nikoichixのブログ

新聞やテレビ、本を見て思ったことを綴っています。書いてみたらこんな展開になるとは思わなかった。まいっか。

食物アレルギー死亡事故の原因は学校だったのか?-前提とルールはなぜか疑われない

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/sports/018/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2013/06/05/1335638_5.pdf#search=%27%E9%A3%9F%E7%89%A9%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E4%BA%8B%E6%95%85+%E8%AA%BF%E5%B8%83%E5%B8%82%27

調布市立学校児童死亡事故       ※ http://www.mext.go.jp/ は文部科学省

検証結果報告書概要版

調布市立学校児童死亡事故検証委員会  平成25年3月

※以下は抜粋要約しています。

1 事故の概要

 

平成24年12月20日(木)乳製品を除去している児童が給食でおかわりをした際に、誤って普通食のチーズ入りのチヂミを食べてしまった。(献立表に食べてはいけない料理に引かれているピンクのマーカーがなかったから)

 

配食された給食が済んだ頃に,日直が「おかわりどうぞ」とクラス全体に声を掛けた。

担任はいつものように「大丈夫か?」と声を掛けたところ,児童は保護者が念のために持たせている献立表を出し,「これを見れば分かる」と言った。(マーカーを引いてないので見ても分からない献立表だった)

児童はアナフィラキシーショックを起こし亡くなられました。

アナフィラキシーショック

アレルギー性鼻炎や気管支ぜんそくなどと同じアレルギーの一種で、症状が呼吸器や皮膚など限られた範囲ではなく、全身に現れるものをアナフィラキシーという。

特に過剰な免疫反応により血管が拡張して血漿(けっしょう)成分が漏れ出て血圧の低下やむくみ、意識消失などがみられるものを「アナフィラキシーショック」と呼び区別する場合もある。

☆★☆

「保護者,栄養士,担任との間のルールでは,おかわりの申し出があった場合担任は,除去食一覧表(担任用)(いわゆる「おかわり表」という)で確認することになっていた。」

このルールの有効性には疑問符がつきます。

 

「担任は児童の持っているルールとは関係のない(食べてはいけない料理にマーカーの引いてない)献立表は見たものの除去食一覧表(担任用)の確認はしていなかった。

(当日,除去食一覧表(担任用)は2階職員室の担任の机の引き出しに入っていた。それでは意味がない、けしからんという話になった。)」

(担任が絶対に忘れないことを前提条件にした危ういルールだった)

(戦時中は万が一のことを考えると弱腰と非難され、今は前向きではないと非難される。)

 

☆その上、児童がルールとは関係のない(食べてはいけない料理にマーカーの引いてない)献立表を持っていることが災難の元だった。持っていること自体がルール違反だと誰も気付かなかった。

三者でルールを決めたのに常時守られていないダブルスタンダード状態だった。

 

(今の担任ってチョー大変!nikoichiが小学生のときはおかわりは早いもの勝ちだった、日直が聞いたりしなかったし取り過ぎて担任に怒られた。(女子はやらなかった、やらかすのは男子だけ、おかわりを狙って早食い競争をしていた)

 

アレルギーあるなしに関わらず早食いができない(やらない)ほとんどの子はおかわり争奪戦は関係のない話だったので差別の話にはならなかった。

☆★☆

2 事故発生の要因

 「検証委員会では今回の事故の直接的な原因と思われるものとして,除去食の提供(おかわりを含む。)方法と緊急時の対応の二つに大きな問題があったと判断している。」

除去食の提供では,

1 チーフ調理員がSさんに,どの料理が除去食であるかを明確に伝えていなかったこと。

2 おかわりの際に担任が除去食一覧表(担任用)で確認しなかったこと。

3 保護者がSさんに渡した献立表に,除去食であることを示すマーカーが引かれていなかったこと。

緊急時の対応では,

1 担任がエピペン®を打たずに初期対応を誤ったこと。

養護教諭が食物アレルギーによるアナフィラキシーであることを考えずに,エピペン®を打たずに初期対応を誤ったこと。

以上の内一つでも実施されていたら,女の子の命を守れたのではないかと考えられる。」

 と結論づけている。

そうか?

 「3 保護者が子供に渡した献立表に,除去食であることを示すマーカーが引かれていなかったこと。」

☆親が常時、間違いなくマーカーを引くことを期待することはできない。負担をかけるでしょ。紛らわしいから子供に持たせない。

子供には チーフ調理員か担任がおかわり表を渡せばいい。そうすれば子供が「おかわり表は?」と言うので担任が職員室の机に忘れるということは起こり得ない。

マーカーの引いてない献立表を見て除去食を渡すということも起こり得ない。

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「1 チーフ調理員が児童に,どの料理が除去食であるかを明確に伝えていなかったこと。」

そういうことを常に口頭説明するの? チーフ調理員はそんなに暇なのか、常時 間違いなく実施されることを期待することはできない。子供に おかわり表を渡せば済む話でしょ。

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「2 おかわりの際に担任が除去食一覧表(担任用)で確認しなかったこと。」

子供に おかわり表を渡して担任が一緒に確認すれば済む話でしょ。

同じ立場に置かれたら実際に自分ができるのかという検証をすることなく複雑な対策を立てて、やらないことはけしからん、できたはずだ。精神論に終始すると同じ失敗が繰り返される。

☆★☆

対策は寿限無寿限無になっていく

 

(1)情報の共有について

「ア  児童・生徒の生命に関わる食物アレルギーについては,保護者,栄養士,調理員,担任はもちろん,養護教諭,学校長など学校の教職員全員が把握する必要があり,管理指導表の内容についても教職員全てが把握しておく必要があるが,必ずしも全員が把握していなかった。」

提言している人は把握しているのだろうか。必ず全員が把握している職場が存在するのか。フィクションに則った対策が立てられる。

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「イ  発達の段階にもよるが,同じクラスで学ぶ友人に食物アレルギーがある場合,友人が何を食べてはいけないのかという事について, 同じクラスにいる児童全員が注意する必要があった。」

児童全員が注意する必要があった。……無理!ファンタジー!クラスメイトが苦しみだしてから「どうしたの どうしたの」と言うのが子供の実態ではないか。児童は全員英才になるべきだ。提言者はスーパー児童だったのでしょう。

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提言者も無理だと思いつつ言っているのかもしれない。場の空気を読んでイイ子の発言で議事録を埋めなければならないと配慮した。突っ込んだりするのは空気が読めていないと周りも配慮した。

 

空気が読めない文化:謝ればいいってもんじゃない、理由を言え!

どうして、なぜ が延々と続く。

空気を読む文化:言い訳(理由)を言うな、とにかく謝れ!

最初に謝るという結論がありそれに合わせて理由づけをする。

☆★☆

(2)除去食の調理と配食・配膳について

 「 チーフ調理員から手渡しする際に,料理名を口頭で伝えたようだがSさんに伝わっていなかった。」

チーフ調理員はそんなに暇なのか。おかわり表を渡して児童が担任と共有すれば済む話でしょ。

(1)情報の共有について での認識が(2)除去食の調理と配食・配膳について に影響している。

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「ウ Sさんの給食に除去食があるかないかの情報が,担任に事前に配布する おかわり表のみで行われており,当日は担任に伝えられていなかった。」

児童がおかわり表を持っていれば済む話、なくしたら おかわり はなし。

逐次口頭で伝えるのが確実という信仰があるのでしょうか、あてにならないと思う。

言い忘れたり、言い間違えたりあてにならない。間違えたらたるんでいるとかいう精神論になって堂々巡りになってしまいがち。

☆★☆

⑶ 給食指導について

 「ア 文部科学省発行の「食に関する指導の手引」第6章によれば,食物アレルギー対応については,校長のリーダーシップの下に栄養士,調理員,担任,養護教諭など教職員全員の共通理解が必要としている。」

除去対象の食品が変わらないことを疑う必要があるのではないか

http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-08.pdf#search=%27%E9%A3%9F%E7%89%A9%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%81%AE%E8%B5%B7%E6%BA%90%27

 

※ http://www.mhlw.go.jp/ は厚生労働省

食物アレルギーの治療のポイント

 「食物アレルギーの日常の治療のポイントは正しい診断に基づいて必要最小限度の食物除去を行うということに尽きます。」

「さらにアレルゲンがどのような食品に入っているのかも十分に指導しなくてはなりません。」

『大切なことは食物除去を指導する場合には栄養学的見地と食事の質の面から必ず除去した食物に代わり得る代用食品を保護者に指導することです。』

医師→保護者→学校 除去の対象となる食物の情報が提示される。

「(必要最小限度)の食物除去を行うということに尽きます。」

完全除去を依頼する情報が学校に提示されたら学校側は怪しいと感じたほうがいい ということになります。

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10905100-Kenkoukyoku-Ganshippeitaisakuka/0000112469.pdf

《原則》正しい診断に基づいた必要最小限の原因食物の除去

 

必要最小限の除去とは

1)食べると症状が誘発される食物だけを除去する。

“念のため”、“心配だから”といって、必要以上に除去する食物を増やさない。

2)原因食物でも、症状が誘発されない“食べられる範囲” までは食べることができる。

「“食べられる範囲”の量を除去する必要はなく、むしろ食べられる範囲までは積極的に食べるように指示することが望ましい。」

 

食物アレルギーの治療とは徐々に食べられる量を増やしてアレルギーを克服して改善することにあり、常に完全除去を依頼する情報が提示される場合は治療、改善が進んでいないということになり、原則に則った治療が行われていないという情報を得たことになる。

治療、改善が進まなければ、いつまで経っても保護者も児童もアナフィラキシーショックに怯え続けることになる。

完全除去を維持し続けたからアレルギーが改善されず、ショック死の危険と常に隣り合わせの状況が継続された。

それが不幸な事故を招いたのではないか。

☆★☆

何も変わらない(改善されない)食物除去依頼の提出が続いたら学校は国に報告する仕組みにしたらいいのではないか。

原則に則っていない治療が行われている可能性があると。

学校は文部科学省の管轄、医療は厚生労働省の管轄という縦割があるから伝達ルートがないのか。

☆★☆

3 事故防止への提言

 

「個別面談調書の作成」

「管理指導表記載事項の情報共有」

「緊急時対応における個別対応プランの作成」

「除去食一覧表の作成」

「除去食に関する統一した資料の共有」

 

対策を立てろと言われると書類を増やす話になりがちです。(公だけとは限らない)

なぜか?  書類を作らないと対策に具体性がないと言われるからです。

持つ必要がある人間に必要な書類を持たせる。という話にならずに、和が大事、みんなであれもこれもやりますという話になって書類が増えていく。

書類が増えて担任は子供にかまっている場合ではなくなり、却って見過ごされているのではないか。

☆★☆

対策は足し算になりがち。引き算の場合もある。

 

原因:〇〇をやっていなかったから、〇〇が漏れていた、〇〇が徹底していなかった。

対策:〇〇をやります、〇〇が漏れないように監視を徹底します、新たにチェックリストをつくります、チェックする人を更にチェックする人を配置します、でも人手不足だった。

あれもやります、これもやります。

 

実際にできるのか、実効性はあるのか、やることを増やすと間違える確率が上がる、余計なことをしていなかったのか、新たに加えた工程がクレームの震源になりがち、減らすことはないのか、足し算しかないのか。

☆★☆

「除去食の調理について」

「配食・配膳方法について」

「給食指導に関する提言」

「緊急時の対応に関する提言」

「教職員研修のあり方に関する提言」

教育委員会事務局への提言」

様々な提言がなされます。現場の人は把握しきれるのか。

会議を開いたら提言をしなければならない、提言をすること、対策項目を増やすこと、書類を増やすことが目的になってしまう。現場が書類に追われて子供への対応が疎かになるという本末転倒になりかねない。 

☆★☆

元々の原因(前提)……アレルギー食物の除去に終始して摂取可能量を少しずつ増やしていく治療が進んでいなかったためにアレルギー耐性を身に付ける機会がなくショック死を迎える不幸な事態に至った。

管轄外だから言及されることはないのだろう、クロスファンクショナルな横断的な提言が許されないのだろうか。対策を立てることはできないのだろうか。

 

付帯的な原因(ルール)……おかわり表(除去食一覧表)を児童本人に持たせることが有効(担任と児童で確認し合う、なくしたらおかわりなし)であると、保護者,栄養士,担任の三者間で認識されなかったから。  ルール作りの時点でつまづいた。

 

前提がおかしい、ルールがおかしい とは言えない。

前提もルールも不問に伏して対策の上に対策を積み重ねて膨大な情報量、作業量になって手が回らなくなり却ってチェックが疎かになって全貌を把握している人は誰もいないという事態になりかねない。

 

 

nikoichix.hatenablog.com

 

 

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食物アレルギーは遺伝じゃなくて現代病でしょ(食生活のせいか)

親がアレルギーだから子供に遺伝した?

本当に遺伝ならおじいさん、おばあさんもアレルギーのはずです。

曾爺さん曾婆さんもアレルギーのはずです。

食物アレルギーになったなんて話は昭和30年以降に生まれた人の話ですから、遺伝病ではなくて現代病でしょ。

☆★☆

仮説として

 Nikoichiは幸いどんな食べ物を食べてもアレルギー症状が起きない。

 

なぜか?と考えた。

親が食品添加物にうるさかったからだと思っている。

大量生産の出来あいのものではなく、八百屋で買った野菜、魚屋で買った魚介類、肉屋で買った肉、乾物屋で買った調味料を使って家で作られた料理を食べてきた。

発酵なのか発酵風なのか、燻製なのか燻製風なのかと区別した。安すぎるもの(値段ではなく中身が)を食べると却って医者代がかかることになると。

本物のように手間がかかっていないのだから値段相応でありけして安いのではないと。

☆★☆

発酵には時間がかかる、瞬間発酵というものはない、瞬間熟成というものはない。

時間=コスト、時間をかけなければコストを削減できる。価格を下げられる。

価値が高いものを安い価格で提供しているわけではない。価格を下げているのではない。安いものを値段なりに提供されているのだから割安なわけではない。

安いものと本物は価格や品質の差があるのみならず、まったくの別物。

 

安全性の確認は長期間に亘って体に蓄積するまで検証することは事実上不可能、長期間数十年に亘ってそういう実験に自分の体を提供してまでつきあう人はいない。

胎児への影響を検証すると言われても、そういう実験につきあう母親はいない。

実験をしたら人道上の問題になってしまう。

☆★☆

「食物アレルギー 厚生労働省」でGoogle検索すると

 

http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-08.pdf#search=%27%E9%A3%9F%E7%89%A9%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%81%AE%E8%B5%B7%E6%BA%90%27

「今から50年前には日本では「アレルギー」は、ほとんどありませんでしたが、現在では国民の3人に1人が何らかのアレルギーを持っているといわれています。」

50年前にはアレルギーはほとんどなかった という。

 

「欧米やわが国などの先進国で非常に大きな問題となっており、工業化・文明化と「アレルギー」は密接に関係があるようです。アレルギーは年齢により症状が異なるかたちで現れることが多く、そのような現象は「アレルギーマーチ」といわれています。」

食物アレルギーは現代病、文明病の側面を持っている。

 

昭和30年(1955年)以降に生まれた人 父親、母親の世代で食物アレルギーの話は聞くけど、おじいちゃん、おばあちゃん世代で食物アレルギーという話は聞かない。

☆★☆

アレルギーは「過敏症」と訳されるが免疫反応の一つであり、われわれの体にとっての異物を排出するための一つのメカニズムであるという。

 

体に入った異物を排出するための必須のメカニズムが暴走しているということか。

アレルギーを起こす対象は主に人間以外の動植物由来の蛋白質がほとんどであり。食物アレルギーが【免疫学的機序を介しているということが重要で】、食物そのものの作用によるものは食物アレルギーには含まない。

食物そのものの作用とは

 

「たとえば乳糖を体質的に分解できずに下痢を起こす乳糖不耐症という病気では乳糖を含む食物を食べるとあたかも牛乳アレルギーのように下痢をしますが、この場合には食物アレルギーとは言わず食物不耐症といいます。

食物は我々が生きていくのに必須ですが、個人個人の体質により食物により体に不利益な反応が起きることもあるのです。」

腹を下すのはアレルギーとは言わない、食物不耐症という。

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免疫学的機序は大きく分けると二つに分類される

※機序とは しくみ メカニズムのこと

 

第一は即時型アレルギー反応といい免疫グロブリンE(lgE抗体:石坂公成博士が1960年代に発見)という生体内の蛋白質が介在して起こるもの。

食物アレルギーの多くはこのタイプという

 

個人個人の免疫の反応の違いにより卵に対するlgE抗体 を作るヒトもいれば牛乳に対してlgE抗体 を作るヒトもいる。このことが卵のアレルギーを持つヒト、牛乳のアレルギーを持つヒトを決める要因の一つになるという。

「lgE抗体が 皮膚・腸粘膜・気管支粘膜・鼻粘膜・結膜などにいるマスト細胞に結合した状態で食物抗原と出会うことにより マスト細胞から化学伝達物質(ヒスタミン・ロイコトリエンなど)が放出され アレルギー反応が引き起こされます。」

アレルギー反応を起こすとは体が化学伝達物質を放出している状態。 

 

 「そのアレルギー反応によりじん麻疹・湿疹・下痢・咳・ゼーゼーなどの症状が誘発される。」

「つまり即時型食物アレルギーでは摂取した食物が抗原性を残したまま腸から吸収された後、血液を介して皮膚・気管支粘膜・鼻粘膜・結膜などに到達してアレルギー反応が起きる」

『食物が抗原性を残したまま腸から吸収される』というところもポイントではないのか

 

祖父祖母世代よりも抗原性が残る度合いが多めになって吸収されているのではないのか、腸で充分に分解されないままに吸収が始まってしまう。なぜ充分に分解されないのか、酵素や腸内菌が不足しているか、必要な菌が欠乏しているのではないか。

なぜ必要な酵素や菌が不足、欠乏してしまうのか。

現代人が食べたり飲んだりしたものの成分に必要な菌を殺してしまう物質があるのではないか。

抗原性がより多く残っているために体の免疫が攻撃を始める。

 

「即時型の場合には食物を摂取した直後から2時間以内ぐらいにアレルギー反応を認めることがほとんど」

食物の抗原性を異物と感知して排除しようとする働きがアレルギー反応ということか。

☆★☆

「我々の血液中にはいつも食事後に食物が抗原性を保って存在すると考えられています。」「人間の体ではいつも自分以外のものを排除しようという免疫が働いているのですが、食物抗原に対しては異物と認識していないのです(免疫学的寛容といいます)。」

アレルギーを起こさないとは免疫的に寛容になる、鈍感になるということ。

 

どこでコントロールされているのか、認識しているのか、脳ではなく腸ではないのか? 

なぜ、そういった機能が損なわれてしまったのか。現代人が食べたり飲んだりしたものの中に機能を殺す成分が入っているのではないか。有害とは認識されずに流通しているのではないか。

 

第二のタイプは非即時型

 

 「もう一つの免疫学的機序は即時型に対してlgE抗体に依存しない非即時型(あるいは遅発型、遅延型)と呼ばれる反応です。」

「この場合の詳細なメカニズムはまだ解明されておらず議論の多いところですが、T細胞というリンパ球による反応ではないかと考えられています。」

「即時型と異なり食物を摂取してから数時間後に湿疹・掻痒などの皮膚症状が主に認められます。」

☆★☆

発症のメカニズムは説明されているが、高度成長期に生まれ育った世代からどうして食物アレルギーが発症したのかはわからず終い。

☆★☆

食物アレルギーの治療のポイント

 

「食物アレルギーの日常の治療のポイントは正しい診断に基づいて必要最小限度の食物除去を行うということに尽きます。」

「さらにアレルゲンがどのような食品に入っているのかも十分に指導しなくてはなりません。」

『大切なことは食物除去を指導する場合には栄養学的見地と食事の質の面から必ず除去した食物に代わり得る代用食品を保護者に指導することです。』

とにかく食べたらダメという医者はアレルギー治療の指導の資格を取得していない医者かもしれない。

医療事故を避けるためには何でもダメと言った方が無難か。

☆★☆

専門医を検索したら下記のURLがありました。

 

http://www.jsaweb.jp/modules/ninteilist_general/?ao%5B0%5D=0&sf%5B0%5D=9&ao%5B1%5D=0&sf%5B1%5D=6&ao%5B2%5D=0&sf%5B2%5D=4&ao%5B3%5D=0&sf%5B3%5D=8&sq%5B0%5D=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD&sq%5B1%5D=%E7%9A%AE%E8%86%9A%E7%A7%91&sq%5B2%5D=&sq%5B3%5D=

 

一般社団法人日本アレルギー学会:日本アレルギー学会専門医・指導医一覧(一般用)

プルダウンで都道府県、専門(内科、小児科、皮膚科、耳鼻科etc)絞り込みができるようになっています。

「本学会は2007年3月7日付(医政総発第0307001号)で厚生労働省から「専門医資格認定団体」として認められました。」

「この告示に則り、医師の専門性に関する資格名を広告できる団体として、厚生労働省より認可されました。
認可条件には、関連名簿の公開が義務付けられております。従いまして、本学会Webサイトには、社員名簿(役員並びに代議員)・専門医名簿(何れも氏名のみ)を掲載し、『広く国民に周知しますので御承知下さい。』」

とあるので引用します。

名簿には各医療機関のHPが紐づいています。

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https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/300/175778.html

NHK生活情報ブログ

2013年12月23日 (月)食物アレルギー 増加の背景にあるのは?

「食物アレルギーがある子どもの数は全国の公立の小中学校と高校であわせて45万人あまり。9年前の1.7倍に増えていることが文部科学省の調査でわかりました。」

 

「食物アレルギーを正しく診断できる専門の医師の不足が混乱に拍車をかけている実態もある。」

さいたま市民医療センターを受診した小学校6年生の女の子の母親は、

「これまで(別の診療所)などで受けた血液検査で少しでも反応が出たものは全てアレルギーと申告していました。医師から「念のために食べないでください」と指示されていたからです。」

「このため女の子は20種類近くの食材を給食から取り除いてもらっていました。」

成長期の子供の栄養摂取に問題が起きるのではないか。

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ごま アレルギーでも 4グラムまでは摂取可であった(個別の検査結果)

 しかし、血液検査ではアレルギーの疑いがあることまでは分かっても、本当に症状が出るかはその食材を食べてみなければ分からない。

そのため母親は、本当にアレルギーがあるのか専門医に調べてもらうことにし、このうち「ごま」の試験では、米粒ほどの量からスタートして食べる量を少しずつ増やしていった結果、4グラム食べても症状は出なかったという。

4グラムまでは「ごま」を摂取していいということだった。

☆★☆

さいたま市民医療センターでは、こうした試験を受けた子どものうち、実は何の症状も出ないケースはおよそ半数に上るという。

 

血液検査結果が出た後の指導が必要なのに血液検査の結果だけで最終結論にされて、とにかく食べたらダメと言われて、本当は食べてもいいものまで食べられず栄養が不足するという本末転倒になっている。

「食べ物が制限されるということは、栄養障害などを引き起こす恐れがあるだけでなく、子どもの社会生活に大きな制限が出てしまいます。食物アレルギーに関心が高まるのは非常にいいことだと思いますが、「正しくこわがる」ためには明確な医師の診断が不可欠なのは言うまでもありません。」

「ぜひ一度専門医のもとを訪れて本当は何が食べられて何に気を付けるべきなのか、知ってほしいと思います。」

☆★☆

専門医はどのくらいいるのか?

 

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10905100-Kenkoukyoku-Ganshippeitaisakuka/0000112469.pdf

第2回アレルギー疾患対策推進協議会   http://www.mhlw.go.jp/ は厚生労働省

2016年2月12日(金)

アレルギー科標榜医師の実態 によると

全国の「アレルギー科」標榜医療機関6,725施設にアンケート調査をしたら

 

有効回答数:1,052例(回収率15.6%)  要するに回答率15.6%!どうして85%弱から返事が来ないのか。

資格あり 318  30%

資格なし 724  69%

資格のある医師がいない地域もあるのではないか。

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《原則》正しい診断に基づいた必要最小限の原因食物の除去

 

必要最小限の除去とは

1)食べると症状が誘発される食物だけを除去する。

“念のため”、“心配だから”といって、必要以上に除去する食物を増やさない。

2)原因食物でも、症状が誘発されない“食べられる範囲” までは食べることができる。

「“食べられる範囲”の量を除去する必要はなく、むしろ食べられる範囲までは積極的に食べるように指示することが望ましい。」

 

あれもこれもとにかく食べたらダメという医師は国の指針と違うという。

資格のある医師が不足しているという現状を踏まえて、専門医と連携して診断や治療ができる体制作りが必要ではないのか。

(割りきって専門医に聞く医者もいれば面子に拘って聞かない医者もいるかもしれない。)

☆★☆

(注意事項)として

食物除去実施上の注意

 

母子手帳を利用して成長曲線を経過観察し、成長発達をモニターしていくこと。食物除去を中止できる可能性を常に考慮する。

・すでに感作が成立している食物を初めて食べさせるときには、食物経口負荷試験に準じる注意が必要である。

保育所・幼稚園・小学校入学前には、これまで未摂取の食品に関して食物経口負荷試験を行い、確定診断しておくことが望ましい。

と但し書きがあります。

☆★☆

アレルギー体質の人を調べるだけでは原因はわからない

 

アレルギー体質の人に対症療法を施す、アレルギー体質の人を調べるだけではなく、アレルギー体質でない人と比較をして違いを探さないと原因はわからないのではないか。

☆★☆

親世代と祖父母世代で腸内環境は変わっている

 

前回 腸内の酵素や腸内菌といった腸内環境によって消化できる、或いは消化できない可能性について触れたけど、おじいさんおばあさん世代とアレルギーになった親の世代で腸内環境が変わっているのではないか。

 

薬と添加物の影響で腸内にいた善玉菌が死んで腸内環境が変わってたんぱく質の分解結果が変わってアレルギー物質になってしまったり、体が過敏に反応するようになってしまったのではないか。

安全性を確認したとは?

 

安全性のチェックは人体に害を与えないことを主眼にチェックされても、酵素や腸内菌に影響を与えないというチェックまではしないのだろう。(手法がないのかも)

妊婦のお腹の赤ちゃんに与える影響も、実際に妊婦で実験をするわけにはいかない。

そういう実験に協力する親はいない、無理!

長期間 数年、数十年に亘って摂取を続けて体に影響がでないか。そういう実験につきあう人もいないだろう。

 

海外で禁止されても国内では検証していないので販売継続。

国内で禁止しても輸出国が基準緩和を要求してくる。

結局 自分と家族の体は自分で守るしかない。どの程度まで、添加物や薬とつき合うかを決めるのも自分。

全拒否か、ある程度受け入れるか、依存するか。その結果については自己責任ということになる。

 

それではまた

規制の対象は需要と供給? 品質(消費者保護)じゃないの?―特振法(特定産業振興臨時措置法案)が通っていたらどうなった?

加計学園獣医学部新設の文科省の認可で問題なのは獣医学部の過剰とか不足の話なのか。

教育の質だけを審査すればいい。需要は気にしなくていいのではないか、本筋から外れているのではないか。

供給不足だから基準に満たない学校が認可されたり、供給過剰だから基準を満たしても認可しないということになれば本末転倒になる。

 

大学を卒業しても職に就けない、定員割れで入り易くて卒業しやすい、卒業したあと奨学金を返済できない。

規準が緩いのではないか、結果的に奨学金を返済できない卒業生を生み出した。

☆★☆

 質が担保されていないと学生は、親は授業料を払うことに二の足を踏む。

質を担保(規制)するのが国の役割。レベルに達していれば認可する、達していなければ認可しない。その前提が崩れると市場が歪む。

 

レベルに達しないサービス、商品が社会に供給されて問題が起きると消費者が離れて市場が冷え込む。

品質を担保することが市場の安定につながる。

☆★☆

品質(国)、需要予測(民間)という役割分担

 

需要予測が外れて供給過剰になっても供給不足になってもどっちに転んでも批判される。

需要予測は大学側や出資者が判断することで、国は需要(消費者)サイドに立って品質を担保(規制)するという役割分担がされている。品質と需要予測の両方をやることはないのではないか。

 

国が需要予測までやるのは計画経済です。計画経済の国(旧ソ連)の末路は知れ渡っています。

予算獲得のために需要予測が増大、ばら撒き批判を避けるために需要予測が過小という本末転倒になりかねない。

☆★☆

通称 特振法案

 

1963年から1964年にかけ内閣は特定産業振興臨時措置法案を国会に3回にわたって提出するも審査未了のまま廃案となった。(よかった)

貿易自由化や資本自由化という外資参入の危機感から、通商産業省企業局が立案し、推し進めた国内産業向けの合理化構想であった。

イギリスが、国内企業が外資に駆逐されて“ウィンブルドン現象”に陥ったのに対して、企業の大規模化のためには、民間だけに任せるのではなく、政府も参加する、という官民協調の推進策であった。

1963年(昭和38年)3月、鉄鋼業(合金鉄・特殊鋼・電線)・石油化学(化学繊維)・自動車産業(乗用車・自動車タイヤ)を特定産業に指定し、合併ないし整理統合、設備投資を進めることを骨子として、この法案が閣議決定された。

 

通産省は日本の自動車会社九社体制を三社に集約させ、大型車中心の生産体制になるように行政指導しようとした。(特定産業振興臨時措置法案)

(ところがその後オイルショックが起こった。大型車中心の生産体制が成立していたら日本もアメリカの二の舞いになっていた。)

(農業構造改善事業などに多額の国費を投入してきたにも関わらず生産性の向上は進まなかったのは国際競争からの保護が政策の中心だったから。)

☆★☆

需要サイド(消費者)ではなく供給サイド(生産者)に政府支援を行う

 消費者利益に適うのか。

政府が将来発展しそうな産業を選んで、補助金を与えるのが成長戦略か。

政府の補助金を期待して、民間はそれを待とうと思ってしまう。

待っている間に世界のライバルに先を越されてしまう。

先を越された電気メーカーの場合

 2015年 ホンハイ(台湾)の連結売上高   16兆円

2016年 シャープ(ホンハイ傘下に)    2兆4615億        6.5倍

参考 日立                 10兆 343億

 

白物家電売上高  2014年

東芝(美的集団に事業売却) 2254億

美的集団(中国)     2兆7600億      10倍も違う

 

護送船団方式

2007年 iPhone発売 ポケットに入るコンピュータの誕生です。

これは脅威なのに護送船団 みんなで横並び、抜け駆けは許さない、パトロンスマホをやると言わない。

待っている間にアジア企業が世界でシェアを確保する。

 

日本では通信会社が端末を売る、メーカーにとってのユーザーは通信会社。

海外勢にとってのユーザーは消費者、ユーザーは通信会社に関わらず機能と価格で自由に端末を選ぶ、だからメーカーにとってのユーザーは消費者になる。機能や価格でライバルを下回ればすぐに市場から振り落とされる。

 

タッチパネル、高精細の小型液晶パネル、半導体フラッシュメモリリチウムイオン電池スマホを構成する技術のすべては日本にあった(パーツメーカーは盛況、完成品メーカーは撤退が相次ぐ)

日本のメーカーがスマホを売りだしたのは2011年 iPhone発売から4年が経過していた。その間に海外勢にシェアを奪われていた。

メーカーは次々と携帯端末から手を引き、生き残っているのは、ソニー、京セラ、シャープ、富士通、他は軒並み撤退した。 

☆★☆

かつて通産省は、多過ぎる自動車メーカーを3社に集約させようとした

 

日米自動車メーカー現状 ※大型車ブランドは含まず、( )内は子会社

日本  トヨタダイハツ)、日産(三菱)、ホンダ、マツダ、スズキ、スバル 

アメリカ  GM、フォード、テスラ、(クライスラー※伊フィアット子会社)

 

通産省の計画

  1. 量産車グループ  トヨタ、日産 マツダ
  2. 特殊車輛グループ プリンス、いすず、日野(高級車、スポーツカー、ディーゼル者)
  3. 軽自動車グループ 富士重工マツダ

に集約し、新規参入は通産省の認可制にしようとした。

 

法案が通っていたら

ホンダ、スズキ、ダイハツ、三菱がない。

世界初の排ガス規制クリア、アメリカ現地生産の先駆け(ホンダ)、インド市場シェアナンバーワン(スズキ)がなかった。

トヨタは量産車グループ(高級車・スポーツカーは造るな) レクサスも86やスープラもない。クラウンもランクルもなかったりして。

日産傘下になるプリンスは特殊車両グループ、日産の高級ブランドはインフィニティではなくプリンス?

富士重工(スバル)は軽自動車グループ(小型車は造るな)  レガシィインプレッサフォレスターが誕生しない。

軽自動車 にスズキ、ダイハツ、ホンダという今日のメインストリームがない。

法案が成立したら日本だけではなく、世界の車の歴史を変えてしまっていた。日本車は保護されてガラパゴスな車を造り続けて国際競争に勝てなかった。

☆★☆

個人や少人数の頭で考えたことで決め打ちすることの限界を如実に顕わしています。

人々の発想を封じ込めてしまう。

解放を謳いながら計画経済を実施した国は、思想家の発想の中に人々を封じ込めることになってしまいました。

個人が考えたことを絶対視する。限界になるのは必然でした。

 

それではまた。

 

 

本田宗一郎夢を力に―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)

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東芝解体 電機メーカーが消える日 (講談社現代新書)

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健康にいいは万国共通なのか―和食ブームで和食素材が手に入らなくなるというジレンマ

(2017年9月12日 日本経済新聞 2面)

「漁業資源ウォーズ」「漁場も商売も奪われた」

「サンマの昨年の水揚げ量は2年前の半分に」「中国でサンマを食べる習慣はない……台湾船や中国船がロシアへの輸出用に漁獲を増やした」

「カツオの水揚げ量20年連続日本一の宮城・気仙沼。例年、最盛期の7~10月は1日500~1000トンの水揚げがあった。しかし今は多くて400トンくらい」「カツオの漁場である南太平洋での漁獲合戦だ……中国、台湾、米国など様々な国の漁船が入り乱れて漁獲している。」

 

「1980年代に養殖を合わせて1200万トンあった日本の水産物生産量は、今や3分の1の400万トンまで落ち込んだ。」

「世界の魚介類の1人あたりの消費量は、この50年で2倍以上に増加した。欧米の健康志向の高まりや、新興国の台頭が背景にある。」

文化発信が裏目

 

日本文化の発信、和食はヘルシーですと宣伝した結果が行き過ぎたのか。

世界で今まで食べてこなかった人々まで魚を求めるようになり、魚介類の奪い合いになって資源が枯渇、価格高騰、日本人の口に入らなくなるという事態になりかねない。

☆★☆

和食はヘルシーは全地球的な普遍性があるのか

 

腸にある酵素、腸内菌は全地球的に共通なのか、腸の長さは全地球的に共通なのか(個人差も当然あるでしょ)。

親から祖先から受け継いだ酵素、腸内菌がある。歴史の中で積み重ねてきた食生活で腸内環境があるのではないか。

 

栄養分析でどんなに優れていても体との相性というものがあるのではないか

 

栄養学的にどんなにいいと言われても消化できる人と消化できない人がいるのではないか。

海がない国の人々に海産物を分解する酵素が備わっているのか。

アレルギーを起こさないのか。

肉の消化に適した体と魚の消化に適した体があるのではないか。

海藻を充分に消化できる体とできない体があるのではないか。

日本人でも青魚が苦手な人がいるのに、たとえ栄養分析上優れていても青魚を摂る習慣がない国の人が食べて、長年の蓄積で身体に異変を起こさないのか。

☆★☆

宗教上のタブーには宗教上の理由だけではなく科学的にもよくない可能性がある

 先祖代々忌避してきたのだから体に分解する酵素が備わっていない。長期に亘って摂取して体に悪影響を与えずに分解することはできないのではないか。

迷信ではなく科学的にも問題があるではないか。

 

日本人が肉食ではなかったというのは迷信

 鯨(魚片がついている、昔の日本人は哺乳類ではなく魚だと思っていた)、猪(山の鯨だと言い訳をして食べていた)、雉、軍鶏鍋

井伊家・彦根藩から将軍家に献上された反本丸(へんぽんがん 薬みたいな名前)は牛肉の味噌漬け

滋養をつける薬ですと言って献上、受け取る側も禁忌だ嘘をついたなと咎めず舌鼓。

近江牛のルーツ。

表向きは肉食忌避があったので「薬喰い」と言いました。

 

猪肉は牡丹、鹿肉は紅葉、馬肉は桜、鶏肉は柏という隠語を使いました。

兎を1羽2羽と数えるのは獣ではなく鳥ですというこじつけ。

なんだかんだと言い訳をして、柔軟な発想でこじつけて肉を食べていました。

肉を扱う店は百獣屋(ももんじや)と呼ばれました。

 

日本人は小麦にも親しんでいる

 

日本人の主食は米だ、という。うどん、素麺、ほうとうきしめん、おやき、団子、饅頭 という小麦文化があったから外来のパン、パスタが浸透したのではないか、ラーメンに お好み焼き、たこ焼き(粉もの)が発展したのではないか。

 

☆★☆

 

栄養分析をしたら優れている、ヘルシーだ、それは食べ物だけの話。受け取る側の体の遺伝情報は加味されていない。

 

栄養がある、体にいいと言われてもアレルギー反応を示す人もいます。

 

アレルギー反応を示さないから大丈夫だと長年摂取を続けてから影響が出てくることもある。

 

塩分が多いか少ないか、脂肪分が多いか少ないか、必要量は生活環境や生活習慣で異なる。

 

暑いか、寒いか、乾燥しているか、湿度が高いか、気圧、肉体を酷使しているか、肉体の負荷が少ないか、条件によって必要摂取量は変わる。

全世界全人類一律の基準なんて無理!非現実的。

☆★☆

低脂肪だから科学的に消化がいい、全地球的に消化がいいはず?

 

人間の体は宇宙の謎に満ちている。まだまだ解明されていないことがある。昨日までの常識が覆ることがしばしば。

健康にいいと言われブームになる、違いました。別のものが健康にいいと言われブームになり違いました。の繰り返し。

 

栄養学は万能か、正しいとか間違っているということではなく、現時点でわかっていることが発表されている。これから解明されたり、発表されることがある。

現時点で判明していることが最終回答、結論で新事実、新発見はありえないと決めつけることが間違いにつながる。

栄養士だって がん にもなれば病気にもなる。正しいか間違っているかの話ではなく万能ではない。

☆★☆ 

祖先から積み重ねてきた遺伝情報を持つ体に未知の物質が入る。

長年摂取を続けて蓄積した結果の科学反応は未知数

 宗教上のタブーがなければ、たまに食べるくらいならいいかもしれない。でも常食はしないほうがいいかもしれない。

 

中国人は中国料理を、フランス人はフランス料理を完全消化できても、日本食を完全消化できていないかもしれない。腸で消化できたように分析されても養分の行き先の体の各器官でどんな影響が出ているかわからない。

栄養学的になんだかんだと言われても各国それぞれの伝統的な料理が、家で代々受け継いできた料理が体の遺伝情報と相性がいいのではないか。

 

それではまた。

独裁国家が妥協できない理由― 一枚岩はいい意味なのか

民主制は実は責任分担、独裁制は責任集中

 

民主主義国家の場合は、選挙や野党やマスコミがあることで寧ろ政府の責任を分担しているとも云えます。

野党がだらしない とか マスコミの報道が偏っている とか言われて すべて政府が悪いという話にはなりません。

国民も選挙の投票に行かなかったり無関心でいると自己責任と言われます。

 

独裁国家の場合はすべて政府が決めるから良いことも悪いことも(口に出せなくても)政府のせい、不満の先は常に政府ということになります。

不満を逸らすためにスケープゴートを仕立てたりします。

選挙がないので、政権交代はクーデターという手荒な手段が使われたります。

★★★

民主主義国家は選挙のこと、支持団体の圧力を背景に主張します。相手国も同じ事情で主張します。その中でお互い様で妥協が生じます。

 

独裁国家が妥協すると、妥協=政府は力がない ということになります。

選挙がないのだから、報道の自由がないのだから、責任の分担はない。すべて政府のせいになるので、妥協は許されない。

★★★

民主制と独裁制の失脚の相違

 民主主義国家での失脚は失業です。しかし捨てる神あれば拾う神もあります。

独裁国家での失脚は、本人も家族も収容所に送られたり、処刑されたり、命にかかわります。

 

やめたら、弱気を見せたら地位を保てない、失脚する。やめるわけにはいかない。

やめてくださいと言えない、言えば失脚する。

やめる判断も止める判断もできない。誰も言えない。

☆★☆

やめろ やめてと言ってやめるなら誰も苦労しない。

 

やめろやめてと言ったから、言われたからやめるという話にはならない。

むきになって行動をエスカレートさせたり、止める人や団体に向かって逆ギレしたりします。

☆★☆

押したり引くそぶりを見せたりして相手の足下を見る。

相手はひとりじゃない、お互いに牽制し合っている、それを利用する。

話し合おうとすると話し合いをするふりをする。

喧嘩をしたくない相手と見ると喧嘩をしないふりをして時間を稼いで喧嘩の準備をする。

喧嘩の準備ができたから相手は手出しができないと強気に出る。

みんなが喧嘩はダメと言ってくれる、止めようとする。だから相手は手出しができない。

相手が手出しできないうちにもっと強くなる。誰にも手出しができない存在になる。

☆★☆

相手側で意見が分かれる

 

喧嘩はいけないから言い分を聞こうとする派 と 言い分を聞いてはいけないと言う派に分かれる。

どんなに理不尽な要求をされても喧嘩はいけない派 と 喧嘩を避けて理不尽を通してはいけない派 に分かれる。

もう無理だ仕方がない言い分を通そうとする派 と 無理だ仕方がないで終わらすな言い分を通すな派 に分かれる。

時間をかけて話し合いをしよう派 と 時間稼ぎをさせるだけだ派 に分かれる

和解を求める派 と もう騙されるな派 に分かれる。

それはよくないことなのか。

☆★☆ 

反対意見は補強材になる

 

反対意見は理論武装の補強の動機になります。

反対されること自体が既成事実になります。

反対意見に反発する人が応援に回ります。

反対意見があることが逆に推進力になります。

反対がない状態よりも寧ろ強い力になります。

悪いことではない。

 

意見が違うからといって全人格を否定するのはルール違反。

 

意見が違うからといって全人格を否定するのは口先でどんなに博愛を謳っても意見とは裏腹の独裁脳です。

☆★☆

一枚岩はいい意味なのか

 

一枚岩は強固な団結や組織にたとえられます。いい意味に聞こえます。

一枚岩でなければ崩れ落ちるところがあります。

一枚岩は落ちるときは全体が転げ落ちます。

 

一億総玉砕で一枚岩だったら今の日本はありません。

 

本土決戦・徹底抗戦で戦争が長引いてアメリカとソ連に分割されて南北に分かれていたでしょう。

立憲君主制天皇制と議会民主制)ではなく資本主義国家と社会主義国家に分かれて天皇制が存続できなかったかもしれません。

徹底抗戦を叫ぶ側と和平を探る側に分かれていた、一枚岩ではなかった。

☆★☆

主流派と非主流派に分かれるのは悪いことなのか

 

まとまりがないと批判される。

お互いに牽制し合う、足下をすくわれないようにと自浄作用が働く、油断しないようにと交渉力を磨く、競争する。

競争がなければ、牽制する相手がいなければ腐敗する。悪いことばかりではない。

意見が違うのに誤魔化して和気あいあいのふりをするのは健全なのか。

☆★☆

やめると言わない、やめてくださいと言わない、そんな一枚岩が強いと言えるのか。

 

やめると言わない、やめてくださいと言う、それが弱いと言えるのか。

やめてくださいと言うには勇気がいる。

やめると言う、やめないでくださいと言う、それが弱いと言えるのか。

やめないでくださいと言うには仁義がいる。

 

一枚岩でなくてもいい。

 

それではまた。

4月スタートがブラック化の元凶か(夏休みに宿題がある理由 その2)

前回のブログを書いて思った。4月入学の始まりから日本が敗戦に向かい始めたと。

明治33年(1900年)小学校が4月入学となる。

大正8年(1919年)旧制高校が4月入学となる。

1918 シベリア出兵

大正10年(1921年帝国大学が4月入学となる。

1921 原敬首相 東京駅にて暗殺 1927 軍縮会議決裂 第一次山東出兵 1931 満州事変 1932 5・15事件

タイミングが合っているのは偶然か。

江戸時代の寺子屋は入る次期は決まっていなかった。大学は発足当初は9月入学でした。それが陸軍(4月に徴兵検査)に忖度して全教育機関が4月入学になった。

全教育機関が陸軍に右に倣え、最初は誰も気にしなかった、政府も軍もマスコミも国民も気付かないうちに倣うのが習い性になったのではないか。

5・15事件で犬養毅首相を首相官邸を襲撃し撃ち殺した青年将校を英雄と褒めそやす報道で助命嘆願運動が巻き起こりクーデターを起こした将校らへの判決は軽いものとなった。後の2・26事件の誘因となり、歯止めがかからなくなった。

☆★☆

精鋭は使い捨て

 

パイロットになるのは難関というのは一般的な認識です、戦闘機のパイロットになるのはさらに難関。

学力・体力ともに優秀

教育、選抜、訓練、教材、機材、設備 1人1人のパイロットを育成するためにどれだけの人々の手がかかっているのか、人々が関わっているのか、それを使い捨てにした。

 

巻き添えにされてたまるかと敵も必死。

大半が緊張と疲労で途中で墜ちる、撃ち落とされる、迎撃を突破して敵艦に到達するのは精鋭中の精鋭。

精鋭中の精鋭を使い捨てにしまくる。

戦後、生きていたらどれだけのことを成し遂げたのだろう。

☆★☆

特攻はテロと同じだって?

 

軍艦をターゲットにする特攻と一般市民をターゲットにするテロが同じ?

軍艦・兵器と無辜の一般市民との区別ができませんと宣言するようなものです。

軍艦も一般市民も同じ、一緒にする。それは無差別テロの発想です。

とってもコワイことを言っているという自覚があるのでしょうか、悪気はないのでしょうが。

☆★☆

水を飲んではいけない

 

部活で練習中に水を飲むなと言われた時期がありました。

今日では非常識なのに、倒れるのは根性が足りない、精神力が足りない、もしかして昭和陸軍の延長だった? 今なら虐待扱いになります。

 

夏に全国大会をやるためには学年は4月スタートでなければならない、そうでなければ困る(誰が?)、過酷な環境で頑張る選手を見て感動したい、夏の風物詩だ、伝統だ、熱中症になるなんてたるんでいる証拠だ。アンビリバボーだのクレイジーだの大きなお世話だ。

他人事だから言えるのではないか。

 かつては暑くてもせいぜい30度でした。今は37度とか体温よりも気温が高くなります。今時の若者はと言ったところで、おじさん達の現役時代とは気温が違います。

 阪神タイガースも夏の間は京セラドームで主催していたらいいのではないか。

(その方が勝率が上がったりして)

☆★☆

9月スタートにすれば、秋の地方大会、冬休みに全国大会、正月のテレビは野球にサッカーに駅伝と盛り沢山になります。

全国選手権:夏→冬、選抜:春→夏 に開催時期がずれる。夏の地方大会の勝ち抜き戦での連投が秋に移行する。

 

オリンピックも元々は秋の開催でした。

 スポーツの秋でした。(だから10月10日は体育の日になりました)。テレビ局からの放映権収入を上げるために視聴率の稼げる夏休みに向けて開催期間が変更されました。

夏の汗と感動は商業主義の賜物です。

☆★☆

組み体操まだやるの?

 運動会で組み体操をやる学校には教員と父兄の模範演技を義務化すればいいと思う。

目的は危険性を認識して児童、生徒を指導するため。

義務化にしたら中止にする学校が続出したりして。

見て感動したいけど自分は危険を冒してやりたくない。時間がない、そこまでしてやりたくない、やる必要はない。

☆★☆

インパール作戦

 ミャンマーから英領インドへの侵攻を試みるも補給を無視した作戦で潰走となる。

投入兵力8万6千、帰還時の兵力1万2千

田口司令官「皇軍は食う物がなくても戦いをしなければならないのだ。兵器がない、やれ弾丸がない、食う物がないなどは戦いを放棄する理由にならぬ。弾丸がなかったら銃剣があるじゃないか。銃剣がなくなれば、腕でいくんじゃ。腕もなくなったら足で蹴れ。足もやられたら口で噛みついて行け。日本男子には大和魂があるということを忘れちゃいかん。…」

手本を見せてほしい。

http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20170815

NHKスペシャル番組中では「あと2千人殺せば陣地を取れる」と言ったという。

2千人殺すとは敵のことではなく、味方が2千人死ねば敵の陣地を取れるという意味だった。

兵は使い捨てだった。

☆★☆

経営危機なのに不採算事業を母屋にして儲け頭を切り離す?

 

経営危機に陥った企業は通常、不採算事業を売却して儲け頭を中心に据えて再生を図ります。

常識に反して、儲け頭を売って売却益で赤字を減らして上場を維持する。

会社の存続のために儲け頭は手放せない。更なる発展を計る。ではなく目の前の上場廃止を避けるためには手段を選ばず儲け頭を手放す。その後どうするの? 後のことを考えている場合ではない、今目前のことを考える。

 

上場を維持すること自体が目的?

上場を維持したところで残った事業で稼げなければ株価の下落を止められない、上場を維持した意味がなくなる。

 

残した事業からエンジニアがライバル社に移籍する。技術の空洞化が進み資産価値が棄損して株価が下がる。

あと〇〇〇〇人のクビを切ったら事業を、会社を守れるとかいう話になりかねない。

戦争のときとは違う、職業選択の自由がある。戦争のときのパイロットのようにエンジニアはむざむざ使い捨てにされはしない。

 

原子力が国策だから残す?

人が決めたことに従って、うまくいけば決めた人のおかげ、うまくいかなければ自分の責任。

国が決めたことに従って、うまくいけば国のおかげ、うまくいかなければ会社の責任。

親方日の丸、国策に沿っていれば会社は安泰? 市場とのギャップが生じて不採算になっても税金投入で助けてくれるはず。それは神話。

 

海外への技術流出を防ぐために事業として残すということか。

その目的はエンジニアの日立や三菱に転籍と特許、技術、図面の売却で達せられるのではないか。

設備、事業部の買い取りには二の足を踏まれるのだろう。

 

☆★☆

3月決算、4月新年度に新卒を迎えて育成する余裕がないのがブラック化の原因ではないか。

12月決算、1月新年度、9月に新卒を迎えれば育成の余裕ができるのではないか。

教育も事業もいつまで昭和陸軍の呪縛にとらわれているのでしょう。

 

それではまた。

 

 

太平洋戦争 日本の敗因〈4〉責任なき戦場 インパール (角川文庫)

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学年はなぜ4月から始まるのか(夏休みに宿題がある理由)-ニートはどうして異世界では引き籠りにならないのか

学年は4月から始まります。これが夏休みに宿題がある理由です。

国際化して欧米のように9月スタートにすればいいのではないか。

そうすれば夏休みは学年が終わった後なので宿題がなくなる。

(そんな理由かよ)

 

入学試験は雪で延期になるような2月に行わなくてよくなる。

 

5月入試、6月合格発表、7月入学式、9月授業開始になれば長い夏休みの間に学生生活の準備ができる。

7月卒業式、9月入社になれば長い夏休みの間に卒業旅行も仕事の準備もできる。

夏休みの宿題の憂いなく家族旅行も友達との旅行も楽しめる。

景気対策になります。(こじつけ)

 

企業も会計年度を1月スタート、12月決算にすれば国際基準で本社と海外子会社との決算期がずれない。海外提携先との決算期がずれない。(アメリカも中国も12月決算)

3月に決算、4月に新年度で新入社員も迎えるなんて慌し過ぎる。

1月スタート 8月で今期の目処が立ったところで新入社員を迎えるのと、期のスタートで新入社員を迎えるのと、どちらが育成に余裕を持てるのか。

☆★☆

徴兵制の名残の4月スタート

 

大学は発足当初は欧米にならって9月からスタートでした。

国や県の会計年度が1886年明治19年)に4月から翌年3月までに改正され、 (徴兵事務)陸軍の入隊届開始日が9月から4月に改定、小学校で4月入学が奨励されるようになりました。

明治33年(1900年)小学校が4月入学となる。

大正8年(1919年)旧制高校が4月入学となる。

大正10年(1921年帝国大学が4月入学となる。

軍への届出基準日が4月1日、 9月スタートにしたら大学は陸軍に人材を取られてしまうことを懸念して4月スタートにしました。

戦後、軍は解体されたのに、前例踏襲で4月スタートは維持された。

 

軍国主義反対 とか言っている日教組はなにも言わないのか、子供に夏休みの宿題をさせたいから軍国主義と妥協したのか。

(んなわけないじゃん、気にしてないだけじゃない)

子供を相手にしてもしょうがない、大人の支持を得たいというのは目先のことしか考えてない。

子供は将来の大人なんですから。

(そんなのあたりまえじゃない、大人が将来の子供のわけがないじゃない、夏休みの宿題をいつまで根に持っているの)

(宿題は暑い夏にやるものじゃない、効率がよくない。冬休みの宿題は寒くて外に出たくないから捗った、春休みの3月もまだ寒いから捗るぞ、それが合理的判断というものです。)

(合理的判断という言葉を使ってこじつけるか)

それではまた。

☆★☆ 

小説やアニメでニートな主人公が異世界で大活躍をする。

 

モンスターを倒し、王女様を守り、もてまくる。

なぜだ。

冒険したら暑い寒い熱い冷たい暗い狭い怖い痛いじゃないか。疲れるじゃないか、死ぬかもしれないじゃないか、怪我をするじゃないか、腹が減るではないか、喉が渇くではないか。

どうして冒険できるんだ、どうして立ち向かえるんだ、どうして勇気が湧いてくるんだ。

異世界に行くとどうして引きこもらないんだ。

飢えるかもしれないとしり込みせずに、welcomeかもしれないとその気になる前向きさは何なのか。

☆★☆

これも脅迫観念か

 

異世界に行ったら充実しなければならない、リア充ならぬ異世充。

ニートとは仕事も勉強も職業訓練もしていない状態を指します。

エストをこなすにあたって、ギルドの依頼を受け(仕事)、生還するために仲間と(勉強)したり(訓練)したりしたら全然ニートじゃありません。

 

異世界でボーッとしてていいではないか、退屈な日々を過ごしていいではないか。

異世界に行ったからって張り切らなくていいではないか。

うるさい使い魔や妖精に振り回されてアタフタ動き回るなら、現実でも振り回されているんじゃないか。

周囲の人々がうるさい使い魔や妖精みたいになれと言うことか。選択の余地を与えないために危険な目に遭わせろということか。

ニートは充実した日々を過ごすべきだ、充実した日常を与えるべきだ。それはもう一種の現代病です。

 ☆★☆

普通を求められてきたのか

 

普通とはどういうことか

満遍無く平均点ということか

数学がすごいけど国語をもっとがんばりなさい。

体育はともかく勉強をがんばりなさい。(体育も科目ではないのか)

 

男の子なんだから勉強ばかりやってないで外で遊びなさい。

女の子なのに野球やサッカーばかりやっていて心配。

男の子なのに家の中で人形遊びばかりやっていて心配。外で遊びなさい。

歴史にやたら詳しいけど、教科書とは違うところに興味がある。

1人で図書館ばかり行って友達と遊んでいないのが心配。

時刻表ばかり、百科事典ばかり見てないで教科書を読みなさい。

(教科書以外の)本ばかり読んでいるんじゃありません。

勝手にお話ばかり、歌ばかりつくっているんじゃありません。

虫ばかり追い掛けているんじゃ、動物ばかり構っているんじゃ、写真ばかり撮っているんじゃありません。

勉強しなさい。

ひとつのことに熱中することを止められる。

☆★☆

角を矯めて(ためて)牛を殺す といいます。

 

曲がった牛の角をまっすぐにしようとして引っ張ったり叩いたりしていると牛が弱って死んでしまう。

小さな欠点を直そうとして全体をだめにしてしまう。

雄鹿の角が伸びるのが気にいらない、足も尻尾も満遍無く伸ばすべきだ。それはもう鹿ではありません。

象の鼻が長いのが気に入らない、麒麟の首が長いのが気に入らない、それでは象でも麒麟でもなくなります。

 

海外でスポーツで、芸術、芸能、学術で活躍しようとするなら、映画の中の言葉のニュアンスを知りたいと思ったら親に英語を勉強しろと言われなくても勉強します。

設計を志すなら、親に数学を勉強しろと言われなくても勉強します。

ひとつの分野に熱中することがトリガーになる。

☆★☆

いいお子さん ですねと言われる、元気なお子さん でも 静かなお子さん でもなく いいお子さん と言われる。

どこがいいのかわからないから 社交辞令で いいお子さん と言われる。

 

いい子は逆らわない、食い物にされる、言いなりになって使い潰される。

自信がない、自分が何者かわからない、自分自身もない。

自信がない、自分が何ができるのかわからない、自分自身もない、社会に身の置き処がない。

☆★☆

熱中しているのが不安、夢中になっているのが不安、まわりの子と違う、普通じゃない、普通になってほしい。普通ってなに?

普通になるとは いくらでも取り替えがきく立場になるということだった。

サラリーマンは普通なのか。ひとくせもふたくせもある人の集まりです。

 

☆★☆

挫折するところを見たくない、かわいそう、決めてあげる。

自分で決められなくなる。

 

現実はミスらないのが普通扱いで、ミスった後の始末の能力が問われる。

失敗した経験がなければ適応できない。

年を重ねてから失敗すると取り返しがつかない。

ミスらなかったふりをする、そして大きなお釣りをもらうことになる。

どんなに口止めをしたところで関係者が多くなると隠し通すことは不可能になる。

内輪でどんなに隠しあっても外部への影響をゼロにするのは無理。

 

人に決めてもらったら、うまくいけば決めた人のおかげ、うまくいかなかったら自分の責任になる。納得できなくても。

 

自分で決めない、人に決めてもらってばかりいると

自分で決めさせない、決めてあげてばかりいると

うまくいかなかったからと言って人のせいにしても始まらない、後悔しても始まらないと言われても終わらない後悔の始まりになる。

 

普通の意味を考えよう。

 

それではまた。

 

 

※wellcomeになってた、welcome(ようこそ(歓迎))に直しました。

(やーい スペル間違えた。)

因みにwellとcomeを離して well comeにすると(よく来る)という意味になります。

(しょっちゅう異世界に召喚されてください。)

九死に一生、休止に一升。小中学生、焼酎学生。

(新世界じゃない!黙れ酔っ払い)

企業の市場独占は生存本能故か

(2017年7月23日 日本経済新聞 朝刊 7面)

「シェア上位 寡占一段と」「トップ3で過半69品目」

2016年の国内「主要商品・サービスシェア調査」(対象100品目)

首位が交代しなかった品目  90品目

トップ企業がシェア拡大   45品目

上位3社合計シェアが7割超 41品目

 

インクジェットプリンター (市場規模前年比▲10.0%)

セイコーエプソン(44.6%)、キャノン(43.3)、ブラザー工業(10.3)

3社で98.2% 

 

〇家庭用ゲーム機(市場規模前年比▲8.4%)

ソニーインタラティクエンターテイメント(54.9%)、任天堂(44.9)、マイクロソフト(0.2)

上位2社で99.8%  3社で100%!

 

〇市販カーナビ(市場規前年比▲3.7%)

パナソニック(30.3%)、パイオニア(27.7)、JVCケンウッド(13.9)

3社で71.9%

市場規模の縮小する中ではもはや参入する余地はない。

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http://www.nikkei.com/article/DGKKZO05193140U6A720C1TJC000/

↑※注 会員ログインしないと読めない記事です。

2015年の調査ではビール系飲料はアサヒ、キリン、サントリーの3社で87.3%

携帯電話端末がアップル、ソニーモバイルコミュニケーションズ、シャープの3社で66.1%

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トップ企業のシェア

 

レンズ交換式カメラ:キャノン(45.8)

ブルーレイ・ディスク録画機:パナソニック(47.0)

動画サイト:ユーチューブ(グーグル)(55.4)

ポータルサイト:ヤフー(50.7)

 

2016年度はトップがさらにシェアを伸ばした。

 

市場が縮小するから独占しないと生き残れない

4番手5番手でははじき出される、3番手も危うい、

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拡大する市場では

 

〇産業用ロボット(前年比9.8%プラス)

安川電機(11.6%)、ファナック(10.6)、パナソニック(10.2)

上位3社で30%強

 

〇クレジットカード(7.2)

三井住友カード(11.3%)、三菱UFJニコス(11.1)、楽天カード(10.7)

現状上位3社で30%強であっても、市場が縮小に転じたときに3社で7割、8割を占める日がくる。4番手5番手にいたらはじき出される。

 

風力発電(74.3)

日立製作所(42.6%))、エネルコン(独)(32.8)、ゼネラルエレクトリック(米)(18.3)

急拡大する市場であっても上位3社で93.7%という例もある。他を圧するイノベーションでもない限り、参入余地はない。

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いち早く参入することで地歩を築いた企業が独占する、他所が成功するのを見てから資金力にものを言わせてじっくり取り組もうでは参入機会が得られない時代になった。

 

市場が縮小したときに生き残る条件は独占する立場にいること。

信用を築き上げて、新規参入者が「お安くしますよ」と言っても顧客が「いやちょっと」と言われる立場になること。

或いは新規参入者が現れたら価格競争に巻き込んで力をつける前に撤退に追い込み独占してから価格を上げるか。(儲け度外視でやるとダンピングになる)

販売は伸びると予測しても、その一方で縮小に転じた場合の生き残り策を計る。

行程、工程の見直しで採算分岐点を下げる。

生き残っていることが出資者に損をさせないことだから。

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雇用が減る構造

 

(2017年7月15日 日本経済新聞 朝刊9面)

スーパー世界最大手ウォルマートの従業員 230万人

2017年時価総額上位:アップル、グーグル、マイクロソフトアマゾン・ドット・コムフェイスブック 5社合計の従業員数 66万人

10年前2007年の時価総額トップ5社の従業員数 109万人

時価総額上位企業は業務形態が多数の人手を必要としない。

 多くの人手を要する業務形態の企業は売上が下がり、時価総額が下がり雇用を減らす。しかし時価総額上位企業は人手を要しない業務形態なので失業者が増えることになる。

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ベーシックインカム(最低限の公的所得が無条件で得られる仕組み)のようなアイデアを探るべきだ」フェイスブックCEO マーク・ザッカ―バーグ

シリコンバレーの企業経営者の間で支持が広がる。」という

財源確保のために法人税、高額所得者の増税という話になったら賛成するということか。

それとも別の財源から引っ張れという話にするのか。

財源削減の影響を受ける業界から抵抗を受けることになる。

 

トランプ大統領の政策と正反対だから実現する可能性は低い

教育が、人材育成が追いついていないから競争力の落ちた産業の雇用を維持することに税金を投入する(或いは減税する)というどこかの国みたいなことをしようとしている。

暫定措置のはずだったのに権益になって続く、意味がなくなったときにそれを変えようとすると争議になる。

 

人手を要する産業は衰退しているから雇用を増やせない。

業績好調の産業は衰退する産業からあふれた人材をすべては吸収できない、既存産業ほどに人手を要する業務形態ではない。入るためにはスキルの競争に勝ち抜くことが求められる。

 

人口が減ったら大変だ、年金制度を維持できない、人口を増やせ。

それは将来の失業者を増やすことになります。

 

それではまた。

21世紀型の核運用を模索する保有国―核は広島長崎型からサイバー兵器へ移行しつつある

www.mitsubishielectric.co.jp

第174回国会 予算委員会 第3号(平成22年1月22日(金曜日))

平成22年1月22日 衆議院予算委員会議事録より抜粋

小池委員「北朝鮮の問題について一つだけ。これは、私は、国家の安全保障上、余り語られてこなかった、しかしながら、日本の安全を守るためにはどうしても必要なことなので、この次のテーマをしっかり政府として取り組んでいただきたく、質問として取り上げさせていただいております。

『これは、北朝鮮の核開発のことがいつも注目されるわけでございますけれども、EMP爆弾というものがございます。

これは電磁パルスというものでございまして、テポドン、ノドンなどの弾頭のところにつけるだけなんですね。非常に簡単につくれてしまい、そして、この電磁パルスが例えば日本を襲ったときにはどうなるかというと、金融機関であるとか交通、ありとあらゆる社会的なシステムが停止をしてしまうんです。

一方で、これは人間を殺傷するわけではない。であるならば、自衛権としてどこまで何をするのかという法的な整備も必要になってまいります。』  

『既にアメリカや韓国ではそれぞれ、国防委員会、軍事委員会などにおきまして取り上げられているテーマでございますけれども、これは日本におきましてはこれまで余り注視されていなかった。

そして、韓国につきましては、国防中期計画で、北朝鮮が核攻撃を行った際に発生する電磁パルス、EMP対策としての保護システムに一千億ウォン、大体八十億円に相当いたしますけれども、計上をいたしております。

これなどはまさに防衛の要点でございまして、しっかり対応してもらわなければならないわけでございます。』  

『もしこのEMPが日本に撃ち込まれた場合といいましょうか、日本じゃないですね、宇宙空間ですね、そこで電磁波によりましてシステムを壊してしまうわけでございます。

けれども、これについての研究、そしてまた、どれぐらいの被害を想定し、どのような法律が必要で、いつまでに政府としてどこが中心になって何をやるのか、これについての今の対応を伺わせていただきたい。』  

『ちなみに、これは北朝鮮が持つ兵器とすれば、彼らはほとんど金融システムなどオンラインをやっていませんので、彼らはほぼ傷つくことはないんですね。

日本のような、金融システムをかなりオンラインで結んでいるところは大変バルネラブルになるわけでございまして、日本としても十分に備えをしておかなければならない。 これについて、防衛大臣いかがですか。』

※バルネラブル:  傷つきやすい、脆い という意味

小池委員: 小池百合子衆議院議員 現東京都知事

 

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http://www.sankei.com/column/news/170304/clm1703040007-n1.html

核兵器の被害について、想定するのは広島、長崎の惨禍です。

 

爆撃機による空襲で広島では上空600メートル、長崎は上空500メートル付近で原爆がさく裂した。

 

今日、核保有国が研究想定しているのは核兵器を高度3万メートルから数十万メートルの高高度(高層大気圏)で爆発させる電磁パルス(EMP)攻撃であるという。

 

EMP攻撃は核爆発の現場があまりに高高度であるため、核兵器による熱線、爆風、放射線で直接死傷する人は出ない。直接的には人を傷つけない。

広島長崎のような惨禍を繰り返して非人道的という非難を受けることを避ける。

その一方で高高度の上空で核爆発を起こしてガンマ線を大量に発生させて、電磁パルスを大量に発生させることを目的にする。

その直下の極めて広い領域にわたって、対策を施していない電子機器・電子回路に高電圧を発生させる(サージ効果)。

電子機器・回路は破壊されたり、誤作動したりする。

コンピューター、通信網、金融システムを全滅させ社会インフラを麻痺させる。

 

保有国はこの現象を知っている。

 保有していなくても隣が北朝鮮であるだけに危機感を抱く韓国も知っている。

 

人工衛星も無事では済まない。

人工衛星を持たない国は使用するハードルが下がるだろう。

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金融機関の麻痺で決済等 お金の流れが止まる。証券取引も止まる。カードが使えない、電子マネーが使えない。

水道ガス電気電話等通信もコンピューター制御なので止まる。停電、断水。

スマホ、ケータイが使えない。

鉄道・運輸もコンピューター管理なので止まる。自動車もエンジンが電子制御なので止まる。(今の車はハーネスだらけです)ナビもラジオもオーディオも壊れる。

GPS制御の建機も農機も止まる。

モノが届かない、動かない、人も動けない、買いだめに殺到する。

報道機関のシステムもダウンして報道も止まって不安感を増大させる。

広島長崎のような直接的な殺傷は二度と行わないとする一方で間接的な殺傷の研究を行っている。

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電子戦再考:米陸軍で「サイバー電磁活動」の検討が始まっている | 土屋大洋 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

消えたハワイの街灯

 「1962年に米軍が太平洋で行った核実験がEMP爆弾と同じ効果を引き起こし、実験場から1445キロメートル離れたハワイの街灯が消え、盗難警報器を鳴らし、マイクロ波通信回線を不能にした。」

「当時はまだパソコンが普及していない時代だったが、現代で同じことが起きれば各種コンピュータを不能にするなど広範な被害が出る可能性がある。」

「現実に使えるEMP爆弾として想定されてきたのは核の高高度核爆発である。高度100キロメートルを超えるような高いところで核爆発を発生させるとEMP爆弾になる。

 

サンケイでは 高度3万メートルから数十万メートル

ニューズウイークでは 高度10万メートルを超えるとEMPになるという。

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http://www.nids.mod.go.jp/publication/kiyo/pdf/bulletin_j18_2_1.pdf#search=%27EMP+%E4%B8%AD%E5%9B%BD+%EF%BC%A3%EF%BC%AE%EF%BC%AE%27

防衛省防衛研究所

ブラックアウト事態に至る電磁パルス(EMP)脅威の諸相とその展望 によると

「米国議会調査局の報告書では、2004 年の時点でロシアと中国がHEMP 攻撃能力を有しており、

英、仏、インド、パキスタン及びイスラエルも、数年がかりでHEMP 攻撃能力を獲得する可能性を指摘するとともに、弾道ミサイル実験を重ねるイランが、先々HEMP 能力を獲得することへの懸念を表明している。」

米露中は既にEMP攻撃能力を有しているという。

 

 「天然資源防衛委員会(NaturalResources Defense Council: NRDC)の1989 年の調査報告によれば、フランスは自国の核兵器システムに対するEMP 防護措置をめぐり、政府部内及び民間コントラクターでEMPシミュレーターを開発し、1970 年代から積極的に同国ミサイルシステムのEMP 防護策検討を行ってきたとしている。このフランスの核戦力との関連で、ポール・ブラッケン(PaulBracken)は、同国が電力グリッドと通信システムを破壊するためのEMP 弾頭も保有している旨指摘している。」

 

1970年代から研究しているフランスもすでに攻撃能力を有している可能性は高い。

攻撃能力を有すると言うことは、それに対する防御能力も有しているのではないか。

 

IT化が進んでいない国は防御のことは考えないでEPM攻撃能力の獲得だけを目指す。

「昨今、北朝鮮がHEMP 攻撃手段の獲得を目指しているとの指摘や、それが米国に対する直接的脅威になり得るとの懸念も示されている。」

 

IT化が進んだ国に対してはミサイルを大気圏に再突入させなくても充分に脅威になる。

(2017年7月30日 日本経済新聞 朝刊3面)

北朝鮮、米内陸部を射程」「大気圏再突入は未確立か」

核ミサイルは大気圏に再突入できなくても脅威なんですってば。

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経済制裁の効果がない理由

 

(2017年5月14日 日本経済新聞 朝刊3面)

「99カ国・地域にサイバー攻撃」「身代金型、一斉に」

「12日に世界を襲った大規模なサイバー攻撃では、パソコンを感染させ、復旧と引き換えに金銭を要求する「ランサム(身代金)ウェア」が使われた。

英国では病院のシステムが停止し、手術が受けられないなどの実害が出た。

米物流大手フェデックス、ロシアやウクライナなど被害は世界99カ国・地域、計7万5千件に広がった。

電子メールに添付されたファイルを開くと感染し画面がロックされる。

復旧と引き換えに金銭を要求する仕組みで、仮想通貨「ビットコイン」で身代金300ドル(約3万4000円)を払うよう表示され、時間がたつと要求額が増えるという。」

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(2017年5月15日 日本経済新聞 朝刊4面)

サイバー攻撃 150カ国に」「20万件以上 前例ない規模」

 

(2017年5月17日 日本経済新聞 朝刊9面)

北朝鮮部隊の関与浮上」「大規模サイバー攻撃」「外貨獲得狙いか」

「米グーグルの研究者は、今回の攻撃に使われたソフト「ワナクライ」の初期版に、北朝鮮が関与した技術的痕跡があると指摘した。北朝鮮ハッカー集団「ラザルス」が2015年に使った攻撃ソフトと同じ記述がプログラムに見つかった。」

 

「ロシアの情報セキュリティ企業、カルペスキー研究所は「ラザルスはウイルス工場を運営している」と指摘した。」

 

「韓国メディアは「121部隊」が攻撃の背後にいると指摘する。」

121部隊:偵察総局(戦時は情報収集と工作、平時の業務はテロ)傘下でサイバー攻撃を担当する。サイバー攻撃要員は7千人。

「同部隊は銀行へのサイバー攻撃で資金を奪取する「銀行強盗」にも乗り出しているようだ。」

 

経済援助をしないなら、経済制裁をするなら銀行強盗をしてでも資金を争奪して核兵器を開発する。

 

バングラディッシュ中央銀行のハッキング事件にも関わったとされ、北朝鮮は世界の大手金融機関でつくる国際銀行間通信協会スイフト)から締め出された。」

通信網から締め出されてネットワークを通じての銀行のハッキングが困難になった。

銀行強盗ができなくなり、データ復旧の代わりに金銭(身代金)を要求するランサムウェアを新たな資金獲得手段に位置づけているという。 (情報源は米露韓)

 

身代金を払ったら核ミサイルの資金源になるということです。

どれだけ払った人がいるのだろう、団体があるのだろう。

ナメテかかっていたのではないか、それが今日の事態を招いた。

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電磁シールドシステム 電磁波攻撃対策 | 三菱電機 セキュリティー

「電磁波盗聴に対する研究を三菱電機は1988年以来続けてきた国内唯一のメーカーです。電磁波攻撃防御の研究も行っており、永年の研究に基づいた脅威の想定を可能にしています。」

国内で研究をしているのは三菱電機だけ?……他の企業はどうなのだろう。

 

「エレクトロニクスを駆使した情報機器は、強力な電磁波により正常に動作しなくなります。もし建物外部から企業や公共機関などのホストコンピュータに電磁波が照射されれば、誤動作・故障が発生し、重要なデータが消失しかねません。このような脅威を「電磁波攻撃」と言います。」

「情報機器の電磁波に対する耐性は各工業会で検討されています。しかしそれらは通常の環境での電磁波対策であり、電磁波攻撃を想定したものではありません。ペルセウス・シールドは、電磁波を悪用したテロ活動などの防御策として、効果的な耐EMP・HPM(電磁パルス、高出力マイクロ波送信機からの防護対策)をご提供します。」

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IT化と並行してEMP対策を官民挙げて進めていかないと国は危い。

 

弾道ミサイルが高高度に達する前に迎撃する能力が欠かせない。

防衛省自衛隊にとどまる話ではない。被害想定を見積もって公表されたらいいと思う。

無用の心配を招きかねない、波風を立ててはいけないとか言う人もいるのではないか。

本気ではないと周辺国に知らせることになる。或いは知っているくせにとぼけていると思われるのだろうか。

 

EMP核攻撃があってもなくても、来るべき自動運転社会に電磁サイバー攻撃対策は必須です。あらゆるモノがネットにつながるIT化に必須です。

EMP対策を標準仕様にすれば普及して価格が下がり景気対策にもなるのではないか。

 

併せて核抑止の対象にEMP攻撃を含めないと実効性がない。

 

 

それではまた。

 

ディーゼルエンジンなくしては成り立たないEV(電気自動車)―トヨタとマツダの提携ー広島とマツダ

EV製造や電池、部品の原材料となる資源の採掘現場で稼働する重機の動力はディーゼルです。

砂塵、粉塵舞う現場で故障なく稼働できる動力はディーゼルです。

EVの工場や部品を製造する工場を建設する機械の動力はディーゼルです。

素材となる原料を産地から工場まで運ぶ動力はディーゼルです。

充電スタンド等インフラ設備を設置する動力もディーゼルです。

EV化でディーゼル車を禁止にするという、それなのにEV社会実現に必要なのがディーゼルというジレンマがあります。

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生活の糧がディーゼルエンジンという先進国の生活

 

船舶、機関車、バス・トラック等商用車、消防車、工事現場の建設機械、農業のコンバイン、トラクター、漁船のエンジン、病院や工場や計算センターで停電時のバックアップとなる非常用発電機エトセトラエトセトラ。

電動に切替えたらどれだけ電力を使うのか。

 

田舎や無人島で自給自足で衣食住を確保したつもりになっても、手にしている大工道具や農作業や漁の道具はディーゼルエンジンがもたらした物です。

 

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環境保護派が諸手を挙げて賛成できない理由(発電方式のイノベーションは待ったなし)

 

排気ガスが出ないEVは環境にいいはず。

ところが“燃料として発電所に入るエネルギーは、実際に電力になると平均して37.2%しかありません。なんと62.8%も消失するのです。

※日本の62.8%という消失率は世界一優秀な数字です。他国はもっと消失が多い。

石油や石炭や天然ガスを燃やしてお湯を沸かして蒸気を発生させてタービンを回して発電機を回すという1クッション、2クッションが入るからその間のロスは避けられない。

原子力発電は石油や石炭を燃やすボイラーの代わりに原子炉を使用するのだから理屈は同じ。(原子炉は瞬間湯沸かし器のラスボス)

 

熱をそのまま電気に変換する技術を発明したらノーベル賞ものではなかろうか。

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水力発電の場合は落下する水で直接水車を回して発電機を回すから効率は80~90%と高いけどダムの貯水量は天候に左右されるから日本全国の電気使用量をまかなうのは無理。

 

太陽光パネルは性能トップのメーカー製品が効率20%

 

大気の影響を受けるから仕方がないとも思える。

(もし大出力の太陽電池が実現しても、実現したらしたで一般家庭の屋根に設置するのは危険という話になる)

寿命が来た時の産業廃棄物の処理の問題もある。 

太陽光ですべての電力をカバーしようとしたら森も畑も伐採して太陽光パネルだらけになって砂漠化して環境破壊になる。雨や台風や吹雪の日は発電できない。

 

風力発電は回る風車で発電機を回すから効率がよさそうだけど、風が弱い日は発電効率が落ちるし野鳥を殺してしまうバードストライクとか低周波が人間や野生動物に与える影響が心配。

 

これが決め手という方式はなく、組み合わせで対処していくしかない。

 

 

電気自動車が普及することで停電などあってはならない。

増大する電力需要に応えるために、原子力発電所をどんどん建てるべし という話になりかねない。(2040年に全車EV化を決めたフランスは発電の主力が原子力

韓国の日本海沿岸に、中国の黄海沿岸に増大する電力需要に応えるために原子力発電所が立ち並ぶ。

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日本経済新聞 2017年7月30日 朝刊 7面)

世界の電源構成

再生可能エネルギー 6.3%

石炭       40.8%

石油        4.3%

天然ガス     21.6%

原子力      10.6%

水力       16.4%

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発電方式のイノベーションは待ったなし

宇宙太陽光発電システム(SSPS)について | JAXA|研究開発部門

 

宇宙太陽光発電

「宇宙空間に巨大な太陽電池マイクロ波送電アンテナを配置し、太陽光エネルギーを電気に変換した後にマイクロ波に変換して地球上に設置した受電アンテナへ送電、地上で電力に再変換し、エネルギー源として用いる構想です。」

壮大な自然エネルギー発電です。地球上で太陽光発電を行うと大気の影響で効率がよくない、宇宙で発電して地上に向けてマイクロ波を送信し、受信した地上で電気に変換するという構想。

 

発電時に廃棄物が発生しない、地上での気候、自然災害の影響を受けないというメリットがある一方で、

宇宙空間へ打ち上げる費用、軌道上で建設、運用、維持する技術、マイクロ波の人体、電子機器への影響、寿命を迎えた設備の廃棄という課題があり、実現は遠そうです。

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米で特許 再現成功で「常温核融合」、再評価が加速 :日本経済新聞

 

核分裂の原子炉ではなく、凝縮系核反応での発電。

 

ウランなど重元素の核分裂を用いる既存の原子力発電と異なり、核廃棄物は非常に少ない。

わずか数百度で核反応が進む

 

 2015年4月、「東北大学電子光理学研究センター」に「凝縮系核反応共同研究部門」が新設された。

「凝縮集系核反応」とは、金属内のように原子や電子が多数、集積した状態で、元素が変換する現象を指す。

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「今の物理学の常識では、元素を持続的に変換させるには、1億℃以上のプラズマ状態の反応場が必要とされる。

フランスや日本などは、国際協力の下で「ITER(国際熱核融合実験炉)」の建設を進めている。

巨大なコイルによって、「1億℃」を磁場で閉じ込めておく手法だが、当初の目標に比べ、実用化は大幅に遅れている。」

一億℃を閉じ込めるという、漏れたらどうするの? と素人考えだけど思ってしまう。

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「凝縮集系核反応であれば、常温から数百℃という低温で元素が融合し、核種が変換する。」

核融合の際に発生する膨大なエネルギーを安定的に取り出せる道が見えてきたのではないか。

 

重水素ガスを高圧(300~170パスカル)で圧入し、パラジウム重水素を十分に接触させる。すると、ヒーターで入力した以上の「過剰熱」が観測された。活性化処理せずに同じ装置と条件で重水素ガスを圧入した場合、過剰熱は観測されず、その差は70~100℃程度になるという。」

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トヨタ自動車核融合に出資

 

アイシン精機トヨタ自動車が出資している技術系シンクタンク テクノバは、大阪大学高橋亮人名誉教授と神戸大学の北村晃名誉教授をアドバイザーとして迎え、神戸大学と共同で研究を続けている。

 荒田名誉教授は2008年5月、報道機関を前に大阪大学で公開実験を行った。その際の手法は、酸化ジルコニウムパラジウム合金を格子状のナノ構造にし、その構造内に重水素ガスを吹き込むと、常温で過剰熱とヘリウムが発生する、というものだった。」

「テクノバチームは、荒田方式をベースにニッケルと銅ベースのナノ粒子に軽水素を吹き込み、300℃程度に加熱することで1カ月以上の長期間、過剰熱を発生させることに成功している。」

 

「米議会の委員会は、「仮に凝縮集系核反応が実用に移行した場合、革命的なエネルギー生産と蓄エネルギーの技術になる」とし、「現在、日本とイタリアが主導しており、ロシア、中国、イスラエル、インドが開発資源を投入しつつある」との認識を示している。」

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部品点数の減少→雇用の減少(労働組合が諸手を挙げて賛成できない理由)

 

モーターにはガソリンエンジンのような内燃機関にあるバルブ、点火プラグ、ピストン、ピストンリング、ピストンの上下動を回転運動に変換するクランクシャフト、クランク、クランクピン、吸排気バルブを上下に動かすためのカムシャフト、バルブスプリングがありません。燃料をエンジンに送る燃料ポンプもエンジンの燃焼室に燃料を噴射する装置もありません。

 

モーターはコンパクトなので4輪駆動車のモーターを前輪、後輪それぞれに配置すれば、エンジンの動力を後輪に伝えるプロペラシャフトも要らなくなります。

 

モーターをホイールに内蔵すれば、エンジンの動力をホイールに伝えるドライブシャフトもホイールの上下動(路面に起伏があるから)に追従して動力を伝えるジョイントも要らなくなります。

部品メーカーの業態変換が求められることになります。

 

制御系の電機メーカー、電池の正・負極材、電解液、モーターの磁石、電磁コイルを供給する金属等素材、化学工業、関連資源の鉱山が有望になる。

 

日本は労働人口の減少でガソリン車を造り続けることは人手不足で難しくなる。

部品点数の減る(労働需要の減る)動力の電動化で人手不足をカバーできるのではないか。

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2040年以降、フランス イギリスはガソリン車、ディーゼル車の販売を禁止するという。

 

ランドクルーザー(日)、ランドローバー(英)、ゲレンデヴァーゲン(独)は電動化できるか。

極地で砂塵、泥、岩、雪、氷と格闘する、砂漠、雪原、山岳地帯、紛争地帯での故障は死を意味する。

氷点下でも灼熱下でも砂、泥、雪、氷にまみれても耐えられる電動車を製造できるか、現実的な価格で実現できるか。

実現できなければ、EV化は先進国だけの話になってしまう。

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(2017年8月4日 日本経済新聞 朝刊 1面 15面  8月5日 朝刊1面 3面)

トヨタマツダ、500億円相互出資を発表

 

トヨタ自動車マツダは4日、10月に互いに約500億円を出資し、資本提携すると発表した。

トヨタマツダ株の5.05%を取得し、第2位株主となる。

マツダトヨタ株の0.25%を獲得)

米国で共同で約1760億円を投じ、2021年をめどに年産30万台規模の新工場の建設を検討することでも合意した。」

『電気自動車(EV)や「コネクテッドカー(つながる車)」分野でも協業し、異業種を含めて競争が激しくなる次世代技術の開発を急ぐ。』

トヨタマツダはEVなど先端分野の開発から生産まで中長期の協力を進めるには、資本面の結びつきを強めることが不可欠と判断した。」

 

トヨタマツダとの連携を強化し、マツダが得意とするディーゼルを含めた従来型のエンジン開発で協力する。」

「逆に世界的なEVシフトで不利な立場に立ったマツダは足りない電動化技術を補完する。」

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トヨタとの協業からどんなZOOMZOOMな運転が楽しくなるモーター(電動)カーが生み出されるのか。

RX-7(1978)、ファミリア(1985)、ロードスター(1989)、アテンザ(2002)、CX-5(2012)に連なるマツダを象徴する車になるのではないか。

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マツダは従来のエンジン技術、デザイン力を磨いてきたことが提携につながった。

 

流行りのハイブリッドや電動に注力しても中途半端な立場ではトヨタ側にメリットがなく提携には結びつかなかったのではないか。

 

2008年のリーマンショックで社内から、販売店から、マツダもハイブリッドを開発すべきだ。マツダは遅れていると思われてしまうという声が起こる。

 

経営陣の判断は独自技術に注力すること、二兎を追う余裕はなかった。

 

ハイブリッドに方向転換して資金を投入したところで、10年以上販売実績のあるトヨタに追いつけるのか、トヨタ並みの経験も資金も時間もない、失敗は目に見えている。流行りに乗ることは自らの首を絞めることになる。

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燃焼の共通化

 

従来はエンジン排気量毎に最適設計をしていた。排気量毎に燃焼特性が違う。これでは解析に大量の人手と時間を費やしてしまう。

燃焼を究めてしまう、成功した機構と構造をそのまま拡大、あるいは縮小して大きなエンジンも小さなエンジンもつくる。

従来は他の排気量のエンジンの成功事例を通れずにいたために同じ苦労の繰り返しになっていた。

 

同じ生産ラインで2Lも1.3Lもつくる。

工作機が加工や組み付けをするためにシリンダーブロックを掴む位置二カ所を固定した。

どのエンジンも例外なく工作機から見てつかむ位置を同じにした。

それぞれの排気量の生産量が変動しても販売の増加した排気量の設備投資を新たに行わなくても柔軟に対応できるようになった。どの排気量でも同じ生産ラインで製造できるから。

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グローバル共通化は低コストではなかった。

 

フォード傘下の時代 フォードは世界規模で部品の共通化を進めた。

マツダ・デミオはフォード・フィエスタとマツダ・アクセラはフォード・フォーカス、ボルボS40、V50と部品の共通化を求められた。

その結果、マツダ内ではデミオアクセラアテンザの共通化ができなかった。縦の共通化ができなかった。広島県内の部品メーカーにもスケールメリットがなかった。

単一車種で採算をとるには年間20万台、30万台の販売数を求められる。

マツダにそんな車はなかった。トヨタ、GM、フォードのような大メーカーで通用する理屈でした。T型フォードのような単一車種大量生産販売で採算をとる手法でした。

フォードの傘下を離れたマツダは同じラインで多車種を生産するラインを再構築した。

 

多品種少量生産で採算をとるノウハウはトヨタにもメリットがあると見たのではないか。

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広島特有の事情

 

原爆投下後、マツダの社屋と工場は避難場所になった。

 

1945年8月6日 アメリカ軍は広島市に原爆を投下した。

マツダの工場は爆心地から東南東5キロと近かったものの、爆心地と工場の間にある標高70メートルの比治山が壁となって、広島市内のあらゆるものを破壊した爆風からマツダを守ってくれた。

とはいえ原爆炸裂直後からマツダの操業は停止。

広島市内の病院は壊滅していたため、マツダ付属病院が爆心地に一番近い病院となる。

 

マツダの社屋は、負傷者、行き場をなくした人々の生活支援を含め被害者救済の前線基地として開放された。

市内の建物はすべて崩壊していた。

広島県庁、裁判所、放送局、新聞社までも受け入れた。

戦後のある期間、マツダは行政を含む広島の中核的存在となった。

 

マツダと広島という地域の間には、単に経済合理性だけでは説明がつかないつながりがあるのではないか。

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1973年 石油ショック

 

住友銀行(現 三井住友銀行)頭取 磯田一郎「東洋工業マツダの旧社名)はつぶさない。なぜなら、そうなれば地元経済が壊滅するからだ」

広島商工会議所が旗振り役となり 郷心会という組織をつくりこれが旗振り役となって「バイ・マツダ運動」を始めた。

マツダ車が一台販売されると、地域に販売価格の2.6倍の経済効果がある、地域貢献につながると広く運動を展開したという。

 

マツダは経営合理化のための人員削減には手をつけず、多数の社員を全国の販売店に派遣して販売応援にあたらせた。

(バイ・マツダ運動が本格化した1975年 マツダの旧社名 東洋 を持つ広島東洋カープが初優勝)

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2008年 リーマンショック

 

広島県は予算として計上していた公用車の購入費用2700万円を補正予算を組んで約10倍の 約2億6000万円に増額。公用車760台の内、約4分の1にあたる200台をデミオと入れ替えた。   

県の動きがきっかけとなり、市や町でもマツダ車購入の予算が計上される。

広島市120台、呉市20台 

 

マツダ全体の生産台数からすれば微々たる数字であっても、地域の応援という心理的な援軍になったのではないか。

マツダも2001年 フォード傘下で行われた人員削減を繰り返す考えはなかった。

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2020年はマツダの創業100周年です。(東京オリンピックの年)

 

メーカーとファンの行事に留まらず、地域から祝福される。そんなイベントになればいいと思う。

 

 

 

ロマンとソロバン―マツダの技術と経営、その快走の秘密
 

 ※この本で残念なところが一箇所あります。

122頁 「ユーノス800のターボ付きエンジン」と記載があります。

ユーノス800に搭載されていたのはリショルムコンプレッサーというスーパーチャージャー付きのエンジンです。

排気ガスでタービンを回し吸気側を過給するターボチャージャーはエンジンの回転数がある程度上がらないと過給圧が上がらない。

それに対して、クランク軸と連動してベルトで駆動されるスーパーチャージャーは回転数が上がる前、エンジン始動時から過給が始まります。

嗚呼勿体ない。

 

 

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