条約批准ではないか。

政権が代わったり、政権内部の力学の変化で合意がちゃぶ台返しにならないように、緩い共同声明や合意よりも、両氏が署名、両国が批准して双方を縛る条約が結ばれるかが本気度のバロメーターになる。

合意、共同声明で終わったら「の」だった。

条約が批准されたら「には」だった。と振り返ることになる。

 

それではまた

 

 

 

(6月12日UPLOAD)

熊にあったらどうするか

山で熊にあったことがない、こちらが思っているだけで熊はこちらを見ていたのかもしれない。

熊が先に察知して離れていったのかもしれない。

 

家畜を襲うクマは捕まらない

 

本書はヒグマを60頭獲ったアイヌの熊撃ちの体験談から熊への対処法が記されています。

熊は家畜に対しては強いが人間に対しては弱い。人間に対して恐怖心をもっている。家畜を襲うクマは人間の裏をかいて逃げるからなかなか捕まらないという。

 

人を襲ったクマがむしろ捕まる

 人を食料だと思って逃げないで襲ってくるのでハンターは獲りやすいという。

 

なぜ人を襲うようになるのか

 大型のクマは寧ろ人を襲わないという、大型であるということは長生きしている熊であり、長生きしているということは用心深く生きてきたクマであるから人を襲うようなリスクを犯さない。

人が気付かずに、或いは気付いて不用意に小熊に近づいた(NGな行為)ために小熊を守ろうとした母熊に襲われたり、不意に出会ってしまった若い熊が人に向かってくる。長生きしている熊は人にあわないようにうまく回避する。

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人の味や人の食べ物の味を覚えさせてはいけない

背中を見せて逃げてはいけない

熊の側が人を得体の知れない生き物として警戒しているのに、背中を見せて逃げたら人は弱いと熊に教えることになる。

逃げ出したぞ、なんだ弱いんだ、と追いかけてくる。熊は時速60キロで走るから逃げられるわけがない。熊は下り坂を速く下りられないなんて都市伝説みたいな話を信じてはいけない、すぐに追いつかれる。

 

襲ってみたら力も弱くて他愛ないと人を食料として覚えてしまう。

熊に背中を見せて逃げるのは自殺行為にとどまらず、人食い熊を誕生させてしまう。

木に登って逃げるという対処法を見たことがあるけど、熊は木登りがうまいから意味がないのではないかと思う。

 

鹿は熊を見たら、背中を見せて逃げるが、鹿の足なら逃げ切れる。

背中を見せて逃げる人間は熊にとっては足の遅い鹿のような生き物に見える。

猿は熊を見たら、木を登って逃げるだろう、猿なら熊が登ってこれない高い細い枝まですばやく辿りつけるし、隣の木に飛び移ることもできる。

木に登って逃げる人間は熊にとっては木登りの下手な猿のような生き物に見えるのではないか。

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リュックを置いて逃げると人間の食べ物の味を覚えてしまう

 

リュックを背負っている人間を見つけたら食べ物を持っていると思って次々と人を襲うようになってしまう。

 

既に人の食べ物の味を覚えてしまった熊には置いていかないと追いかけてくる。

まだ人の食べ物の味を覚えていない熊にリュックを置いていくと人を追いかける熊にしてしまう。

いったいどうやって区別をつけるのか。

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熊の目から目をそらしてはいけない

 

熊撃ちは相手(熊)の動作をゆっくり見る。真正面から立った姿勢で体を揺り動かさないで、動かない姿勢で相手をじいっと見て「ウォー」と言う。

熊が立ち去らないのでもう一度「ウォー」と声を出し、目をそらさないでいると熊のほうが目をそらして立ちあがってまわりを見回して逃げる方向を見定めて逃げたという。

 

熊が立ちあがるのは襲いかかるためではなく、視界を広くして逃げ道を探すためだという。

この時 熊撃ちはキノコ狩りに来ており銃は持っていなかった。

子連れの熊の場合は小熊は見ないで母熊の目を見ながら後ずさるという。

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ヘビが苦手

 

これは意外だった。

縄やゴムのパッキングはヘビのように見える。山菜やキノコを採って生計を立てているおばあさんはゴムのパッキングを持ち歩き、振り回して対処したという。

 

自分が熊にあったら縄を持って行ったりすぐに取り出すことは出来ないからベルトを振り回したらいいのだろうか。

 

棒でつつくのは怒らせるからよくない(ストックでつつくのはやめよう)。細かい枝のついた木を振り回されるのが嫌いで顔をそむけたという。

向かってくる(若い雄)には手近の木から葉や細かい枝のついたままのを取って振り回すのが有効らしい。

 

逃げ足の速い人が襲われる

 

 

7 8人のグループが熊にあって一斉に逃げ出したら、足がもつれて倒れた高齢者が襲われずに一番逃げ足の速い若者が襲われたという。

逃げるものを襲う習性があるということか。

 

人の味、人の食べ物の味を覚えた熊に遭ったら不運だが、熊にあったら背中を見せないで目を見てベルトを振り回すことにする。

 

それではまた。

 

 

クマにあったらどうするか: アイヌ民族最後の狩人 姉崎等 (ちくま文庫)
 

 

言ったか言わなかったかがポイントなのか?―日大アメフト危険タックル問題

言ってなくても免責にならないのではないか

 

日本経済新聞2018年5月23日朝刊35面)

『「つぶせば出す」監督指示 日大選手、会見で説明』

 

5月3日の練習 

前監督「やる気があるのか無いのかわからないので試合に出さない。辞めていい」

コーチ「おまえが変わらない限り練習にも試合にも出さない」

 

5月5日の練習後

☆コーチ「監督に、相手のQB(クォーターバック)を1プレー目でつぶせば出してやると言われた。相手のQBがケガをして秋の大会に出られなかったら得だろう」

 

5月6日の練習前

選手本人「相手のQBをつぶしにいくんで使ってください」

前監督「やらなきゃ意味ないよ」

コーチ「思い切り行ってこい。できませんでしたじゃ、済まされないぞ」

 

5月6日の試合後

前監督「こいつの(反則)は自分がやらせた。成長してくれるんならそれでいい。相手のことを考える必要はない」

 

※☆は筆者が追記

☆印の発言が“思い切り当たれ”の意味では済まない“ケガをさせる意図”につながると思ったのか、翌日の会見でコーチは発言を否定します。

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日本経済新聞2018年5月24日朝刊35面)

『前監督「私の指示ではない」危険タックル コーチ「潰せ」認める』

コーチ「得か損かと言っていない。けがという言葉を使ったかどうかは覚えていない」

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言っても言ってなくても関係ないのではないか?

日本代表に行かなくていい。練習にも試合にも出さない。辞めていい。とプレッシャーをかけられて冷静な状態でいられるか?

冷静な状態ではないところで「つぶせば出してやる」と言われて、思い切りいくという意味に受け取れるか?

 

冷静でいられない状態に追い込んでから過激な言葉で指示を出すのは悪魔の囁きです。

こいつ冷静じゃない、言葉通りに受け取ったらヤバイと過激な言葉は控えることをしなかった。

わざとではなくても、そういうことを考慮できないのは指導者・管理者としての資質に欠けるという話になる。

 

言葉足らずではなく 言葉余り

ルール違反は想定外、言葉足らずだったと弁明をしていたが、言葉足らずではなくて余計なことを言ったと思う。

「やらなきゃ意味ないよ」 (前監督は「言ってないと思う」と否定)

「できませんでしたじゃ、済まされないぞ」(何を?)

冷静な状態ではない相手に言ったら、本当にケガをさせなければならない と思い込む恐れがある。

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どうすればよかったのか―不自然な挙動で疑念と不信を招く

監督・コーチ・選手が連れ立って怪我をさせた選手に謝罪、見舞いに行けばここまでの騒ぎにならなかったのではないか。

3週間が経過したのに大学側が当該選手にヒアリングを行っていないのは不可解。

何か裏があると疑われても仕方がない。

 

被害選手は全治3週間の怪我を負って脊髄を損傷して麻痺が残る恐れもあった(日本経済新聞5月22日朝刊39面)と報道されているのに怪我をさせて悪いと思っていない、怪我をさせても構わないくらいに思っていたのではないかと疑われても仕方がない。

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騒ぐようなことじゃない くらいに思ったのだろうか。

 

日本経済新聞5月29日夕刊11面)

「内田前監督ら「除名」検討 関東学連 日大危険タックル」

「関係者によると規律委員会は「反則は監督とコーチの指示」と認定した」

警察の捜査を待たずに関東学生連盟が動いた。

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意図的でないのは却ってアブない

意図的ならやめるという判断ができる。

意図的でないならやめるという判断ができない。

自分の行動と言動が周囲にどのような影響を与えるのか想像ができない。

惰性と習慣で考えもなくやってしまう。

指導者・管理者として能力が欠けているという話になる。

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従順な人が却ってアブない―自分の痛みに鈍感なので他人の痛みがわからない―自分がされたことを人に返しているつもり

 

素直と従順は違う

何の疑問もなく受け入れ、受け入れられることと受け入れられないことを区別したり、考えたりしない。結果、恩師の劣化コピーになる。

 

自分はしごかれた。自分は乗り越えた。反面教師にしないで自分も同じことをする。

部下に、教え子に、子供に返す。

 

乗り越えたのは全部自分の力だと思っている。仲間のフォロー、恩師のフォローがあったことを覚えていないか気が付いていない。しごかれたことだけを覚えている。

しごきだけで成長できると思い込む。

甘ったれるな、このぐらいできて当然だ、自分がされたら困る、嫌だと想像ができない。

自分が若い頃はできたと思い込んでいる。それは幻想。

幻想に振り回される側はたまったものではない。

 

どうして潰れるのかわからない。どうして離反されるのか理解できない。いくらでも代わりはいる。去る者は去れ。

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就任早々の好成績は前任者の功績

 

前任者が選手を育成していたことを忘れたり認識できずに自分に実力と思い込むと後が続かない。

自分にないところ、欠けたところを補ってくれる人は自分とは違うタイプの人。自分と同じタイプの人、自分の言いなりになる人としか付き合えないのでは指導者の器ではないという話になる。

 

自分に意見するコーチは受け入れられない。上意下達オンリー

自分の欠点がチームの欠点になっていることに気がつかない、認められない。コーチが悪い、選手がたるんでいる。

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本当はしごきが嫌だったが自分を騙したのではないか

痛みに強いのではなく強がっていた。強がっているうちに自分の痛みに鈍感になっていった。強がっていることを強いと思い込んだ。

自分の痛みを認識できない人に他人の痛みがわかるわけがない。

 

想像力の欠如

練習に参加させない、試合に出さない、日本代表に行くなと追い詰めた上で、相手のQBをつぶせと言ったら、本当につぶしに行くと想像できない。

 

追い詰めないで 潰せ と言ったら気合い ルールの範囲だとわかる。

 

追い詰めて 潰せ と言ったら冷静な判断力を失っているので言葉通りに受け取りかねない。

本当に相手を潰してしまったら潰した選手が処分されてタダでは済まない。という想像ができなかった。

わかっててやったのなら選手を捨て駒にしたことになります。

わからなかったのなら想像力が欠如していることになります。

想像力が欠如した人が重責を担えるのかという話になります。

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日大の学生はピンチなのか?

就職面接で訊かれるという。

企業側は資質を見極めたいのではないか、他人事のように考える傍観者タイプなのか、自分事と捉えて意見を持っているのか、関心を持たれているということではないか。

 

危機管理学部の学生はピンチなのか?

危機管理できない大学の危機管理学部と揶揄のネタにされている。渦中にいるのだからレポートを作成するチャンスではないか。

 

大学当局はどのような対応を取れば問題をこじらせなかったのか、常時の備えと問題発生時の体制を提案するチャンスではないか。

ただで転ばないでほしい。

 

 

それではまた。

 

 

 

※毎週土曜日に公開していますが、今週は早めにUPLOADしました。5/29

「反省する」と「反省させる」の大きな違い

 

反省すると反省させるの違いは能動と受動の差異ではありません。本質が違います。

 

やってやる と口にする人は殺りません。本当にやる気なら邪魔が入らないように黙ってやります。ゴルゴ13が「やってやる」とそこらへんで言いふらしていたら仕事になりません。

やってやる という言葉と実際の殺人は言動と行動の差異ではありません、本質が違います。 格闘技の試合を見て ぶっころせ と言う人は 実際に殺人が行われることを望んでいるのではないのです。一種のガス抜きです、ガスを抜くことで暴発を防いでいる。寧ろガス抜きが出来ない人が自分或いは他人に向けて暴発する。

nikoichiも若い頃は ぶっころしてやる と言われましたが、言った人に飯をおごられました。

※自分に対する暴発は うつ や自傷、自殺、他人に対する暴発は暴力や犯罪

 

「反省させる」ことのおそるべき副作用

 本書は大学で学生相談のカウンセリングを行う著者が縁あって刑務所の受刑者の支援を行うようになり、事例で被支援者が受刑者になるまでの過程で強制された反省が作用していることを述べています。

更に反省を(させる)と更生せずに刑期を終えて出所した後で、また事件を起こして刑務所に戻ってくる。反省を強制する圧力は犯罪者を生み出し、よい社会を築く妨げになっていると警鐘を鳴らしています。

 

事例:30代後半 罪名:殺人ならびに銃刀法違反

 

中学に入ってから集団からいじめを受けるようになり、グループから金を持ってくるように言われる。→家にある母親の金を盗み、次第に高額の金を持っていくようになる。→グループの仲間にかわいがられ喫煙を勧められるようになり、いじめはなくなった。→母親に家の金を持ち出したことがバレてしまう。

→勇気を振り絞って、いじめを受けていたことを正直に話し許しを乞おうとした。→母親は「いじめは自分で解決しなさい。二度と家の金を持ち出さないと誓いなさい。」と言って「反省文」を書かせた。

☆★☆

→非行グループと付き合い始め、家の金を盗むことはなくなったが万引きがエスカレートし無断外泊が増えていった。

→高校に進学するものの学業についていけず中退。飲食や建築関係の仕事をするが、人間関係がうまくいかなくて、いずれも長続きせず、仕事をしないでパチンコ屋通いの日が続く中で、暴力団員になっていた昔の仲間に声をかけられて暴力団に加入する。

暴力団の組長と組長の妻にかわいがられ「組の役に立ちたい」と考えるようになる。そんなある日、組長から殺人を依頼される。組にとって面倒な存在を殺してほしい「お前を信頼している、頼んだぞ。」抵抗するどころかうれしくなり、二つ返事で引き受ける。

 

トリガーは「反省文」

 親にいじめを受けていると告白することは恥ずかしい、いじめを告白することでいじめがエスカレートするかもしれない、勇気をふりしぼって言った結果が反省文を書けという仕打ち。

心を閉ざして最早素直になることはなくなった。心を閉ざしては仕事に就いても周囲との関係をつくれない、仕事が続かない。そこへ暴力団員から声をかけられ、かわいがられ、暴力団しか居場所がないと思い込むようになる。後は鉄砲玉として使われた。

 

甘ったれるな、人間が弱い、と言い切れるか。生まれた時から強い人間はいない。

強くなる機会がなかったのではないか、幼い時から抑圧されて自己肯定感が育たず自信がないのでいじめのターゲットになったのではないか。

強いのは運ではないか

 他人を弱いと見下すことができるのは、親に自己肯定感、自信を失わせる育て方をされなかったからではないか。

 

告白は関係修復の最後の機会だったのにそれを逃した。辛いことを話すということは聞き手に対して心を開いているということなのに「よく話してくれたね」と受け止めるのではなく「反省文を書きなさい」と突き放された。心を閉ざす他なくなった。

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なぜ親は抑圧的な行動を取ったのか

 

親も祖父母から抑圧的に育てられて、その方法しか知らなかった。抑圧されて我慢をし続けると自分の辛さに鈍感になり、他人の辛さにも鈍感になる。

他人の辛さに鈍感になるとたとえ自分がやらなくても子、孫の世代が問題行動を起こして犯罪者が出ることになる。

連鎖を断ち切るには 反省(させる)のをやめることだと云う。

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反省する と 反省させる の大きな違い

 

言い訳するな、相手の気持ちになって考えろ、ションボリさせてうな垂れさせて溜飲を下げるのなら自己満足のために叱責していることになる。

反省したフリをして本心を隠して問題行動をエスカレートさせて犯罪に至る。

謝ればいいんだろ と軽く考えるようになり、鈍感になる。

 

相手の裏をかいて事件を起こす人はいても、相手の気持ちになって考えながら事件を起こす人はいない。

そういう人に「相手の気持ちになって考えろ」と言っても考えたフリをすることは事前に分かることではないか。

嘘をつくことに鈍感にさせるだけではないか。

☆★☆

急がば回れ

 

著者のやり方はまず、被害者や自分の親へ率直な気持ちを書かせる。

相手に対する不満を吐き出させることからはじめる。

殺人犯は最初、殺された人間が悪いと云う。それを素直に書いていくうちに自分が悪いことに気付き最後には悔恨が生まれた。

(一般的には ふざけるな!遺族の気持ちを考えろ!と止められて 「いきなり反省」に修正させられる)

 

自分の心の痛みに気付かない限り反省ははじまらない

自分の心の痛みに気付く方法は相手に対する不満を吐き出させること。

不満がくすぶっていると前に進めない、新しい気付きや価値観が得られない。

 

自分の心の痛みに鈍感な状態では他人の心の痛みが想像できない。

 最初から相手の立場になることなど無理な話で、まずは自身の感情を吐き出すことで、はじめて相手のことを考えることができるようになり反省する。

☆★☆

他人事のように考えてもいいのではないか

 (他人事のように考えるなんてとんでもない!)

記者会見で自分のしたことを他人事のように話して怒りを買う人がいる。

非難をされて言葉を続けることができなくなる。

 

他人事のように第三者が見たように俯瞰して話せばいいと思う。

自分事と思っていてはひどいこととは言いにくい。他人事と思えばひどいことと言える。それから自分のことに戻せばいい。

 

相手に対する不満を吐き出させると不満の原因に辿りつく、自分事ではなく他人事のように考えたら他人の視点でどうしてやってしまったのかという分析ができる。

分析が終わってから自分に当て嵌めれば悔恨になる。後悔なしでは反省ははじまらない。

後悔を飛ばしていきなり反省は変ではないか。

 

反省とは 急がば回れということだった。

「反省する」急がば回れ、「反省させる」性急

 

自分がしてきた行動や発言に関して振り返り、自分の行動や言動の良くなかった点を意識しそれを改めようと心がけること。

結論ありきではなく分析なくしてははじまらない。

 

 

それではまた。

 

 

反省させると犯罪者になります (新潮新書)

反省させると犯罪者になります (新潮新書)

 

 

悪いと思っていないのに謝らないでほしい

とにかく謝れ、つべこべ言わずに謝れ。

とりあえず謝る、周りがうるさいから謝る、面倒だから謝る、謝罪は幕引きの手段なのか。

 

相手が強いから相手の立場が上だから謝る、長いものに巻かれる、それが社会の潤滑油。

 

謝っているんだからいいじゃないか、俺の顔を立ててここは穏便に、謝っているのに文句があるのか、謝っているじゃないですかいい加減にしてください、謝罪は押し付けるものなのか。

 

こちらが悪いんです、いえいえこちらが悪いんです。お互いに自分が正しいと思っていてもそれは言わないお約束。

 

空気を読む文化:まず謝る。

空気を読まない文化:謝ればいいってもんじゃない。

謝って済ますことで真相がうやむやになる(する)。

うやむやにして徹底的に追い詰めないというムラ社会の知恵があった。

現代社会のムラの外(ステークホルダー)には通じない理屈であった。

☆★☆

反省文の意義とは

 二度とやりません、心からおわびいたします。深くお詫び申し上げます。

添削が入る、雛型がある。実際にできるかどうかは別にして 思います。ではなく、です。いたします。と断定断言したほうが謝罪の意思が伝わるとかいうノウハウがある。

反省文を書くことだけ上手になって反省しない。時間をつぶすための免責ツールにするなら書かなくてもいい。でも書かせることがルールになっている、昔からそう決まっている。

 

推理小説の作家が実際に殺人を犯すわけではない。

(そんなのあたりまえだー!)

よくできている反省文の作成者が実際に反省していると言い切れるのか。

☆★☆

お互いの幸せのために反省文ー実効性は問われない

指導を行った証拠として反省文を残す必要がある。

指導をしたのか? 反省文があります。

 

下手に罰ゲームをやるとパワハラ問題や労災に発展するおそれがある。

校則違反の罰でプール掃除やトイレ掃除をやらせたらちゃんとできているかチェックをしなければならない。体罰は後で問題になる。人権侵害といって騒がれるおそれがある。反省文が無難だという合理的判断がある。

 

 

同じことを繰り返さなくても別の問題が起きる

 

一度あることは二度ある、二度あることは三度ある。不注意とか集中力の欠如なんて事象であって原因じゃない。

 

寝不足?全員が?ホント?どうやってそんなことつきとめたの?注意力を散漫にさせるレイアウトではないのか?前の工程からの受け渡しで発生しているのではないか?

☆★☆

怒られたことはインプットされたからやらない、でもやったことがないことは言われていないのでインプットされてないからやってしまう。

自発的にやらないのではなく怒られたからやらない

抑圧で押さえつけると よいか悪いかを自分で考えるのではなく怒られることを避けることが目的になる

仕組みがわからないから推測も予測もできず応用が利かないので違うことをやらかしてしまう。

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最初に反省させても効果がない理由―最初にするのは後悔だから

 まずいことをしたら、普通は後悔するのではないか、最初に反省するのは不自然ではないか、怪しいではないか。まず反省しろとは 怪しいことをしろ ということではないか

 

ミスった、やっちまった、どうしよう、から始まり、言い訳を考えたり、自分を正当化する。

事故、事件を起こした直後に。自分が弱かった、迷惑をかけた、自分は本当に悪いことをした から始まる人はいない。

弱いも悪いも事象であって原因じゃない

 

原因と向き合う前に、自分と向き合う前に、とにかく反省しろ、早く反省しろ、言った通りに反省文を仕上げろ。

抑えつけから始めて何かいいことでもあるのか。

不正の防止、再発の防止よりも謝らせること自体が目的化していないか。

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抑えつけが生んだ歴史の復讐

 第二次世界大戦

第一次世界大戦敗戦国ドイツに対して戦勝国は徹底的に謝罪・贖罪・賠償を求めました。

多額の賠償と領土の割譲でドイツ国民は追い詰められ生活に困窮し、ヒトラーの演説に希望を見出すようになり、惨事を引き起こしたナチス政権を生む原動力になった。

 

アメリカでは自由化からとり残され、自由主義に抑圧されていると感じている人々の反発がトランプ政権の誕生というかたちになって現れた。これは歴史の復讐ではないのか。

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抑圧は復讐されるー悪意なき復讐

 

実行者に悪意がなくても復讐される。

仕組みの構築はないがとにかく頑張れ、真面目にやれ、ノルマ必達だ。

 

不備を指摘したら反抗的だと目をつけられる。

言っても無駄だと発言は控えられ不満に蓋をしても実態は変わらない。

オーバーワークでどうしようもなくなって、現場が回らなくなって苦し紛れに数合わせをすることで手いっぱいになり、手抜き、不正が横行して経営陣が社会、出資者から糾弾されるのは現場から復讐されているとも云える。

 

批判をされない、よいことしか言われないのは称賛ではない、言っても無駄だと相手にされていない。

 

国レベル、組織レベルで抑圧は復讐を育んだ、では個人レベルではどうなのか。

 

それではまた。

問題は問題意識がないことだった―財務省・TV朝日セクハラ問題

セクハラを容認する報道現場の空気

元財務次官がセクハラ発言をしていないと言うのは正直な気持ちだと思う。

(なに言ってんだ―!)

前の担当も歴代の担当も各社の担当も何も言わなかったし今まで問題にならなかった。先輩も上司も問題にならなかった。どうして自分だけがこんな目に遭うんだ、とばっちりだ、不運だ。セクハラは相手が不快と感じたかどうかが分かれ道、不快の意思表示をされたことがないからセクハラをした認識がない。偶々、告発した女性記者が今までの担当と違っていた、不運だった。と思っているのではないか。

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(2018年5月3日 朝日新聞朝刊25面)

「セクハラ発言が飛び交う職場でそういった環境を変えるというよりは、むしろ「なにくそ」と乗り越えて闘い続けることがデフォルト(初期設定)だった」

「セクハラ発言を気にしていては仕事にならないと受け流し、変えようとしなかった。こうした環境を放置した責任が私たち世代の女性にもあるのではないかと感じ、申し訳ないと思った」(均等法が成立した85年にアナウンサーとしてフジテレビに入社し、今はフリーでキャスターとしても活動する長野智子さん)

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女性記者の声

 

「新人時代はセクハラを許す土壌など構造的な問題があるという認識もなく、自分がだめなんだと矮小化してしまった。」

「自分に隙があったのか、相手に勘違いさせたのかと思う」

 

セクハラを受けるのは自分のせいだと思っている。

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「次官の取材に「行けません」と言えば記者失格になると考えてしまう。」

「被害を訴え、担当を代えられたら、自分のキャリアにマイナスになるのではと思ってしまう。」

「社会をよりよくする報道をするには、苦労は我慢しなければ と思い込み、自分の感覚を鈍感にさせていた。」

 

仕事のプレッシャーで被害を訴えるのを躊躇する現実がある。

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「信頼している人でもあったので、相手の人生を変えてしまうんじゃないかという怖さがあった。」

「仕事を辞めさせたいわけではなく、私にも周りにも二度としないでほしい。」

 

相手の人生を慮って告発ができなかった。

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「うまく受け流せ」「女をつかって仕事をしているくせに」

 

会社で相談するどころじゃない。言っている側はセクハラの認識がないのだろうか。

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もはや女性記者抜きでは現場が成り立たない

「報道現場で活躍する女性記者の数は年々増えている。日本新聞協会によると…」

女性記者の割合

1990年 3.5%、 2001年 10.6%、 2017年 19.4%

朝日新聞の記者のうち2割は女性ですが、最近は新人記者の半分近くは女性です…」

 

男性の記者志望者が減っているのだろうか?

 

全文表示 | 日本から「新聞記者」志望者が消える日 米国では驚きの不人気ぶり : J-CAST会社ウォッチ

 

「中高生向けの仕事情報サイト「13歳のハローワーク公式サイト」が14年8月中に集計した「人気職業ランキングベスト100」には、「新聞記者」や「新聞業界」のしの字もみられない。

編集者(6位)、テレビ業界で働く(19位)、出版業界で働く(66位)など、他のマスコミ仕事と差をつけられている。」

 

志望者の減少と相まって相対的に女性比率が上がったという構図の中、記者の半分が女性という時代がやってくる。

「女を寄こすな」と言っても女ばかりになるかもしれない。

 

新人の女性記者が旧弊に染まらずにやがて管理職になればセクハラの相談のハードルが下がるのではないか。

過去の思い出話で以前の体制では無理だったなんて話になったら立つ瀬がないではないか。

 

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会社が相談できる仕組みをつくっても相談できない現実

1月下旬の朝日新聞フォーラム面の「#MeToo」特集で、メディアで働く人たち191人に聞いたアンケートでも、セクハラに遭ったことがあると答えた119人中7割近くが誰にも相談しなかったと答えていたという。

窓口を設けても自己責任、キャリアに関わると考えて、成果へのプレッシャー、相手を慮ってハードルを越えられないという現実がある。

 

ネタを取ってくると会社が評価してくれる。その代償がセクハラを我慢することという構図では中々表に出ない。

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新聞TVではネタにならなかったージェネレーションギャップ

TV朝日の女性記者が問題視しても黙殺されてTVで報道されなかったのは、日常のことで異常と思わなかったからネタにならないと判断されたからではないか。

 

そういうもんだと受け入れてきたオジサンオバサン世代と、おかしいものはおかしい嫌なものは嫌と主張する若手とのジェネレーションギャップで話が通じなかったのではないか。

 週刊誌でなければネタと捉えなかったのではないか。

週刊新潮の記事が反響を呼んだらネタになると判断されて横並びで一斉に報道。

 

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既に発生している二次被害

「食事は行かないほうがいいかな」「録音してないよね」取材がやりにくくなったという。これがTV朝日の女性記者の上司が心配していた二次被害の正体ではないか。

 

しかしこれは上下関係ではないのか?

公式の記者会見では聞けない話がある。相手の懐に飛び込む非公式の取材も必要とされている。その原因は他社を出し抜いて重要なネタを掴みたいという動機が根底にあるからではないか。

ネタを取るために取材相手の歓心を買うために我慢をする。それが上下関係という構図に結び付いている。

 

取材する側とされる側は対等ではないのか、上下関係はおかしくないか。

対等ではなく上下関係による鬱屈から反動で批判に走ったり同調していることを想定して、差し引いて読んだほうがいいのだろうか。

 

立場,地位の違いがあるから人間として対等ではないという勘違いが起きているのではないか。

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勘違い

対等と言えばタメ口をきくことだと勘違いしたり、立場が上だと思ったら相手を奴隷扱いできると勘違いしたり、平等というとサボっても同じ金を要求したり、足が速い子も遅い子も手をつないでみんなで一緒にゴールインという大人による足の速い子に対するイジメをやりながら思いやりがあって優しいことをしていると思い込む勘違い。

 

セクハラパワハラする側と(自分に価値がないと思い込んで)受け入れる側の勘違い。

 

 

取材は上下関係が当り前になっているのではないか

 

政治家、官僚は上という考えでは取材相手によっては下に見ることもあるのではないか。

取材させてください。取材してあげる。下になったり上になったりすることがあるのではないか。

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動機は何か? 会社に評価されるからではないか

取材相手の懐に飛び込んで何としてもスクープをものにしたい

スクープ 

他社を出し抜いて重要なニュースをつかみ報道すること。スクープ記事とか特種(とくだね)とか云う。

 

スクープよりも裏取りや舞台裏や背景といった深堀りした記事を書くために有効かもしれない。

記者が張っていることで下手なことはできないと緊張感を与えるなら意味がある。

上下関係になって癒着したらミイラ取りがミイラではないのか。

 

二紙を併読して、こっちには出ているのに、こっちには出ていないと毎朝比較している身としては先取りスクープは否定できない。

(発表するつもりがないから)いくら待っていても出て来ないネタ、記者の努力・社のバックアップがなければけして表に出て来ない調査報道スクープを読むと溜飲が下がる。

 本物のスクープを読んだら喝采を贈ろう。

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セクハラも前例主義だった

相手が黙っているからOK、先輩上司が大丈夫だったからOK、自分も大丈夫なはず、

それは油断。

 

相手が外国人でも同じことをするのか、外交問題、国際問題になると考えてやらない、でも日本人女性相手にはできる というのは島国根性ではないか。

 

先輩上司同僚が大丈夫だったから自分もやる、今まで大丈夫だったから今度も大丈夫、それではコピペになってしまう。

 

担当は代わる、相手は代わる、違う個性の人間。

過去の自分がOKと思っていたことが、今の自分はNO

過去の自分がNOと思っていたことが、今の自分はOK

今、自分がいいと思うかで判断する。他人と自分の過去のコピペでキャリアを損なうなんて勿体ない。

 

それではまた。

「5月5日 こどもの日」とは別に「11月20日 世界子供の日」も祝日にしたほうがいいのでは

こんな展開になるとは思わなかった

 

子供の日があるのになぜ大人の日がないのか。

勤労感謝の日があるから別にいいじゃん。

(これで終わりか、「これからはなしをします。」と言って「あるところに歯のない人がいました。オシマイ」みたいなオチか。)

 

3月3日が雛祭りで5月5日が端午の節句だからといって4月4日がオカマの日ではないし、成人の日があるからって18禁の日があるわけでもない。

(誰も言ってねーよ。)

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民法が改正されたら成人式には18歳で参加することになる

「18歳成人」民法改正案を閣議決定 女性の結婚年齢上げ :日本経済新聞

 

 

2018年3月13日

「政府は13日の閣議で、成人年齢を20歳から18歳に引き下げる民法改正案を決めた。主要国では「18歳成人」が多く、若者の自立を促す狙い。女性が結婚できる年齢は16歳から18歳に引き上げ、男女ともに18歳にそろえる。成立すれば、民法が制定された明治時代から続く「大人」の定義が変わる。政府は今国会で成立させ、2022年4月1日の施行をめざす。」

主要国とはどこの国を指すのか

http://www.moj.go.jp/content/000012471.pdf#search=%27%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E6%88%90%E4%BA%BA%E5%B9%B4%E9%BD%A2%27

 

 

法務省の資料によると

イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、スウェーデンノルウェーフィンランド、スペイン、デンマーク、ベルギー、ハンガリールーマニア、ロシア、中国、ベトナム、モンゴル、オーストラリア、ブラジル、チリ、トルコ が18歳で成人年齢となっており、婚姻年齢も成人年齢と一致か未満の場合は親や裁判所の許可となっている。

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因みにアメリカは州毎に違う 40州から回答があり37州が18歳、2州が19歳、1州が21歳

婚姻年齢は13~18歳(州によって異なる)だって

 

アメリカでは13歳で合法的に結婚できる!? | Bizseeds ビズシーズ

 

27州では年齢制限がないという。

ニュージャージー州では18歳を結婚合法年齢にする案が議会を通過したものの州知事が拒否権を発効したり、ニューハンプシャー州においても、合法的結婚年齢を現在の13歳から18歳に上げる法案が3月に州議会にかけられたが、(多数派の)共和党によって否決されている。

 

反対の理由は「アメリカ人は17歳で軍隊に入隊できる。軍隊で命をかけて戦えるほど大人だから結婚できるほど大人ではないとは言えない」

18歳になってなくても軍隊で戦える。だから18歳になっていないから大人ではないとは言えない。という理由で婚姻を認めるという。 

祝日に国旗を掲げるのは当たり前。国歌を斉唱するのは当たり前。

日本の※サヨクから見たらアメリカは総右翼の国に見えるんじゃなかろうか。

閑話休題

 

※「左翼」「右翼」の語源はフランス革命に遡る。

「左翼」という表現は、フランス革命期の「国民議会」において、「国王の法律拒否権」「一院制・二院制」の是非を巡り、議長席から見て議場右側に「国王拒否権あり・二院制(貴族院あり)」を主張する保守・穏健派が、左側に「国王拒否権なし・一院制貴族院なし)」を主張する共和・革新派が陣取ったことに端を発する。

フランス革命では 右翼は立憲君主派、左翼は共和派という位置づけでした。

 

自由主義や資本主義はフランス革命当初は「左翼」扱いでした。

社会主義勢力の拡大後に「右翼」と呼ばれるようになりました。

「左翼」や「右翼」という用語はレッテル貼りに使われる場合も多いし、時勢によって位置づけが変わる。

平等や労働条件の改善、社会保障、福祉、平和を追求するのは左翼の専売特許でもないし、保守に反するわけでもないから、漢字で左翼とは書かずに片仮名にしました。

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子供の日とは

 

国民の祝日に関する法律 第2条によれば、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことが趣旨である。1948年に制定。

こども と定義されており、男女は問わない。

 

因みに世界子供の日は11月20日

 

、1954年に国際連合が子どもたちの相互理解と福祉を増進させることを目的として制定した記念日であり、国際デーのひとつ。

国連総会は1954年12月14日、全ての加盟国に対して「世界の子供の日」を制定することを勧告した。

 

具体的な日付は各国政府の判断にゆだねられたが、(それで日本は5月5日に制定。)国際連合で「児童の権利に関する宣言」(1959年)と「児童の権利に関する条約」(1989年)が採択された11月20日とするのが一般的。

 

30年の時を隔てて同じ日に採択するというこだわり。

条文は、前文及び54ヶ条からなり、児童(18歳未満)の権利を包括的に定めている。

日本は締約国だから18歳以上を成人にしないと整合性が取れないとも云える。

アメリカは17歳で軍隊に入隊できるし13歳で婚姻できるから、国内法と整合性が取れないので批准(最終的な同意)はしていない。

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同意できないから批准しないアメリカ、同意できるか曖昧(守れない)なのに批准した日本、批准した以上守らないと勧告が出ます。

 

 

日本に対する懸念 勧告

委員会は,財政経済政策(労働の規制緩和や民営化戦略等)が,賃金削減,女性と男性の賃金格差及び児童の養護・教育支出の増加により,親,特にシングルマザーに影響を与えていることを懸念する。

実は国連から「子どもの人権侵害」への懸念で勧告を受けている日本

 

委員会は,親の養護のない児童を対象とする家族基盤型の代替的児童養護についての政策の不足,家族による養護から引き離された児童数の増加,小規模で家族型の養護を提供する取組にかかわらず多くの施設の不十分な基準,代替児童養護施設において広く虐待が行われているとの報告に懸念を有する。(子どもの権利委員会 第三回日本政府報告書審査 最終見解(2010年6月20日の勧告))

 

シングルマザー、貧困、虐待といった報道されている事態は、やはり勧告されていた。

※子供の権利委員会 本部はスイス ジュネーブ

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日本では5月5日が「こどもの日」であることは誰でも知っているが、11月20日が「世界子供の日」(子供の権利を考える日)であるなんてほとんどの人が知らないのではないか。

こどもの日と云えばGWであることも相まって、家族のレジャーやイベントの情報の話で埋め尽くされ、子供の権利に関わる議論や報道の日にならないし、場が設けられることもない。

 

「世界子供の日」は埋もれて、議論も社会的関心も高まらないから、先進国であるのに勧告を受ける立場になっている。

他国がやっているから、国連が言うから、正しいわけではないとは思うが、貧困→教育の貧困→国際競争力の低下→経済力、国力の低下→安全保障、治安の悪化→自由の喪失、モノ不足→暮らし難い世の中 という悪い連鎖を引き起こす。

 

子供の権利を考えるのはキレイごとではない。

11月20日は子供の権利を考える日にしてTV、新聞といったメディアで特集を組まれて議論を高める日にして国政に反映されることが人道主義にも功利主義にも適うと思う。

 

それではまた。

批判する側も忖度をやめられない―半世紀に亘って獣医学部が設立されないことや専門医の不足はなぜ問題視されないのか―批判の対象は忖度ではなく付和雷同

同グループのTV局のセクハラ隠しを報じる新聞の歯切れがよくない

 

報道しなければ身内に忖度していると言われる。

あからさまに批判をすれば身内でしょ、デリカシーがないと言われる。

歯切れが悪くならざるを得ない。

詳細はライバル紙や週刊誌をご参照くださいという展開にならざるを得ない。

 

財務次官のセクハラ問題で財務省への批判を展開していた矢先、被害者の女性が同系列のTV局の記者で、上司に報道すべきと進言するも「放送すると本人が特定され二次被害が心配されるから難しい」と黙殺。

 

TV朝日にはルーチンで報道する前に二次被害の懸念がないことを確認するフローがあるということか?

ルーチンなのか個別の事例なのか興味津津です。

お役人の忖度を批判報道している真最中に報道機関自らが忖度をしてしまったように見えます。

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本当に二次被害を心配していたのなら発表したりしない

 

民主主義を守れと大上段に構えながら、知らぬふりを決め込む。ジャーナリズムの放棄ではないか、このままでは闇に葬られてしまう、日和らないと見込んで女性記者は週刊新潮に録音テープを持ち込んだのではないか。

(サンケイや読売や文春に持ち込んだら、あからさまに会社に反旗を翻すかたちになるから持ち込み先を慎重に選んだんじゃないの。週刊慎重なんちって)

 

反響を呼んで問題が大きくなり、財務省が女性記者に名乗り出るよう声明を出すと 二次被害が心配と言っていたのに あっそれうちの社員です と名乗り出る。

 

どっちを向いているのでしょう。本当は二次被害を心配していなかったんでしょ。

波風を立てたくなかったんでしょ。録音した女性記者のことを やっかいなことをしてくれた。ぐらいに思っていたのではないか。

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「取材情報を第三者に渡したことは遺憾」とコメントをする

 

つい本音が出てしまったのではないか。

「遺憾」とは一般的に残念という意味として解釈されるが、「為されるべきではなかった」という非難の意味を含んでいます。

穏便になかったことにしたかったのに、表に出てしまったのはけしからんという本音が透ける。

 

財務省へ正式に抗議する」

あっそ  世間は しらけてどの面下げて ぐらいにしか思わない。

みんなが財務省を非難しているから後追いで便乗しているようにしか見られない。

みんながやっているからやる、みんなが言っているから言う、これを付和雷同と云います。

内部検証を求めるために恥を忍んで敢えてやると云うのはありだと思うけど。

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人は忖度をやめられない

 

スケジュールを考えて取材も編集も制作も忖度し合って仕事が回っているのではないか。

四六時中 他人の気持ちを推し量って配慮することなく行動していたら現場はギスギスして回らなくなるのではないか。

人は忖度をやめられない。だから忖度を批判すると自分にブーメランになって返って来る。

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実は獣医学部は半世紀もの間新設されていなかった

http://eic.obunsha.co.jp/resource/viewpoint-pdf/201702.pdf#search=%27%E7%8D%A3%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E9%83%A8+%E6%96%B0%E8%A8%AD%27

 

 

獣医学部新設」と検索をかけたら

「旺文社教育情報センター29 年2 月

岡山理科大が52年ぶりの「獣医学部」新設目指す!

国家戦略特区事業として、新たな獣医学教育の拠点を愛媛県今治市に30年度開学予定!」

というレポートがありました。

※岡山理科大の運営母体は加計学園

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52年ぶりってどれだけ岩盤規制なのか?

 

<獣医学教育、獣医学系大学の変遷>

口蹄疫や高病原性鳥インフルエンザなど家畜伝染病が発生すると、食の安全・安心を巡る家畜防疫に関して、獣医師の養成や獣医学教育の実態と課題がしばしば指摘されてきた。」

 

〇“軍馬”に視点を置いた戦前の獣医学教育

「我が国の西洋獣医学の発展の歴史をたどると、“軍馬”に行き着く。我が国で近代的な獣医学教育が始まったのは明治初期といわれ、その主な目的は、当時の陸軍の軍馬の診療や生産といった「軍馬の維持・確保」にあったようだ。」

 

○ 戦前の獣医畜産専門学校等を引き継いだ戦後の獣医学系大学

終戦後の昭和24(1949)年には学校教育制度が大きく変わり、戦前の旧制大学旧制高等学校、専門学校、師範学校などが単独あるいは統合し、多くの「新制大学」が発足したり、旧制から新制へ切り替わったりした。獣医学系大学も、こうした中で生まれた。」

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獣医学部は全国で16のみ

 

現在、国立10 大学(北海道大・帯広畜産大・岩手大・東京大・東京農工大・岐阜大・鳥取大・山口大・宮崎大・鹿児島大)/公立1 大学(大阪府立大)/私立5 大学(酪農学園大・北里大・日本獣医生命科学大・日本大・麻布大)の計16 大学に獣医学科(共同獣医学科、共同獣医学課程等)が設置されている。

 

「戦後の獣医学教育は、前述した戦前の専門学校時代の教育内容、教育施設をほとんどそのまま移行した形でスタートした。つまり基礎獣医学主体で、臨床実習や獣医公衆衛生等の応用獣医学の教育は十分でなかったという。」

「戦後の食生活の多様化、畜産振興、畜産物の自由化、獣医公衆衛生、防疫等に加え、動物愛護などで獣医師には広範で高度な専門職の能力・技能が求められるようになった。」

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獣医学系大学の設置地域:北海道・東北・関東10 校/中部・近畿・中国・九州6 校

 

西日本は不足しているではないか

 

<獣医学系の入試状況>

〇私立大では志願倍率20 倍前後

「獣医学系入試における過去12 年間(平成16 年度~28 年度)の志願倍率をみると、国立大が9 倍台~6 倍台、公立大が14 倍台~7 倍台で推移。私立大は16 年度の約31 倍から22年度の約19 倍まで毎年下降。23 年度の19 倍から26 年度の23 倍まで上昇したが、27 年度から再び下降して28 年度は約20 倍である。」

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文科省の方針は定員抑制

 

<獣医学系の定員抑制策>

〇獣医学系の抑制方針

文科省は、獣医学部(学科等)の新設や既設学部(学科等)の収容定員増について、現在、原則として認めていない(所謂「抑制方針」)。

獣医学部(学科等)の定員の在り方については、これまで“獣医学教育の水準の向上”を前提に、超少子高齢化、人口減少、18 歳人口減少/地域、職域における獣医師の偏在/高度獣医療の拠点機能、感染症発生時の危機管理拠点機能/診療獣医師の需給、獣医学研究職(獣医師免許が必須でない大学教員等)の需給/国際基準における獣医学教育の在り方、獣医学のライフサイエンス分野への対応などについて検討、議論されてきた。」

 

◆ 定員規模の拡大必要なし:「獣医学教育の改善会議」(昭和54 年6 月)

◆ 獣医師養成の拡充は予定しない:「大学設置審大学設置計画分科会」(昭和59 年6 月)

◆ 獣医師養成の整備は概ね達成。拡充は予定しない:「旧大学審答申」(平成3 年5 月)

◆ 獣医師養成の設置、定員増の申請除外:大学等設置に係る文科省告示(15 年3 月)

何度会議を重ねても拡大の必要なしの一本道。

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◆ 国際基準を目指した獣医師の養成規模/ライフサイエンス等への対応も含めた定員の

在り方:文科省「本会議」(26年6月)

「具体的な定員数については、診療獣医師だけでなく、ライフサイエンスなどの新たに対応すべき分野も含め、種々の増減要因等を総合的に勘案して決定することが望ましいと考える。

また、獣医学教育をめぐる様々な社会環境は、今後とも絶えず変化することが予想されるため、定員の在り方については、その状況に応じて適宜適切な時機に見直しが行われることが必要である。」

昨今の鳥インフルエンザ口蹄疫といった畜産に関わる問題、ペット需要等 獣医学を取り巻く環境の変化や獣医師の需給の多様化などから風向きが変わった。

国際基準を目指すということは日本は国際基準にまだ達していないということか。

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大学には入り難いが、国家試験の合格率は高い

 

<獣医師の現状>

○ 合格者約1,000 人、合格率80%程度の獣医師国家試験

「獣医師国家試験の合格者数は毎年1,000 人前後で、第67 回の試験(28 年2 月実施)では

合格者1,024 人中、新卒者888 人(合格者に占める割合86.7%)、既卒者135 人(同13.2%)、その他1 人(同0.1%)である。合格率は、全体で78.8%(新卒者88.0%、既卒者47.9%)。」

大学に入ってしまえば国家試験に通ることはほぼ約束されているということか。

その結果が偏る専門性

 

小動物獣医師に比べ、産業動物獣医師や公務員獣医師が少ない。

食の安全確保、人獣共通感染症対策等に従事する公衆衛生獣医師の養成、確保が課題になっている。

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なぜ報道されないのか

 

悪意に受け取られて、報道しない自由を行使していると揶揄のネタにされている。

そうだろうか?

性善説に沿って考えれば、政府、官僚を批判することに頭が一杯で関心が向かないのではないか。

官僚や政治家の石頭を批判する報道側も石頭なのではないか。

石頭同士で勝手にやってくれと読者をしらけさせる。

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法律違反を伴う指示に唯唯諾諾と従う

 

自分が逮捕されたら家族は、子供の進路はどうなる。と思いとどまって抵抗することができない。

 

心配するな、俺が責任を取る。

聞いた瞬間嘘

悪意で受け取るなら嘘、性善説に沿うならアホ

警察も検察もマスコミも黙らせる。そんなことできるわけがない、あなた何者?

生涯収入を越える損害賠償を払える。そんなことできるわけがない、あなた何者?

裏の闇の収入源でもあるのか ますます怪しい(ありはしない)

心配するなとか責任を取るとか大物風を吹かせて反射的にできるわけがないことを言っていることに気がついてない。

 

人を疑ってはいけない、もっと素直になりなさい の本当と嘘

 

それは素直とは言わない、唯唯諾諾だ、付和雷同だ、嘘素直だ、本当に素直なら従わない。

嘘素直になってしまったら自殺する羽目になったり逮捕されたり自分と家族の人生を壊すことになってしまう。

 

素直と言いなりは違う。

 

それではまた。

ヒーローに救われるのは救いになるのか―とある科学の超電磁砲 シスターズ編 オルタナティブ

 

※「ヒーロー上条当麻の登場なしで御坂美琴は救われるか」からタイトル変更(2018年4月23日)

オルタナティブ…別の選択肢

※黒子VSフレンダ (2018年4月28日追記)

 

善良な人、無実の人が追い詰められて窮地に陥ったときに救いに現れるのはヒーロー物の王道です。

観客・視聴者はそんなことはない、あるわけないと知りながら、だからこそ映画やドラマやアニメを見て喝采を送る。

リアリティに欠けると飽きられてリアリティを追及すると燃えないと言われて、熱い展開にすると暑苦しいと言われて変転や修正が繰り返されてきた。

 

NHK・BSが大岡越前リバイバルしても水戸黄門リバイバルしないのは印籠で解決ワッハッハがリアリティとはほど遠いからか。

(国営放送が印籠の御威光で抑える話をやったら色々と誤解を生んだり憶測を呼ぶからじゃないの)

 

死んだはずなのに現れる、もう死んでるでしょ、二度死んだでしょと思うのに立ち上がる。

そんな展開に盛り上がる人もいれば、ついて行けずにモヤモヤする人もいる。

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反則的に強い相手には反則的な対抗相手でなければ太刀打ちできないのか

 

 ヒーロー 上条当麻幻想殺しイマジンブレイカー)というあらゆる能力を打ち消す能力の持ち主です。

あらゆる能力の発現を0にしてしまうので学園都市では計測できません。なので無能力者扱いです。

美琴が当麻の手を掴んで電流を送ろうとしても送れません。

攻撃をしてもなかったことにされてしまう。

ある意味最強です

 

 学園都市第1位 レベル5の一方通行(アクセラレータ)は無能力者 レベル0の上条当麻に敗れたことにより、一方通行(アクセラレータ)が一番強いという前提条件が崩れます。

一番強い超能力者をレベル6に進化させる計画であったのに、一番強いはずの一方通行(アクセラレータ)がレベル0に負けた。これでは進化実験の該当者はいない、誰なのかわからない という話になり計画は中止になります。

 

上条当麻はイレギュラーな存在として上層部にマークされることになります。

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レポート『量産異能者(レディオノイズ)「妹達(シスターズ)」の運用における超能力者(レベル5)「一方通行(アクセラレータ)」の絶対能力(レベル6)への進化法』はなぜ 白井黒子 に発見されなかったのか

レポートは御坂美琴がネットから非正規ルートで入手してプリントアウトしたものです。 

作中で上条当麻は美琴のルームメイト白井黒子の許可を得て、美琴・黒子の寮部屋に入室し、ぬいぐるみ「きぐるま!」のファスナーの隙間から上記の文書を見つけて、美琴の置かれた状況を知り、一方通行(アクセラレータ)との闘いに向かうことになります。

 

黒子は押しかけルームメイトです。ルームメイトは通常同学年ですが、美琴を慕うあまり元のルームメイトを追い出した下級生です。

美琴のことを「お姉さま」と呼び、懐くというよりも襲うレベルです。

電撃で迎撃されてもバックドロップをされても愛のムチと受け取りめげないヘンタイです。

 

でもテレポーテーションの大能力者(レベル4)で戦いの場ではコンビを組むパートナーです。

迫る黒子に辟易しながらも黒子を追い出したりしない包容力がある美琴という構図です。

黒子は物語が暗く重くならないことに一役買っています

 

ウルトラマンにイデ隊員とアラシ隊員がいなかったら、ゲゲゲの鬼太郎ねずみ男猫娘がいなかったらシリアスでつらいのではないか。

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「お姉さま」の様子がおかしいと黒子は気付いています

 

抱きついてもバックブリーカーで返すのではなく頭を撫でる。

絶対におかしい、手掛かりを得られればと寮を訪ねた上条当麻を部屋に通した結果、黒子が見てないところで(部屋チェックに来た寮監の気を逸らすために部屋を出た)上条当麻は「きぐるま!」のファスナーの隙間からレポートを見つけ出します。

それを見て思った。 黒子!先に見つけろ!と。

 

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情報リテラシーの低い社会はデマに流されやすい

 

園都市で医療技術の発展のために能力者のDNAマップを提供することが広く知られていれば、御坂美琴はクローンが作られることを知りながらDNAマップを提供したなんてトンデモ解釈や噂や都市伝説が生まれたりしない。

被害者が加害者に勘違いされたりしない。

そんなことをするはずがない、騙されたんだ、酷いことをされている。と認識理解されて被害者がさらに追い込まれたりしない。

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レポートを読んで怒り心頭の黒子は美琴を探しに行きます

 

お姉さまの一大事、寮監の折檻をおそれている場合ではない。

一方通行に殺されに行こうとする美琴を力及ばずながらも実力行使で止めようとします。

電撃をテレポーテーションで回避し、傍に現れて美琴の手首を掴んでテレポーテーションで元の位置に戻して、美琴から電撃をくらう前にまたテレポーテーションで消えることの繰り返しで美琴は前に進めない。

ついに美琴は黒子が手を離して消える前に軽い電撃を与えますが、黒子が手を離さない。

 

そうして黒子が時間を稼いでいる間に寮部屋でレポートを見てしまった上条当麻がやってきます。

「あの男 逃げなかったですのね」白井黒子御坂美琴の露払いとして当麻を少し見直します。

 

初春、佐天も交えて対策を立てます。

レポートは黒子から先に初春に渡されてハッキングによる本丸探しが行われていました。

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美琴は研究施設をすべて潰す必要はない

御坂美琴は非道いことに加担する連中は許さないと怒りにまかせて関連施設を片っ端から破壊していきました。

残りひとつになったところで関連施設が138に増えて愕然とします。

全貌は開示されないが、表向きはホワイトな内容で業務委託料が入るならと雨後のタケノコの如く協力機関が増えていく。

儲けが減るって?襲撃者(御坂美琴)の心が折れればいいと。

データ解析をアウトソーシング(外注)できても、ひとクローンの量産や実験は違法行為ですから自前の設備でやるしかありません。上層部の黙認があって儲かるならばと魂まで売ってしまう外注先があったとしても数は限られる。

実験を阻止するためには本丸を潰せばいいのです。

 

 

黒子の風紀委員(ジャッジメント)でのパートナー初春飾利(ういはる かざり)の友人 佐天涙子(さてん るいこ)はそういう機転が利くのではないか

 

美琴や黒子とは初春を通して出会います。

佐天涙子は弟の面倒を見ていたことから刺繍や着物の着付けが得意で、初春が風邪を引けば見舞いに訪れて看病するなど、面倒見の良い性格です。

TVシリーズ第1期23話で美琴は周囲の制止を振り切り一人で戦おうとしますが、佐天に「今 あなたの目には何が見えていますか?」と問われます。

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本丸はどうやって見つけるのかーハッカー 初春飾利の出番です

とある魔術の禁書目録の登場人物 - Wikipedia

「黒子とは小学校の頃から「風紀委員」としての付き合いを持ち、主にオペレーターとして、情報の収集・伝達等で黒子達のバックアップを担う。

また、超一流の天才ハッカーでもあり、ハッカー達や親しい人達の間では「守護神(ゴールキーパー)」と呼ばれている。彼女が構築したコンピュータセキュリティを破るのは至難の技で、その技術レベルは黒子も舌を巻くほど。

それゆえ作中での戦闘場面では主にコンピュータなどを用いて美琴や黒子のサポートをしている。

また、彼女が構築したセキュリティプログラムは、データを「防護」するというよりも侵入者を「攻撃」する構成になっており(度が過ぎて黒子に怒られることもある)。

更に侵入者を誘導してIPアドレスを「警備員」に通報するためのダミーサーバも作っている。能力・身体能力などに劣る彼女が「風紀委員」になれたのはこの特技のためらしい。」

 

風紀委員(ジャッジメント)という立場上、※美琴が行ったようなサイバー攻撃でのシステムダウンや設備を誤作動させて火災を起こすようなことはできないが、本丸を探し出すことには協力できる。

 

※実験を行っている側も美琴の仕業と気付いても、自分たちも犯罪行為をしているので表沙汰にできないので通報できない。上層部に黙認されているのであっても公にできるわけではない。

表沙汰にできないので暗部組織アイテムにはターゲットが学園都市第3位の御坂美琴であることは伝えず不明にしておきます。名前を伝えた時点で殺害を依頼したことになってしまうからです。

御坂美琴と暗部組織アイテムとのバトルシーンは本作の見どころです。

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上がヤバイ仕事を受けると社員 研究員が犠牲になる

 

超電磁砲御坂美琴)が必死になる理由を知りたくなった暗部組織アイテムの原子崩し(麦野沈利)は研究員をつかまえて実験の中身を問います。守秘義務があるので言えないという研究員は (資料を見せないで)今死ぬか、(資料を見せて)一生逃亡生活を送るか選べと迫られます。研究員は一生逃亡生活を送る方を選ぶことになりました。上から言われた通りにしていただけなのに(犯罪だけど)。

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本丸に乗り込むのは美琴 黒子 当麻です 一方通行にリベンジです

(結局上条当麻が出るじゃない)

美琴は一度はアイテムと戦っているので、今度は当麻がアイテムの相手です。

アイテムの相手。(おやじギャグやめて)

アイテム、一方通行(アクセラレータ)との交戦はヤバイので佐天と初春はジャッジメント支部で留守番です。

 

黒子とのコンビネーションでアイテムのリーダー麦野沈利の原子崩し、一方通行の反射を回避します。

美琴たちが本丸に攻め込んだことで一方通行は呼び戻され、第10,032次実験は中止になりました。

滝壺の能力追跡でテレポート先を読まれて麦野の原子崩しを打ち込まれて危機一髪のところで上条当麻が打ち消します。

 

美琴は電撃使い(エレクトロマスター)として第一回実験の行われた(ミサカ1号が殺された)実験室という閉鎖空間で妹たちよりも強力な能力を活かし、実験室内の空気を電気分解して一気に酸欠状態にする。

一方通行「バカか おまえも死ぬじゃねぇか」

意識が薄れる一方通行は見る、美琴の傍らに黒子が現れ二人がテレポーテーションで脱出するのを。

 

※ミサカ10,032号が周囲に電撃を放って空気中の酸素を分解して一方通行を息切れさせようとするも、屋外で電撃の出力も弱いので、たいしたダメージにはならないというシーンがありました。ならば密閉空間で御坂オリジナルの出力なら一方通行を酸欠にできるのではないか。

 

最強ではない御坂美琴には仲間がいる。最強の一方通行には仲間がいない。

御坂美琴は親と連絡を取り合っている(電撃使いでも親に愛されている)。

一方通行の親は不明、学園都市に入る前、能力の片鱗を見ておそれて逃げた(能力のせいで親に捨てられた)。周りがみんな敵に見える。周りが学園都市第一位を倒そうと挑戦してくる。第一位ではだめだ無敵を目指す(誰か止めてくれ)。

 

出動要請がなくても騒ぎで警備員(アンチスキル)が駆けつけ公になり、研究機関は上層部から見捨てられます。

 

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アイテムの麦野沈利(むぎのしずり レベル5)の原子崩し、絹旗最愛(きぬはたさいあい レベル4)の窒素装甲は上条当麻(レベル0)の幻想殺しに打ち消されて無効化され、滝壺理后(たきつぼりこう レベル4)の能力追跡も当麻がレベル0なので追跡できない。

美琴を苦戦させたフレンダは麦野の命令で別の施設で待機したので参戦できなかった。電磁砲(レールガン)戦でミスをして足を引っ張ったからと

 

レベル5とレベル4の3人がかりでレベル0を倒せない。

圧倒的なはずの学園都市第一位が レベル4の空間移動とタッグを組んでいたとはいえ第三位を倒せずに 昏倒した。

一晩に想定外のことが二つ起きて机上の計算が狂って前提条件が崩壊して計画は中止になります。

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遅れて着いたフレンダは当麻との戦いに参戦できませんでしたが、一方通行を実験室におびき出す美琴、黒子と鉢合わせになりました。

フレンダは黒子が引き受けて一騎打ちです。

スカートの中から大量の爆弾(取り寄せアポート能力者)を取り出し黒子に向けて発射するフレンダに対し、黒子はフレンダの頭上へテレポートしてドロップキックを見舞い、太股に忍ばせた鉄矢をダーツのようにフレンダの衣服に刺して壁に縫い付けました。「わたくし急いでますの!」

 

実験室から美琴をテレポーテーションで連れ出すことはできたものの、遅れたために美琴は気絶していました。

黒子は狼狽します、早くお姉さまを介抱せねば。

そこへフレンダが「超電磁砲(レールガン)みーつけ!」と乱入してきました。

黒子は激オコです。「お前のせいですわ!」(激オコ状態なので あなた と言わない)

 

美琴は佐天涙子が補習のときの校庭ランニングでリタイアしたとき、アンチスキルの教師からもう一周走れと言われて苦しかったけど限界を超えた話が記憶に残って、最強の一方通行だって息苦しくなるのは変わらないはずだという発想にいきついた。

 

心配になった佐天涙子は実験施設の外で待機していました。夜に佐天が単独で外出するのは危険なのでジャッジメントの個法(コノリ)先輩がバイク2人乗りで連れて来たのです。

予感は的中し佐天と個法先輩が美琴を介抱します。

黒子は「わたくしがして差し上げたかったのに」(何を)と悔しがります。

 

黒子の攻撃パターンを学習したフレンダはテレポートアウトを予測して反撃し、鉄矢はアポート(空間取り寄せ)したシールドで防ぎます。

一進一退の攻防をしている間にアンチスキルが施設に突入し、こんな連中始末するのは容易いがゴタゴタに巻き込まれるのは面倒だからと、来ているなら撤収しろという麦野の命令を携帯で受けてフレンダは去ります。

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実験室の扉が開いて空気が入ってくる。実験の中止で培養器から成長過程10歳で出されたミサカ20,001号打ち止め(ラストオーダー)が施設内を彷徨って、運命に導かれるように一方通行が閉じ込められた実験室の扉を開きます。

 

誰も巻き込みたくないと一人ですべてを抱え込んで自殺を考えるまで思い詰める。

ヒーローの登場と活躍で救われる。という展開でTVや映画のストーリーが盛り上がります。

倒れても倒れても何度も立ちあがるヒーローに観客は熱狂する。

 

しかし現実では救いのヒーローが現れずに、自殺に追い込まれる事件が起きる。

ヒーローが登場して救われるのは救いなのか。

愛と根性(と類稀なる耐久性や火事場のくそ力)で勝つのに共感するのか、知恵と勇気と友情で勝つのに共感するか。

悪いやつがずっと悪いやつでは救いがない。

いい人がずっと味方とは限らない。 悪意がなくても行き違いで敵味方に分かれることもある。

 

ヒーローでなくてもいい、身近な人が気付くことが救いがあるメッセージになるのではないか。

 

それではまた。

 

 

 

 

 

 

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