nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

2015-01-01から1年間の記事一覧

失われた第3の道「安保法制」その3  参議院は合同委員会の設置と非常事態規定の追加の要求をしなかった。

安保法制は参議院にとっては存在意義を示すチャンスであったのに逃したという思いがあります。 防衛事態に対応する与野党で構成される合同委員会を参議院に設けよ と要求するチャンスでした。 政府と交渉するにあたり条件とするのです。 政府案をそのまま通…

失われた第3の道「安保法制」その2 集団的自衛権を認めないという主張は、寧ろ憲法9条の否定になります。

憲法9条は集団的自衛権を禁止するものではなく制限するもの 自衛隊も日米同盟も維持を求めるが集団的自衛権だけ認めないという主張は、寧ろ憲法9条の制限効力を否定するものです。 紀元前の昔から※チャイナには合従という言葉があり、国家間で相互に協力し…

失われた第3の道「安保法制」その1 大人の事情に振り回された反対デモ

今日、自衛隊と日米同盟を否定する意見は少数派です。 憲法9条を文言通りに捉えると自衛隊も日米同盟も成り立ちません。 日本人は憲法を文言通りに受け取らずに解釈するという選択をして戦後70年を迎えました。 そんな器用なマネができないドイツ人(当時…

保守は徴兵制を避け、リベラルは意図せず国民皆兵を目指すことになる理由

世間では保守派は昔の日本のように徴兵制を復活させようとしている。 リベラルは現状を維持する考え。と捉えられています。 それぞれが実現を目指す方向を考えれば、むしろ逆です。 保守が徴兵制を避ける理由 徴兵制を導入すれば、反乱分子が合法的に武器を…

個別的自衛権の国と集団的自衛権の国の比較

集団的自衛権の行使が認められない中立国のスイス、オーストリアは徴兵制です。 なぜなら他の国の助けを借りずに国を守るためには職業軍人だけでは人手が足りないからです。 非武装中立国の場合 第二次世界大戦当時 ルクセンブルクはドイツ軍に占領され通り…

デモの影響で非民主化が進むという逆説ー民主的な民法改正案が先送りに

今国会で生活に関わる重要な審議が行われる予定でした。それがなくなるかもしれません。 脱時間給法案を断念 民法改正・カジノも 安保法案の審議優先(2015年9月3日 日本経済新聞) 与党も野党も安保に夢中で民法改正の審議の時間がなくなった。 他の二つは…

「忙しい先生」と「いじめ問題」が別々に報道されるのは何故?

2015年7月28日 朝日新聞 朝刊より 授業・雑務14時間、息もつけない。 先生の一日に密着。子ども下校後、残務に忙殺。 午前7時40分 職員室に約30人の教職員が揃っていた。…児童の日記や漢字練習中に目を通す。…30分の中休み「子どもと遊びたい」と」漏らしつ…

朝日と日経で事故の起因者が異なる―首都高速の観光バス玉突き衝突-伝聞調にご用心

新聞を整理しながら読んでみたらオヤッと思った。(こんなことしてるから中々片付かない) 2014年(平成26年)11月8日 夕刊 朝日新聞1面9面、 日本経済新聞9面(社会面)より 事故の経緯 8日午前8時40分ごろ、東京都板橋区仲宿の首都高速5号線上りの板橋…

ミッドウェー海戦 大本営発表前夜-新聞は自らの報道に縛られた

前回は戦時中の新聞を抜粋して並べましたが、その中でもミッドウェー海戦は国の運命は勿論のこと、新聞社にとっても大きな分かれ道でした。 昭和17年6月10日 朝日新聞 夕刊 米英とも船舶難に悲鳴、撃沈累増 建艦は計画倒れ 開戦以来八割を喪失、建造 予…

戦時中の新聞を閲覧してみたら軍よりも好戦的だった。-持ちつ持たれつになってしまう日本人

図書館で戦時中の朝日新聞を読んでみた。 ミッドウェー海戦のあった昭和17年(1942年)6月から読んでみると 昭和17年6月2日 「讀賣社員 中野報道班員戦死 3月17日 スマトラ北部アチュ州」 3月の死亡が6月の報道。情報の入手まで3ヶ月かかっ…

『個別的自衛権』は平和、『集団的自衛権』は戦争という恐るべき誤解

「満州は日本の生命線」という個別的自衛権を主張して中国との戦争状態に陥った歴史的教訓を、平和を願っていると主張する人達が忘却しているのはどういう訳なのでしょうか。 グレ―ゾーン事態(有事(戦争)とまでは言えないが、警察権だけでは対応できない…

一人の男の嘘がもたらした欧州発『第二次世界大戦』

ヒトラーはミュンヘン会議で戦争に反対する英仏の世論を味方にして英仏から妥協を引き出しました。 妥協を引き出した手段は1つの嘘でした。「チェコのズデーテン地方の割譲が最後の要求である」 戦争反対の国内世論もある中、これが最後の要求になるのなら戦…

『石原都政』がもたらした『クリーンディーゼル』―軽油の硫黄分を規制しなければクリーンディーゼルは性能を発揮できなかった。

巷では石原都政のディーゼル車NO作戦のせいで日本はクリーンディーゼルの導入が遅れたことになっている。 マスコミ報道ではディーゼルトラックが排出した煤の入ったペットボトルばかりがクローズアップされてディーゼル車悪の風潮が広まり国産メーカー各社…

戦争反対の民意が利用されて勃発した欧州発第二次世界大戦

指導者とは (文春学藝ライブラリー) 作者: リチャードニクソン,Richard Nixon,徳岡孝夫 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2013/12/18 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (9件) を見る 素顔のリーダー―ナポレオンから東条英機まで (文春文庫) 作者: 児島…

武器や軍隊がなくなれば「平和」なんて嘘

本書の6章に刺激的な見出しがありました。 ”武器や軍隊がなくなれば「平和」なんて嘘” “第二次世界大戦という人類史上空前の戦争も犠牲の割合という観点で考えれば、古代の部族抗争に較べればマシかもしれない。 世界大戦の死亡率は3%、対して部族社会は…

調査の直後に記事になるとは限らない。

(朝日新聞 朝刊2015・7・28) 2面の5段目に“民主 追い風つかめず” の見出しで政党別の支持率が民主9%、共産4%、維新3%、自民の31%に大きく引き離されたままだ。 対応策は「敵失を突くしかない。」とある。 表やグラフは使われず、4段750字ほど…

『内閣支持率』世論調査はできても政党別支持率調査はできない状態

(支持38% 不支持50% 日本経済新聞速報 2015・7・26) (支持37.7% 不支持51.6% 共同通信 2015・7・18) (支持37% 不支持46% 朝日新聞 2015・7・19) 安保法制の審議や採決のタイミングで内閣支持率の世論調査が行われて支持率が低下したと…

『安保法制採決』は野党にとっても規定路線でした。

国会の外で反対している人達と野党はまったく関係がありません。 国民の理解が進んでいない状況で採決すべきではないと言っても、元々賛成するつもりはないのだから国民の理解を深めるインセンティブ(動機)が働くわけがないのです。 そもそも集団的自衛権…

『スズキ スイフト』を運転して眠くならなかった理由を考えてみた

自動車を運転すると眠くなってサービスエリアの駐車場で仮眠を取ることもしばしばある。 小さいクルマ、大きいクルマを問わず困った体質です。 しかしスズキ スイフトを借りて遠出をして1日走り回っても眠くならなかった。 1日運転し終えると頭がぼうっと…

改憲の理由で「アメリカに押しつけられた」と言うことは何の益もない(反日ロビーを利するだけ)

改憲派の中にはアメリカに押しつけられた憲法だから変えるべきだという人もいます。 発案者が誰であっても実情に合わなくなれば改正されるのが法律ではないのか。 考えたのが外国人だから変えるべきだと言うのでは鎖国意識丸出しではないか。 改正理由で同盟…

たとえ借金を棒引きにしても成り立たない『ギリシャ経済』(徴税がザルの国は金融支援も緊縮財政も無意味です。)

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韓国との和解は西洋史の共有から(東南アジア諸国との違いは西洋支配の歴史の有無)

韓国が日本に対して謝罪要求を繰り返すのは、西洋支配を受けた歴史がないことが一因ではないか。 東南アジア諸国は日本と西洋による支配を比較しますが、韓国は他に比較する対象がない。 西洋と戦った歴史も支配された歴史もない。対象は日本しかない。 西洋…

『言論の自由』と「放言」のはき違え

『沖縄2紙』は廃刊になればいい“ という発言は言論か。 言論とは思想や見解を発表し論じること 思想とは認識対象を理解する理性の働き 理性とは感性的欲求に左右されず思慮的に行動する能力 見解とは真理を見極める洞察力 言論って結構難しい。 果たして“沖…

企業の借金はニュースになり、返済はニュースにならない

国政、地方問わず選挙が近付くとポストにビラが入ります。 “大企業はみなさんの税金で救済されています。大企業優遇の政治にノーを” というビラはバカバカしいので捨てますが、困ったことに真に受ける人もいます。 国から資金注入を受けた企業が国に返済して…

護憲派が憲法軽視に協力するというパラドックス。

安全保障法制に係る審議や報道において違憲という言葉ばかりがやり取りされる様は異常です。 違憲と言うしか対抗手段はないのか。 日常のように違憲を連呼すると言われる側は慣れてしまいます。 またいつもの如く言ってるよと慣れてしまいます。 自称護憲派…

世論ならぬ社論に沿う回答を誘導する『世論調査』の遣り口

「“今”必要か」と問われて必要と答えることが出来る人は余程意志の強い人です。 大半の人は「必要ない」と答え、ではいつ必要か と問われても具体的な時期を答えることはできません。 いつ問われても、10年後も「必要ない」と答えます。 反対の意味の質問…

国会中継を見て学者の限界を思う

学者が言ってるから正しいに決まっているって何? 学説がいくつもあるのに全部に賛成するの? 今の学者は 憲法改正が本筋 とこともなげに言います。 本筋であるのは今に始まったことではなく自衛隊創設時からのことです。 60年代70年代 社会主義国家信仰…

デザインストーリーが見所です。(デザイン、レイアウト、パーツ、技術が理詰め満載なのに愉しい)

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「ドイツの覇権アメリカの没落」ドイツ人の善意は世界を窮屈にするだけでは済まない

不利益を被っているからといって相手の悪意と決め付けてはいけない。 相手は正しいことをしていると信じている。「余計なお節介はやめてくれ」「何を言ってるの、これはあなたのためなのよ」自分の善意を信じて疑わない人は厄介です。 ユーロは欧州を一つに…

「ミス」は困ること、許せないことではない。許せないのは「ミスを隠すこと」。

隠蔽問題が起きる組織に対して、甘い、管理がなっていない、という批判が起きるけど逆ではないか。 寧ろ「ミスは許さん」「ミスは致命的」「出世の道が絶たれる」というミスに対する拒絶反応が過剰な組織で隠蔽が起きるのではないか。 一人のミスはチームの…